ゆず『SEIMEI』歌詞の意味を考察・解釈

緑が生い茂る この大樹(たいぼく)には
同じくらい それ以上の根っこがあって
土の下からいつも 力強く支えているんだ

振り返ると 僕らにもたくさんの
父や母や もっと先のRootsまで
数え切れないほどの 明日を繋いできたんだ

知らぬ間に 遺伝子の螺旋に
刻まれた 数多の願い

誰かのせいにして ずっと目を背けて
探していた光は 遠ざかるばかり
もう一歩踏み出そう 「まだ見ぬ自分」会いに行くんだ
不可能の壁なんて超えてゆけ

どこかで口ずさむ 歌が聞こえるよ
幼い日の 景色がふいに蘇る
夕映えの空大きく 暖かな手の温もりが

忘れてた 記憶の引き出しに
しまってた セピアの想い

大切な聖歌 それぞれにあるんだ
寄り添う心に いつまでも響く
もしも倒れそうなら この声で支えたいんだ
何度でも歩き出せるように

Wow oh…誰も迷いながら
Wow oh…

この夢は空へ この身体(み)は大地へ
いつの日か還ってゆく
僕らはどんな 未来をあなたに
渡すことができるだろう

灯されたSEIMEI/生命 そう辿り着けるさ
受け取った光は 絶えずに続いていく
さあ一歩踏み出そう 伸びしろはきっと無限大
不可能の壁なんて超えてゆけ

はじめに

『SEIMEI』とは2019年6月21日にネット上で公開された楽曲です。
ゆず弾き語りドームツアー2019 ゆずのみ〜拍手喝祭〜でも披露している弾き語
りソングとなっています。
また「日本生命の新CM」タイアップソングにも選ばれています。

動画再生回数は公開から1週間経過した現在で10万回を超え注目されているナン
バーとなっています。

今作ミュージックビデオは、レーザー50台、ムービングライト500台による圧巻
の光の演出で披露されているドームツアーの映像を軸に、撮り下ろしの映像も織
り交ぜながら構成されています。

どうしても大人数のバンドよりも迫力に欠ける弾き語りですが、不足を微塵にも
感じさせないスケール感は言葉を失います。
ゆずのお二人の意気込みや精神が曲にそして舞台全体に広がっていくようです。

曲調は明るく陽気にさせるアップテンポなメロディが特徴的です。
特にゆずのお二人が奏でるギターはまさに阿吽の呼吸で響き渡ります。
会場全体に命の息吹を吹き込むかのような力強さを感じます。

それではさっそく歌詞の意味を考察していくことにしましょう。

タイトル『SEIMEI』とは

タイトルである「SEIMEI」は「生命」のことです。
日本生命のタイアップを意識して命名されたタイトルなのでしょう。

歌詞全体にも植物や遺伝子レベルで生命を伝えるキーワードが散りば
められていました。

人から人へと伝えられる命、その尊さや歴史を今作では伝えているの
だと筆者は解釈しました。

同時に決して失われてはいけない命、すべての生物には生命が与えら
れていることをタイトルで伝えているのだと思います。

『SEIMEI』歌詞の意味

樹木も人も

緑が生い茂る この大樹(たいぼく)には
同じくらい それ以上の根っこがあって
土の下からいつも 力強く支えているんだ

振り返ると 僕らにもたくさんの
父や母や もっと先のRootsまで
数え切れないほどの 明日を繋いできたんだ

歌詞冒頭では緑が生い茂る大樹が生命の例として
取り上げられています。
地面の上から出ている大樹の偉大さに目を奪われ
がちですが大事なのは地面の下なのです。

偉大な大樹と同じいやそれ以上に「根っこ」が存
在し太くて大きな幹と枝を支えていました。
日本には「縁の下の力持ち」という言葉がありま
すが「緑の下の力持ち」と言えるかもしれません。

この大樹と同じように元気いっぱいの若者が活躍
して目立っているとします。
それでも若者を生み出した親が確かに存在してお
り若者を影から支えてきたのです。

このように樹木も人もそれぞれ自分の前に存在し
てきたものがあり、それらに支えられて成長して
きました。

それら先人に感謝して生きる人も少なくありませ
んね。
生命は次の世代へと繋がれていく鎖のようでした。

人間の先祖をずっと遡っていくと最初の人間夫婦
であるアダムとエバ(イヴ)に到達すると言われ
ています。
多くの歴史書でそれらが裏付けられていますね。

もし彼らが子孫を残さなければ今の自分たちに明
日はなかったと言えるでしょう。

DNA―無数の願い

知らぬ間に 遺伝子の螺旋に
刻まれた 数多の願い

誰かのせいにして ずっと目を背けて
探していた光は 遠ざかるばかり
もう一歩踏み出そう 「まだ見ぬ自分」会いに行くんだ
不可能の壁なんて超えてゆけ

「知らぬ間に 遺伝子の螺旋」とはDNAのことを指す
ようです。
本人が意識せずにDNAは構築されており様々な情報を
収めていきます。

そこには親の得意だったものや魅力的な性質が書き込
まれているのです。

探していた「光」とは「夢や目標」を示唆しています。
親から受け継いだDNAでどこまでやれるかを意気込ん
でいるようにも感じれる歌詞ですね。

多くの方が歌詞にあるように誰かのせいにして「夢や
目標」を諦めてしまいます。
それでも未だ見ぬ自分を探してそれを叶えようとする
姿勢に「生命」を感じます。

そうです生命がある限り「不可能の壁」は乗り越えら
れるというエールが歌詞には込められていると解釈し
ました。

聖歌―命を歌う

大切な聖歌 それぞれにあるんだ
寄り添う心に いつまでも響く
もしも倒れそうなら この声で支えたいんだ
何度でも歩き出せるように

Wow oh…誰も迷いながら
Wow oh…

「大切な聖歌」には2つの意味があると思います。
1つめは文字通りの歌を歌うという意味です。
人と歌は密接な関係を持っていることを歴史は示
してきました。

歌が存在しなかった国や時代はなかったのです。
人は歌を歌ったり聴いたりすると心地よくなり、
命を生きながらえさせることもあります。

2つめの意味としては「大切な聖歌」を赤ちゃん
の「産声」と考えることです。
誰もが産声という歌を持って生まれてきます。
まさにそれは生命を歌う聖歌なのです。

誰もが知っている歌の大切さと産声を上げて生ま
れた認識は人を勇気づけてくれます。
歌を歌っているだけで立ち向かえない困難でさえ
乗り越えていける場合が少なくありません。

歌詞の最後には「誰も迷いながら」とあります。
紆余曲折は能力不足の人だけに訪れるものではあ
りません。
誰しもが大人になる過程で経験するのです。

生命の灯

この夢は空へ この身体(み)は大地へ
いつの日か還ってゆく
僕らはどんな 未来をあなたに
渡すことができるだろう

灯されたSEIMEI/生命 そう辿り着けるさ
受け取った光は 絶えずに続いていく
さあ一歩踏み出そう 伸びしろはきっと無限大
不可能の壁なんて超えてゆけ

歌詞の序論では夢や身体が時間と共に朽ちて存在
しなくなることを描写しています。
「いつの日か還ってゆく」とあるからです。

ですから人は死ぬ前に「どんな 未来を」後の世
代に渡すのだろうと心配になります。
誰しも自分の代で家系を断ったり財産放棄したり
はしたくないでしょう。

ここでタイトルであるSEIMEIが登場します。
それはたいまつの灯のようです。
人の命も親によって灯されます。

そして人は命を善用して自分の夢や目標に向かって
全力疾走するようにと歌詞は勧めていました。

今日もまた生命の灯りが世界中に灯り、それぞれの
不可能という壁を打ち砕いていくのでした。。

まとめ

いかがだったでしょうか。
生命という言葉自体が「保険」以外で耳にしなくなりましたね。
どちらかと言えば「命」という言葉が日常使用されています。

自分の命を大切にすることだけでなく、その命を伝えてくれた
親にも感謝を表す大切さを学べました。

ゆずの息の合ったギターと演劇波の顔の表情にも感動しました。
今後の活動と次回作に期待し注目していきたいと思います。

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