山下智久 『CHANGE』歌詞の意味を考察・解釈

ほら僕らカメレオンみたい
色を変え 生きるように
仮面を付け替えて
Yeah yeah yeah 愛想笑い

あざだらけの心で
人が人を騙して
手遅れになる前に
Yeah yeah yeah

Oh yes ブラックフラミンゴみたい
世界でたった一人の
君に生まれたこと
Yeah yeah yeah 楽しめよ


感情の奴隷には
慣れない君はエレファント
強く踏み出すよ
Yeah yeah yeah
今、明日、未来
僕が変えよう

(※フルバージョンの歌詞が公開され次第、差し替えます)


はじめに

『CHANGE』とは2019年4月12日から放映されたTBS系 金曜ドラマ「インハン
ド」オープニング曲です。
同年6月19日に【完全生産限定盤】【初回生産限定】【初回仕様特典】がリリー
スされます。

これまでドラマでしか聴くことができなかった今作が同年5月30日にMV公開さ
れ、多くのファンやリスナーに注目されるようになりました。
動画再生回数は投稿初日で15万を超える人気ぶりです。
現在では20万を超え今なお勢いは止まる様子は全くありません。

今作またタイアップドラマついての意気込みや思い入れを歌い手の山下智久さん
が次のようにコメントしていましたのでご紹介します。

<山下智久 コメント>
この曲「CHANGE」は、「世界の惰性に流されずに、情熱と心に耳を傾けて信念を貫いていけば、未来をより良く変えていくことができる。」そんな主人公の心の声を描き、作詞させていただきました。誰かの希望になるよう心を込めて書きました。ぜひオープニング曲「CHANGE」と共に金曜ドラマ『インハンド』をお楽しみください。


https://www.tbs.co.jp/inhand/topics/201905071340.html  TBS トピックスより

上記コメントから今作では「流されない信念を貫くこと」「そして未来を変える
」という2つのテーマを持っていることを理解できますね。
歌詞の主人公像も明快になったと思います。

本考察ではこの主人公をドラマ主人公の紐倉 哲(ひもくら てつ)と重ね合わせ
て考えていきたいと思います。

さてタイアップドラマ『インハンド』について少し触れておきたいと思います。
『インハンド』は、朱戸アオによる日本の医療漫画でありこの度、ドラマ化され
ました。

右手が義手になっている寄生虫専門の科学者が助手と女性官僚と一緒に、誰もが
驚く科学的な方法で難事件を解決していく医療ミステリーです。

山下智久さん演じるドラマ主人公の紐倉 哲は痒み止めの新薬を開発し莫大な資
金を手に入れました。
医療技術に留まらず幅広い知識を持っていますが、興味の有る無しでやる気が
大きく変動してしまう一面も持ち合わせています。

彼は興味のある分野を見つけると法や倫理観を度外視した行動を平気で取りま
す。
周囲から変わり者扱いされていますが、彼には彼なりの強い信念がありました。

それではさっそく気になる歌詞の考察を始めていくことにしましょう。

タイトル『CHANGE』とは

『CHANGE』とは「変化、変わる、移り変わる」を意味する英単語です。
山下智久さんのコメントにもありましたが「未来をより良く変えていく」
という意味でこのタイトルが付けられたのだと理解できます。

さらにドラマでは遺伝子に変質がもたらされるシーンなども見られ幅広い
分野で「変化」を印象付ける作品となっているなと感じました。

そして何より山下智久さんの役者としてまたアーティストとして躍進し続
ける姿に筆者は『CHANGE』を感じざるを得ません。


『CHANGE』歌詞の意味

僕はカメレオン―擬態の名人

ほら僕らカメレオンみたい
色を変え 生きるように
仮面を付け替えて
Yeah yeah yeah 愛想笑い

あざだらけの心で
人が人を騙して
手遅れになる前に
Yeah yeah yeah

MV序盤では街を埋め尽くすほどの巨大なカメレオンが
登場します。
それを山下智久さん演じる主人公は呆然と眺めていまし
た。

歌詞にあるように自分とカメレオンをリンクさせ他者の
前での立ち振る舞いに関して共感を覚えたのでしょう。

歌詞では主人公が「僕」と「君」の2種類で表現されて
います。
これは主人公に2つの性質があることを示しています。

「僕」の時の主人公カメレオンの得意とする「擬態」
は周囲の色に自分の体の色を同化させ溶け込みます。
同じように主人公は他者の歩みや考え方に自分の歩幅や
考え方を合わせていたのでしょう。

「仮面を付け替えて Yeah yeah yeah 愛想笑い」とも
あり主人公が他者の前では決して「本心」を表面化しな
い性格であることも理解できます。

上記の仮面は「作られた笑顔」また「悲しみの表情」を
指しているのだと思います。
笑いたくなくても他者が喜んでいるなら「笑顔」を、他
者が悲しむなら「悲しみの表情」と替えていきます。

しかしそうしたことを長年続けていると「人の心は痣だ
らけ」になっていくことを彼は悟っているようです。
上記の事実を悟らずに自分を偽り続けるなら「手遅れに
なる」つまり心が無感覚になることを述べています。

ですからドラマ主人公の紐倉 哲は他者の前で擬態するの
をやめて「変人」扱いされ続けても自分を貫くのでしょう。
彼は心が痣だらけになっていくのを痛感したからです。


ブラックフラミンゴ―誇り高き変異

Oh yes ブラックフラミンゴみたい
世界でたった一人の
君に生まれたこと
Yeah yeah yeah 楽しめよ

この部分では主人公の「君」の部分に焦点が当て
られています。

MVではフラミンゴが主人公と共に登場します。
そして黒い衣装を身に纏ったダンサーが主人公の
周りで踊り始めます。

このダンサーと主人公が黒いタンクトップを着て
いる映像とフラミンゴ(白色)が比較されている
と筆者は考えました。

最初に映る白いフラミンゴはたくさんいました。
これは先ほどから取り上げている「他者」を表し
ているようです。

反対に黒い衣装を身に纏った人物は一人ずつしか
映っていません。
つまり「ブラックフラミンゴ」とは他者とは馴染
めない浮いた存在を描写しているようです。

実際にトルコの南西、東地中海にあるキプロス島
で黒いフラミンゴが発見されました。
これはそのような種であったのではなく「色素異
常による突然変異」であると言われています。

これは間違いなく望まれない「CHANGE」であり
他者からは受け入れづらい存在となったことでし
ょう。

変人な面を持ち合わせた主人公を含め人は生まれ
持った性格をなかなか変えることができません。
他者と上手に立ち回れる性格でない場合、非常に
苦労する場合もあります。

それでも歌詞では「世界でたった一人の君に生ま
れたこと」を本気で楽しむように勧めています。
そうです、楽しむことで自分を貫くという信念を
ここから感じることができます。

MVでは瞬間的にですが「植物園」のような場所
が映し出されていました。
これはドラマ主人公が神奈川県の箱根の潰れた
植物園を買い取って研究所にした場所でしょう。

そこは彼の信念を貫くための場所でありブラック
フラミンゴつまり「自分らしく」あるために必要
な環境なのだと理解できます。

「僕」の信念

感情の奴隷には
慣れない君はエレファント
強く踏み出すよ
Yeah yeah yeah
今、明日、未来
僕が変えよう

主人公の「君」は決して「感情の奴隷」になったりは
せず常に冷静さを保っています。
他者からは「冷徹・無関心」だと非難されることもあ
るでしょう。

それでも「君」が感情に左右される性質に慣らされる
ことはありません。
堅い皮膚を持つエレファントが外部からの刺激に無感
覚であるように「君」の心もある面で無感覚でした。

主人公にとって「君」の持つ冷静で他者に左右されな
い強さは大切でした。
しかし「今、明日、未来」を変えていくのは「僕」の
部分の役割であることを認めています。

これこそが主人公の信念でありどんな犠牲を払ってで
も守り抜きたいものだったのです。

ドラマでも主人公は数々の難題に取り組んでいますが、
自分と向き合い自分の信念を最後まで貫けるかという
難題が常に彼の前に置かれているのだと思います。

未来をより良い方向に変えようとする彼の信念だけは
決して変わらないのです。。

まとめ

今作の主人公のように一つの信念を貫いている人は魅
力的であり輝いて見えますね。
皆さんの周りにもそういった人がいるでしょうか。

「寄生虫専門」という非常にマニアックで狭い世界と
軽蔑しがちですが、なぜその世界に固執するのかを知
ると対象の人物に興味が湧いてくるかもしれませんね。

ここから自分の発想にない面やこれまで付き合ってこ
なかったタイプの人でもまず受け入れて認めるなら興
味を持つことができるのだと学びました。

えり好みせず「新しい何かを受け入れる」ことで変え
られなった自分を変えたり、自分の信念を貫いたり、
そして未来をより良い方向に変えることができるのだ
と思いました。

今作の歌詞とMVは非常に奥深く教訓的ですね。
山下智久さんの今後の活動と次回作に期待し注目して
いきたいと思います。

素敵な作品を有難うございました。