サザンオールスターズ『闘う戦士(もの)たちへ愛を込めて』歌詞の意味・解釈と考察

サザンオールスターズさんの『闘う戦士(もの)たちへ愛を込めて』とてもいい曲ですよね!

しかし歌詞の意味まで読み解いてる人は少ないと思います。

そこで今回も私、砂糖塩味が『闘う戦士(もの)たちへ愛を込めて』の歌詞の意味を解釈してみたいと思います!

 

サザンオールスターズ『闘う戦士(もの)たちへ愛を込めて』の意味・テーマ

サザンオールスターズさんの『闘う戦士(もの)たちへ愛を込めて』 は、2018年6月15日(金)劇場公開の映画『空飛ぶタイヤ』(池井戸潤原作)主題歌として起用されています。

『空飛ぶタイヤ』が描いているのは「社会」で闘う人たち。

2002年に起こった大型トラックの脱輪を原因として死傷事故、某自動車メーカーによるリコール隠しを題材にしています。

その映画のテーマと直結するのがサザンオールスターズさんの『闘う戦士(もの)たちへ愛を込めて』です。

テーマは「社会で闘う者たちへ」です!


サザンオールスターズ『闘う戦士(もの)たちへ愛を込めて』歌詞の意味

世知辛い世の中

悲しい噂 風の中

悪魔が俺に囁いた

この世はすべて裏表

嘘と真実(まこと)の化かし合い

一か八かの勝負時

いつもアイツが現れる

悪意のドアをこじ開けて

心の隙間に忍び寄る

一番Aメロです。この歌詞パートで表現しているのは「世知辛い世の運命(さだめ)」といったところでしょうか。 仕事、人間関係、恋愛。人生というものは思い通りに行くことは少ないですね。 折に触れて、邪魔が入ってしまったり、普段しないような凡ミスを犯してしまったりした経験がある方も多いのではないでしょうか? そんな情景が描かれています。

辛辣だがリアル

自分のために人を蹴落として

成り上がる事が人生さ

それを許さず抗う相手には

殺(や)られる前に殺(や)るのが仁義だろう?

辛辣な言葉で表現されている二番Bメロです。“殺(や)られる前に殺(や)る”とても重い表現ですね。 自分自身が誰かに、自分がやろうと思っていることを妨害された経験があると、「今度はやられないぞ」と身を守るために=生きていくためにこういった発想が生まれてしまうのだと思います。 競争の激しい現代社会では、特にこういった気持ちになりやすいのかもしれません。守るべき家族もいるのかもしれませんね。

心は泣きながら闘う

寄っといで 巨大都市(でっかいまち)へ

戦場で夢を見たかい?

しんどいね 生存競争(いきていくの)は

酔いどれ 涙で夜が明ける

そして、こういった競争というのは多くは“ 巨大都市”で起こりやすいです。人口も密集しており、悪い考えを持つ人も多く、ライバル企業も少なくありません。 その中で“生存競争(いきていくの)”は正に「戦い」とも呼べるでしょう。そんな社会のことをこの歌詞パートでは“ 戦場”と表現しているのですね。 ここで忘れていけないのが“酔いどれ涙で夜が明ける”という歌詞です。本当はやりたくないことも生きていくためには仕方がないこともたくさんあります。ストレス社会で生きている社会人の皆様の多くは、日頃の疲れをお酒で誤魔化して、心は泣きながらも再び戦場へと向かう、そんな日々を送っているのではないでしょうか。

落とし穴ばかり

時に気高く 情け深く

組織ん中で振る舞えば

同じ匂い嗅ぐハイエナが

餌を求めて群れをなす

疑惑の影が追ってくる

悪い予感に身悶える

魔力を持ったオンナ達

それに魂を売るオトコ達

二番Aメロでも、苦しい戦いの社会を表現していますね。自分の正義を貫いて情けをかけたとしても、それを横で見ているハイエナのような人間がいることもあります。常に気を張っていないと、どこから足元をすくわれるかわからない世の中を表しています。 “疑惑の影”は映画とも重なってくる歌詞ですね。映画ではタイヤ脱輪事故の原因を一方的に整備不良であると言われ、主人公の赤松は警察からしつこく追及されます。どんなに一生懸命頑張っていたとしても、どこに落とし穴があるかわからないのが人生であり、現代社会です。 最近のワイドショーでも見るように、そういった信用を失ってしまうような青天の霹靂は男女関係でも起こります。 この歌詞パートではそういった事を表現しています。

西陽が表す自分の境遇

西陽が俺の孤独を憐れんで

振り返ればそこに長い影

道に倒れた人を踏み越えて

見据えたゴールへとひた走る

“西陽”は夕方、陽が傾いてきた頃の日差しのことですよね。その太陽が傾いて、夜へと向かっていく様子と重ね合わせて、自分自身の不運を表現しています。“西陽が俺の孤独を憐れんで”もおしゃれな表現ですね。擬人法です。 西陽は角度のないところから差してきますので、影は長くなります。これもまた、自分の境遇を暗喩していると思われます。 そして後半二行で、競争社会の様子をわかりやすく描いています。

闘う社会人=戦士

さあ、おいでタフな野郎は

根性ねえ奴ぁオサラバ

Night and Day この企業(ばしょ)で

闘う戦士(もの)たちへ愛を込めて

二番のサビです。“根性ねえ奴ぁオサラバ”これもまた辛辣ですが、巨大都市の激しい競争の元では至ってリアルなのかもしれませんね。Night and Day=来る日も来る日も“この企業(ばしょ)”で闘う社会人を“戦士”という二文字で表しています。

誤解で落ちる信用

大量の株が売られていった

何故だろう?

噂がひとり歩き始めた

どうしたの?

弊社を「ブラック」とメディアが言った

違う違う

信用が落ちいく様子を“大量の株が売られていった”とこれまたリアルに表現しています。一生懸命やってきたはずなのに“何故だろう?”という気持ちです。“弊社を「ブラック」とメディアが言った”は映画の内容と照らし合わせると理解が容易です。先ほどもお伝えした通り、映画ではタイヤ脱輪事故の原因を一方的に整備不良であると言われ、主人公の赤松は警察からしつこく追及されます。しかし、赤松は車体自体に原因があったのではないかと、家族や社員を守るために真相を追及する戦いをします。その時の心情を表した後半二行であると思われます。

当て字が楽曲に深みを増す

寄っといで 巨大都市(でっかいまち)へ

戦場で夢を見たかい?

しんどいね 生存競争(いきていくの)は

酔いどれ 恋も捨てて・・・

さあ、おいでタフな野郎は

根性ねえ奴ぁオサラバ

Night and Day この企業(ばしょ)で

闘う戦士(もの)たちへ愛を込めて

サザンオールスターズさんの『闘う戦士(もの)たちへ愛を込めて』で面白いのは、当て字を多く使っていることですね。映画の内容を知った上で歌を聴けば、耳からの情報だけでも言わんとしてることは理解できるかもしれませんが、もし映画の内容を知らなかったらまた聴く人によって様々な捉え方ができるかもしれません。しかしながら、当て字を使って歌詞の意味を表現することによって楽曲に深みが増して、何回も繰り返し聴く楽しみのある楽曲となっています。

最後に

映画の内容とリンクする歌詞でした。

なかなか、辛辣な表現が多かったですが、敢えて厳しく表現することによって現代社会の悲しさ、辛さ、苦しさの側面を、聴いている人たちに改めて気づかせるようなメッセージ性があるのではないかと私は感じました。

現状を真正面から受け止め歌にして、これからの社会がより良いものになっていくようにという願いが感じられる楽曲となっています。

考察でもお伝えした通り、映画を観て、耳で聞いて、目で歌詞を読んで、また聴いてと繰り返し楽しめる歌。

それがサザンオールスターズさんの『闘う戦士(もの)たちへ愛を込めて』でした!読んでいただきありがとうございます!



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