WANIMA『りんどう』歌詞の意味を考察・解釈

流れるときの早さに
体を委ね 眺めてる
変わりのない 物語
引き返すことも出來ずに

込み上げる熱い思いも
胸にしまう凍りついた夜も
指を咥え 繋ぎ合わせ
過ぎるのを待っていた

底知れない深い谷で
ぼんやり光ってる
祈りを削り刻んで
一つだけ 後もう少しだけ

弱いままで強くなれ

この思いと引き換えに
目の前の扉をくぐって
生きて生きて生き抜いてやれ
汚れたのはどっち 見上げた星空

花は咲く噓のように
風に揺られ雨に打たれて
どこにいても枯れないように
願い歌う祈りの歌

底知れない深い谷で
ぼんやり光ってる
命を削り刻んで
好きなだけ 後もう少しだけ

弱いままで強くなれ
染まらない 終わらない

その思いと引き換えに
目の前の扉をくぐって
生きて生きて生き抜いてやれ
汚れたのはどっち 見上げた星空

空を飛ぶ鳥に乗って
海を目指す魚になって
「ここにいる」と呼ぶ声がする
約束はしてないけど
またいつの日か歌いなぞる命の歌

トンネル抜けて 海を渡って
曲がりくねった細い道を真っ直ぐ
花が咲く頃 手紙を書くよ
心細い時は 喜び数えて

流れるときの早さに
体を委ね 眺めてる
変わりのない 物語
りんどうの花のように

はじめに

『りんどう』とは2018年に行わた全国ツアー「Everybody!! Tour」の中で初披
露された楽曲であり、2019年9月25日にネット上で公開された楽曲です。
同年10月23日リリースされる 2ndアルバム「COMINATCHA!!」に収録されて
います。

上記ツアーでは総勢20万人を動員し今作披露にて盛り上がりに拍車をかけまし
た。
動画再生回数は公開から僅か2日で30万を超える人気振りを見せています。

今回のPVはWANIMAメンバーの出身地である熊本の県花「りんどう」をメイン
に構成されていました。
紫がかった空、夕日、ラストには朝日と情緒ある演出がたくさん見られます。
大自然の中で力強く歌い演奏し続ける彼らの姿は本当に勇ましかったです。

さて今作の曲調はどのようなものに仕上がっているのでしょうか。
イントロはとても上品にしっとりとした歌声とメロディで構成されていました。
筆者の初めて聴いたときの印象は「スピッツ」みたいだなと感じました(笑)

サビ前、サビからWANIMAらしさが徐々に滲み出てパワフルな歌声と演奏にな
っていきます。
大自然と広大な空に響き渡るには十分すぎるほどのダイナミックなロックチュー
ンです。

それではさっそく気になる歌詞の考察を始めていくことしましょう。

タイトル『りんどう』とは

冒頭ですでに紹介しましたが、『りんどう』はWANIMAメンバーの出身地
である熊本の県花です。
昭和28年10月に制定され、NHKが全国的に「郷土の花」を選定した際に選ばれ
ました。

余談ですが熊本の飲食店、パーキングなどにも「りんどう」という名称が多く用
いられていますね。

県内各地の山野の草地に自生し、紫色の星形の花を咲かせます。
阿蘇高原では10月頃から咲き始めるようです。
そして特筆すべき点として、この花は「群れて咲かない、強く根付く」という特
徴があります。

今作のコンセプトとして「りんどうの花のように群れずに力強く生きて欲しい」
という願いが込められているようです。
歌詞全体からもそうした生きる意志や生命力のようなものを全身に感じとること
ができました。

『りんどう』歌詞の意味

流されるように生きて

流れるときの早さに
体を委ね 眺めてる
変わりのない 物語
引き返すことも出來ずに

込み上げる熱い思いも
胸にしまう凍りついた夜も
指を咥え 繋ぎ合わせ
過ぎるのを待っていた

歌詞冒頭では「何も考えずに生きる日々は流れるように過ぎ去る」
という点を強調しているように思えます。
私たちも日常生活の中でただ漫然と生きて、日々が流れるように
過ぎ去るのを感じるときがありませんか。

どれだけ日々が過ぎても「変わりのない物語」と思える程に、代
わり映えのしない人生に思えてしまう時があります。
「あの時、ああしておけば」という後悔を何度もするでしょう。
それでも1日前でさえ「引き返す」ことすらできないのです。

歌詞にあるように人生の中で「熱意とそれが冷める瞬間」を何度
も経験することがあります。
それに関連して「指を咥える」という心理状態を表した動作が歌詞
に出てきます。

「指を咥える」という動作は「羨ましがる、行動できない、気まり悪い」
という心理状態を表しているようです。

つまり上記の歌詞は「これやってみたい!」と熱くなったときも「自分に
は無理」と冷めてしまった時にも「何一つ行動できずに羨んでいた」ことを
示唆するのだと思います。

そうした何もできないまま過ぎ去っていった日々を物悲しそうに見つめると
きが私たちにもあるでしょうか。

外柔内剛

底知れない深い谷で
ぼんやり光ってる
祈りを削り刻んで
一つだけ 後もう少しだけ

弱いままで強くなれ

この部分の歌詞では表面的に強くなくても内面において
強い人となるよう願っている
ように見受けられました。

「底知れない深い谷」とは誰の目にも止まらない、また
気づいてもらえない場所
にいることを描写していると解
釈しました。

そのような場所でもぼんやりと光ってみせる強さを持て
たら良いですね。
人に頼らずに神にただ祈りを捧げる姿を歌詞から想像す
ることもできます。

人は生きているうちに何かしらの神に祈ると言われてい
ます。
一人でも強く生きようとする人間本来の姿なのでしょう
か。

スピリチュアルな側面は横に置き、続く歌詞はたいへん
感銘を受け教訓的でした。

「弱いままで強くなれ」

人の強さにはたくさんの面があるのだと考えさせられま
した。
「物理的な力強さ」はないが「意志の強さ」はある人も
いるでしょう。

そのような人はある意味で「弱いままで強くなった」
なのかもしれません。
もっと広義的に表現すると「短所を抱えながらも誇れる
長所を見つけられた」
人と言えるかもしれません。

見出しが適切かどうかわかりませんが、外見が弱そうに
見えても中身がしっかりとした人になるよう歌詞が励ま
しているように感じました。

嘘のように咲く花

花は咲く噓のように
風に揺られ雨に打たれて
どこにいても枯れないように
願い歌う祈りの歌

歌詞にあるように日常で「嘘のように咲く花」
見かけることがあります。

灼熱地獄の砂漠平原で咲く花や、アスファルトこ
じ開けて咲く花などがこれに該当するかもしれま
せん。

りんどうは一輪でも力強く咲き、雨風に日々さら
されながらも根付いて耐えています。
太陽の熱で簡単に枯れることもありません。

上記のりんどう同様、私たちも力強く生活の基盤
を据えて逆境に耐えていく意志の強さを得たいで
すね。

具体的にどうすればいいのかは人ぞれぞれなので
難題です。
何でも話せる友人が居れば良いのですがりんどう
と同じく一人で生活している人も大勢います。

孤独に負けそうな時にこそ、今作のりんどうを思
い出していつか「花が咲く春」が来ること、一人
でも強い崇高な意志を持つことは可能
であること
を念頭に置くことができるでしょう。。

まとめ

いかがだったでしょうか。
りんどうの花も外見は小さく弱そうに見えますが、
大地に根付いて力強くたくましく咲いていますね。

植物より理知ある人間の方が優れているのは当然
のはずです。
しかし弱くなった時にふと感じる事があります。
人は植物より弱く意志薄弱な存在なのだと。。

勿論、植物に理性や意志はないのですがそう見え
てしまうときがあるかもしれません。

それでも植物にない話す能力や思考錯誤するとい
う面を人生の中で活かすことができたらとも思い
ました。

WANIMAの生命力を感じさせる力作に感謝します。
今後の活動と次回作に期待し注目していきたいと思
います。

素敵な作品をありがとうございました。

コメントを残す