乃木坂46 『図書室の君へ』歌詞の意味を考察・解釈

「君を好きになって、初めてわかった。
好きになるっていうのは、
その人のことをもっと知りたいと思う気持ちのことだ。
だから、僕は君のことをもっと知りたいと思った。」

図書室の本棚の向こう側
そうなにか探してる君がいる
偶然のふりをして覗こうか 
いや、ここから隙間の君を見ていようか

「放課後になって、まだ校舎に残っている生徒は、
誰かに話しかけたくて待っているのかもしれない」

窓際のカーテンが
風に揺れ膨らみ始めた

ヘミングウェイなんて 読んだこともなかった
活字嫌いの僕なのに なぜかここに座っている
いつだったか君が 手にしていたのを見て
どんなことが書いてあるか 気になってページめくり始めた

図書室の別々のテーブルで 
ぼくたちはただじっと本を読む
チラチラと横顔を盗み見て 
君が何を考えてるか知りたかった

「いつの間にか日は沈んでしまった。
それでも本を読んでいる君のために、
僕は図書室の明かりをつけてあげた。」

過ぎていく時間さえ 
気づかない夢中さっていい

ヘミングウェイ読んで ほんの少しわかった
君と僕の性格は そう全く違うってこと
教室ではきっと 気づかなかっただろう
でも、どうして君のことを こんなにも好きになってしまったか

「君をもっと知りたい」

ヘミングウェイなんて 読んだこともなかった
活字嫌いの僕なのに なぜかここに座っている
いつだったか君が 手にしていたのを見て
どんなことが書いてあるか 気になってページめくり始めた



はじめに

『図書室の君へ』とは2019年8月22日にネット上で公開された楽曲です。
同年9月4日リリース 24th Single「夜明けまで強がらなくてもいい」に収録されて
います。
動画公開から僅か1週間で70万を超える人気ぶりを見せています。

今回のMVは7月中旬に千葉県内のスタジオで撮影されました。
今作のMVを担当したのは、数多くのミュージックビデオを手掛け、乃木坂46前作
「のような存在」「空扉」「トキトキメキメキ」など多数のミュージックビデオや個
人PVを作成してきた伊藤衆人監督です。

MVの内容にも注目したいと思います。
メガネというものを知らない女の子たちが、視力が落ち初めてメガネを掛ける金川紗
耶をきっかけに、クラスの間で突如としてメガネブームが到来するという内容です。

そして曲の前半でも語られていましたが、好きということは「もっと知りたい」とい
うことをテーマに物語が構成されていました。
大事な人への探求心と発見がMVと歌詞に盛り込まれていたと感じました。

乃木坂46の笑顔全開のエモーショナルな表情と力強いピースなども必見です。
今後若い世代の間で彼女たちが披露する「メガネダンス」が流行することも
予想されますね。

曲調に関してはミドルテンポのアコギをメインに進行していきます。
夏から秋にかけて吹く涼しげな風のようなメロディを全身で実感できます。
今作をゆっくりじっくり時間をかけて堪能し、自分の探求心と発見を楽しん
でいきましょう。

それではさっそく気になる歌詞の考察を始めていくことにしましょう。

タイトル『図書室の君へ』とは

歌詞の中では「教室」の君と「図書室」の君が比較されています。
教室ではなかなか話せない君、普段物静かで自身を語らない君を
主人公は見ていたのでしょう。

あるとき主人公は良く知らない君が「一冊の本」を手にするのを
目撃します。
それはかの有名な著者「ヘミングウェイ」でした。

彼についてもう少し詳しく説明すると以下のようになります。
アーネスト・ミラー・ヘミングウェイは、アメリカ合衆国出身の
小説家・詩人です。

ヘミングウェイによって創作された独特で、シンプルな文体は、
冒険的な生活や一般的なイメージとともに、20世紀の文学界と人
々のライフスタイルに多大な影響を与えました。

 話を本論に戻しましょう。
主人公は良く知らない君の手にした「本」を通して
彼女を「もっと知る」ようになります。

「この人のこんな言葉に興味があるのか」
そう主人公は呟き大事なこととして記憶しました。
教室では見れなかった意外な一面と関心事、それを
発見できた場所が「図書室であり、図書室の君」です。

タイトルにはそのような意味が含まれていると筆者は
解釈しました。

『図書室の君』歌詞の意味

好きということは「もっと知りたい」ということ

「君を好きになって、初めてわかった。
好きになるっていうのは、
その人のことをもっと知りたいと思う気持ちのことだ。
だから、僕は君のことをもっと知りたいと思った。」


 

今回の考察では一人の男性を主人公として進めていきたいと思います。
彼は一人の女性を好きになりました。
歌詞の中で「君」として表現されている彼女は同じクラスなのでしょう。
彼はいつも彼女を遠目から眺めていました。

しかし彼女とあまり話す機会もなく、目立った動きや発言をしないので
主人公は彼女のことを全く知りません。
それでも好きなのはたまに見せる笑顔や可愛いという表面的な部分を見
たからでしょう。

そこで彼は彼女の内面的な部分、つまり何に興味があってどんなことを
考えているのかに興味が湧いてきました。
そしてそれを知る絶好の機会が彼に訪れるのでした。

図書室の君と一冊の本

図書室の本棚の向こう側
そうなにか探してる君がいる
偶然のふりをして覗こうか 
いや、ここから隙間の君を見ていようか

彼は図書室に用があったのでしょうか。
いいえ、恐らく図書室に向かう彼女の後を追いかけたのでしょう。
なぜなら活字嫌いであることが歌詞には記されており、彼が好ん
で図書室に足を運ぶ可能性は低いからです。

彼は彼女に気づかれないように本の隙間から彼女を見ています。
すると彼女はあたりをキョロキョロと見ながら何かを探し初めま
した。
何かと言えば本なのですが彼は興味深々に観察を続けます。

顔を左右に動かしながら歩いていく彼女の足がピタッと止
まりました。
お目当ての本を見つけたようで彼女は本棚へと手を伸ばし
ます。

彼は本の隙間に顔がつくくらい近づけ目を凝らします。
「ヘミ、、ウェ、、」
遠くからでは良く見えない本のタイトルの一部を必死
に記憶したことでしょう。

本を持って去っていく彼女をやり過ごして、彼は彼女
が抜き取った本棚へと急ぎます。
「確かこのあたり」
そこには確かに一冊分の本の隙間が空いていました。

その左右には「ヘミングウェイ」と描かれた本がズラ
リとならんでいました。
本に興味のない彼は当然のように首を傾げます。
しかしこの人物が誰でどんな人かは関係ありません。

彼の中では彼女が興味を持った人物であり、彼女が興
味を持った内容が記されているという事実こそが重要
なのです。



相違は魅力となり新たな1ページとなる

ヘミングウェイ読んで ほんの少しわかった
君と僕の性格は そう全く違うってこと
教室ではきっと 気づかなかっただろう
でも、どうして君のことを こんなにも好きになってしまったか
「君をもっと知りたい」

彼は図書室を去る前に彼女が持って行った本のすぐ近くにある
ヘミングウェイの本を一冊持って帰りました。
ヘミングウェイに全く興味はありません。
彼女が興味のあるヘミングウェイに興味があるのです。

本をめくると簡潔ながらも奥深い内容が書かれています。
さっそく睡魔と退屈が頭をもたげ彼を悩ませます。
本を閉じようかと迷いますが、それはできません。
これはまさに「彼女解説書」なのですから。

読んでいく内に色々なことがわかってきます。
なんだか発想力や想像力が身に付いた錯覚さえ覚えます。
本を読み進めていくと、あることを悟るようになります。

教室で見ていた時は自分と彼女は変わらないように思え
ていました。
それでも図書室であった君、そしてこの本を読んだあと
の君は随分と違っていたのです。

難しいことを考える君、博学な君、想像力豊かな君など
色々な素顔が本を通して明らかになっていきました。

自分と彼女の違いが明白になっていけばいくほどそれは
魅力になり彼をとりこにしていきました。
彼は興味のないヘミングウェイとの出会いに心から感謝
し、嫌いだった本を抱きしめて笑顔を見せました。。

まとめ

いかがだったでしょうか。
場所が変わると、そしてあることをきっかけに自分の
知っていると思っていた人物のギャップに気づくこと
がありますね。

勿論良いギャップであることを願いたいのですが(笑)

図書室というと静寂が満ち溢れる空間です。
コツコツと足音しか聞こえない場所というイメージが
あります。

そんな中で好きな人と同じ空間にいること、そして彼
女がなにかに興味を示すのを見てしまうのはドキドキ
しますね(追跡の仕方によってはアウトかも 苦笑)

学生の探求心と発見を忠実に描いた今作であると自信
を持って筆者は言えると思います。

乃木坂46の今後の活動と次回作に期待し注目していき
たいと思います。

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