STU48『大好きな人』歌詞の意味を考察・解釈

愛とは何なのか
やっとわかった
君のためならば
我慢できるよ

突然 さよなら
僕から 告げたのは
何処か 不満げな
背中を 押したくて

大好きな人
幸せになれ
海に向かって
大声で 叫んだ
涙が止まらない

いつか君が 話してくれた
夢の続き 気になっていた
キラキラした あの眼差しを
この街出ても ずっと忘れるな

そう大好きだから
ここで見送ろう
どんな悲しみよりも
愛は 強いんだ

別れの訳は 説明つかない
いつか君が言ってた
夢が叶う それだけで
涙が報われる

ずっと思っていたより
もっと好きだった
君の泣き顔を見て
心が 切なくて

でも大好きだから
無理に微笑もう
どんな悲しみよりも
愛は強いんだ

大好きな人
幸せになれ
僕は海に向かって
大声で 叫んだ
涙よ ありがとう


はじめに

『大好きな人』とは2019年7月2日にネット上で公開された楽曲です。
同年7月31日リリースされ STU48 3rdシングルとなります。
動画再生回数も公開から僅か1週間で15万回再生を記録しています。

今作には複数のテーマやポイントが存在しています。
動画コメント欄の説明からその点を探ってみることにしましょう。

STU48らしい「海」をモチーフにした波の動きや、笑顔から「大好きな人を見送る」意味がこもった切ない表情への変化が注目ポイントになっています。 船上劇場「STU48号」の各場所はもちろん、瀬戸内の海や風を感じることができる STU48の自己紹介的なMV となりました。


https://www.youtube.com/watch?v=_TBwbngUBwI  youtubeより

まず今作MVのテーマが「大切な人を見送る」で、別れの歌だと理解できます。
また今年の4月16日に就航した活動拠点である“日本初”の船上劇場 「STU48
号」の紹介ともなっています。

STU48初の全員選抜曲となっており、さらにファンクラブで募集した約500人
のエキストラが加わっています。
船上劇場というだけでもスケール感のあるMVに仕上がっており、それに拍車を
かけるようにして大勢の人たちが今作のために演じてくれています。

今作の曲調はどのようなものなのでしょうか。
イントロはどこか悲しげに演奏されるピアノが切なさを演出します。
その後、悲しげな雰囲気を切り裂くようにしてアップテンポなメロディが興奮
を誘います。

この転調は「いざ出航!」という掛け声がふさわしい程に勢いを感じます。
元気とやる気が湧いてくる反面、歌詞はどこか寂しげでMVで見せる涙に感動
してしまいます。

それではさっそく歌詞の意味を考察していくことにしましょう。

『大好きな人』とは

歌詞に登場する主人公が「大好きな人」のことです。
歌詞全体の文脈を考慮すると彼女には夢があるようです。
そしてその夢は今いる街では実現できないもののようです。

彼はそのことを知ってから彼女の夢を応援しようと決意します。
しかし同時にそれは彼女との決別を意味するのだと悟ります。
違う夢を持つ自分が彼女の近くにいることは足枷になってしまう
からです。

彼女の夢の現実のために彼は彼女に別れを告げます。
すべてはタイトルが示す通り「大好きな人」のためです。


『大好きな人』歌詞の意味

別れと引き換えに愛を知る

愛とは何なのか
やっとわかった
君のためならば
我慢できるよ

突然 さよなら
僕から 告げたのは
何処か 不満げな
背中を 押したくて

歌詞冒頭からとても深く重たいフレーズが登場します。
「愛とは何なのか」
なかなか即答できない自問であるのは間違いありません。

しかし主人公が出した答えの断片的な部分を読み取るこ
とはできそうです。

愛の自問のすぐ後に「我慢」という用語が出てきます。
ここから彼は「愛」とはいつも側にいて与え与えられる
だけでなく、「逢えない」という我慢の伴うものである
と考えたようです。

別れの「さよなら」は彼から切り出しました。
何の脈絡もなく彼女に告げたのは、前置きの間に彼女か
ら決別を拒否されることを恐れてのことでしょう。
実際に決別を告げられた彼女の背中は不満げでした。

それでも彼は彼女の夢を最優先したくて渋々、彼女の背
中を押しました。


大好きな人には言えないから

大好きな人
幸せになれ
海に向かって
大声で 叫んだ
涙が止まらない

いつか君が 話してくれた
夢の続き 気になっていた
キラキラした あの眼差しを
この街出ても ずっと忘れるな

主人公の頭と思いは大好きな彼女とその夢のことで
満たされていました。
彼女には言えない本心を海に向かってぶつけます。

「幸せになれ」「本当は行かないで欲しい」など色
々な気持ちが言葉に変わって叫ばれました。
気持ちを吐露した彼は気づけば両目いっぱいの涙を
浮かべそれは頬を伝っていました。

彼は今回の決別を後悔していません。
なぜなら自分と一緒にいるときより、夢について熱
く語っている彼女の眼はキラキラと輝いていたから
です。

その瞳の奥の輝きは夢を叶えるために必要だと理解
した主人公は、彼女がここではない別の街で成功す
ることを願っているのです。

愛は悲しみを凌駕する

ずっと思っていたより
もっと好きだった
君の泣き顔を見て
心が 切なくて

でも大好きだから
無理に微笑もう
どんな悲しみよりも
愛は強いんだ

彼女を失ってから主人公は気づいたことがありました。
それはこれ以上好きになれないはずの彼女をもっと好き
になっていたことでした。

大好きよりも上位の表現、そう「尊い」「愛しい」とい
う感情でしょう。

別れる時の彼女の表情は今でも鮮明に覚えています。
顔をくしゃくしゃにして泣いた彼女の顔が目に焼き付い
て離れません。
それを思い出すたびに彼の心もまた悲鳴をあげて泣きます。

それでも彼は微笑みを浮かべて強くあろうと努力します。
「悲しみ」よりも「愛」が強いということを自分自身が
実証するためです。
その姿を彼女にも見せて彼女にもその点を伝えたいのです。

すべての悲しみを凌駕する愛を学んだ主人公は一段と大人
へと成長していきました。
いつか夢を叶えて大人になった彼女を彼は両手いっぱいに
抱きしめることでしょう。

今は逢いたい気持ちも切ない心も痛みもすべて我慢します。

すべては大好きな人のために。。

まとめ

いかがだったでしょうか。
MVでも涙を流したり堂々とした立ち振る舞いを見せて
くれるメンバーたち。
そのエモーショナルな部分すべてに感動しました。

主人公の自己犠牲的な精神や彼女を優先する利他的な愛
に筆者も感動を抑えきれずにいます。

さらに舞台となった船上劇場 「STU48号」完成後に卒業
するメンバーが続出しましたね。
そういった要素も加味されて今作は涙なくしては見られな
い作品となったに違いありません。

瀬戸内を揺るがす一艘の船が大海原を横断します。
たくさんの夢と希望を乗せて今日も旅をしていきます。

その船でダンスと歌を華麗に披露するメンバー一人一人の
背後には、夢を見守る主人公のような存在がきっといるに
違いありません。

STU48の今後の活動と次回作に期待し注目していきたいと
思います。

素敵な作品を有難うございました。
そしていつも考察記事を拝読して下さっている皆様にも感謝
します。

記事に対する感想を当サイト、ツイッターなどでお待ちして
おりますので気軽に送って下さいね。

これからも考察と解釈を通じて皆様の音楽ライフがより良い
ものになるよう筆者は心から願っておりますし励んでいきた
いと思います。