ずっと真夜中でいいのに。『ヒューマノイド』忙しい日常でも、感情を失いたくない

レイラサイダ サブアッタッシャル
マラハバ マッサラーマ マダ
レイラサイダ サブアッタッシャル
マラハバ マッサラーマ マダ

立ちはだかるボスをまだ 起こさずに
崩れてく 摩天楼を眺め
砂ぼこりは今日も 君の頬 汚してる
躊躇いもなく あゝ
そばにいたい訳を 記すなら
都合のいい 名前を付けるが
属することないよ 前提が いないから
瞼も使わず

青いタネを 潰しては口に運んでく
夕暮れまで 永遠などないと 知らしめるから

きっと水でさえ この熱でさえ
感じていないのなら 使い切って声に出そう
通えない記憶を全部 冷凍したって形に残るんだ
こんな気持ちだけ 名前があるだけ
手を握るたび プログラムだってこと?
誰にも当てはまることない 基準なんていらないよ

浮かんでいるだけの あの泡に 名前がある
この世界には
再現困難の 表情が 意味を持つ
言葉も要らぬほど
生まれて死ぬまでを 人間は
一度しか 辿れないのなら
何度も壊しては 組み立てて
奇跡だとか 確かめていたいだけ

桃味の 炭酸水に2人潜り込んで
少し泣いても わかんない具合に 晦ましあえた

きっと震えさえ この重ささえ
届かないのなら ボタン押して消去しよう
揃わない記憶を全部 解答したって不安を増すんだ
そんなメモリだけ 名前があるだけ
目を逸らしたら 錆びてしまうけれど
遮る無駄な思考回路も 傷になって触れたくて
言えるかな

言い切れること 1つもいらないよ
偽物さえも その見解も 誰が決めることでもないよ
勝ち負けが白黒が人間が
人間じゃないかなんてもう 正しさは無くて
儚い傷も抱きしめよう 目を瞑ろう
今日を終わらせるために

きっと水でさえ この熱でさえ
感じていないのなら 使い切って声に出そう
通えない記憶を全部 冷凍したって形に残るんだ
こんな気持ちだけ 名前があるだけ
手を握るたび プログラムだってこと?
誰にも当てはまることない 基準なんていらないよ

レイラサイダ サブアッタッシャル
マラハバ マッサラーマ マダ
レイラサイダ サブアッタッシャル
マラハバ マッサラーマ マラハバ


はじめに

2018年11月6日に公開された、ずっと真夜中でいいのに。さんの『ヒューマノイド』。

初回の投稿となった『秒針を噛む』で話題となり、続々と新曲が発表されました。

では、『ヒューマノイド』はどんな歌詞なのか、考察してみます。

タイトル『ヒューマノイド』の意味

『ヒューマノイド』は、人間型ロボットのことです。

歌詞には「摩天楼」や「プログラム」など、忙しい現在社会の日常と、機械用語が組み合わされています。

忙しい日常が、プログラムされたロボットのようだという意味で付けられたタイトルなのではないかと感じます。


『ヒューマノイド』歌詞の意味

プログラムされた日常

レイラサイダ サブアッタッシャル
マラハバ マッサラーマ マダ
レイラサイダ サブアッタッシャル
マラハバ マッサラーマ マダ

呪文のような言葉の並びで始まる『ヒューマノイド』。

どうやらこの言葉は、アラビア語やスワヒリ語がミックスされている様です。

おやすみ、こんにちは、さようなら、などの挨拶が並んでいるのだと思われます。

『ヒューマノイド』は人間型ロボットのことです。

多言語のあいさつが並ぶ呪文のような言葉が、プログラムとして組み込まれているロボットをイメージさせます。

立ちはだかるボスをまだ 起こさずに
崩れてく 摩天楼を眺め
砂ぼこりは今日も 君の頬 汚してる
躊躇いもなく あゝ
そばにいたい訳を 記すなら
都合のいい 名前を付けるが
属することないよ 前提が いないから
瞼も使わず

都会の摩天楼。

街も機械仕掛けの様に、人々はスケジュール通りに仕事へいったり学校へ行ったりします。

周りに溶け込むように、なじみ、はみ出さないように、生きていきます。

青いタネを 潰しては口に運んでく
夕暮れまで 永遠などないと 知らしめるから

「ずっと真夜中でいいのに。」さんの名前とリンクするような歌詞です。

「夕暮れまで 永遠などない」

日の当たっている時間は、本当の自分を出せず、社会に従い、人間を演じているロボットのよう。

夕暮れが来たら、本当の自分の時間。


記憶は形に残るもの

きっと水でさえ この熱でさえ
感じていないのなら 使い切って声に出そう
通えない記憶を全部 冷凍したって形に残るんだ
こんな気持ちだけ 名前があるだけ
手を握るたび プログラムだってこと?
誰にも当てはまることない 基準なんていらないよ

1番のサビと、ラストの歌詞で歌われるフレーズです。

日常でも、もっと感情を出していい、プログラムみたいな人生に、当てはめることなどないという、ACAねさんからのメッセージだと読み取れます。

人間はロボットではない

浮かんでいるだけの あの泡に 名前がある
この世界には
再現困難の 表情が 意味を持つ
言葉も要らぬほど
生まれて死ぬまでを 人間は
一度しか 辿れないのなら
何度も壊しては 組み立てて
奇跡だとか 確かめていたいだけ

ふとした自然の情景に視線を傾け、「浮かんでいるだけの あの泡に 名前がある」。

もちろん、生きている人間にも「名前がある」。

「名前がある」のなら、機械のようにならず、挑戦しよう。

ロボットには「再現困難の 表情が」人間にはあるのだから。

桃味の 炭酸水に2人潜り込んで
少し泣いても わかんない具合に 晦ましあえた

ここで登場人物が「2人」であることがわかりました。

「桃味の 炭酸水に2人」

ピンク色の桃味、甘い感じから、恋人同士の2人だと想像できます。

今までの歌詞の内容を考えると、日常の忙しさの中、なかなかお互いに時間を作り、ゆっくり過ごせる時間がない、すれ違い合う2人なのではないかと考えられます。

忙しい日常から離れたい、炭酸水に潜り込み、永遠に2人の世界へ、そんな安らぎを得たいという歌詞なのでしょう。

きっと震えさえ この重ささえ
届かないのなら ボタン押して消去しよう
揃わない記憶を全部 解答したって不安を増すんだ
そんなメモリだけ 名前があるだけ
目を逸らしたら 錆びてしまうけれど
遮る無駄な思考回路も 傷になって触れたくて

すれ違い、心が離れてしまいそうな2人なのでしょう。

気持ちが通じ合えなくて、つらく、せつない気持ちを消し去りたい。

会うたびに喧嘩になってしまうのかもしれません。


離れる心

言えるかな
言い切れること 1つもいらないよ
偽物さえも その見解も 誰が決めることでもないよ
勝ち負けが白黒が人間が
人間じゃないかなんてもう 正しさは無くて
儚い傷も抱きしめよう 目を瞑ろう
今日を終わらせるために

1番の歌詞で、「夕暮れまで 永遠などない」と歌っていました。

この大サビでは、「目を瞑ろう 今日を終わらせるために」と歌っています。

2人の気持ちは、離れていってしまうのでしょうか。

最後にまた、呪文のような歌詞が綴られます。

ロボットのような日常を、変えることができるのでしょうか。

まとめ

日常が忙しすぎてすれ違う男女。

こんなはずじゃないと違和感がありながらも、ロボットの様にしか生きられない人間。

ACAねさんの歌詞は、甘さと苦みが感じられ、今後の作品も楽しみです。