The Cat’s Whiskers『MASTER OF MUSIC』歌詞の意味を考察・解釈

The Cat’s Whiskers
本物の輝き
Show Must Go On
Let’s go

Master of Music
Meow Meow Meow
Master of Music
Meow Meow Meow
Master of Music
Meow Meow Meow

Master of Music
Meow Meow Meow
Master of Music
Meow Meow Meow
Master of Music
Meow Meow Meow

若者達が追う虚構の断片
一過性流行りのウイルスに感染
病名は最新流行信仰
犯された最低流動思考
信じるべきは己の感性
確かな愛で言の葉を放て
My Rule Everything Around me
普遍的なものにだけ与えられる価値

あの日僕は1度死んだんだ
そして生まれた名もなき新参者
期待出来ない未来ん中で
コイツが唯一の突破口
抱えた迷い 隠した本性
できない信用 でもマイク握れば
本当の自分になれるきっと
だから今強く踏み出す一歩

Master of Music
Meow Meow Meow
Master of Music
Meow Meow Meow
Master of Music
Meow Meow Meow

Master of Music
Meow Meow Meow
Master of Music
Meow Meow Meow
Master of Music
Meow Meow Meow

ネオン街コンクリートジャングルは表裏一体
手を汚した裏稼業 一度や二度じゃねえ
筋もクソもねえ 奴に用はねえ
指図は受けずに進む On my way
No pain No gain経験が言葉の重み
失いながら積み上げてきたものが誇り
いずれ神は勝つ 生き様で証明
芯のねえ物真似じゃ サバイブできねえ到底

誰かであるようで誰でもない
キミじゃリュウくんの事を掴めない
崩さないペースかつ特異体質
コンプラだらけの世の中は窮屈
だよねー♪! ごちゃまぜのピース
組み立てる忠実 欲望のパズル
まるでチカチーロ ついて来れるかい?
手にするまで手段は選ばない

Master of Music
Meow Meow Meow
Master of Music
Meow Meow Meow
Master of Music
Meow Meow Meow

Master of Music
Meow Meow Meow
Master of Music
Meow Meow Meow
Master of Music
Meow Meow Meow

One For The Love,
Two For The Show.
Three For The プライド
今 We Got It All

Master of Music
Meow Meow Meow
Master of Music
Meow Meow Meow
Master of Music
Meow Meow Meow

Master of Music
Meow Meow Meow
Master of Music
Meow Meow Meow
Master of Music
Meow Meow Meow

歌詞考察の前に

今回はavex × GCREST “HIPHOPメディアミックスプロジェクト【Paradox Live】のナンバーを紐解いていきたいと思います。

本サイトでは既にParadox Liveの楽曲を考察しています。
世界観などを含む説明は下記の記事で紹介していますのでご覧ください。

-Paradox Live(パラライ)-BAE『BaNG!!!』歌詞の意味を考察・解釈

2019.12.20

さて今回考察するナンバーとユニットの紹介をしていきたいと思います。

『MASTER OF MUSIC』とは【Paradox Live】内のユニットであるThe Cat’s Whiskersのチーム曲です。

2019年12月14日にネット上で公開されました。
動画再生回数は公開から3週間経った現在で100万を超える人気ナンバーです。

今作の作詞を担当されたのは音楽制作やRAP講義などもされているSIMONさんです。
無駄のない洗練されたリリックが印象に残ります。

作曲は LOWEND ORDER が手掛けたようです、、、が情報がかなり少なく普通に検索しても出てきません(調べ方?汗)

ツイッター内の情報によればユーチューブで「LOWEND ORDER – Sogni Belli」という作品が観察できるとありました。

https://www.youtube.com/watch?v=z0UYWjYgItA&feature=youtu.be
確かに今作とも曲調や雰囲気が類似しています。

イントロの静かに流れるメロディーラインがアダルティー&クールさを醸し出しています。

特にサビ部分の繰り返しが強いインパクトを与えています。

【The Cat’s Whiskers】―気高き孤高の実力派4人組ユニット―

◆西門 直明(さいもん なおあきら)CV:竹内良太― 昼は言語学の大学教授、夜はバーのオーナーを勤める。涙もろい。 MCネームは 【コトノハ】

◆神林 匋平(かんばやし ようへい)CV:林 勇― バーのマスターで大酒飲み&喧嘩早い。過去に西門と2人でユニットを組んでいた。機械音痴。MCネームは【God summer】

◆棗 リュウ(なつめ りゅう)CV:花江夏樹―バーの見習い。プロフが自由奔放過ぎる(笑)トラウマの影響か自身のことをあまりわかっていない節がある。MCネームは【コンプラ大魔王】

◆闇堂 四季(あんどう しき)CV:寺島惇太― バーのホールスタッフ(立ち絵的に接客大丈夫か 汗)過去に家出した時に西門に拾われた。バー内のサボテンの世話をしている。MCネームは【MC名無し】

以上がメンバーとなります。
紹介文からもお察しの通り4人は同じバーで働いています。
「気高き孤高」との異名がついていますが4人仲良しさんな雰囲気も出ていますね。

それではさっそく気になるタイトルや歌詞の考察を始めていきましょう。

タイトル『MASTER OF MUSIC』

タイトルに含まれる「master of」という英熟語には色々な意味があります。「自由に使いこなせる人」「達人」「熟練または精通者」などです。

つまり自分たちは「音楽に精通した熟練者である」ことを意味しています。
チーム曲自体も洗練され無駄のないリリックと、彼らにしか出せないオリジナリティに溢れたフロウで構成されています。

『MASTER OF MUSIC』歌詞の意味

本物の輝き

The Cat’s Whiskers
本物の輝き
Show Must Go On
Let’s go

歌詞冒頭では自分達のユニット名が歌われています。

「The Cat’s Whiskers」とは直訳すると「猫(またはねずみ)の髭」となりますが「誰よりも(なによりも)素晴らしい」というスラングでも使用されます。

ユニット名に猫のデザインが用いられていること、そして自信に満ちた楽曲タイトルからも2つの意味合いが包含されていると理解できます。

動画コメント欄などで見られた考え方の中に「猫の髭は何本かなくなるだけでバランスに影響する。だから彼らも誰1人欠けてはいけない」というものがあり興味深かったです。

「Show Must Go On」は直訳ではなく慣用句として訳した方が良いと感じました。

その場合「一度始めたら、何があっても続けなければならない」となります。
4人の力強い決意を全身に感じることができるフレーズです。

フレーズの背景には、謎の組織から招待された【Paradox Live】にて自分達の音楽がNo.1であることを証明するまでという意味合いがあるのでしょう。

自分達が「本物の輝き」だと述べている点から、他の3ユニットが「偽物の輝き」であるdisだと解釈できます。

響き渡る猫の鳴き声

Master of Music
Meow Meow Meow
Master of Music
Meow Meow Meow
Master of Music
Meow Meow Meow

この節は歌詞全体の中で8回も繰り返されています。

「Meow Meow Meow」
が筆者には「猫の鳴き声」のように聞こえました。
ユニット名を強く意識した遊び心満点のリリックです。

まるで4匹の誰にも飼われることのない野良猫が、夜の街で「自分達は素晴らしいんだ」と声高に叫んでいるようです。

個性の採掘

若者達が追う虚構の断片
一過性流行りのウイルスに感染
病名は最新流行信仰
犯された最低流動思考
信じるべきは己の感性
確かな愛で言の葉を放て
My Rule Everything Around me
普遍的なものにだけ与えられる価値

まずは西門が持ち前の低音ボイスでかまします。

彼の主張は「失われし個性」に向けられたものです。
彼は現代の若者が「虚構」つまり実際にないものや作られたものを追い求めていることを嘆いています。

「一過性」つまりすぐ廃れる「流行」を追うことをやめれない病気に感染したと表現しています。
「断片」と「感染」で韻を踏んでますね。

上記の流行についてさらに皮肉を重ねていきます。
「流動思考」とはその場の直感で物事を決定する考え方のことです。
それが「犯された」とあるので「直感力を失った」という意味でしょう。
「最新流行信仰」と「最低流動思考」でカタイ韻を踏んでますね。

彼は誰かに流されるのではなく「己の感性」を大事にするよう訴えています。
忘れていたころに前述の「感染」と「感性」で韻を踏んでるのも見事です。

「確かな愛で言の葉を放て」というフレーズにも注目してみましょう。

この中の「言の葉」とは「言葉」を意味する表現です。
平安時代の紀貫之「古今和歌集」など和歌が由来ではないかと考えられます。

さらに彼のMCネーム【コトノハ】を印象付けています。
彼がラッパーとしてまた人として「言葉」を大切にしていることを理解できます。

上記の背景や前述で流行や物事を深く考えない点が指摘されていたことを考慮すると「確かな愛で言の葉を放て」とは「愛を動機とした言葉を語れ」という意味になると解釈しました。

言語の教授だけあって言葉の用い方への追及が素晴らしいです。

「My Rule Everything Around me」という部分にも注目してみましょう。

このフレーズは有名なラップスラングを連想させます。

ウータン・クランというラップグループの名曲のタイトル「Cash Rules Everything Around Me(金が全てモノを言う)」と類似しているように思えます(頭文字を取った造語「C.R.E.A.M.」と表現されることも。

彼は「Cash」の代用に「My」を 選ぶことで流行に金を使うことに重きを置くのではなく自分自身の個性を大切にするよう述べていると解釈しました。

そのように考えていくと「普遍的なものにだけ与えられる価値」とは、経済状態で変動するお金でも変わりゆく流行でもなく「変わらない個性にこそ価値がある」という意味になるでしょう。

過去にこんな真面目なラッパーいたでしょうか。。

ただ一つの真実

あの日僕は1度死んだんだ
そして生まれた名もなき新参者
期待出来ない未来ん中で
コイツが唯一の突破口
抱えた迷い 隠した本性
できない信用 でもマイク握れば
本当の自分になれるきっと
だから今強く踏み出す一歩

続いては闇堂が物静かにそれでいてクールにかましていきます。

「あの日僕は1度死んだんだ」とは彼が過去に家出した時と関連があると読んでいます。

彼は根っからのラッパーではありません。
家出後に西門に引き取られラッパーとして開花したのでしょう。
その点を「生まれた名もなき新参者」で表現しているのだと思います。
「死んだんだ」と「新参者」の韻の踏み方がとてもスマートです。

彼はリリック全体の中で「自分の中の真実」について語っています。
それは「ラッパーとしての生き方」です。

「コイツ」が唯一の、また「マイク握れば」というフレーズからも理解できます。

「コイツ」には彼の装飾品であるロザリオ(ファントメタル含有)も含まれていると考えました。

それにより興奮誘うラップバトルを体感でき生きがいにしているという考え方も伝わってきます。

泥だらけの人生論

ネオン街コンクリートジャングルは表裏一体
手を汚した裏稼業 一度や二度じゃねえ
筋もクソもねえ 奴に用はねえ
指図は受けずに進む On my way
No pain No gain経験が言葉の重み
失いながら積み上げてきたものが誇り
いずれ神は勝つ 生き様で証明
芯のねえ物真似じゃ サバイブできねえ到底

この部分は荒々しいリリックからもわかるように神林がかまします。

ここでは彼の経験に基づく人生論が歌われています。

街に対し「表裏一体」という言葉をあてています。
「密接で切り離せない状態」を指すその言葉のチョイスから、街には癒着や賄賂が満ち溢れていることを描写しているのだと考えられます。

「手を汚した裏稼業」には上記の要因を含む仕事もあったのかもしれません。

しかしそうした職業から足を洗いバーで働くようになってからは「筋を通す」生き方と考え方になったと予想できます。

「No pain No gain」とは「痛みなくして得るものなし」という意味です。

彼は「経験が言葉の重み」という信念を持ち己のリリックを完成させています。

「いずれ神は勝つ 生き様で証明」のフレーズにも注目してみましょう。

ここでは彼のMCネーム【God summer】が強調されています。

「神」はわかりやすいのですが「様」を「summer」に重ねている点は見落としがちです。
「神」と「様」で「神様」を完成させている点にも高いリリック技術を感じます。

歩く法令違反

誰かであるようで誰でもない
キミじゃリュウくんの事を掴めない
崩さないペースかつ特異体質
コンプラだらけの世の中は窮屈
だよねー♪! ごちゃまぜのピース
組み立てる忠実 欲望のパズル
まるでチカチーロ ついて来れるかい?
手にするまで手段は選ばない

ラストを飾るのは陽気と狂気を身に纏うリュウです。

歌い方やリリックはいっけん愉快で自由奔放なものに見えます。
しかし歌詞は度胆を抜くほどNG要素をはらんでいます。

まず序盤では「キミじゃリュウくんの事を掴めない」と述べており他者は自分を理解できないと考えています。

彼については不明な点が多いのですが続くフレーズからいくらかの性格や背景を推測することはできます。

「コンプラだらけの世の中は窮屈」

「コンプラ」とはコンプライアンスのことで「法令遵守」を意味します。
そのようなものを窮屈に感じている点からも彼には無法者の要素、また型にはまりたくない性格であることを読み取れます。

歌詞全体の中でも最も危険な歌詞と思える部分が「チカチーロ」です。
一目見たとき「これ持ってきたらアカンやろ」と正直思ってしまいました。

知らない人のために「チカチーロ」の由来となっている人物についての情報を記述します。

―アンドレイ・ロマノヴィチ・チカチーロ―
ウクライナ生まれの連続殺人者。「ロストフの殺し屋」「赤い切り裂き魔」などの呼び名で知られる。1978年~1990年にかけて52人を殺害したとされている。

映画や小説などでも幅広く取り上げられた人物です。

上記のチカチーロとリュウがリンクするのであれば、リュウの特異体質またはトラウマは「性的な面」もしくは「無通症」に関連したものなのかもしれません。

さらに「手段を選ばない」という部分で歌い方が変わる点を考慮してもリュウが危険人物であることに間違いありません。

それでもプロフを見る限りリュウ自身も自分が理解できていないため、苦悩しているあるいは感情が欠落しているのだと予想されます。

まとめ

いかがだったでしょうか。

1人1人の生い立ちを考えるとチームの異名に含まれていた「孤高」は過去のものであると理解しました。

メンバーの中には生真面目な者、荒っぽい者、弱々しい者、S級ランクに危険な者がおり多様性を感じます。

それでいて今作のような統一感のある楽曲に仕上がっているのですから驚きです。

今後彼らがどのようなラップバトルを繰り広げてくれるのか注目ですね。

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