ずっと真夜中でいいのに。『秒針を噛む』認められない恋をしてしまった2人

生活の偽造 いつも通り 通り過ぎて
1回言った「わかった。」戻らない
確信犯でしょ? 夕食中に泣いた後
君は笑ってた

「私もそうだよ。」って 偽りの気持ち合算して
吐いて 黙って ずっと溜まってく
何が何でも 面と向かって「さよなら」
する資格もないまま 僕は

灰に潜り 秒針を噛み
白昼夢の中で ガンガン砕いた
でも壊れない 止まってくれない
「本当」を知らないまま 進むのさ

このまま奪って 隠して 忘れたい
分かり合う○ 1つもなくても
会って「ごめん。」って返さないでね
形のない言葉は いらないから

消えない後遺症「なんでも受け止める。」と
言ったきり もう帰ることはない
デタラメでも 僕のためじゃなくても
君に守られた

目も口も 意味がないほどに
塞ぎ込んで 動けない僕を
みつけないで ほっといてくれないか
どこ見ても どこに居ても 開かない

肺に潜り 秒針を噛み
白昼夢の中で ガンガン砕いた
でも壊れない 止まってくれない
演じ続けるのなら

このまま奪って 隠して 忘れたい
分かり合う○ 1つもなくても
会って「ごめん。」って返さないでね
形のない言葉は いらないから
縋って 叫んで 朝はない
笑って 転んで 情けない
誰のせいでも ないこと
誰かのせいに したくて
「僕って いるのかな?」
本当は わかってるんだ
見放されても 信じてしまうよ

このまま 奪って 隠して 忘れたい
このまま 奪って 隠して 忘れたい

このまま 奪って 隠して 話したい
分かり合う○ 1つもなくても
会って「ごめん。」って返さないでね
「疑うだけの 僕をどうして?」
救いきれない 嘘はいらないから

ハレタ レイラ


はじめに

ずっと真夜中でいいのに。さんは、初投稿のMV『秒針を噛む』が投稿から半年の現在、1300万再生を超える謎が多い存在です。

EveさんのMVを手掛けるクリエイターなどが集結しており、作詞作曲、ボーカルのACAねさんの素性が気になります。

今回はそんな話題の楽曲『秒針を噛む』のタイトルの意味、歌詞の意味を考察していきます。

タイトル『秒針を噛む』の意味

「秒針」は、そのまま、時計の1秒を刻む針のことです。

つまり、それを「噛む」のですから、「時間を止める」という意味になりますよね。

『秒針を噛む』、時間を止めたくなるような、何か問題を抱えているような歌詞の内容であることが想像できます。


『秒針を噛む』歌詞の意味

生きにくい2人の男女

生活の偽造 いつも通り 通り過ぎて
1回言った「わかった。」戻らない
確信犯でしょ? 夕食中に泣いた後
君は笑ってた

「私もそうだよ。」って 偽りの気持ち合算して
吐いて 黙って ずっと溜まってく
何が何でも 面と向かって「さよなら」
する資格もないまま 僕は

冒頭から「生活の偽造」という意味な言葉。

主人公は、生活を偽造しなければ生きられないような状況にあるということでしょう。

社会的に問題を起こしているのか、それとも、周りに対しての自意識が過剰なだけなのか。

そして、「君」という相手がいます。

恐らく「君」も「生活の偽造」の共犯者。

主人公と「君」は、いずれにせよ精神的に強いストレスを感じながら生活をしているような印象です。

女性ボーカルの曲ですが、主人公は「僕」という男性、相手の「君」は女性であることがわかります。

「偽りの気持ちを合算」というのは、お互いの気持ちでさえも「偽り」ながら、日々を過ごしているということでしょう。

「さよなら」する資格もないということは、「君」に対してなにか借りがあるような感じでしょうか。

1番のAメロから読み取れたのは、2人の男女の偽りの生活。

つまり、どちらかが浮気、または不倫をしていて、社会的に公にできないことを、お互いに後ろめたく感じているのではないかと考えられます。

灰に潜り 秒針を噛み
白昼夢の中で ガンガン砕いた
でも壊れない 止まってくれない
「本当」を知らないまま 進むのさ

「白昼夢」とは、日中、目を覚ましたままで空想や想像を夢に見るように、非現実的な幻想にふけることです。

本当は、世間にこそこそするような生活はしたくはない。

幻想の中で時計を砕いても、時は止まることがなく、日々は過ぎていくのでいくのです。


「君」を奪いたい

このまま奪って 隠して 忘れたい
分かり合う○ 1つもなくても
会って「ごめん。」って返さないでね
形のない言葉は いらないから

何度も繰り返し歌われるサビのフレーズです。

世間的には、別れなければならない男女。

主人公である男性は、「このまま奪って 隠して 忘れたい」と、少し危険にも思える心情にあります。

好きである気持ちは止められず、「君」を奪ってしまいたいのです。

そんなことは許されません。

「君」から「ごめん。」と言われたとしても、「君」も奪われたい気持ちだから、「君」がもし「ごめん。」と言ったとしても、それは本心ではないはずなのです。

別れようとする「僕」

消えない後遺症「なんでも受け止める。」と
言ったきり もう帰ることはない
デタラメでも 僕のためじゃなくても
君に守られた

「僕」は「君」にさよならを言わずに別れるつもりなのでしょう。

ここでは「君」の感情は出てきませんが、何も言わずに別れたことで、「僕」は「君に守られた」のです。

例え、「僕のためじゃなくても」、そう思いたいのだと。

目も口も 意味がないほどに
塞ぎ込んで 動けない僕を
みつけないで ほっといてくれないか
どこ見ても どこに居ても 開かない

気持ちが通じているのに別れなければならない男女。

一方が何も言わずに別れたということは、どこかでまた偶然に会ってしまうかもしれません。

しかし、それでも「僕」は塞ぎ込みます。

もう「ほっといてくれ」と。

肺に潜り 秒針を噛み
白昼夢の中で ガンガン砕いた
でも壊れない 止まってくれない
演じ続けるのなら

1番の歌詞で「灰」となっていた言葉が、2番の歌詞では「肺」と歌われています。

1番では2人、世間から遠ざかり、死んでいるかのような2人だけの阻害された「偽り」の生活でした。

2番の歌詞は、少し人間味がある「肺」が使われています。

しかし、それでも最後のフレーズは「演じ続ける」となっており、心の中で離れられない様子が感じられます。


冷たい社会へ向かう2人

縋って 叫んで 朝はない
笑って 転んで 情けない
誰のせいでも ないこと
誰かのせいに したくて
「僕って いるのかな?」
本当は わかってるんだ
見放されても 信じてしまうよ

どんどん自暴自棄になっていく「僕」。

ただ人を好きになっただけなのに、好きになったその人は、好きになってはいけない人だった。

忘れることができなくて、悩んでいる様子が伝わります。

「疑うだけの 僕をどうして?」
救いきれない 嘘はいらないから

ハレタ レイラ

終わりの歌詞に意味があり、ハッピーエンドなのか、バッドエンドなのか、「僕」心情がどう変わったのかが考えさせられる歌詞になっています。

「ハレタ」はそのまま「晴れた」と解釈するとします。

「レイラ」は主に女性の名前だと思われますので、「君」の名前が「レイラ」なのでしょうか。

「晴れた レイラ」

一方的に別れたはずの「レイラ」が、「僕」のところに現れて、世間と戦うことを決めた、そのまま解釈すると、「僕」の視点からはハッピーエンドですが、これからがまた社会との戦いのような気がします。

まだ終わりは来ない、先が続きそうな物語ですね。

まとめ

意味深な男女の気持ちが描かれている『秒針を噛む』。

少し大人びた恋愛模様が、せつなく、苦しい気持ちになる歌詞でした。

ずっと真夜中でいいのに。さんの他の楽曲にも、呪文のように「レイラ」が出てくるので、注目したいですね。