SEKAI NO OWARI『LOVE SONG』歌詞の意味を考察・解釈

いつの時代もいるんだ
「大人はいつも矛盾ばっかり」とか「嘘ばっかり」って言うKid
今の君はどうなんだい そんなに子供は純粋だったかい?
時間が成長させるとでも? Hey Kid
君の言う腐った大人もかつては今の君みたい
嘘つきはガキの頃から嘘つき なぁKid
大きなモノに噛み付いて 安全圏に逃げ込んで
撫でられながら威嚇する Hey Cat

僕達もかつては、いつか素晴らしい人に
憧れていた 君と同じさ

いつだって時間はそう
僕達を楽にさせて
少しずつ麻痺させて
最高な大人にしてくれる

いつだって時間はそう
諦めを教えてくれる
君達をいずれ
素晴らしい人にしてくれる

Hey Kid
I’m from your future
“Nice people make the world boring”

牙を剥き出しにした飼い猫達のよう
可愛いだけが取り柄なのかい?
大人達が作っていく エゴイストで悪い汚い大人像
まっすぐな思想が美しい 傾向
でも君の静寂の悲鳴は僕も知っている
弱いまんま強くなれ なぁKid
どんなに時間がかかっても 僕がここでずっと待ってるから
君の力で立ち上がれ 平気

僕達もかつては、いつか素晴らしい人に
憧れていた 君と同じさ

いつだって時間はそう
僕達を楽にさせて
少しずつ麻痺させて
最高な大人にしてくれる

いつだって時間はそう
諦めを教えてくれる
君達をいずれ
素晴らしい人にしてくれる

いつだって時間はそう
僕達を楽にさせて
少しずつ麻痺させて
最高な大人にしてくれる

いつだって時間はそう
諦めを教えてくれる
君達をいずれ
素晴らしい人にしてくれる

Hey Kid
I’m from your future
“Nice people make the world boring”

はじめに

『LOVE SONG』とは2019年2月18日にネット上で公開された楽曲です。
同年2月27日リリースのニューアルバム「Eye」に収録されています。
現在では動画再生回数200万を超える大注目のナンバーとなっています。
ファンからの熱いコメントも動画サイトを賑わせていますね。

今作のタイトルからゆったりバラード、もしくは小奇麗な純愛バラードを
想像した方も多いのではないでしょうか。
しかし歌詞全体に目をやるとなんともドロドロした内容に仕上がっていま
すね。

MVも子供が大人に銃を向けているところからスタートしリスナーにかなり
のインパクトを与えます。
舞台は機械仕掛けの部屋のような作りになっており物語が進行するたびに
ギミックが作動する演出がなされています。

ませた、あるいは冷めた子供への皮肉、あるいは大人への不満を題材とし
た歌詞であると筆者は判断しました。

それではさっそくこの謎多き歌詞の考察を始めていきましょう。

タイトル『LOVE SONG』とは

『LOVE SONG』とは恋愛を主題にした楽曲を指す熟語です。
男女が好意を寄せあったり愛し合ったりするのが王道ですね。
しかし今作の歌詞全体を隅々まで観察してもそうした要素は
欠片もありません。

熟語本来の意味が重なる部分があるとすれば、歌詞後半のと
ころで「時間」という存在について言及されている点です。
この時間が子供の成長を助ける親代わりの役目を果たしてお
り子供に愛を示していると解釈できなくもないです。

またSEKAI NO OWARI(※以下、略称セカオワと表記)の
メンバーが歌詞に登場する子供に大人への歪んだ味方を調整
するとともに感情移入を示している点からも愛情を感じる歌
だと判断しました。

そのような意味を考慮していくとタイトル『LOVE SONG』が
少しつじつまがあったように感じてくるのではないでしょうか。

『LOVE SONG』歌詞の意味

大人を許容しない子供

いつの時代もいるんだ
「大人はいつも矛盾ばっかり」とか「嘘ばっかり」って言うKid
今の君はどうなんだい そんなに子供は純粋だったかい?
時間が成長させるとでも? Hey Kid
君の言う腐った大人もかつては今の君みたい
嘘つきはガキの頃から嘘つき なぁKid
大きなモノに噛み付いて 安全圏に逃げ込んで
撫でられながら威嚇する Hey Cat

セカオワはこれまでの時代を振り返り一つの懸念点を
歌詞の中でぼやいています。
それは「大人は矛盾ばっかり 嘘ばっかり」と罵って
いる子供たちの態度についてです。

罵る子供たちは大人と違って純粋なのかという質問を
ぶつけていますね。
腐った性格に見える大人は実のところ自分と大差ない
ことに本人はまったく気づいてはいないのです。

大人だから嘘ばかりつくのではないことを続くフレー
ズが示しています。
「嘘つきはガキの頃から嘘つき」だと述べています。

大人を許容しない子供を「大きなものに噛みつく猫」
に例えられていますね。
確かに少し引っ掻いてみたり噛みついたりしても、
親が本気で怒ると逃げ出したりもしますね。

子供は親から養われる、もしくは自分で責任をとら
なくても良い環境にいますね。
ですから「安全圏」にいるという表現はたいへん適
切であると理解できます。

共感―時間が心身を育てる

僕達もかつては、いつか素晴らしい人に
憧れていた 君と同じさ

いつだって時間はそう
僕達を楽にさせて
少しずつ麻痺させて
最高な大人にしてくれる

いつだって時間はそう
諦めを教えてくれる
君達をいずれ
素晴らしい人にしてくれる

セカオワは歌詞の中で子供がどうして大人を
許容しないのか、その理由について触れてい
ます。

「素晴らしい人に憧れていた」つまり自分な
りの理想像を描いていることを指摘していま
す。

子供はその理想から外れた自分や大人を嫌う
傾向にあるようです。
ですから憧れを求めて自分なりのやりかたで
人生を歩んでいるのだと思います。

さらに「時間」の持つ効果を歌詞の中で述べ
ている点にも注目できます。

時間は「麻痺させる」つまりこんなもんかな
と諦めさせる力があるようです。
子供が感情的になって過度に反応したりする
ことも麻痺する、そういった意味に思えます。

時間は「素晴らしい人」にしてくれるのだと
歌詞は伝えています。
そう身体の成長だけではなくバランスの取れ
た見方や全体を見る視野の広さなどです。

大人になるまで待つ大人がいる

牙を剥き出しにした飼い猫達のよう
可愛いだけが取り柄なのかい?
大人達が作っていく エゴイストで悪い汚い大人像
まっすぐな思想が美しい 傾向
でも君の静寂の悲鳴は僕も知っている
弱いまんま強くなれ なぁKid
どんなに時間がかかっても 僕がここでずっと待ってるから
君の力で立ち上がれ 平気

大人たちが「エゴイスト」つまり「利己主義」で
あると子供たちは考えているようです。
自分のため将来のためという台詞は親のためにあ
るのだと信じ切っているのでしょうか。

歌詞はそうした子供のまだ未発達な弱い部分を含
めて「弱いまんま強くなれ」と励ましています。

そして「どんなに時間がかかっても ここでずっ
と待つ」と約束してくれています。

そうです、セカオワのメンバーはすべてのグレた
子供たちが素晴らしい大人になるのを待っていて
くれるのです。

大人になるのを待ってくれている大人がいるのを
知って子供はどのように反応するのでしょうか。
今作はそういった意味で若者世代の間で賛否両論
がありそうな予感がします。

ある子供には皮肉な愛の歌に聞こえるのでしょう
か。
はたまた教訓的で励ましを含んだ歌ととらえるの
でしょうか。

どちらにせよ今作をじっくり聞いてしまったので
あればいくらか大人に対する見方や考え方に影響
があるかもしれませんね。

まとめ

歌詞のkidという表現が子供扱いを指すことばに
取れると感じた方も多くいらっしゃいました。
ファン以外のリスナーの反応がたいへん気になる
ところではあります。

大人と子供が分かり合うのには確かに「時間」が
必要になってくると思います。
二世帯住宅を嫌う若夫婦も続出しているようで、
大人であっても世代が違うと大変なようですね。

筆者の個人的な意見ですがどんな年代であっても
コミュニケーションの時間を定期的に取ることが
非常に重要であると考えます。

とは言ってみたものの共働きや日々の生活に忙殺
されてしまい中々うまくいかないのも現状ですね。

もう一度「LOVE SONG」を聴いていろいろ考え
てみることにしましょうか(笑)

セカオワの今後の活動に期待し注目していきたいと
思います。
次回作のMVや題材がどのような方向にいくのか仕
上がりが楽しみですね。

コメントを残す