そらる『アイフェイクミー』歌詞の意味を考察・解釈

絶対服従 値札付けた亡霊たちの晩餐会
欺瞞虚構(ギマンキョコウ)のマトリョーシカ
家畜たちのランドマーク
こびり付いた仮面はもう外れない
早く引き金を引いてよ

不貞腐れた規律に 捨て札で出来たイカサマの世界
あぁ猫も杓子(シャクシ)も針先にばっか怯えちゃってんなぁ
くだらない 口に貼りついたブラフさ
きっと夢の右側はジョーカー

アイフェイクミー フェイクミー 最低なステージだ
偽りの感情をいつまでも晒し合って
フェイクミー アイフェイクミー どうしようもないのに
絶えない 胸の高鳴りの 真相

空疎な幽霊屋敷で右に倣えの大衆心理
千載一遇のリストカット
妄想グルイのアンチテーゼ
揺らいだ疑惑明日には届かない
全ては掌上のマリオネットだ

不敵さだけベッドして 野次馬と屑が列を成していく
嘲笑のハーモニー 這いつくばる負け犬の吐いた唄

レイズミー レイズミー 声を聞かせてよ
敗北のない 駆け引きじゃ 施しも夢もないぜ?
レイズミー Would you raise me?
降りきれないなら 消えない 苛まれた傷

はぐれ溢れ者のマイネーム 散々で嫌気が差すんだ
狡猾な夜を買い込んで ポーカーフェイスが拐った

欺く度に最底辺になって こんな心も 未来も
狂っていく 狂っていく

アイフェイクミー フェイクミー フェイクミーを見抜いてよ
仮初に絆された 偽りの僕を突いて
フェイクミー トラストミー 気づいているのに
絶えない 胸の高鳴りの 真相

はじめに

『アイフェイクミー』とは2019年4月26日にネット上で公開された楽曲です。
同年5月3日上映「映画 賭ケグルイ」主題歌となり注目のナンバーです。
さらに同年7月17日リリースのNEWアルバム「ワンダー」には今作や、劇的
な人気を誇った「銀の祈誓」「ユーリカ」その他楽曲が収録されています。

動画再生回数は数日のうちに50万を優に超え大人気となりました。
そらるさんのファンや原作また映画の賭ケグルイのファンが今作を待ち遠しく
思っていたことを数字から読み取ることができますね。

「映画 賭ケグルイ」について少し触れておきましょう。
物語の舞台となるのは私立百花王学園です。
その学園では代々的なギャンブルが行われており、ギャンブルの強さで自分た
ちの立場が決まることになっていました。

ギャンブルに勝った者は負けた者を好きなように扱い、負けた者は一切の自由
を奪われる過酷な現状がそこにはあったのです。
学園のギャンブルを管理運営している最高権力者は生徒会メンバーでした。
彼らは生徒たちから上納金を受け取りヤクザ顔負けの運営をしていました。

そんな危険な香り漂う学園に主人公2年華組・蛇喰夢子(浜辺美波)が入学し
てきました。
いつも笑顔で立ち回り純粋無垢な彼女はまっさきに皆のターゲットにされてし
まいました。

しかし彼女は見た目とは裏腹に「ギャンブル狂い」だったのです。
狂乱な姿はたちまち学園中に広まり生徒会メンバーまでもが注目します。
彼女の入学が学園全体のギャンブルを一層熱く止めどないものに変えていくの
でした。

映画内容をざっくり説明しましたが、上記内容が今作の歌詞にたくさん織り込
まれているので把握しておくとよいかもしれません。
それではさっそく歌詞の意味を考察していくことにしましょう。

タイトル『アンフェイクミー』とは

英語では「an fake me」となり「偽りの私」という意味です。
映画「賭ケグルイ」の登場人物たちのほとんどが普段は笑顔で取り繕って
います。
しかし笑顔の裏にはいつでも誰かを騙そうとたくらんでいるのです。

ですから「偽りの私」はそんな人たちに該当するのだと思います。
さらに主人公 蛇喰夢子自身もギャンブル狂いの本性を隠して生活してい
ますから彼女にもタイトルは当てはまります。

『アンフェイクミー』歌詞の意味

今宵もギャンブル晩餐会

絶対服従 値札付けた亡霊たちの晩餐会
欺瞞虚構(ギマンキョコウ)のマトリョーシカ
家畜たちのランドマーク
こびり付いた仮面はもう外れない
早く引き金を引いてよ

歌詞の冒頭では学園内の劣悪非道な環境を物語っています。
主にギャンブルに負けた者たちサイドの視点で述べられて
います。

「値札」とは勝者が敗者につけた存在価値のことを指すの
でしょう。
そしてすべての値札は生徒会メンバーがつけ始めたのです。

借金が返済できない者には「ミケ」「ポチ」のような動物
扱いされたネームプレートがつけられます。
この段階までいくと勝者に絶対服従状態になります。

「欺瞞虚構のマトリョーシカ」とはなんでしょうか。
それはギャンブル参加者が揃って皆同じ顔をして弱い者を
餌食にしようと目論んでいることを描写しているようです。

マトリョーシカはロシアの有名なお土産の一つであり、大
きな人形の中から一回り小さい同じ人形が出てきてこれが
何回か繰り返されるのが特徴です。

「家畜たちのランドマーク」とは絶対服従を誓ったネーム
プレートがその人にとってのまた周囲にとっての目印とな
ることを暗示しているように思えます。

「早く引き金を引いてよ」とはギャンブル狂いの主人公を
含めた人物の内奥の感情を表現しています。
熱い勝負開始の合図を告げる音を早く聞きたいという趣旨
で間違いないでしょう。

胸の高鳴り―未だ明かされぬ真相

アイフェイクミー フェイクミー 最低なステージだ
偽りの感情をいつまでも晒し合って
フェイクミー アイフェイクミー どうしようもないのに
絶えない 胸の高鳴りの 真相

サビではタイトルが何度も叫ばれ強調されています。
主人公はギャンブル時に自分が日常の立ち振る舞いとは違い
我を忘れる程に人格が変化することを認めているようです。
「ああ!偽りの私!」「これが本性!」と叫ぶかのようです。

自分では二面性に近いこの状態をどうにかしたいと考えたこ
ともあるのかもしれません。
それでもどうしようもない、それどころか一層勝負事に明け
暮れるよう胸の高鳴りは激しくなるのでした。

どうして胸が高鳴るのか、その真相は自分にも分らないので
した。
周囲の人々も明らかにできない程の真相であり、彼女の狂乱
振りにただただ呆気にとられるばかりでした。

奮起させる猛者たち

レイズミー レイズミー 声を聞かせてよ
敗北のない 駆け引きじゃ 施しも夢もないぜ?
レイズミー Would you raise me?
降りきれないなら 消えない 苛まれた傷

ここではタイトルの代わりに「レイズミー」が
叫ばれています。
よく用いられる「you raise me up」という英
熟語から取られた「raise me」と解釈できます。

意味は「私に力をくれる」「私を立ち上がらせる」
という意味合いがあります。

主人公は自分に相対する猛者たちから強い影響を受
けたいと願っているようです。
ひりつく様な拙戦を求める彼女はノーリスクを酷く
嫌うようです。

相手のイカサマを見抜き、一方だけが助かるノーリ
スク戦法を容赦しません。
それは彼女の燃えたぎる「賭ケグルイ」の炎を消し
てしまう興醒めに該当するからでしょう。

敗北も勝利も彼女の炎を消すことはできません。
正論や道徳観念、倫理観も彼女を抑制することはで
きません。
なぜでしょうか。

彼女は賭けに狂っているからです。

まとめ

今作はタイアップを意識したギャンブル一色の内容
でしたね。
筆者は一切ギャンブルしたことはありません。
皆さんも破産する前に手を引きましょう(笑)

映画の主演である浜辺美波さんですが、写真集や他
作品では見ることのできない一面を持っていること
がわかりますね。
純粋な表情からの唐突に見せるえげつない表情。。
 
それでもテレビドラマ「人気麻雀漫画『咲-Saki-』
宮永咲 役を担当していた点からも、賭け事の世界
にすでに足を踏み入れていたことがわかります。
役柄は大きく違っていますが。

そらるさんのクール&ビューティーな歌声とイケ
メン演奏者たちの厚みあるロックサウンドも堪能
することができましたね。

まふまふさんとの共同制作という点からも二人の
仲の良さを改めて感じることができますね。

そらるさんの次回作と今後の活動に期待し注目し
ていきたいと思います。

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