Official髭男dism『I LOVE…』歌詞の意味を考察・解釈

僕が見つめる 景色のその中に
君が入ってから 変わり果てた世界は
いつもそつなく こなした日々の真ん中
不思議な引力に 逆らえず崩れてく

I LOVE…なんて 言いかけてはやめて
I LOVE… I LOVE… 何度も

高まる愛の中 変わる心情の中
燦然と輝く姿は
まるで水槽の中に 飛び込んで
溶けた絵の具みたいな
イレギュラー

ひとりじゃ何ひとつ 気づけなかっただろう
こんなに鮮やかな色彩に
普通の事だと とぼける君に言いかけた
I LOVE その続きを送らせて

見えないもの見て笑う
君のことを 分かれない僕がいる
美しすぎて 目が眩んでしまう
今も劣等感に縛られて 生きている

I LOVE… I LOVE… 不格好な結び目
I LOVE… I LOVE… 手探りで見つけて
I LOVE YOU LOVE 解いて 絡まって
僕は繰り返してる 何度も

レプリカばかりが 飾られた銀河
カーテンで作られた暗闇
嘆く人もいない ねずみ色の街の中で
I LOVE その証を抱きしめて

喜びも悲しみも 句読点の無い思いも
完全に分かち合うより
曖昧に悩みながらも
認め合えたなら

重なる愛の中 濁った感情の中
瞬きの僅かその合間に
君がくれたプレゼントは
このやけに優しい世界だ
イレギュラー

ひとりじゃ何ひとつ 気づけなかっただろう
こんなに大切な光に
普通の事だと とぼける君に言いかけた
I LOVE その続きを送らせて

受け取り合う僕ら
名前も無い夜が 老けていく

歌詞考察の前に

大人気 Official髭男dismから新曲『I LOVE…』MVが2020年1月15日にネット上で公開されました。
動画再生回数は公開から僅か数時間で40万を超える人気ぶりをみせています。

同曲は TBS 火曜ドラマ『恋はつづくよどこまでも』主題歌として書き下ろされました(坂本九の名曲のようなタイトルです 笑)

ここでドラマあらすじを簡単にご紹介したいと思います。

ある日、偶然起きた出来事で運命の男性となる医師と出会った主人公・佐倉七瀬(さくら・ななせ)。それから5年、彼を追い看護師となった七瀬は、憧れのドクター・天堂浬(てんどう・かいり)とついに再会する。

しかし…天堂は七瀬が思い描いていた人物とはまるで別人だった!超ドSな天堂に憤慨しつつも、仕事に恋にまっすぐな七瀬は、その根性で次々に起こる困難に食らいついていく! そんな七瀬を思わず応援したくなる、見ていて元気が出てくるストーリーだ。

https://www.tbs.co.jp/koitsudu_tbs/intro/

超ドSな医者に必死にくらいつく主人公の様子がコメントからまた予告動画からも伝わってきました。

続いて主題歌についての想い入れや感想をOfficial髭男dismとドラマ関係者がコメントしているのでご紹介します。

Official髭男dism コメント

◆Official髭男dism コメント

今回、「I LOVE…」という曲を作りました。
主人公の恋心にリンクし、ドラマに彩りを添えることができたらと思うのと同時に、楽曲における“LOVE”の意味を広く歌っています。恋人同士はもちろんのこと、友人、家族、ペット、同僚、性別など対象を問わない“LOVE”についての歌です。
リスナーの皆さんにとっての大切な存在を思い浮かべながら聞いていただけたらうれしいです。

◆上白石萌音さん コメント

初めてこの曲を聴かせていただいた時の「キュン」が忘れられません。不器用ながらも真っ直ぐな歌詞と爽やかなサウンド、そして温かな歌声に思わず身悶えました。わたしにとって、七瀬を演じるための道しるべです。天堂先生にこんな風に思ってもらえるよう、頑張ります!

◆佐藤健さん コメント

毎日この曲を聴きながら撮影に励む日々を送っています。こんなにも大きなモチベーションを現場に提供してくださったこと、非常に感謝しております。そして我々もこの素敵な主題歌に応えられるものをしっかりと作っていけたらと思います。頑張ります。

◆プロデューサー・宮﨑真佐子 コメント

このドラマは、まっすぐな恋心から始まる物語。その主題歌は、まっすぐで力強く、聴いていると温かい気持ちになるサウンドと歌声を持つ、ヒゲダンさんしかいないと思い、オファーさせていただきました。打ち合わせの時に、メンバーの皆さんが「絶対にいい曲を作ります!!」とおっしゃってくださり、そしてその宣言通り、本当に素晴らしいラブソングを仕上げてくださいました。この主題歌とともに、七瀬と天堂のラブストーリーを最高の形で視聴者の皆様にお届けできるよう頑張ります!ぜひ、ご覧ください!

https://www.tbs.co.jp/koitsudu_tbs/news/

Official髭男dism のコメントではドラマ主人公の恋心にリンクしていること、同時にタイトルの愛がさまざまな対象に向けられていることを理解できます。

続く部分には「リスナーの皆さんにとっての大切な存在を思い浮かべながら聞いていただけたらうれしいです」と語られていましたね。

本記事を色々な立場や年齢の方が読むことを考慮すると、筆者はドラマ主人公や1つの分野に絞らずに考察していきたいと思いました。

それではさっそく気になるタイトルや歌詞に注目していきましょう。

タイトル『I LOVE…』とは

タイトルを訳すと「わたしは愛している」となります。
気になるのは『…』という部分でしょう。

この部分のヒントになるのは Official髭男dism のコメントにあった「 恋人同士はもちろんのこと、友人、家族、ペット、同僚、性別など対象を問わない」という部分です。

つまり『…』の部分には自分が思い浮かべた愛の対照挿入されるということです。

例えば「家族」や「犬」を思い浮かべて『…』に挿入した場合次のようになるでしょう。

『I love my family』 「私は家族を愛している」
『I love dogs』   「私は犬を愛している」

もう1つの考え方として「繰り返される」「愛が継続していく」という点をあげることができます。
なぜそう言えるかは次のフレーズがその点を裏付けています。

「I LOVE… I LOVE… 何度も」
「I LOVE その続きを送らせて」

上記2つの点は主人公が対象に向けて愛を繰り返し述べ継続させている様子を印象付けます。

さらに歌詞を考慮すると主人公が「恥じらい故に愛の対象を口にできない」という点も理解できます。

そうした要素を含みながら主人公の心情や背景を追ってみましょう。

『I LOVE…』歌詞の意味

君で滲んだ日々

僕が見つめる 景色のその中に
君が入ってから 変わり果てた世界は
いつもそつなく こなした日々の真ん中
不思議な引力に 逆らえず崩れてく

今回は1人の男性主人公を主軸に考察を進めていきたいと思います。

「僕」で表現される男性は「君(コメントを尊重し性別を特定しません)」で表現される大切な人との出会いについて感想を述べています。

君を「恋人」とするなら彼は恋愛感情を抱きすべての時間を彼女のために注いでいくのかもしれません。

また君を「友人」とするなら友情関係を抱き共に夢を語り合ったり同じ目標を持てたことに感謝するかもしれません。

対象がなんであれ彼は「君」との出会いで日常生活が一変したことでしょう。
「君」の持つ魅力という「不思議な引力」に逆らえず、時に自分らしさすら崩壊させてしまう彼を容易に想像することができます。

言いきれない愛を何度も…

I LOVE…なんて 言いかけてはやめて
I LOVE… I LOVE… 何度も

ここで男性はタイトルの『I LOVE』を「君」に向けて伝えようと試みます。
しかし恥じらいの気持ちからか「言いかけて」やめてしまいます。

彼がもじもじしながら「ぼく、愛してる、、、その、、、(君を)」と呟くのを想像できます。

肝心の対象を口にすることができないでいます。
それでも「今日こそは」と大切な人あるいはものに愛を伝えようと「何度も」努めています。

自分も知らない自分

高まる愛の中 変わる心情の中
燦然と輝く姿は
まるで水槽の中に 飛び込んで
溶けた絵の具みたいな
イレギュラー

ひとりじゃ何ひとつ 気づけなかっただろう
こんなに鮮やかな色彩に
普通の事だと とぼける君に言いかけた
I LOVE その続きを送らせて

男性は「君」との「愛(恋愛と断定できない)」を育みそれは高鳴りを感じさせていきます。
それは彼の心情に大きな影響を与え「生きがい」や「希望」を抱かせたことでしょう。

「人生でこんなにも輝いている瞬間があっただろうか」と彼は驚嘆したことでしょう。

「君」に出逢う前と後の自分では雲泥の差があったのです。
その点が歌詞の中では「水槽に溶けた絵の具」で例証されています。

1滴の絵の具は垂らした時は「涙形」だったかもしれません。
しかし水槽の中で徐々にモクモクと「煙」のように広がりを見せていきます。
ですから歌詞の例証は「主人公が君に感化され全く違った自分になった」という意味なのだと解釈しました。

「ひとりじゃ何ひとつ 気づけなかっただろう」というフレーズから男性は愛に触れる機会が少なく孤独な時期が長かったのだと予想できます。

現に彼は自身の感動を「初めてのことのように」君に伝えていますが「普通の事だ」ととぼけながら流されています。
君の照れ隠しとも取れるのですが、君は男性よりも愛を実感した経験が多いように感じます(ここはペットの線から外れてます)

彼は「I LOVE その続きを送らせて」と勇気を持って君への想いを伝えようと決心しました。

凸凹感情論

見えないもの見て笑う
君のことを 分かれない僕がいる
美しすぎて 目が眩んでしまう
今も劣等感に縛られて 生きている

ここでは彼が君と自分を比較しているところだと思います。
彼は君の「考え方や心情」という見えないものを見て楽しんでいます。
「どうしてそんなに優しいの」「自分にはわからない」などいろいろなことを考えたでしょう。

続く歌詞は彼の比較が消極的な見方を生じさせたことを綴っています。

「君」が素晴らしく輝いているので「目が眩む」ように感じています。
彼は「今も劣等感に縛られて」とあるように君と出会った当初から自分にない魅力に落胆したのでしょう。

彼だけでなく誰しも素晴らしい人やものへの魅力を感じると同時に、劣等感を抱いてしまうことがあります。
あの人は秀でているが自分は劣っているとくよくよ考えてしまいます。
なんとも複雑な感情です。

2人を結ぶ糸

I LOVE… I LOVE… 不格好な結び目
I LOVE… I LOVE… 手探りで見つけて
I LOVE YOU LOVE 解いて 絡まって
僕は繰り返してる 何度も

この部分は「彼と君との関係性」が伝えられているようです。
「結び目」「解いて 絡まって」という表現から上記の点を「糸」で例証していると考えられます。

恋愛における「結び」とは2人の関係性を指します。
ですから「不格好な結び目」とは彼と君の関係が不安定であることを指しているのでしょう。

「手探りで見つけて」とは彼が君との関係性を日々模索していることを示唆しているようです。

「解いて 絡まって」とは喧嘩などの問題により2人が距離を取ったり関係がこじれたりすることを指しているのでしょう。

しかしいずれの状況下でも彼は君を自分なりに「愛したい」と願っているのであり、彼のたゆみない努力は永遠に渡り続けられるのだと理解できます。

2人を繋ぐ「赤い糸」が綺麗に結ばれるとき彼は君に向けて素直な気持ちで「対象を含めた愛してる」を口にするに違いありません。。

まとめ

いかがだったでしょうか。
相変わらずストレートじゃない物言いとむず痒い状況が筆者をモヤモヤさせました(苦笑)

それでもリアル!リアルですよ!
心情も背景も言葉1つ1つが!

だいぶ早い段階からペットの線を度外視した考察になってしまい申し訳ありませんでした(汗)
記事の序盤までがんばってたんですけどどうしても「君」が人に思えてしまったのです。。

でもペットの無垢な表情やしたたかさも微塵も感じられない仕草は引力みたいに惹きつけられますよね♪

読者の皆さんはどんな対象を思い描きながら今作をお聴きになりましたか。
とても興味があるのでコメント欄で熱く語ってください!
筆者は恋人と友人の2パターンでした。

Official髭男dismの素晴らしい歌声と演奏に愛を感じました。
ここ最近ではめずらしいアッパーなPOPに斬新さを感じつつも、胸打たれる世界観に感激しました。

今後の活動と次回作に期待し注目していきたいと思います。
今日から毎日聴きます。。頑張って歌います(笑)

8 件のコメント

    • ななしこさん簡潔なコメント有難うございます。
      1つの見方としてそう言えるかもしれませんね。

  • 近々で言えば、TBS金曜ドラマの大恋愛でback numberがオールドファッションでスリーピースバンドとして主題歌やってるけどね。

    • ヴェロックスさんご指摘頂き有難うございます。
      2018年10月12日より放映でしたね、抜けてました。
      関係する部分を修正しておきました。

      これからもSugar&Salt Musicを宜しく
      お願いします!

  • 私の解釈は、自分の周りにいるあらゆる人達、そして、その愛情にやっと気づけたって形です。
    今まで見えてなかった形の無いものを失ってから気づく、男性と愛犬、(奥様を無くされた設定かと思いました)
    そして、父と娘。思春期を迎えると難しくなる父と娘。私も思春期に父親とはよく喧嘩しました。
    Official髭男dismさんの歌は生活感があり、そこらへんに転がってそうな、身近に感じられる歌が多いので、めちゃくちゃ好きなんですよね。これからも愛読いたします。解釈/考察 楽しいですよね^^* ありがとうございます。

    • ホシさんコメント有難うございます。
      興味深い考察を伝えて下さり感謝します。
      身近な人、そして失ってから気づく設定のように感じますね。
      おっしゃるように日常生活に密着した面も魅力の1つかと思います。
      応援メッセージもたいへん励みになります!

      これからもSugar&Salt Musicを宜しく
      お願いします!

  • 僕も昨年の夏に、人の大切さに初めて気が付きました。「人は失ってからその大切さに気付く」という本当の意味を身をもって経験した15歳の夏でした。そしてこの曲に出会い、歌詞の一つ一つが自分のことのように感じられ、とても大切な曲になりました。考察もありがとうございます。これからも頑張ってください。

    • ぬーんさんコメント有難うございます。
      比較的若いうちに辛い経験をされたんですね。
      失ってから知る大切さを感じさせる曲だとも思います。
      自分の環境や心境にリンクすると忘れられなくなりますね。
      最後に伝えてくださった応援メッセージを胸に筆者も頑張りますね!
      ぬーんさんも一緒に頑張りましょう!!!

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