『弱虫モンブラン』歌詞の意味・考察と解釈

タイトル『弱虫モンブラン』の意味

モンブランとはここでは「甘さ」の象徴として使われています。
弱くて甘い自分に向けた曲
となっています。

『弱虫モンブラン』のテーマ

「アタシ」の「キミ」に対するやりきれない感情や絶望感

具体的考察

キミに対する想いと生じる疑念

ありったけの想いは

これだけの言葉に

愛したけど重いわ

それだけのことなのー

~たけ」という言葉で韻を踏んでいて印象深くさせている。

ありったけ=あるかぎり全部。

「アタシ」は今、心にある全ての想い、何か言葉に込めようとしているのでしょうか。

後に出てくる「キミ」=「愛した人」ではないでしょうか。

そのキミへの「想い」と「重い」の掛詞(かけことば)
で音楽としての聞きやすさを意識していると思います。

「それだけのこと」

「キミ」への複雑な感情を抱えた作者の率直な心境を自分自身に問い尋ねているのではないでしょうか。

自分の恋心を疑い始める

愛したのは誰だっけ?

アレほどの時間が

消えて、見えなくなった

まだ触れてるハズなのに

「愛した人は誰だっけ?」

そもそも愛した人とは「キミ」ではなかったかもしれない。「アタシ」は根本にある心情を疑い初めている。

「キミ」と過ごした、あるいは「キミ」を想ったたくさんの時間が、目の前から消えるように感じられなくなった。

しかしながら、実際には「ワタシ」そばには「キミ」がいます。

それほど「キミ」に対する愛情を疑い始めたのです。

早くキミを忘れてしまいたい

忘れてしまえば

消える反照

「反照」とは、
照り返すこと。

もう「キミ」との時間を忘れてしまいたい。

そんな自分の不安定な気持ちが幾度も消えては現れと繰り返します。

自身の絶望的状況を様々な比喩で表現

本当だって良いと

思えないの

アタシはまだ弱い虫

コントラクト会議

アタシはまた

キミの中に堕ちていくの

「キミ」がいない現実と真正面でなかなか向き合えない。

そんな自分を「弱い虫」に例えている。

『まだ』とあるので以前から自分のことをそう感じていたのでしょう。

「コントラクト会議」=「契約会議」。

キミへの想い(愛情)は「アタシ」にとって契約、すなわち忠誠を誓ったものだったかもしれません。

しかし想いに疑念が生じ、困惑した状況を「会議」と表現しているように感じられます。

疑念を生じながらも「キミ」にどんどん引っぱられていくどうしようもできない状況を「堕ちていく」という暗い表現にしているのかもしれません。

○耐えられない痛みや苦しみ

ありったけの想いは

これだけの言葉に

愛したけど重いわ

それだけのことなの?

愛したのは誰だっけ?

アレほどの時間が

消えて、見えなくなった

まだ触れてるハズなのに

麻酔をかけてよ

火照る内声(ないしょう)

・「内声」=多声部楽曲で最高声部と最低声部の中間を埋める声部

麻酔は痛みを痺れで感じさせなくなるもの。「アタシ」は麻酔をかけてほしいほどの痛みを感じています。

低いとも高いともつかないアタシの苦しみの声は熱を持ってしまっている。

やりきれない感情を表現しているのではないでしょうか。

○甘いモンブランがアタシの救いとなる

本当だって良いよ

戻れないの

アタシはまた怖くなる

モンブランは甘味

裸足のまま

その甘さに溺れたいの

・嘘でも本当でもいい、現実かどうかは重要ではない。

なぜなら「キミ」との時間の針はもう戻らないから。

それを考える「アタシ」は恐怖を感じています。

アルプス山脈の山の形が由来の洋菓子のモンブラン。

それはそびえ立つ山脈の荘厳さと対象的な栗の優しい甘さ。

そんな甘さに靴下を脱いでリラックスした状態でじっくりと浸っていたいという感情です。

○消えるキミへの想い

想天
(
そうだ
)
キミがいる

淘汰消えていく

もうアタシは

キミに伝えられない。

・天に登るほどの想いがある「キミ」。

その存在が「アタシ」から淘汰されるように消えていってしまう。

伝えられないやりきれない想いは募るばかりといったところでしょうか。

キミに対する絶望

「君が死ねばいいよ今すぐに」

唐突に「キミ」の急死を願う「アタシ」。

想いをすぐにでも断ち切りたい

本当だって良いと

思えないの

アタシはまだ弱い虫

コントラクト会議

アタシはまた

キミの中に堕ちていく

どうしても現実を受け入れられないアタシ

本当だって良いと

思いながら

「嘘であって」と願うのは

弾き堕した結果

アタシがまだ

弱虫モンブランだった

から

・嘘でも現実でもどちらでもいい。そう思いながらもやっぱり嘘であってほしいという気持ち。

それは自分で「キミ」への想いを一方的に断ち切ろうとした結果と断罪する。

そんな「アタシ」はさながら「甘い想い、優しさを抱きつつも、現実を受け入れられない弱い虫のような「アタシ」だったの。

○官能的な表現

君が入ってる

繰り返し果てる

それに応えよと

アタシは喘ぐの

・「キミ」は既に「アタシ」の中に存在している。

激しい
SEX
のように彼は繰り返し果て、それに応えるように喘ぐアタシだった。

まとめ

「アタシ」はずっと「キミ」に対して深い想いを持っていた。

歌詞を読んでも付き合っていたかどうかは定かではないが、様々な比喩を用いて感情を表現している。

そしてその想いはいい結果には結びつかずときとして「キミ」の死を願うほどの激情も含まれている。

そんなやりきれない想いを持った「アタシ」を「弱虫なモンブラン」と例え嘆いているのでしょう。

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