After the Rain(そらる×まふまふ)『ブラッククリスマス』歌詞の意味・考察と解説

ブッシュドノエルには蜘蛛のリース
(ding-dong ding-dong)
食べたりないや

靴下の中身は味気ない
(ding-dong ding-dong)
響け鐘の音

良い子はいいや (アイツに任せた)
悪い子になった (あの子に夢中さ)
どこへ行くんだい (どこへ逃げるんだい)
遊ぼう? (遊ぼう?)
All my love for you will be Christmas gift

A Black Santa Claus is coming to town tonight.
A Black Santa Claus is coming to town tonight.
A Black Santa Claus is coming to town tonight.
A Black Santa Claus is…

「悪い子はここかな」

うなされるだけの愛に
まだ夢を見ているのはどうして?
12時の君を目覚めさせるよ
冷たい街角はChristmas Christmas

いたずら好きの世界を
正せる祈りなどはないさ
泣き声を掻き消して鐘が鳴る
まだ淡々聖夜か何かに祈ってるの?

今宵はding-dong ding-dong
明かさず 眠る
Happy X’masDay

安易なヴェールだ Christmas Scene
Let’s Party timeさ OK?
チケットと小さなハーブチキン
グロスブラックな帽子かベルライン
馬鹿なピーポー
デイタイムだって沸いて
「見違えたろ?ハロウィン」
それじゃ何だかんだで誰かの手の平じゃん
え?

いたずらしようぜ (大騒ぎしようぜ)
偽物になって (本物気取って)
どこへ行くんだい (どこへ逃げるんだい)
遊ぼう? (遊ぼう?)
There’s no way you can get out of this one.

踊り明かせ Rave-up tonight
メメント・モリはそいつがRight
Flash on and off 愛の優劣はない
ここに縛りはない
Drink! Sing! Dance! Shout!
昨日の2時から地獄まで
いいからさっさと唱和しろ!
Merry Christmas!!!

A Black Santa Claus is coming to town tonight.
A Black Santa Claus is coming to
town tonight.
A Black Santa Claus is coming to
town tonight.
A Black Santa Claus is…

「さらってやろうか」

等しい幸せなんて
切り取ったケーキより曖昧さ
仮初の指切りで踊ろうよ
終わらない悪夢はChristmas Christmas

傷つくだけの世界を
正すのは黒いサンタクロースさ
泣き声を掻き消して鐘が鳴る
まだ淡々聖夜か何かに祈ってるの?

今宵はding-dong ding-dong
明かさず 眠る
Happy X’mas Day

はじめに

2018年に発売されたAfter the Rainが発表した『ブラッククリスマス』。

After the Rainはそれぞれが人気の歌い手であるそらるとまふまふによって結成された
2人組音楽ユニットです。
2017年には武道館公演を行なっており、26000人を動員。

そんな歌い手の中でも屈指の人気を誇るAfter the Rainがクリスマスソングとして
発表した『ブラッククリスマス』。

After the Rainはこの曲を発表した際に「どうもAfter the Rainです
本当の優しさは手放しの肯定ではなく 善悪どちらにも向き合ってくれることだと思います」
とのコメントを残しています。

果たしてこのコメントは歌詞に関連するものなのでしょうか?
今回はAfter the Rainの『ブラッククリスマス』の歌詞考察を行います。

歌詞考察

ダークなクリスマスの雰囲気、悪い子を探す声

ブッシュドノエルには蜘蛛のリース
(ding-dong ding-dong)
食べたりないや

靴下の中身は味気ない
(ding-dong ding-dong)
響け鐘の音

良い子はいいや (アイツに任せた)
悪い子になった (あの子に夢中さ)
どこへ行くんだい (どこへ逃げるんだい)
遊ぼう? (遊ぼう?)
All my love for you will be Christmas gift

一番Aメロ〜Bメロです。

クリスマスソングといえばどちらかと言うとハッピーな雰囲気の楽曲が多いです。
例えば世界的に有名なマライア・キャリーの『All I Want For Christmas Is You』などですね。

またB’zの『いつかのメリークリスマス』のように、失恋がテーマの場合のクリスマスソング
でも雪降る夜や白い息などクリスマスらしい情景が描かれます。

しかし『ダーククリスマス』はそんな従来のクリスマスソングとは歌詞の冒頭から
印象が異なります。

その歌い出しは「ブッシュドノエルには蜘蛛のリース」というもの。

ブッシュドノエルとはケーキの一種で「クリスマスの丸太」という意味。
その名の通りクリスマスシーズンによく売られるケーキです。

そのためブッシュドノエルの飾り付けといえばモミの木のリースやサンタクロース、
靴下などが定番。

しかし『ダーククリスマス』ではその飾り付けは蜘蛛のリースと歌っており、
この歌い出しから通常とは異なるクリスマスを歌っていることがわかります。

そして続く歌詞は「靴下の中身は味気ない響け鐘の音」というもの。

クリスマスにサンタクロースがプレゼントを入れる靴下はクリスマスの幸せの象徴。

その中身を味気ないと切り捨てる歌詞は先ほどの「ブッシュドノエルは蜘蛛のリース」という
歌詞も合わさり、不気味な雰囲気を醸し出します。

もはや鐘の音という歌詞も一般的にイメージされるようなジングルベルの音ではなくて
ホラー映画で出てくるような不気味な音なのではないかと想像してます。

そして「良い子はいいや (アイツに任せた)悪い子になった (あの子に夢中さ)」
と良い子ではなく悪い子に夢中になった人物が描かれます。

この人物とは誰なのでしょうか?
そのヒントはこれまでの不気味な雰囲気の歌詞と
タイトルの『ブラッククリスマス』にあると思います。

この人物はこれまでは良い子を大事にしていたけれど今は悪い子に夢中だ、と言っています。

クリスマスに良い子を大事にする人物。
それはサンタクロースに他ならないでしょう。

過去はそうであったと綴られていることから、この人物とは『ブラッククリスマス』
で描かれるこの不気味な世界観によって変わってしまったサンタクロースではいかと
考えられるのです。

クリスマスに響くブラックサンタクロースの声

A Black Santa Claus is coming to town tonight.
A Black Santa Claus is coming to town tonight.
A Black Santa Claus is coming to town tonight.
A Black Santa Claus is…

「悪い子はここかな」

うなされるだけの愛に
まだ夢を見ているのはどうして?
12時の君を目覚めさせるよ
冷たい街角はChristmas Christmas

いたずら好きの世界を
正せる祈りなどはないさ
泣き声を掻き消して鐘が鳴る
まだ淡々聖夜か何かに祈ってるの?

今宵はding-dong ding-dong
明かさず 眠る
Happy X’masDay

一番サビです。

一番Aメロ〜Bメロで描かれた悪い子に夢中になってしまったサンタクロース。

「A Black Santa Claus is coming to town tonight.」という歌詞からそのサンタクロースの名前は
ブラックサンタクロースであることが分かります。

「悪い子はここかな?」という歌詞から良い子にプレゼントを配る心優しいサンタクロース
とは全く違うブラックサンタクロースの姿が露わになります。

続く「12時の君を目覚めさせるよ冷たい街角はChristmas Christmas」という歌詞も
安らかに眠る子供たちにプレゼントを置いていくサンタクロースでは行わないことでしょう。

「冷たい街角はChristmas Christmas」という歌詞は街角で吹きすさぶ風などから感じる
冷たさこそがクリスマスだと歌っているのでしょう。Aメロから引き続き不気味な歌詞です。

そんな恐ろしい世界からは一刻も逃げ出したいものですが、ブラックサンタクロースは
それを許しません。

「いたずら好きの世界を正せる祈りなどはないさ」と、どれだけ祈っても
この世界から逃げ出すことは叶わないと歌うのです。

「泣き声を掻き消して鐘が鳴るまだ淡々聖夜か何かに祈ってるの?」という歌詞も
不気味さを通り越して恐ろしさを感じますね。

何に祈りを捧げても、もうこの世界からは逃れられないのだと告げられています。

ブラックサンタクロースが誘う不気味な世界

いたずらしようぜ (大騒ぎしようぜ)
偽物になって (本物気取って)
どこへ行くんだい (どこへ逃げるんだい)
遊ぼう? (遊ぼう?)
There’s no way you can get out of this one.

踊り明かせ Rave-up tonight
メメント・モリはそいつがRight
Flash on and off 愛の優劣はない
ここに縛りはない
Drink! Sing! Dance! Shout!
昨日の2時から地獄まで
いいからさっさと唱和しろ!
Merry Christmas!!!

二番Aメロ〜Bメロです。

一番Aメロでは『ブラッククリスマス』のタイトルよろしく、恐ろしげで不気味な世界そして
その世界で悪い子に夢中になるブラックサンタクロースが描かれました。

このパートではそのブラックサンタクロースからの誘いが綴られます。

まず冒頭では「いたずらしようぜ (大騒ぎしようぜ)偽物になって (本物気取って)」
と綴られます。

一番の歌詞で「冷たい街角はChristmas Christmas 泣き声を掻き消して鐘が鳴る」などと描かれた
世界で大騒ぎをするなんていうことは、通常で考えてみれば真っ平御免といったところですね。

しかし、「いたずら好きの世界を正せる祈りなどはないさ」とこの世界から抜け出せないことは
もう明らかになっています。

そう考えると、いつまでも嘆くばかりではなく、その環境に順応して楽しむことも必要なのではないでしょうか。

ブラックサンタクロースはそのことを伝えるために「どこへ行くんだい (どこへ逃げるんだい)
遊ぼう? (遊ぼう?)」と歌うのでしょう。

どこに行っても無駄だから今この環境を楽しもうではないかと歌っているのです。

そして続く言葉は「踊り明かせ Rave-up tonightメメント・モリはそいつがRight」。
メメント・モリとはラテン語で「自分がいつか必ず死ぬことを忘れるな」という警句です。

よって「メメント・モリはそいつがRight」とは「自分がいつか必ず死ぬことは正しい」
という意味の歌詞になります。

これはブラックサンタクロースが不気味な世界を楽しもうと歌う上記の歌詞とリンクしますね。

つまり、「どうせいつか死ぬのだから、恐ろしげなこの世界でも楽しんでいこじゃないか」
ということを伝えようとしているのです。

そして「愛の優劣はない ここに縛りはない」と恐ろしい世界ではあるけれど
何の縛りもない自由な世界だとこの世界の良さを説きます。

しかし中々相手に伝わらなかったのでしょうか。

「昨日の2時から地獄まで いいからさっさと唱和しろ!Merry Christmas!!!」
と、無理やり「メリークリスマス」と言わせ、楽しむように求めるのです。

この歌詞は受け取り方にによって解釈は様々でしょうが、私は優しさからくる歌詞だと思います。

どんなに辛い状況でも、それから抜けられないのであればポジティブな気持ちになって
それを楽しむくらいの気持ちでぶつかっていくことは時に非常に重要です。

そしてブラックサンタクロースがこのパートで述べていることはこれと全く同じ内容です。

そんな人生訓とも呼べる内容がここでは描かれており、作詞を担当したまふまふの
『ブラッククリスマス』を通じて伝えたいメッセージなのではないかと考えられるからです。

ブラッククリスマス=Happy X’mas

A Black Santa Claus is coming to town tonight.
A Black Santa Claus is coming to
town tonight.
A Black Santa Claus is coming to
town tonight.
A Black Santa Claus is…

「さらってやろうか」

等しい幸せなんて
切り取ったケーキより曖昧さ
仮初の指切りで踊ろうよ
終わらない悪夢はChristmas Christmas

傷つくだけの世界を
正すのは黒いサンタクロースさ
泣き声を掻き消して鐘が鳴る
まだ淡々聖夜か何かに祈ってるの?

今宵はding-dong ding-dong
明かさず 眠る
Happy X’mas Day

二番サビです。

これまで述べられてきたブラックサンタクロースからの不気味な世界への誘い。

その誘いは続き、「等しい幸せなんて 切り取ったケーキより曖昧さ」と
これまでの感じてきた幸せだって実は曖昧なものだと歌います。

そして「仮初の指切りで踊ろうよ」と改めてこの世界を楽しもうと歌うのです。

またこれまで恐ろしい世界の象徴のように描かれてきたブラックサンタクロースですが
「傷つくだけの世界を正すのは黒いサンタクロースさ」とこれまでと違う姿を覗かせます。

これまで不気味な世界の住人で「悪い子はいないか?」と言っていたブラックサンタクロースですが、思えば語りかけてくる言葉は「どんな世界でも楽しもう」と言った前向きなものが
多く、従来のサンタクロース像と異なるだけで決して悪人ではありませんでした。

この歌詞には「見た目で人を判断してはいけない」というメッセージが込められているのだと思います。

そして「明かさず 眠るHappy X’mas Day」と不気味な世界で過ごすクリスマスの日も
ハッピーなものだと綴り、『ブラッククリスマス』は幕を閉じるのです。

終わりに

不気味な世界で過ごすクリスマスを描いた『ブラッククリスマス』。

その奇抜な設定に注目しがちですが、その中には「どんな環境でも前向きに行こう」と言った
メッセージが込められているのです。

ぜひそんな歌詞のメッセージや世界観を楽しみながら聞いてみてください。

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