Perfume 『Future Pop』歌詞の意味・考察と解説

そう見慣れた いつもの景色が
変わるの 全てをつなげば
騒ぎ出す 街中の全てが
聴こえる

Light Wave 飛ぶ Skyway
叶えて ほら Future Pop

Light Wave 飛ぶ Skyway
叶えて ほら Future Pop

あの頃と 意味は違うけど
そうボクらは 生き続けてきた
再現する 未来の全てを
空気が

Light Wave 飛ぶ Skyway
叶えて ほら Future Pop

Light Wave 飛ぶ Skyway
叶えて ほら Future Pop


はじめに

2018年に発売されたPerfumeの7枚目のアルバム『Future Pop』。

アイドルグループとして常にトップを走り続けるPerfumeが満を持して
発売したアルバムの表題曲です。

近未来的世界観を常に様々な技術で表現してきたPerfumeですが、
そのスタンスは本作でも健在。

future bassと呼ばれる最新トレンドの一つである音楽が採用され
MVでは実写とアニメが合体したような独特の映像が流されるなど
聞くもの、見るものを圧倒する技術がこれでもかというほどに発揮されています。

そんな背景を持つ『Future Pop』ですが果たして歌詞の内容はどういったものなのでしょうか。

歌詞考察

新たな世界の幕開けを予感させて

そう見慣れた いつもの景色が
変わるの

一番Aメロ〜Bメロです。

「そう見慣れた いつもの景色が 変わるの」と変化を予感させる歌詞から始まる『Future Pop』。
ちなみにこのタイトルを意訳すると「未来のポップミュージック」といったところでしょう。

Perfumeの全楽曲の作詞作曲を行っている中田ヤスタカはきっと、この楽曲はもしかすると
今は評価されないかもしれないけれど、将来的にはいつか必ず評価されるという思いをこめて
『Future Pop』、「未来のポップミュージック」と名付けたのかもしれません。

そう思えるほどに前衛的なリズム、メロディを『Future Pop』はしています。

このように考えると「そう見慣れた いつもの景色が 変わるの」という歌詞からは
『Future Pop』はこれまでの音楽の常識を打ち破るものであるという中田ヤスタカからの
挑戦的なメッセージのようにも感じますね。


インターネットを通じて全てにつながる

全てをつなげば
騒ぎ出す 街中の全てが
聴こえる

続く「全てをつなげば 騒ぎ出す」という歌詞が意味するのはインターネットによって
グローバル化したこの社会であると考えられます。

何故ならば『Future Pop』のテーマの一つとして新時代への突入というものがあるためです。
そして昨今、時代革新を最も起こしたものといえばやはりIT革命、インターネットの発達
が挙げられるでしょう。

「全てを繋げば」という歌詞がインターネットにPCを繋いで世の中の情報をまるっと
閲覧できる様子を想起させることからもこの歌詞はインターネットのことを歌っている
と考えられます。

「街中の全てが 聴こえる」という歌詞からも、同様にインターネットのことを
歌っているという仮定の裏付けとなる歌詞です。

「街中の全て」が「繋ぐ」ことによって聞こえるということはやはりインターネットに
PCを繋いでこの世界の情報全てを得るということの比喩ではないかと考えられるからです。

そんな近未来的な世界観をこのパートでは表現していると考えられます。

光の波、空の道で①

Light Wave 飛ぶ Skyway
叶えて ほら Future Pop

Light Wave 飛ぶ Skyway
叶えて ほら Future Pop

一番サビです。

「LigtWave」とは直訳すると光の波のことです。

これはきっと『Future Pop』のジャケット写真を見てもらえばわかりやすいでしょう。
Perfumeのメンバー、かしゆか、あ〜ちゃん、のっちの3人の背後から勢いよく飛び出す
幾千もの白線。

これがきっと光の波を表しているのではないかと考えられるのです。

そして続く歌詞「Skyway」は空の道という意味。
繋げて考えると勢いよく飛び出した光の波が空を駆け回るというような内容でしょうか。

繋げて考えてもよく意味がわからない歌詞ですね。
改めてジャケット写真を見てみましょう。

そうするとSF映画でよく見られるようなあるシーンが想起されるの
ではないかと思います。

そのシーンとは宇宙空間で行われるワープシーン。
つまり光の波が空を駆け回るとはワープのことを指していたのではないかと
考えられるのです。

「Light Wave 飛ぶ Skyway」という非常に少ない歌詞からだけでは
なかなか意味が分かりませんが、『Future Pop』のテーマの一つである
「近未来」から連想していくとこのようなことを歌っているのではないかと思われます。


時代は変わって、価値観は変化して

あの頃と 意味は違うけど
そうボクらは 生き続けてきた

二番Aメロ〜Bメロです。

「あの頃と 意味は違うけど そうボクらは 生き続けてきた」という歌詞から始まるこのパート。

この歌詞は一見すると首を傾げたくなるような歌詞です。
その理由は、「意味は違うけど」「生き続けてきた」という部分にあります。

生きるという普遍的で絶対的な意味が変わりそうにもない事柄に対して
「あの頃と意味は違う」と歌っているのです。

これは一体どのような意味が込められているのでしょうか。
答えは我々の価値観の変化にあるのではないかと考えられます。

例えば今現在、我々にとってスマートフォンは生活に欠かせない必需品であると言えます。
もし無ければ一刻も早くそれを買い求めようとすることでしょう。

対して例えば戦後直後など生活することにやっとだった頃のことを考えてみましょう。
その当時であれば必要なものは衣食住を満たす家や服、食べ物であり、
もしその当時にスマートフォンが売られていたとしてもまず先に買い求めないでしょう。

このように生きる上での生活必需品というのはその時々によって変わってきました。
この変化を表して「あの頃と 意味は違うけど そうボクらは 生き続けてきた」と
と綴るのではないかと考えられるのです。

最先端の技術を用いて

再現する 未来の全てを
空気が

これまでの価値観の変化を表した前歌詞。

対して「再現する 未来の全てを空気が」とここで綴られるのは
未来を再現する、というこれまでのことを踏まえて未来を再現しようという
一歩進んだ歌詞内容です。

現在の技術でこのような未来の再現が可能な技術を考えるとここで歌われているのは
VR技術やAR技術といった仮想空間を創り出すもののことを歌っているのではないでしょうか。

が、そうなると一つ矛盾を生み出すのが歌詞の最後の「空気が」という部分です。
『Future Pop』が発売された2018年段階で空気を実際に感じさせる
仮装技術は開発されていません。

おそらくここで歌われているのは近未来的な仮想空間のことなのではないでしょうか。
近い将来、従来の技術に取って代わり空気感も表現できるような仮装技術が開発されることを
ここでは歌っているのではないかと考えられるのです。

これまでの価値観を振り返って、最新技術で現在のことだけでなく未来のことを
非常に臨場感をもって感じる。

そんな情景がここでは描かれています。


光の波、空の道で②

Light Wave 飛ぶ Skyway
叶えて ほら Future Pop

Light Wave 飛ぶ Skyway
叶えて ほら Future Pop

二番サビです。

歌詞の内容は一番サビと全く同様です。

が、一点先ほど言及できていない歌詞がありました。
それが「叶えて ほら Future Pop」という部分です。

先ほどは「Light Wave 飛ぶ Skyway」はワープのことを指しているのではないかと
記述いたしました。

そのように考えると「叶えて ほら Future Pop」というのは些か意味が通らない
歌詞のように思えます。

何故なら「叶えて ほら Future Pop」にある「Future Pop」とは「近未来のポップミュージック」という意味であるからです。

音楽がワープを可能にするなんてことはあり得ませんよね。
何故中田ヤスタカはこのような歌詞を書いたのでしょうか。

結論から言うと「Future Pop」がワープを可能にする技術と同様のレベルで
革新的なものであると言うことを表現したかったからではないかと考えられます。

またこのことを強調するためにあえて二度同じ歌詞を載せているのです。


終わりに

2018年に発表されたPerfumeの7枚目のアルバム『Future Pop』。

そのリード曲である同名曲は近未来のことを連想させる内容で溢れた
非常に先進的な内容でした。

歌詞内容でなくMVも非常に先進的でみているだけで近未来に連れてこられたかのような
錯覚を味わえます。

ぜひ聞いてみてください。



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