そらる『銀の祈誓』歌詞の意味・考察と解説

賽の目で決まるような
残酷な程に気まぐれな世界で
神様に与えられたちっぽけなこの手を

奇跡は失われた
その笑みを守ることもできなかった
憧れた英雄譚など
稚拙な絵空事だった
祈り忘れた獣よ
この命枯れるまで 足掻いてやる

どうして どうして どうして
こびり付いて 消えてくれない
張り裂けるような 慟哭が

ねぇ 返して 返して 返して
置き忘れてきた約束を
奪われた明日を

おもちゃ箱に隠された
綺麗事など ただのガラクタで
無力さに黄昏た
永遠なんてありはしないってわかっていた

命枯れるまで 抗え
無慈悲に 笑う世界が
変わらないとしても

振り上げた刃が 砕ける日が来ても
銀の誓いだけは
奪わせない 奪わせなどしない
気高き魂の旗
踏みにじられようと
この心 汚れることなど ありはしない

どうして どうして どうして
拒もうとも 離れてくれない
柔らかく 滲む眼差しが

ああ どんなに どんなに
この足が 傷ついても 止まりはしない
絶望の先まで

途切れてく意識の中で
耳鳴りだけ 止まない


はじめに

かっこいい声と綺麗なビブラートが魅力のそらるさん。

そらるさんの新曲「銀の祈誓」はアニメ「ゴブリンスレイヤー」エンディング曲にも使用され、そらるさんの魅力が詰まった1曲となっています。

そんな「銀の祈誓」の歌詞を読み解いていきましょう!

運任せの残酷な世界

賽の目で決まるような
残酷な程に気まぐれな世界で
神様に与えられたちっぽけなこの手を

賽の目=サイコロのことですので、そんな不確かで何が起こるか分からない世界を、「残酷な程に気まぐれな世界」と表現しています。

現代社会にも言えることですが、ゴブリンスレイヤーというアニメのエンディングというところから、苦境に立たされ苦難に立ち向かう主人公の姿が浮かびます。

「神様に与えられたちっぽけなこの手」が、主人公に与えられたものであり、その手で立ち向かおうとしているのでしょう。


大切な人を失った苦しみ

奇跡は失われた
その笑みを守ることもできなかった
憧れた英雄譚など
稚拙な絵空事だった
祈り忘れた獣よ
この命枯れるまで 足掻いてやる

初めの2行からは、大切な存在を亡くした様子が思い浮かびます。

その次の2行からは、その大切な存在を守れなかったことを、自分の憧れた英雄のようになれなかったことを悔いているように見えます。

「祈り忘れた獣」は倒すべき存在であり、最後の1行は、自分の命を犠牲にしてでもその倒すべき存在に立ち向かっていく様子が描かれています。

「どうして」「返して」

どうして どうして どうして
こびり付いて 消えてくれない
張り裂けるような 慟哭が

ねぇ 返して 返して 返して
置き忘れてきた約束を
奪われた明日を

サビの部分です。

苦しそうに繰り返される「どうして」と「返して」が主人公の叫びのように思えます。

「慟哭」は悲しみのために、声をあげて激しく泣くこと、という意味ですので、誰かの「慟哭」がこびり付いて消えてくれないのは、その誰かが大切な存在だったからでしょう。

前半で守れなかった、大切な存在の「慟哭」なのかもしれません。

そう思うと「返して」以降の部分は、大切な人との約束、そしてその未来を返してほしい、ということでしょうか。

悲しく激しい想いが伝わるサビになっています。


自暴自棄になるほどの悲しみ

おもちゃ箱に隠された
綺麗事など ただのガラクタで
無力さに黄昏た
永遠なんてありはしないってわかっていた

「おもちゃ箱に隠された綺麗事」とはどういうことでしょうか。

おもちゃ箱という部分から、子供の頃のイメージでしょうか。

綺麗事は、見かけや口先だけ体裁を整えていることです。

前半の部分からも考えてみると、「子供の頃の思い出や約束」といったものでしょうか。

大切な人を亡くした、無力さに黄昏れ、永遠なんてありはしないと、自暴自棄になっているように見えます。

命枯れるまで

命枯れるまで 抗え
無慈悲に 笑う世界が
変わらないとしても

「命枯れるまで」というフレーズは1番にも出てきます。

主人公は自分の命を賭しても、大切な人を亡くした復讐を遂げようとしているのでしょう。

「無慈悲に笑う世界が 変わらないとしても」というところから、敵は何か1つではなく、大きな組織だったり、社会だったり、そういうものなのかもしれません。

たとえ変わらなくても、自分の命が枯れるまで抗い続ける主人公の姿が描かれています。

銀の誓いと気高き魂

振り上げた刃が 砕ける日が来ても
銀の誓いだけは
奪わせない 奪わせなどしない
気高き魂の旗
踏みにじられようと
この心 汚れることなど ありはしない

「振り上げた刃が 砕ける日」は自分が命を失う時、を比喩しているのでしょう。

「銀の誓い」はタイトルの元になっているワードのように思えます。

「銀」というところから連想されるのは、剣や盾、鎧など、戦うためのものです。

「気高き魂」は騎士として戦う主人公の心であり、たとえ自身が踏みにじられようと心は汚れない、強い決心や覚悟が窺えます。

この部分は悲しみや苦しみよりも、力強さや決心を感じられます。

最後まで抗い続ける

どうして どうして どうして
拒もうとも 離れてくれない
柔らかく 滲む眼差しが

ああ どんなに どんなに
この足が 傷ついても 止まりはしない
絶望の先まで

途切れてく意識の中で
耳鳴りだけ 止まない

最後のサビになります。

直前の覚悟や強さを受けて、1番のサビよりも主人公の立ち向かう覚悟が感じられる部分になっています。

「柔らかく 滲む眼差し」は救えなかった大切な存在のことでしょう。

救えなかった後悔で、ずっと頭から離れないのかもしれません。

「この足が 傷ついても 止まりはしない 絶望の先まで」の部分からも、現状はかなり悪く、進んでも絶望しか見えない状況なのでしょう。

それでも止まりはしない、止まれない、恐ろしいくらいの強い覚悟です。

最後の「途切れてく意識の中で 耳鳴りだけ 止まない」は、眠りに落ちる瞬間さえも、復讐を果たそうともがく主人公の強い想いが表れています。

耳鳴りするほどの苦しみや悲しみを背負ってでも、前に進んでいく強さで曲は終わっています。

曲の終わりにアウトロがなく、歌詞でぶつっと終わっているのは、この物語がまだこれから続くような感じを持ちますね。

まとめ

そらるさんの「銀の祈誓」いかがだったでしょうか。

悲しさと激しさもありつつ、メインは「強い覚悟、祈り、誓い」のような気がします。

アニメのタイアップですので、その主人公をイメージして作られたのかもしれませんね。

そらるさんのかっこよくて力強い歌声と共に、歌詞も楽しんでみてください!



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