RADWIMPS feat.三浦透子『グランドエスケープ』歌詞の意味を考察・解釈

重力が眠りにつく 千年に一度の今日
太陽の死角に立ち 僕らこの星を出よう
彼らが目を覚ましたとき ずれも戦争もない場所へ
せーので 大地を蹴って
ここではない 星へ 行こう

もう少しで運命の向こう もう少しで運命の向こう(行こう)
もう少しで運命の向こう もう少しで

夢に僕らで帆を張って 来たるべき日のために夜を越え
いざ期待だけ満タンで あとはどうにかなるさと肩を組んだ
怖くないわけないだろ 止まるな
ピンチと先回りしたって 僕らじゃしょうがない
僕らの恋が言う 声が言う 行けと言う

(※現在、公開中のMVから歌詞の一部を引用しています)

はじめに

『グランドエスケープ』とは2019年5月28日にネット上で公開された
映画「天気の子~予報2~」のMVで使用された楽曲です。
RADWIMPSの新たな試みである女優の三浦透子さんをボーカルとして
作り上げた新ナンバー&サウンドとなっています。

女性ボーカルをメインに自分たちがバンドで陰から支える新感覚のグル
ーヴに多くのファンも共感しています。
すでに「天気の子~予報1~」にて主題歌の一曲「愛にできることはまだ
あるかい」が紹介されており今回のMVでも再度使用されています。

映画予告第二弾に該当するMVは投稿初日から数日で80万回再生を記録し
米津玄師さんの新曲「海の幽霊」に続くユーチューブ急上昇ランキング2
位をマークしています。
1時間ごとの上昇率が極めて高く、まだまだ勢いは止まらなそうですね。

筆者の個人的感想なのですが同じような時期に「子供」をタイトルに入れ
た映画、そして「雨」という自然をテーマにした点が話題映画「海獣の子
供」に似ているなと思いました(ただの感想です)

映画上映まで約一か月半ある現在でも、ファンの間では抑え切れない期待
感と映画監督である新海誠さん自身が執筆した原作小説の予約が殺到して
いるようです。

今回、映画・脚本の監督である新海誠さんまた作品に出演される小栗旬さ
ん本田翼さんから次のようなコメントが寄せられていましたのでご紹介し
ます。

<新海誠監督 コメント>人間がどうしても取り繕えないものが、声だと思います。喋る内容はもちろん、声質、息づかい、言い淀み、語尾、すべてにその人そのものが避けようもなく滲み出てしまう。須賀役を小栗さんに、夏美役を翼さんにお願いしたのは、だからです。彼らの声がキャラクターにはっきりとした血肉と心を与えてくれているアフレコの過程を、わくわくしながら楽しんでいます。『天気の子』はRADWIMPSの音楽、透子さんの歌声、醍醐くんや七菜ちゃん、小栗さんや翼さんたちの声、そして雨音、さまざまな音に満ちた映画です。劇場でその音に身を浸していただけるように、スタッフ全員で今も制作に奮闘しています。楽しみにお待ちいただけますように。

<小栗旬 コメント>『天気の子』に参加できること、とても光栄です。新海監督の作品は、美しい色彩の世界観はもちろん、普段僕たちが見ているような風景や、手にするようなアイテムが作品を彩っていて、そこに生きる人間たちの物語が、自分に近いものに感じられるのが凄いところ。前作の『君の名は。』も大好きで、映画館で号泣しました(笑)。今回の『天気の子』はすごくストレートな話で、そこが魅力だと思います。“須賀圭介”という役は、そのままで演じられるような、僕の等身大にとても近いキャラクターで、彼には共感できる部分がいっぱいあるので、この出会いはとても嬉しいです。『天気の子』、期待を裏切らない素敵な作品なので、ぜひ楽しみにしていて欲しいです。 天気の子 公式サイトより

<本田翼 コメント>3年前『君の名は。』が起こした社会現象を作り上げた新海監督の最新作に参加させて頂きとても光栄です。新海作品で描かれている風景の色彩が本当に美しく、私が普段見ている日常の景色が監督にはどんな風に見えているのだろうと以前から思っていました。今回『天気の子』でも、新宿の街、高層ビルから見えるこの空を監督がどう描かれるのか、観客としてもとても楽しみです。そして私が演じさせていただく“夏美”についても生き生きとした女の子にしていきたいと思っています。『天気の子』は、まだ完成前ですが既に心に響く物語です。ここからさらに私たちの声の力でこの作品を盛り上げられたらと思います。

天気の子 公式サイトより

滅び行く地球で交わした約束

重力が眠りにつく 千年に一度の今日
太陽の死角に立ち 僕らこの星を出よう
彼らが目を覚ましたとき ずれも戦争もない場所へ
せーので 大地を蹴って
ここではない 星へ 行こう

ここでは映画の主役である帆高(男性)と陽菜(女性)
を主体に考えていきたいと思います。

東京へやってきた帆高はある日をきっかけに陽菜と出
会います。
彼女は100%天気を晴れにする不思議な能力を持って
いました。

そして帆高は彼女から現在の地球が異常気象に見舞わ
れていることを警告されたのでしょう。
そして自分の力に頼らなければ「重力を失くした地球
」のように人類は滅ぶと述べたのかもしれません。

人は日常生活で常に重力(1G)を受けているので地上
に足をつけて存在することができています。
この重力が「眠る」つまり機能しなくなれば地上に人
を抑えつける力がなくなり宇宙に飛ばされてしまいます。

その前に帆高と陽菜は二人で地上から別の世界への脱出
を試みることを約束したのでしょう。
ここで「二人」と限定されているのは陽菜の天気を操る
能力の効力範囲が限定されている点にあるのでしょう。

続く部分の「彼ら」とは明らかに二人を妨害する「敵」
の存在だと解釈しました。
「彼らが目を覚ます」つまり敵が行動を起こす前に物事
の根本原因を解決しようと二人は決意しています。

運命と天気を変える力

もう少しで運命の向こう もう少しで運命の向こう(行こう)
もう少しで運命の向こう もう少しで

地上を滅ぼす程の影響を与える異常気象は定められたものの
ように扱われています。
陽菜が異世界から使命感を持って使わされてのであればその
事実は明確なものになってきます。

それでも彼女の力と帆高が隠し持つ力(現在不明)は運命を
超越する力なのかもしれません。
この部分はただただ映画上映を待つしかなさそうです(汗)

二人を突き動かす「恋」と「声」

夢に僕らで帆を張って 来たるべき日のために夜を越え
いざ期待だけ満タンで あとはどうにかなるさと肩を組んだ
怖くないわけないだろ 止まるな
ピンチと先回りしたって 僕らじゃしょうがない
僕らの恋が言う 声が言う 行けと言う

ここでの「夢」とは帆高と陽菜の「地上に住む住人すべてを
救いたい」という願いのことでしょう。
そして「来たるべき日」とは異常気象からの「救済手段を実
行に移す日」のことだと思います。

帆高と陽菜はそれぞれ能力が備わっていますが都合良く自分
の身を守るような能力ではないのでしょう。
陽菜は銃で撃たれますし、帆高はリーゼント(?)のような
髪型をした男性と肉弾戦を強いられていましたから。

ですから二人が敵と向き合う上で、なにより地上の滅びを回
避する責務を担う上で「恐怖」を感じないはずはありません
でした。
「怖くないわけないだろ」と歌詞でも表現されています。

それでも「止まるな」と自分たちの心に言い聞かせるのは、
二人の間に芽生えた「恋」そして「声」でした。
お互いがお互いを求める感情と声が二人をさらに強いもの
としていくのです。

新海誠監督のコメントにもあった「声」がこの世界で最も
影響力のある要素であり登場人物を突き動かす原動力にな
っているのだと筆者は考えます。

「恋」も「声」も実態がなく目に見えないものですが、確
かに帆高と陽菜を勇気づけ力づけるものでした。。

まとめ

いかがだったでしょうか。
映画内容は2本の予告動画と公式サイトのあらすじで判断
するしかありません。

それでも登場人物の心情や彼らを突き動かす大事なものを
把握することはできたのではないでしょうか。

前作「君の名は」でも「恋」がたいへん強い作用をもたら
していました。
新海誠監督の作品に欠かせないエッセンスなのだと個人的
に思います。

そしてRADWIMPS feat.三浦透子が織りなすサウンドが
世界観を少しも損なうことなく、むしろ尊重する仕方で立
ち回っている点に感動しました。
今後フル音源公開と映画上映が楽しみで仕方ありません。

RADWIMPS、三浦透子さん、新海誠さんの今後の活動を
期待し注目していきたいと思います。
素敵な作品を有難うございました。

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