ゆず『そのときには』歌詞の意味を考察・解釈

朝の光浴びて 「おはよう」「行ってきます」
何気ない日々 繰り返す喜び 噛みしめよう そのときには

変わらない仲間たち 「久しぶり」「元気でいたかい?」
他愛もない 積もる話を 交わそうよ そのときには

ずっと帰ってなかった ふるさとの家族のもとに
特に用はないけど 顔だけでも見せに 行こうかな そのときには

文句ばっかり言っていた 会社に一番乗りで
なんなら掃除でも しながらみんなを 待っていよう そのときには

腹の底から笑って叫んで 泣いたっていいんだ
顔を寄せ合い 抱きしめ合おう そしてありのままに 歌おう

学校や会社 行っている間に 溜まってた片付けモノしよう
今日もみんなが 無事であるように そっと祈る そのときには

画面越しじゃなくて 同じ場所 同じ時間を
感じながら 君に触れたい 会いに行くよ そのときには

風の音 揺れる花々 立ち止まり 見渡す世界
「ずっとごめんね」「いつもありがとう」
伝えたい そのときには

腹の底から笑って叫んで 泣いたっていいんだ
顔を寄せ合い 抱きしめ合おう そしてありのままに 歌おう

そのときには そのときには

そのときには

ゆず『そのときには』の概要

今回は人気アーティストであるゆずの楽曲『そのときには』の歌詞考察をしていきます。

今作はアーティストによって決められた次のテーマに基づいて制作されました。

新型コロナウイルスが収束した、”そのとき” にしたいこと

SNSでの投げかけに対して、大勢のファンからの返答が寄せられました。
すべてのメッセージに目を通した北川悠仁さんが、それらをベースに作詞されたようです。

「3密」を避けながら撮影されたMVはゆずの華麗な演奏と自然な姿で構成されていました。

岩沢厚治さんがギターの弦を変えている姿「心機一転」を表現しているように感じました。

外出自粛などで部屋にこもっていると、空気と一緒に気持ちまでよどんでしまいます。
ですから気持ちの入れ替えや、考え方を積極的なものに変化させるのは大事ですね。

メロディーにも注目してみましょう。
『そのときには』は前作「わだち」のメロディーに近いものを感じます。

軽快なイントロやその後の転調の仕方が似ていると感じる人も多いようです。
全体的に滲み出る陽気で力強いメロディーは、コロナウイルスや外出自粛などで塞ぎこむ人たちに勇気や励ましを与えるに違いありません。

それではさっそく気になるタイトルや歌詞全体の意味を考察していきましょう。

『そのときには』の意味とは

前述で紹介したテーマを考慮すると、タイトルは「新型コロナウイルスが収束したとき」を指すと考えられます。

歌詞の中では、ファンから寄せられたであろう願いが綴られています。
日常の何気ないことや大切な人との特別なことまで幅広く言及されていました。

世界共通の悩みであるコロナウイルスという問題が解決した、まさに「そのとき」 噛み締めたい喜びや願いがタイトルから伝わってきます。

『そのときには』歌詞の意味

「そのとき」―当たり前の日々を取り戻すとき

朝の光浴びて 「おはよう」「行ってきます」
何気ない日々 繰り返す喜び 噛みしめよう そのときには

変わらない仲間たち 「久しぶり」「元気でいたかい?」
他愛もない 積もる話を 交わそうよ そのときには

ずっと帰ってなかった ふるさとの家族のもとに
特に用はないけど 顔だけでも見せに 行こうかな そのときには

文句ばっかり言っていた 会社に一番乗りで
なんなら掃除でも しながらみんなを 待っていよう そのときには

1番では,コロナウイルスが終息して当たり前の日常を取り戻した人たちの喜びが歌われています。

歌詞冒頭の「朝の光浴びて」とは文字通りの意味に加えて、事態が好転したことの描写だと考えました。
それによって気持ちが明るくなったことも表現していると解釈しました。

「行ってきます」という何気ない台詞から、外出自粛の必要がなくなったことへの喜びを感じます。
どこかに行くのを面倒に感じていた人も「家から外に出て行く」ことに感謝したかもしれませんね。

「久しぶり」「元気でいたかい?」というフレーズは、ずっと会えなかった人との再会を喜んでいると理解できます。

普通、何も無ければ会いたい人に週1か月1で会えます。
しかしコロナウイルスの影響で半年ぶり、あるいはそれ以上経過して再会したのかもしれません。
久々の再会を果たした人たちが噛み締める喜びはひとしおでしょう。

「ずっと帰ってなかった ふるさとの家族のもとに」帰ろうかと思案しているフレーズもあります。

当初は帰省する必要はないと考えていた人が、家族の身を案じたり絆を再認識したのかもしれません。
「特に用はないけど」という表現から、家族と顔を合わすことへの恥じらいを少なからず感じます。

「文句ばっかり言っていた 会社」への感謝も伝えられています。

感謝を伝えた人の背景には、コロナウイルスの影響で会社が長期休みに入ったことがうかがえます。
仕事に気だるさや不満を感じていた人も、金銭面で支えられていたことを認識して考え方を変えたのかもしれません。

「一番乗りで」という表現から「会社への期待と気持ちの高揚」を感じます。
修学旅行など滅多にないイベントは、そのような期待と気持ちを抱いて一番乗りに待ち合わせ場所に集合するかもしれません(人による)

「なんなら掃除でも しながらみんなを 待っていよう」というフレーズから、嬉しい気持ちが利他的な行動を促すことを理解できます。
外出自粛でなまりきった身体をとにかく動かしたいという願いも感じられます。

コロナウイルス終息の「そのときには」感謝と喜びの声が沸きあがります。

これまでにない感情表現

腹の底から笑って叫んで 泣いたっていいんだ
顔を寄せ合い 抱きしめ合おう そしてありのままに 歌おう

サビのでは、今まで溜め込んできた感情を表現するようにと歌われています。

皆さんにも学校や仕事、趣味や夢など色々な面での辛抱や忍耐があるでしょう。
恋愛面でも好きな人との関係を深めていけない辛さもあったかもしれません。

そうした人たちすべてが、一斉に「腹の底から笑って叫んで泣いた」りすれば類例のない感情の大合唱と言えます。

ある人は言葉にならない叫びをあげ、別の人はとにかく歓喜を伝える歌を歌うことでしょう。

「そのとき」―視野を広げて考えるとき

学校や会社 行っている間に 溜まってた片付けモノしよう
今日もみんなが 無事であるように そっと祈る そのときには

画面越しじゃなくて 同じ場所 同じ時間を
感じながら 君に触れたい 会いに行くよ そのときには

風の音 揺れる花々 立ち止まり 見渡す世界
「ずっとごめんね」「いつもありがとう」
伝えたい そのときには

2番からは「みんな」「世界」というワードが散りばめられています。

個人の願いに加えて「自分以外の誰か」のことを考えているようです。

「学校や会社 行っている間に 溜まってた片付けモノしよう」というフレーズは、主婦の願いでしょう。

家の中の普段はしないような片付けや整理を済ませようとする姿を想像できます。
また「みんな」つまり家族の身を案じていることもうかがえます。

「画面越しじゃなくて 同じ場所 同じ時間を 感じながら」というフレーズにも注目しましょう。

「画面越し」つまりパソコンやスマホ画面上でのビデオ通話を連想します。
続く「君」には視聴する人の大切な人が該当するかもしれません。
ただ、「君に触れたい 会いに行くよ」という書き出しの仕方から恋人である可能性が高いと思いました。

確かにビデオ通話は便利ですが「同じ場所」「同じ時間」を肌で感じることはできないでしょう。
ですからそのように願うのは自然ですね。

「風の音 揺れる花々 立ち止まり 見渡す世界」というフレーズは、歌詞全体で唯一「人」以外に言及している箇所です。

普段は気にも留めない「風の音」「揺れる花々」を見て、その心地よさと美しさに気づけなかったことに対して「ずっとごめんね」と謝っているようです。
そして自分をこれまでずっと爽やかさを与え、楽しませていたことに対して「いつもありがとう」と感謝を述べていると解釈しました。

コロナウイルス終息の「そのときには」誰もが視野を広げて考えるときになるのでしょう。

「3密」を迎えて

腹の底から笑って叫んで 泣いたっていいんだ
顔を寄せ合い 抱きしめ合おう そしてありのままに 歌おう

そのときには そのときには

そのときには

ご存知の通り、コロナウイルスが蔓延してから「3密(密閉、密集、密接)」を避けるよう幾度も投げかけられてきました。
そのようなソーシャルディスタンス(人と人との距離を取る)を1人1人が保つことで、多くの命が守られました。

しかし歌詞のラストでは「腹の底から笑って叫んで 泣いたっていいんだ
顔を寄せ合い 抱きしめ合おう」
というフレーズが取り上げられています。 

コロナウイルスが終息すれば、もう3密の必要はないでしょう。
密閉されたカラオケボックスで恐れることなく熱唱できます(笑)
またネズミさんたちに会えるテーマパークで密集することも可能になります。
なにより大切な人と密接に過ごすことができます。

3密を避けて撮影されたMVで「顔を寄せ合い 抱きしめ合おう そしてありのままに 歌おう」と歌われていることに筆者は感動を覚えました。
アーティストそしてファンの願いが前面に押し出されているようです。

ラストフレーズでタイトル「そのときには」がリフレインされている点は、コロナウイルス終息への願いの強さが表現されていると解釈しました。

誰もが待ちわびる「そのとき」が早く来ることを筆者も切実に願っています。。

まとめ

いかがでしょうか。
これまで多くの人に勇気や励ましを与え続けてきたゆず。
今回も現状を見据えて今ファンに、そして世界に必要な歌を提供してくれたと感じます。

人類にどこからともなく提出された問題、それに立ち向かう力を今作「そのときには」から貰えたのではないでしょうか。

歌詞を考察していくたびに、フレーズのもととなったファンの人柄が浮かんできました。
それを壊さず巧みに装飾していく北川悠仁さんには驚嘆させられます。

毎度のことですが、北川悠仁さんと岩沢厚治さんの贅沢過ぎるハモリがたまりません。
時代を選ばない美声だと感じています。

ゆずの今後の活動と次回作に期待し注目していきたいと思います。
気持ちを明るくさせる素晴らしい楽曲をありがとうございました。

記事を最後まで読んでくださった皆さんにも感謝します。
ありがとうございました。

コメントを残す