syudou『コールボーイ』歌詞の意味を考察・解釈

繁華街地下場末のバーは
ボンクラ酔いどれ自称非凡人
使い捨てしたいクズと
されたい輩にて大繁盛

混ぜ物多めの安価なバーボン      
半端なアンタが良く似合う
酔ったら同じ事
なんてのがお決まりなんだけど

人は孤独を殺すため
虚しいをもどすため酒を飲むんだ
金も時間も肝臓も
なぁ何でもやるからさ
二人でいよう?

良いとか悪いとか言うそれ以前に
俺には一切記憶がねぇんだよ
明日もまた猛弁解
飲んだら明日に響くと言うけど
飲まなきゃその明日すらもねぇんだよ
嫌になるぜもう一杯
don’t stop 構わずにもう一杯

明日の行方も今夜の便も
全部無くして尚大繁盛
プライドと理性捨てりゃ
愛を偽るのは簡単だ

「しー」人差し指で黙らして
以下省略午前2時
結局いつもの事
と言やまぁお終いなんだけど

人は誰もが偽善者さ
優しい嘘を餌に狩りをするんだ
血酒 火の酒 苦い酒
ねぇ優しくするからさ
一人は嫌だ

愛だの恋だのやんやと騒ぐが
酔ったら結局誰でもいいんだよ
荒ぶりて暴言タイム
その「誰でも」すら俺は選ばれず
泣くのもダセェし酒を浴びんだよ
嫌になるぜもう一杯
can’t stop 意味も無くもう一杯

馬鹿と煙が梯子酒
登る様はさながら蜘蛛の糸
何処もかしこもクソだらけ
ってオイ 一番クソなのは
オマエだ馬鹿

良いとか悪いとか言うそれ以前に
俺には一切記憶がねぇんだよ
嫌になるぜもう限界
飲んでもないのに難なく生きてる
アンタの方こそ飲まれてるんだよ
嫌になるぜもう一杯
won’t stop 死ぬ前にもう一杯

syudou『コールボーイ』の概要

『コールボーイ』とは2019年4月13日にネット上で公開された楽曲です。
syudouさん45作目となる新ナンバーであり「お酒」をテーマにしています。
映像はヤスタツさんが担当されており、前作大人気となったビターチョコ
デコレーションでも高い技術でファンを魅了してきました。

syudouさんご自身も動画コメント欄にて「お酒はほどほどにって曲です。」と軽めのタッチで今作について語っていますね。
確かに歌詞ではお酒を呑み過ぎて中毒になるとどうなるかがリアルに描かれています。
リアル過ぎて考察の途中で背筋がゾワゾワする部分もあります。

『コールボーイ』は、お酒が好きな人もお酒を全然呑まない人にも教訓的な楽曲です。
そして現在、お酒を飲み過ぎているまたはやめられないというあなた!
今すぐこのMVを見てお酒の呑み方を調整してみて下さい(笑)

それではさっそく歌詞の意味を考察していくことにいたしましょう。

『コールボーイ』の意味とは

『コールボーイ』とは英語で「Call Boy」となり意味は「呼び出し係」です。

しかし今回の歌詞全体とマッチする意味としては、主人公の男性(ボーイ)マスターを呼ぶ(コール)してお酒を持って来させる様子を指すのだと筆者は考えます。

「おーい!酒だ!」と次から次へとお酒を注文する彼のアルコール中毒っぷりを容易にイメージできると思います。

『コールボーイ』歌詞の意味

アンダーグラウンドに巣食う半端者たち

繁華街地下場末のバーは
ボンクラ酔いどれ自称非凡人
使い捨てしたいクズと
されたい輩にて大繁盛

混ぜ物多めの安価なバーボン      
半端なアンタが良く似合う
酔ったら同じ事
なんてのがお決まりなんだけど

繁華街地下にあるバーには酒好きの男女が入り乱れていました。
彼らは「ボンクラ酔いどれ」と称されており、どうしようもない程お酒を飲む連中でした。

「自称非凡人」とは「俺は昔凄かったんだ」と言って凡人には留まらない存在であるとアピールする人たちを表現しています。

「使い捨てにする人とされる人」については、一夜限りの交際で満足する男女の関係に言及しているようです。
飽きたら別の人という思考が含まれています。

彼らが浴びるように飲んでいる酒は混ぜ物のない純粋なお酒ではないようです。
「混ぜ物多めの安価なバーボン」で満足してい点から質より量という考えなのでしょう。

酔うことを目的としている人たちですから、綺麗に呑むとか雰囲気を重視する客はいないようです。
何かを忘れたい人が多いようにも感じます。

確かに言えることは歌詞にもあるように、繁華街アンダーグラウンドのバーに巣食う客の大半が「一人では生きて行けない」半端者ばかりであるという点です。

そしてそのうちの一人が「コールボーイ」の主人公です。

酒と女で麻痺させる孤独

人は孤独を殺すため
虚しいをもどすため酒を飲むんだ
金も時間も肝臓も
なぁ何でもやるからさ
二人でいよう?

主人公曰く、お酒を呑む理由は自分の中の孤独を麻痺させて虚しい気持ちを元に戻すためだと述べています。

そのためなら「金も時間も肝臓も」差し出すと歌詞は綴っています。
安価であっても大量に飲めば大金を叩くことになります。

数時間はその場に留まらなければなりません。
さらにアルコールの多量摂取は肝臓の働きを阻害します。

それでも孤独を麻痺させるためなら主人公を含め酒呑みはそうしたものを喜んで犠牲にしてしまうのでした。

彼は「二人でいよう?」と声をかけています。
それは一緒に呑む時の呑み友達なのかもしれませんし、バーでたまたま出会った人なのかもしれません。

余談ですが、筆者も初めてバーに友達と行ったときにカウンターの男性に話しかけられました。
30分くらい話しかけられ名刺も渡されました。
話を聞いているとそこそこ偉い方のようで会話の半分は自慢でした。
良くも悪くもバーは出会いの場所と言えるんだと実感しました。

時効―「記憶にございません」

良いとか悪いとか言うそれ以前に
俺には一切記憶がねぇんだよ
明日もまた猛弁解
飲んだら明日に響くと言うけど
飲まなきゃその明日すらもねぇんだよ
嫌になるぜもう一杯
don’t stop 構わずにもう一杯

主人公はたびたびお酒の呑み過ぎで記憶が飛ぶようです。
友達から「あれが良かったこれが悪かった」という話を聞いても一切覚えていません。

後日、友達には色々な点について弁解する必要が生じたのでしょう。
「記憶のないあなたを運ぶのは大変だった」と言われれば「一人で歩けた」と弁解したかもしれません。

呑み過ぎは明日に影響するという考えも、彼にとっては呑まなきゃ明日に影響するという考えに変換されてしまうのでしょう。

友達の「don’t stop」つまり「もうやめとけ」の一言も意に介さず、構わずにもう一杯とマスターにコールをするのでした。

そしてまた後日、呑み過ぎた点を友達に指摘されても「記憶にございません」と政治家の決まり文句のように切り抜けるのでした。

用法容量を守って楽しくお飲み下さい

愛だの恋だのやんやと騒ぐが
酔ったら結局誰でもいいんだよ
荒ぶりて暴言タイム
その「誰でも」すら俺は選ばれず
泣くのもダセェし酒を浴びんだよ
嫌になるぜもう一杯
can’t stop 意味も無くもう一杯

今夜の彼は特に荒れていました。
自分の好みを偉そうに声高に語る人も結局、酔ったら誰でもいいんだと皮肉めいたことを発します。

そして段々と自分が一人で人生を孤独に歩んでいること、自分以外には人生を共にする誰かがいることに苛立ちを感じます。
荒ぶる彼は暴言を店中に響かせます。

曲の中で彼は3回「クソが!」という汚い罵声をあげています。
大人として大変マナーが悪く汚い呑み方の一つだと言えるでしょう。

そして「can’t stop」とあるように酒をやめられなくなるのでした。
意味も無く呑み続けるお酒にもはや味など感じなかったことでしょう。

彼が味わっているものがあるとすれば孤独だけです。

主導を奪われた奴隷

良いとか悪いとか言うそれ以前に
俺には一切記憶がねぇんだよ
嫌になるぜもう限界
飲んでもないのに難なく生きてる
アンタの方こそ飲まれてるんだよ
嫌になるぜもう一杯
won’t stop 死ぬ前にもう一杯

主人公の友達の中にはお酒を一切口にしない人もいるようです。
その友達はきっと彼の身を案じてお酒の量を減らすように勧めたことでしょう。

しかし彼はそうした助言に耳を貸そうとはしません。
むしろ嫌気を感じて苛立ったことでしょう。

そしてお酒の力を借りないでそれなりにやっていられるのは「社会に飲まれている」からだと皮肉を述べています。

前述の歌詞が「can’t stop」であったのに対しここでは「won’t stop」つまり「やめない」と決意を表す英熟語があてられています。
つまり彼はお酒に「主導」権を奪われているのです。

この「主導」が作り手のsyudouさんとかかっているのに違いないと筆者は考えました。
syudouさんの言葉遊びのセンスに酔いしれます。

繁華街地下バーには今日も色々な声が飛び交います。
そんな中、一番声を大にして叫んでいるのは主人公でしょう。

アルコールのアンコールを叫び続けているのです。
彼が叫ぶのをやめるのは、店が閉店するか彼の意識が飛ぶか、また孤独が完全に消え去る時なのでしょう。

筆者は彼が酒処ではなく、孤独を完全に埋めてくれる人を避け所として欲しいと願うのでした。

まとめ

アルコール中毒の男の悲しい性を垣間見てしまいましたね。
お酒を綺麗に呑むか汚く呑むかは重要だと思います。

愚痴を言うのは良しとしても他者に迷惑がかかる一切の行為は大人のマナーに反していますね。
また記憶を失って常習的に誰かのお世話になるのも避けたいところです。

筆者はせっかく友達と呑みにきているのですから会話が成立する程度で酒をやめておくのが良いと思います。

ちなみに一杯酒を呑んだら水を一杯飲むを繰り返すと、悪酔いを避けられると感じています(人によります 笑)

是非、間違っても酒に自分の主導権を奪われないように注意していきたいと思います。
自分は絶対大丈夫と自分に酔わないようにも気をつけたいものです。

syudouさんの教訓的な歌詞と曲に感謝します。
次回作と今後の活動に期待し注目していきたいと思います。

2 件のコメント

  • 『酒と女で麻痺させる孤独』にて酒の相手はコールガールだと書かれていますが、コールガールはミディアムヘアーなのに対し、コールボーイの「二人でいよう?」の画像ではロングの女性が相手をしているので、相手はフラミンゴ(の女性)なのではないでしょうか?自分なりの考察ですので、間違っていたらすいません

    • nekojoさん感想有難うございます。
      それぞれの楽曲を比較し人物像を考察した点が
      興味深かったです。
      確かに似ていますね。
      同じロングですがストレートとウェーブの違い
      も気になります。
      貴重なコメントに感謝します。

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