乃木坂46 『滑走路』歌詞の意味を考察・解釈

海面に陽が沈んで
辺りが暗くなれば
考えてたことも
どうせ見えなくなる

人影なくなって
波音だけが響く
星灯りの下何を話せばいい
No no no no no no
ただ見つめ合った

Why あなたは眼差しで 探ろうとする
Why 傷つきたくない お互い(どうするの?)

滑走路なんか必要ない
今すぐに空へ飛び立てるよ
面倒な愛の助走はカットして
思いがけぬKissをしちゃえばいいでしょう
どれくらい私愛してるか
嘘っぽい言葉いらないよ
腕を引き寄せ強く抱きしめたら
あっと言う間に唇近付けて

物事はどんな時も
順番が大事だって
教えられたけど
まるで関係ない

たとえばKissしてから
恋が始まってもいい
感情はいつでもコントロールできない
No no no no no no
ねえ情熱的に

Fly 私はせっかち 背伸びしながら
Fly 答えは出ている もう(そうでしょう?)

突然の離陸 予告もなく
気付いたら空を飛んでいたよ
あれこれと考えててもしょうがない
お互いに今がよければそれでいい
どうやって愛を信じるか
不確かな想いそれだけだ
腕を払って身体を引いたまま
だけど心はとっくに決めていた

飛び立とう Kissをしよう

滑走路なんか必要ない
今すぐに空へ飛び立てるよ
面倒な愛の助走はカットして
思いがけぬKissをしちゃえばいいでしょう
どれくらい私愛してるか
嘘っぽい言葉いらないよ
腕を引き寄せ強く抱きしめたら
あっと言う間に唇近付けて

はじめに

『滑走路』とは2019年5月22日にネット上でMV公開された楽曲です。
同年5月29日リリース23rd Single「Sing Out!」に収録されています。
アルバムタイトル曲を合わせても今月5曲目のMVフル公開となり、この
大サービスにファンも大喜びしています。

今回のMVは都内近郊で撮影されたもので銀座や中央区などの人気スポッ
トが観察できます。
今作映像を監督されたのは「IKEA」「NIKE」などのCMや米津玄師さん
のMVを担当されているmaxillaさんです。

maxillaさんの高い映像技術は有名ですが今回、乃木坂46のMV担当は初
の試みでありどんな編集ギミックがあるのかにも注目してみて下さい。
分かっている点としては今作のテーマである「誰もいない街」を演出す
るために合成技術を用いている点です(流石に人全員を追い払うのは無理)

光の加減やイメージを保つために該当の数や建造物にも幾らか変更が加え
られているところもあるようです。
しかし、編集なしでそのままの郊外を演出している箇所もあるので間違い
探し要素もあって楽しいと思います。

さて今作の気になるセンターを務めるのは寺田蘭世さんです。
彼女はこれまでに「ブランコ」でアンダー曲初のセンターを、その後にも
アンダー曲「その女」で2度目のセンターを務めました。
そしてこの度、アンダー曲3度目のセンターを担当されました。

MVでの彼女は見る人を元気にする「黄色の衣装」から「ネイビー、白、青
の3色からなる衣装」を着こなしファッション面でも高い魅力を伝えてくれ
ます。

そして最後のシーンでの目力は「センターとしての説得力」を感じざるを得
ませんでした。

それではさっそく気になる歌詞の考察をしていくことにしましょう。

タイトル『滑走路』とは

『滑走路』とは飛行機が滑走し離陸・着陸を行うための直線状の道を指します。
説明はいらないと思いましたが念のために(笑)

滑走路というと最近考察したmiletさんの「Runway」を思い出します。
滑走路は英語で「Runway」となっています。

今作の歌詞中では『滑走路』が「準備」「助走」「予告」といった用語で表現
されています。
共通しているのは「本当の目的を果たすための事前準備」だと解釈しました。

そしてこの滑走路は歌詞のニュアンス的に言えば「不要」のものとして扱われ
ている点にも注目できます。
飛行機が飛び立つために必要不可欠な『滑走路』を必要としない点に今作の斬
新さ、そしてメンバー全員の自立精神の強さを感じました。

『滑走路』歌詞の意味

人気の無い場所―静寂に包まれて

海面に陽が沈んで
辺りが暗くなれば
考えてたことも
どうせ見えなくなる

人影なくなって
波音だけが響く
星灯りの下何を話せばいい
No no no no no no
ただ見つめ合った

ここでは二人の男女を主人公として考察をして
いきたいと思います。

二人は交際中であり海の見える場所で時を過ご
していました。
陽が海へと溶けて行き辺りはお互いが見えなく
なるほどに暗くなっていきました。

MVでの誰もいない街は好きな人とだけ過ごす
時間を表現しているのかもしれませんね。

お互いにそれまで考えていたこと、例えば相手
の表情をもっと観察していたい、どんな仕草を
するのかということかもしれません。

しかし相手が見えなくなるほどに暗くなっては
そうしたことを考えても仕方がないのです。
歌詞はそのような点に触れているようです。

さっきまで盛り上がっていたのが嘘のように、
今では波の音だけが耳を騒がせています。
「何か話してよ」とお互い心の中で呟いたこと
でしょう。

同時に好きな人と見る星々や感じる夜風に陶酔
していたいという思いからも沈黙を保っている
のかもしれません。

二人は黙り込んだまま、おぼろげにしか見えな
い相手の輪郭をなぞり見つめ合います。

僅か数センチのフライト

Why あなたは眼差しで 探ろうとする
Why 傷つきたくない お互い(どうするの?)

滑走路なんか必要ない
今すぐに空へ飛び立てるよ
面倒な愛の助走はカットして
思いがけぬKissをしちゃえばいいでしょう
どれくらい私愛してるか
嘘っぽい言葉いらないよ
腕を引き寄せ強く抱きしめたら
あっと言う間に唇近付けて

ここでは彼女の方(筆者はそう判断)が彼の見つめて
自分を探る好意に欲求不満を抱いているようです。
実際に触れ合ってどちらかが「嫌だ」と言ったら双方
傷つくことになります。

その点を警戒して彼は見つめることで彼女が求めてく
るまで「間合いを見計らう」のような行為に出たのだ
と考えられます。

しかし女性の自然な感情である「男性にリードして欲
しい」という思いがこの「間合い」を嫌ったのだと筆
者は解釈しました。

そして続く部分では彼女の明確な願いが「Kiss」であ
ることが理解できます。
そしてそれが愛の量だという思考を持っています。
彼女はいわゆる肉食系女子に近いのかもしれません。

上記の考えから「滑走路」が相手のOKサインが出る前
の間合い、また牽制の時間であると解釈できます。
男性にはこの段階が必要であり目的地である彼女のと
ころまで数センチですがたいへん勇気がいるようです。

心のままに

Fly 私はせっかち 背伸びしながら
Fly 答えは出ている もう(そうでしょう?)

突然の離陸 予告もなく
気付いたら空を飛んでいたよ
あれこれと考えててもしょうがない
お互いに今がよければそれでいい
どうやって愛を信じるか
不確かな想いそれだけだ
腕を払って身体を引いたまま
だけど心はとっくに決めていた

彼女は自分の目的にまっすぐ向かえる性格の持ち主です。
それでも「背伸び」していることも謙虚に認めています。
全く不安がないわけではないのです。

彼女は思考をあれこれと巡らすタイプではありません。
そして行動の結果を考える理性的な要素はなく、今が良
ければという刹那的な生き方を望んでいるようです。

しかし歌詞の最後で求めていたことが現実のものとなった
ときに彼女の不安が顔を出します。

彼が意を決して伸ばした腕を払って身体を引いてしまった
のです。
それでも彼を嫌っているのではなく心では彼しかいないと
決めていたのです。

男性はこういう場合、結論を急いでしまうことがあるかも
しれません。
一生懸命考えて勇気を出した結果、拒否されたのであれば
自分は嫌われているという思考です。

そのような思考のかわりに少し不安が残っていたことや、
ようやく相手の本当の気持ちが見れたことを喜べる心の余
裕を持ちたいと思いました。

腕を払われた彼が優しく待ってあげたのであれば彼女の気
持ちは気まずさから解放されゆっくり愛を伝えてくれるの
だと思います。

まとめ

積極的な女性の要望やそこに隠された不安を垣間見ること
ができましたね。

MVでは序盤に寺田蘭世さん一人、中盤はメンバーとダンス、
そして終盤にまた一人という構成でした。
ここに歌詞中の女性の心情が表れていると思いました。

彼女は積極的に見えますが、もともとの性格は孤独を感じる
内向的な性格の持ち主だったのかもしれません。
ある時、彼と出会ってダンスを踊るかのように陽気な気分に
なり誰かに依存するようになったのでしょう。

しかし彼に求められた肝心なシーンでもとの自分の内向的な
性格が露出され一時的な不安に駆られたのかもしれません。

この点から人の一面だけを見て「この人はこういうタイプ」
と判断するのは軽率なことだと学べました。
そのように断定するならその人に固定概念を押し付けてし
まうかもしれませんね。

そうなってしまうならその人が愛の面で自由に飛び立つの
は難しくなってしまうかもしれません。
さまざまな面で考え深い作品でした。

乃木坂46の今後の活動と次回作にも期待し注目していきた
いと思います。

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