Perfume『再生』歌詞の意味を考察・解釈

最大限界生きたいわ
宇宙全体が手品いやい
正真正銘未来以来
偶然性さえ運命さ
コンピューターでも解けないわ
果てしない 光線の海
全身全霊で向かうわ
再生 再生 再生成

こぼれ落ちる涙の
意味を 探していたの
ヒカリ止まる命の
夢はとっくに冷めていた

いつか一人の国から
便りが届いて
だから行かなきゃ行かなきゃ
結局ぜんまいは巻かれた

最大限界生きたいわ
宇宙全体が手品いやい
正真正銘未来以来
偶然性さえ運命さ
コンピューターでも解けないわ
果てしない 光線の海
全身全霊で向かうわ
再生 再生 再生成

今も覚えているの
人でいた時の頃
キミの思い出だけが
心をつなぎとめていた

だけど最後の国から
便りが届いて
すぐに行かなきゃ行かなきゃ
結局ぜんまいは巻かれた

最大限界生きたいわ
宇宙全体が手品いやい
正真正銘未来以来
偶然性さえ運命さ
コンピューターでも解けないわ
果てしない 光線の海
全身全霊で向かうわ
再生 再生 再生成

いつか一人の国から
便りが届いて
だから行かなきゃ行かなきゃ
結局ぜんまいは巻かれた

だけど最後の国から
便りが届いて
すぐに行かなきゃ行かなきゃ
結局ぜんまいは巻かれた

最大限界生きたいわ
宇宙全体が手品いやい
正真正銘未来以来
偶然性さえ運命さ
コンピューターでも解けないわ
果てしない 光線の海
全身全霊で向かうわ
再生 再生 再生成

歌詞考察の前に

人気テクノポップユニットであるPerfumeが歌う『再生』MVが2019年12月13日に公開されました。
動画再生回数は公開から3週間経過した現在で200万を超える人気をみせています。

さて今作は 中田ヤスタカさんが東宝映画「屍人荘の殺人」主題歌として書き上げました。

同映画は、デビュー作ながら「第18回本格ミステリ大賞」など3つの国内主要ミステリーランキングで1位を獲得した今村昌弘氏による同名ミステリー小説を題材としています。

前評判も高く上映後も話題沸騰となった作品でした。

主題歌を歌うPerfumeメンバーや映画プロデューサーまた出演者からのコメントが寄せられていましたのでご紹介します。

◆臼井真之介プロデューサー(主題歌アーティストを決めるにあたり)

「前代未聞の衝撃がラストまで展開し続けるので、エンドの主題歌ではその余韻を引きずる印象に向かうのではなく、勢いそのままに女性の声で全てを包み込んでもらいたいと考えていました

Perfumeさんの持つあふれ出るPOPさとビート感、そして時に見え隠れするそのミステリアスな表情含めて、本作のラストピースだと確信していましたので、オファーを快諾いただいたときはまさに、一度心臓が止まりそうでした」

◆あ~ちゃん

「3人組によるすごく面白そうな物語、同じく3人組である私たちに主題歌のオファーをしていただき、すごくうれしかったです。私たちの大好きな神木くんが主演だったこともあり、二つ返事でOKしました」

◆浜辺美波(剣崎比留子役)

すごくすてきな曲でした! つけていただいた「再生」というタイトル、この『屍人荘の殺人』の物語において、「どこが“再生”なんだろう?」「何が“再生”なんだろう?」って考えると、意味が深いなぁ、いいなぁと思いました。みんなで考えてもらえると、より楽しめる曲だと思います。

https://www.oricon.co.jp/news/2146181/full/

まず臼井真之介プロデューサーのコメントから Perfumeが今作に適役だったことがわかります。

ミステリー映画にぴったりのダンスとビートだったと筆者も感じました。

また あ~ちゃん のコメントからも映画の登場人物と自分達がリンクしたことも把握できました。
登場人物と感情共有しながらダンスや歌に取り組んだんですね。

浜辺美波さんのコメントは考察に関係する部分でしょう。
タイトル『再生』には多くの秘密が隠されてるようです。

本記事ではなるべくネタバレにならない程度にタイトルと歌詞を結び合わせながら、その秘密に迫りたいと思います。

いつもながら核心に迫る情報が開示できないので、やきもきするかもしれませんがご了承ください(笑)

歌詞考察を始める前に今作のMV内容にも注目したいと思います。

MVでは過去MVが連結されており、今作のメロディー&フレーズに合わせてメンバーの口が動いています。

これまでも紅白やライブなどで用いられた技術ですが、ライゾマティクス(Rhizomatiks) による映像検出だと考えられます。

本物のダンサーと映像に映るダンサーとの共演やテンポやメロディーに合わせた映像検出など、近未来を感じさせてくれる時代になりましたね。

イントロのピコピコというSEも恐怖と好奇心を巧みに煽る役割を果たしていました。

それでも楽曲全体がおどろおどろしいものになっているのではなく、抜けの良い明るいメロディー構成になっています。

こうした音楽構成は映画内に見られる「絶望的な状況からの打開」を描写していると感じました。

それはさっそく気になるタイトルと歌詞の考察を始めていきたいと思います。

タイトル『再生』とは

『再生』という単語には「動かなくなった状態から動くようになる」という意味があります。

映画の基となった原作のあらすじでも紹介されていますが、今作にも「ゾンビ化」の要素が取り入れられています。

映画タイトルに含まれている「屍人(しびと)」は「ゾンビ」を指しています。

主人公たちはこの増え広がるゾンビたちを相手にしながら目前の事件と向き合い、犯人を特定していきます。

こうした設定を考慮するとMVでメンバーたちが見せるダンスパフォーマンスの理解も深まっていきます。

なぜか両手を突出し、ゾンビもしくはキョンシーのようなポーズをするなと思っていました。
ダンスでも今作の設定やタイトルを印象付けていたんですね。

さらに『再生』にはもう1つの意味があると筆者は考えます。

ある人物にとって今作の舞台はたいへん意味深い場所となっています。
その場所は過去の記憶を呼び覚ましその人物を行動へと動かしていきます。

併せて探偵側は現場からの情報で過去の出来事をイメージします。
それが『再生』に該当するのだとも感じました。

ですから記憶を呼び覚ますという点がタイトルの『再生』と関連があるのだと解釈しました。

上記の点は犯人の動機と関連があるのでこれ以上は述べません。
続く部分から歌詞全体を外観していきます。

『再生』歌詞の意味

それぞれの再生

最大限界生きたいわ
宇宙全体が手品いやい
正真正銘未来以来
偶然性さえ運命さ
コンピューターでも解けないわ
果てしない 光線の海
全身全霊で向かうわ
再生 再生 再生成

今回は特定の主人公を決めずに考察していきたいと思います。

歌詞冒頭の「最大限生きたいわ」とは人間本来の願いを指していると考えられます。

映画内の主人公たちも絶望的な状況下のもとでそのように願ったことでしょう。
探偵側には「犯人を早く見つけて救われたい」という願いがありますし、犯人側には「うまく事を済ませたい」という願いがありました。

「コンピューターでも解けない」という部分は前述の「偶然性」を指して述べられているようです。

筆者は「偶然起きたこと」のように巧みに仕掛けられた犯人のトリックを連想しました。

「果てしない光線の海」とは主人公たちが抱く明日への希望のことでしょう。
その希望を胸に彼らは「全身全霊」で今日を生きて行きます。

そのために重要になってくるのが「記憶を呼び起こす」ことです。
誰が何を言ったりしたりしたのかという記憶が事件の解決に繋がっていきます。

犯人にとっては過去の出来事を鮮明に思い描くことが「殺人の動機」となり行動を後押しします。

それぞれの再生が今日の行動へと誘うかのようです。

再動

いつか一人の国から
便りが届いて
だから行かなきゃ行かなきゃ
結局ぜんまいは巻かれた

この部分では主人公たちの心情が描かれていると感じました。

1人また1人と仲間が殺害されていく中で「いつか自分が1人になる」時を意識して述べたのでしょう。

目の前の惨劇に一時は「思考が止まり」行動する気力すら奪われていましたが、「ぜんまい」を再び巻くかのよに行動を決意したと解釈しました。

また犯人の動機としてよく見られる「復讐」も暗示しているように思えます。
この点も深く掘り下げることはできませんので、映画を観て下さい。

成れの果て

今も覚えているの
人でいた時の頃
キミの思い出だけが
心をつなぎとめていた

だけど最後の国から
便りが届いて
すぐに行かなきゃ行かなきゃ
結局ぜんまいは巻かれた

ここでは「ゾンビ化した人」に視点が移されています。

「人でいた時の頃」という表現からその点を理解できます。

さらに続く部分では「だけど」とあり2つの文節が関連していることを示しています。

そう考えると「最後の国」と「命の最後」つまり死後の世界を指すと理解できます。

「そこから便りが届いた」とは生きていた時に「お呼びがかかった」という意味だと判断できます。

そして「ぜんまいは巻かれた」とは一度死んで動かなくなった人が再び動き出す様を示唆していると解釈できます。

「人でいた時の頃」 に関してもう1つ考察を付随しておきたいと思います。

これは犯人の心情とも取れると筆者は感じました。

実際に復讐心を燃やしたとき、あるいは初犯に及んだときに「人ではなくなった」という意味なのかもしれません(鬼になったという表現もある)

いずれにせよ歌詞全体から登場人物たちの複雑で奥深い感情を汲み取ることができます。。

まとめ

いかがだったでしょうか。
色々な視点から心情や情景を模索することができました。

「おい、筆者。ここあのシーンだろ」と思った人もいることでしょう。
それでも映画を観てなかったら歌詞からこう受け取るだろうなという要素も大事にしたかったので記載した部分もあります。

映画内のトリックやラストシーンの驚くべき展開も鳥肌ですので是非ご覧になってみて下さい。

考察部分には書き出しませんでしたが、今作のMVを見てPerfumeの新たな躍進を感じることができました。

そうした意味でも「新生Perfume」という感覚で「再生」なのかなとも個人的に感じました。

今後の活動と次回作に期待し注目していきたいと思います。
素敵な作品をありがとうございました。

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