ポルカドットスティングレイ『ヒミツ』歌詞の意味・考察と解説

秘密が秘密でいられない
あなたの笑顔も無意味でしょう
逃げ場なんて最初からなかった
こうなることを知っていたら
地獄をくぐって逃げたでしょう
今もそっと溶け出す命とか

夢か現実かさえもう
私に判断できないの
黒い長髪を引く両手さえ見えなくて

逃げられない
内緒の砂漠でそっと踊りましょう
もう一回あの日に戻れたら
後ろの正面が誰だか
ああ魔法をかけてよ 声が枯れてゆく
もう見えない何もかも
きっと人肌の疑惑が溢れ出す
開けてしまったって気付いたの

堂々巡っている走馬灯
あなたが笑って手を引いて
連れ出してくれると思ってた

さよならしたいと願うときに限って
痛いくらいにあなたの顔が浮かぶ
知ってるようで知らない 何も
足取りがおぼつかない

まばたきしている間に
世界がどうなっているとか
つゆも知る由のない私を見つめ返す

のぞき穴
私が誰だか知っているのでしょう?
視界が晴れるほどあなたが
次第に遠くなってゆく
ねえ最後の最後でそっと抱き締めて
もう全部見せるから
宝が詰まって見えるその箱を
開けてしまったって気付いたの
溢れる愛情で溺れそう

逃げられない
内緒の砂漠でそっと踊りましょう
もう一回あの日に戻れたら
後ろの正面が誰だか
ああ魔法をかけてよ 声が枯れてゆく
もう見えない何もかも
きっと人肌の疑惑が溢れ出す
その箱に私を閉じ込めたつもりだったのに


はじめに

2018年に発表されたポルカドットスティングレイのシングル『ヒミツ』。

北川景子主演で話題を呼んだ映画『スマホを落としだけなのに』の主題歌に起用され、
話題を呼んでいます。

『スマホを落としただけなのに』はスマートフォンを落としたことによって、
正体不明の人物によって日常生活を脅かされる主人公の姿を描いたミステリー映画です。

そんな映画の主題歌であることが影響してか『ヒミツ』もどこか
恐ろしい雰囲気を持った楽曲です。

そんな背景を持つ『ヒミツ』ですが、果たして歌詞はどのような内容なのでしょうか。

歌詞考察

隠していた秘密が暴かれていく

秘密が秘密でいられない
あなたの笑顔も無意味でしょう
逃げ場なんて最初からなかった
こうなることを知っていたら
地獄をくぐって逃げたでしょう
今もそっと溶け出す命とか

夢か現実かさえもう
私に判断できないの
黒い長髪を引く両手さえ見えなくて

一番Aメロ〜Bメロです。

「秘密が秘密でいられない」という恐ろしい雰囲気の歌詞から始まる『ヒミツ』。

冒頭から『スマホを落としただけなのに』の主題歌の影響を受けて作られた世界観が
凝縮され歌詞が綴られています。

その後「こうなることを知っていたら 地獄をくぐって逃げたでしょう」と、
主人公がのっぴきならない環境に身をおかれてしまっていることが描写されます。

自分の秘密が暴かれてしまい、地獄よりもひどい状況に身を置くことになってしまった主人公。

そんな事態を受け「夢か現実かさえもう 私に判断できないの」と現実逃避してしまうのです。


逃げられないと悟って

逃げられない
内緒の砂漠でそっと踊りましょう
もう一回あの日に戻れたら
後ろの正面が誰だか
ああ魔法をかけてよ 声が枯れてゆく
もう見えない何もかも
きっと人肌の疑惑が溢れ出す
開けてしまったって気付いたの

一番サビです。

Aメロ〜Bメロで酷い状況に陥ってしまった主人公。

それを受け「逃げられない」と悟ります。
そして続く歌詞は「内緒の砂漠でそっと踊りましょう」。

これはどうしようもない現状からの現実逃避をしてしまっていることを描写しているのでしょう。

「ああ魔法をかけてよ」という歌詞も同様の思いが込められていると考えられます。

絶対に知られてはいけない秘密を知られてしまった際に人間がどのような行動を取るのかという
人間の本質に迫る内容が描写されたパートです。

何もかもが曖昧になって

堂々巡っている走馬灯
あなたが笑って手を引いて
連れ出してくれると思ってた

さよならしたいと願うときに限って
痛いくらいにあなたの顔が浮かぶ
知ってるようで知らない 何も
足取りがおぼつかない

まばたきしている間に
世界がどうなっているとか
つゆも知る由のない私を見つめ返す

二番Aメロ〜Bメロです。

一番で秘密を暴かれたことによって精神的に参ってしまった主人公。

「あなたが笑って手を引いて 連れ出してくれると思ってた」とこのパートでは
そんな地獄から連れ出してくれる存在へと思いを馳せます。

しかし、その相手は主人公のことを救ってはくれなかったのでしょう。
その証拠に「足取りがおぼつかない」とますます弱っていく主人公の姿が描写されます。

果たして主人公はどうなってしまうのでしょうか。次のパートへと続きます。


逃げ続けた先に

のぞき穴
私が誰だか知っているのでしょう?
視界が晴れるほどあなたが
次第に遠くなってゆく
ねえ最後の最後でそっと抱き締めて
もう全部見せるから
宝が詰まって見えるその箱を
開けてしまったって気付いたの
溢れる愛情で溺れそう

逃げられない
内緒の砂漠でそっと踊りましょう
もう一回あの日に戻れたら
後ろの正面が誰だか
ああ魔法をかけてよ 声が枯れてゆく
もう見えない何もかも
きっと人肌の疑惑が溢れ出す
その箱に私を閉じ込めたつもりだったのに

二番サビ〜大サビです。

秘密が暴かれ行き場をなくしてしまった主人公。
これまでそんな環境から逃げ続けてきたのですが、ついに覚悟を決めます。

それが「ねえ最後の最後でそっと抱き締めて もう全部見せるから」
という歌詞に現れています。

が、最後は「きっと人肌の疑惑が溢れ出すその箱に私を閉じ込めたつもりだったのに」
という歌詞で締めくくられます。

相反する感情が歌われているこのパート。
これこそが『ヒミツ』でポルカドットスティングレイが表現したかったことなのでしょう。

秘密を暴かれたことによって、揺れ動く人間の感情。
『ヒミツ』ではそのことが恐ろしげな雰囲気の歌詞によって歌われているのです。


終わりに

2018年の話題作として名前がよく挙げられる『スマホを落としただけなのに』
の主題歌である『ヒミツ』。

その歌詞は秘密を暴かれたことによって困惑する人間の姿が歌われていました。

この世界観を表すように『ヒミツ』のMVも非常にホラー要素の強い内容となっています。
合わせてご覧になってみてはいかがでしょうか。