Orangestar feat.夏背『Sunflower』歌詞の意味を考察・解釈

月を渡って行けば
花に足跡を付ければ
振り返ってくれるだろう
振り返ってくれるだろうか

隙間から漏れる星明かりが
ぼんやりと貴方の顔を照らすように
この気持ちの輪郭を
照らしてくれたらいいのに

海の揺らめきと
地球の呼吸だけ
思い出すのは貴方の
思い出すのは貴方の

向日葵の方を見れば
日陰に私が立てば
振り返れば貴方が でも
目が合わないのは何故か
突然に聞こえたギターの音が 合図だったの
弱かった?一人で行けないと
言われて ああ 気付いたの

海の揺らめきと
地球の呼吸だけ
思い出すのは貴方の
思い出すのは貴方の

涙拭う風と
月の寝息だけ
忘れたいのは貴方の
忘れたいのは貴方の
海の揺らめきと
思い出すのは貴方の
思い出すのは貴方の

Orangestar feat.夏背『Sunflower』の概要

今回は人気ボカロPであるOrangestarさん『Sunflower』を考察していきたいと思います。

『Sunflower』から筆者が特に感じ取った点は以下の通りです。

・気づけば大切な人を想い見てしまう

上記の点を続く楽曲紹介と共にお話したいと想います。

2017年8月に「快晴」のMVを公開してから約2年半ぶりの作品公開となりました。
2020年4月16日にネット上でアップされたMVは、公開から数日足らずで60万を超える動画再生を記録しました。

コメント欄は Orangestarさんの作品を首を長くして待ちわびていたファンの声で埋め尽くされていました。

約2年の間、音楽活動を離れ南カリフォルニア周辺で生活してきたというOrangestarさんですが、今作 『Sunflower』について次のようにコメントしていました。

夏背ちゃんの絵と詩に曲をつけて遊んでいたら何かできました。ついでに歌も歌ってもらいました。新曲ですよろしくお願いします。 Sunflower / Orangestar feat.夏背. https://youtu.be/-wzLZ6Ti7-Q

https://twitter.com/MikanseiP/status/1250645900252217345

コメントで登場している夏背(かせ)さんは人気の絵師であり詩も書きます。
最近ツイッター上にダンボール工作もアップしており、創作意欲に溢れた方です。
今回は歌も担当しており、音域の広さと安定感のある美声を披露してくれます。

考察に関係する重要な部分として夏背さんの作品完成の順番に注目してみたいと思います。

ある質問の解答で夏背さんはツイッター上で次のように述べていました。

私は描く前に詩にしてから絵にするから、今回はそれを使ってもらったという感じです。

https://twitter.com/kokage_nite/status/1251064547542044673

ですから今回の読み解き方の順番もおのずと「歌詞」からイラスト描写の意味を把握するというのが適切なように感じます。

「遊んでいたら何かできました」というOrangestarさんの余裕と天才ぶりには、ただただ驚嘆するばかりです。

『Sunflower』曲調にも注目してみましょう。

ルワンさんが奏でるアコースティックギターが、曲全体を構成しています。
切なさを伝えるその音色は主人公の心情を伝えているように感じます。

それではさっそく気になるタイトルや歌詞全体の考察を始めていきましょう。

『Sunflower』の意味とは

タイトルを直訳すると「太陽の花」であり日本語の「向日葵―ひまわり」のことです。
MVの一枚絵にも太陽や向日葵が描かれていましたね。

「向日葵」の花言葉には「私はあなただけを見つめる」というものがあります。
太陽の方を向いて花を咲かせる向日葵の修正にマッチした花言葉ですね。

歌詞中の主人公も大切な人だけを想い見つめています。
太陽に該当するのは主人公にとって「大切な人」なのでしょう。
2人は何かのきっかけで決別したようです。

主人公は大切な人を忘れようとして目を背けますが、気づけばまた想い見つめてしまいます。
そうした気持ちの葛藤や切なさをタイトルは表現していると考えられます。

演奏時間が3分33秒で終わっている点からもタイトルに含まれる「Sun」を強調していることを理解できます。

スピリチュアルな説で「3」という数字は「人の願いが天に通じる」ことと関連があるようです。
曲進行と共にイラストがズームアウトされ「天と白い光が上っている」部分が移されている点も関係しているのでしょう。

歌詞中で綴られる主人公の願いとも合致するように思えます。

『Sunflower』歌詞の意味

もう一度、面と向かって

月を渡って行けば
花に足跡を付ければ
振り返ってくれるだろう
振り返ってくれるだろうか

今回は1人の女性を主人公として考察していきたいと思います。

彼女には大切な男性がいました。
歌詞全体に注目するとなんらかの理由で決別してしまったようです。

「月を渡って行けば」とは長い時間をかければもう一度再会できるという願いだと思われます。
「花に足跡を付け」とは彼女の足跡であり、その足跡をいつか彼が辿ってくれることを期待しているように思えます。

こうした点から彼女が、決別後も色々な手段を模索して彼と再会したいと願っていることを理解できます。

ぼやけた気持ちを連れ添って

隙間から漏れる星明かりが
ぼんやりと貴方の顔を照らすように
この気持ちの輪郭を
照らしてくれたらいいのに

ここで彼女は自分のぼやけた気持ちが鮮明になることを願っています。
その点が星明りが「貴方」である彼を照らす様子でなぞらえています。

しかし夜を照らす月の光さえ彼女の気持ちをはっきりさせることはできません。
彼女はどうして彼と再会したのか、なぜ彼を想い見てしまうのかに関する明確な答えを知りません。

気持ちに名前をつけようと悶々とした時間を過ごしてきたに違いありません。

自然は彼を歌う

海の揺らめきと
地球の呼吸だけ
思い出すのは貴方の
思い出すのは貴方の

ここでは自然界が彼女に彼を思い起こさせている場面が綴られているようです。

彼女は海の波の音や吹き抜ける風の音を聴いたのでしょう。
それは彼女にとって「地球の呼吸」のように感じられました。

そうした自然界から感じるすべては決別する前の「彼」を思い起こさせます。
2人で聴いた波や風の音を彼女は懐かしんでいます。

連なった願いと後悔

向日葵の方を見れば
日陰に私が立てば
振り返れば貴方が でも
目が合わないのは何故か
突然に聞こえたギターの音が 合図だったの
弱かった?一人で行けないと
言われて ああ 気付いたの

ここでは彼女の願いがたくさん列挙されています。

彼女は彼に「向日葵の方」つまり自分の方に振り返って欲しいと願っています。
この部分の歌詞と考え方を適用すると、イラスト真ん中の人物は「彼」ということになります。

なぜならその人物は「向日葵」に背を向けて立っているからです。
「日陰に私が立てば」とは太陽のような存在であった彼から、彼女が遠く離れた存在でいることを描写しているように思えます。

決別後は一時的に彼女も彼に背を向けていたことでしょう。
「振り返れば貴方」がいる、つまり忘れてもすぐ思い出してしまうことを伝えているようです。

しかし幾ら思い出しても二人が目を合わせて話すことはありませんでした。

「突然に聞こえたギターの音」二人の関係の終焉を描写しているようです。

続く「弱かった?」とは彼女が決別直前に彼に対して感じたことのように思えます。

決別前までは彼女にとって彼は強い存在に思えたのでしょう。
ですから決別を切り出した彼に対し「一人でも生きて行ける人」という印象を持ったかもしれません。
もしかするとそれを理由に彼女は「自分は不要だ」と彼に告げたのかもしれません。

決別の直前に彼が呟いた「一人では行けない」という言葉で、彼女は彼が強くないことに気づいてしまったのかもしれません。
しかし時すでに遅く、去って行く彼の足を止めることはできませんでした。

この部分の歌詞から彼女の後悔や未練を感じ取ることができます。

向日葵は太陽を見つめる

涙拭う風と
月の寝息だけ
忘れたいのは貴方の
忘れたいのは貴方の
海の揺らめきと
思い出すのは貴方の
思い出すのは貴方の

ここでは彼女が気持ちの区切りをつけられないでいる様子が綴られています。

再会できないと悟った彼女は悲しみの涙を流します。
その涙を夜風がそっと拭います。

会いたいと願っても会えない状況が続く彼女は、彼を「忘れたい」と願うようになります。
心痛に耐えかねてのことでしょう。

しかし向日葵が太陽の方を向いてしまうように彼女もまた彼を想い見てしまいます。
忘れることなどできないのです。

彼女は月を見上げ彼との再会を切望したに違いありません。。

まとめ

いかがでしょうか。
今回は色々な考察が脳裏に浮かび選択を迷いました。
イラストの真ん中の人物を主人公とし「貴方」を男性として同姓同士の友情として考察するパターンもありました。

スマートでない部分も多いかと思いますので、コメント欄にて皆さんの考察を共有して頂けたら幸いです。
イラストの金魚にも触れていないのでこの部分の考察もお待ちしています。

考察が終わると切なさに包まれていました。
精錬されたギターもそうですが、叶わぬ願いや後悔を綴った歌詞がそのような気持ちにさせたのだと思います。

一度背を向けた人の笑顔を見ることが難しいこと、そして当たり前のように感じていた時間の価値は後悔と共に噛み締めることがあるということも伝わりました。

日々の生活で感じる時間、そして大切な人と過ごす時間をどのように見ているか考えさせられました。

Orangestarさん,夏背さん,ルワンさん,そしてミックスを担当した夜のロサンゼルスさんに感謝します。
皆さんの今後の活動に期待し注目しています。

素敵な作品をありがとうございました。

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