ナユタン星人『ダンスロボットダンス』歌詞の意味を考察・解釈~舞い上がるダンスに舞い降りる感情とは~

DANCE!
自在のステップトゥステップだって
プログラムの範疇さ
YOU!
呼吸を乱している?
なんて非効率的でしょう
ロボットダンス
LOCK!
交わしてアイトゥアイ
すでに次元も超えた戦場だ
アイ
思考を乱している
胸が高鳴っていく
インプット
UP SIDE
UP SIDE DOWN
UP SIDE DOWN SIDE UP AND DOWN
LEFT SIDE
LEFT SIDE RIGHT
LEFT RIGHT UP DOWN
YOU AND ME
ときめく心のモーションが
あなたに共鳴して止まないの!
合理とは真逆のプログラム
知りたい 知りたい
ねえもっと 付きあって!
ダンスロボットダンス
もーいいかい?
ダンスロボットダンス
まーだだよ
ダンスロボットダンス
もーいいかい?
ダンスロボットダンス
もーちょっと!
1.危ないことはしちゃダメ
2.指示には従うこと
3.自分の身は守ること
4.ドキドキさせないこと!
PUNK!
覚束ないモーションなんて、
プログラムの範疇外
アイ
視界 曇っている
再度取り返せるか
シンキング
UP SIDE
UP SIDE DOWN
UP SIDE DOWN SIDE UP AND DOWN
LEFT SIDE
LEFT SIDE RIGHT
LEFT RIGHT UP DOWN
YOU AND ME
ときめく心のモーションは
あなたに伝わりやしないな
呼吸や温度の意味なんて
知らない 要らない
ねえもっと 近づいて
恋とは心のバグなのさ
それでも共鳴して、
いたいの!
あなたとわたしの
シンギュラリティ
ごめんね! ごめんね!
もうずっと 付きあって!
ダンスロボットダンス
もーいいかい?
ダンスロボットダンス
まーだだよ
ダンスロボットダンス
もーいいかい?
ダンスロボットダンス
もーいいよ!

はじめに

2016年12月6日にネット上で投稿された楽曲です。
ナユタン星人の9作目となる楽曲でアプリゲーム「#コンパス」の
紹介動画およびキャラクターVoidollのテーマソングともなっています。

歌詞を理解する上で一度上記に記載した「#コンパス」の紹介動画を
視聴しておくとよいと思います。

世界観や影響を与えている歌詞を捉えやすくなるでしょう。

それでは『ダンスロボットダンス』の歌詞を考察していきましょう。
一度MVを見てただノリの良い曲だと判断した方がいらっしゃるなら
是非この記事を読んで違ったイメージを持っていただけたら幸いです。

タイトル『ダンスロボットダンス』

ダンスという単語が2度用いられている点から
とにかく今は踊りに集中したいという気持ちが
伝わってきます。

ゲームアプリ「#コンパス」に登場するVoidollの
気持ちを歌っているように感じます。
Voidollはロボットですから人間の感情を完全には
理解できません。

それでも少しずつ人間の感情がインプットされていく
様子がゲーム内、そしてこの楽曲の歌詞から理解できます。


『ダンスロボットダンス』歌詞の意味

人間より優れている部分を感じて

DANCE!
自在のステップトゥステップだって
プログラムの範疇さ
YOU!
呼吸を乱している?
なんて非効率的でしょう
ロボットダンス

『ダンスロボットダンス』のMVではVoidollではなく
ビン底眼鏡をかけて頭にアンテナを装着した少女が登場します。

今回の考察ではVoidollと機械のように感情が無感覚な少女を
複合して「機械少女(※以下機械少女と表記)」として考えたいと思います。

機械少女は踊るように自由自在に動き回れます。
それは自分で努力して身に付けた能力ではなく
プログラムされて可能になった能力でした。

機械少女は自分よりぎこちなく歩き息を切らす人間を見て
思います。
人間の身体能力はなんと低く非効率なのだろうと。
機械少女は優越感を抱きながら再び踊るように歩き出します。


自分を魅了する存在が与えた影響~input~

LOCK!
交わしてアイトゥアイ
すでに次元も超えた戦場だ
アイ
思考を乱している
胸が高鳴っていく
インプット
UP SIDE
UP SIDE DOWN
UP SIDE DOWN SIDE UP AND DOWN
LEFT SIDE
LEFT SIDE RIGHT
LEFT RIGHT UP DOWN
YOU AND ME
機械少女は一人の男性捕捉したようです。
その男性と目と目が合ってから自分の中の
感情プログラムには無かった感情が新たに
インプットされます。機械少女は不要と思えるその感情を排除しようと
必死に戦いますが自分が想像する以上にそれは
困難だったのです。思考回路はショート寸前、は違う曲でした(笑)
機械少女の思考は乱れ自分の中の感情システムも
過去類例を見ないような数値を叩き出しています。

英語の解釈は様々ですが一つは機械少女と気になって
いる男性と身体全体使って歩んでいきたいという意志の
表われです。

もう一つは気になっている男性に自分が「お手上げ」状態、
また「両手広げて」抱きしめたい、「右手左手を伸ばして」
つまりあの手この手を使って男性を捕獲したいと解釈できます。

自分を魅了する存在への我侭~error~

ときめく心のモーションが
あなたに共鳴して止まないの!
合理とは真逆のプログラム
知りたい 知りたい
ねえもっと 付きあって!
ダンスロボットダンス
もーいいかい?
ダンスロボットダンス
まーだだよ
ダンスロボットダンス
もーいいかい?
ダンスロボットダンス
もーちょっと!
機械少女は気になった男性に近づくたびに
時間を過ごすたびにシステム異常が発生することに
気づきます。任務攻略、または生活する上で必要な情報以外
取り入れることは合理的ではないと思っていました。
しかし今の自分はまさにその「合理的ではない」ものを
強く欲していたのです。ここから先のタイトルで挟まれたフレーズも
二つの意味で考えられると思います。

一つは男性が機械少女にキスやハグなどなんらかの
行動を起こそうとしているのかもしれません。
機械少女は当然どちらも経験したことないので
心の準備に時間がかかっていることを表現しているのでしょう。

もう一つは機械少女に無理やり付き合わされた男性が
「もういいかい(もう帰っていいかい)」と切り出したという考えです。
この考察の仕方ですと機械少女が男性ともう少し時間を
共にしたいと我侭を述べていることになります。


対策プログラム起動~start up~

1.危ないことはしちゃダメ
2.指示には従うこと
3.自分の身は守ること
4.ドキドキさせないこと!
PUNK!
覚束ないモーションなんて、
プログラムの範疇外
アイ
視界 曇っている
再度取り返せるか
シンキング
自分の高鳴る感情を抑えきれなくなった機械少女は
自分を守るために対策プログラムを導入します。いきなりキスやハグそれ以外のことをしようとすること、
自分の我侭を聞くこと、自分の手をかけさせないこと、
これ以上ドキドキさせないことを男性に伝えることです。
ここでの「PUNK」とは「役立たず」という意味で
用いられているのでしょう。
自分の覚束ない行動や動作は男性の気を惹く上で
なんの役にもたたないという意味なのでしょう。プログラムにないことはどうしてもぎこちなく
なってしまいそれは人以下の出来栄えでした。男性を目の前すると機械少女は決まって
視界が覚束ない状態になり目の前が曇ったように
真っ白になります。

こんな状態で以前の論理的・合理的な思考力を
取り返せるのだろうかとも不安になります。

たった一つだけ解析できたもの~analysis~

ときめく心のモーションは
あなたに伝わりやしないな
呼吸や温度の意味なんて
知らない 要らない
ねえもっと 近づいて
恋とは心のバグなのさ
それでも共鳴して、
いたいの!
あなたとわたしの
シンギュラリティ
ごめんね! ごめんね!
もうずっと 付きあって!
機械少女は機械の気持ちは話しても人である
男性には理解できないと考えます。同様に機械である私も人の呼吸や温度のことを
理解できないことも認めます。
しかしそんなことは機械少女にとって不要の

情報でした。

今まで不可解な感情や非合理的な感覚に
苛まれてきた機械少女でしたが、たった一つ
解読できたことがありました。

それは今の自分は「この目前の男性とずっと一緒に居たい」
ということです。

「シンギュラリティ」には複数の意味合いがあります。
直接的には技術的特異点を指している言葉です。
人工知能が発達し人間の知性を越えることで人間の生活に
大きな変化が起こるという概念です。もう一つは「未来予測の概念」です。以上の点を踏まえてまとめてみると
機械少女と男性との生活は人間を越える
前人未到のすばらしい生活になるという意味
かもしれません。

また単に「あなたとわたしの」未来はどうなって
いくのだろうという簡易的な意味かもしれません。

自分の気持ちを正しく解析した機械少女は
男性に強がり故の我侭や無理強いしたことを
謝り素直な気持ちを伝えたのでした。

プログラムの範疇では自由自在に踊れていた機械少女、
気になる男性の前ではぎこちなく踊ってしまった機械少女、
いずれの場合も「人を好きになる」という経験が出来たのですから
一生懸命に踊った甲斐があったというものです。

まとめ

無生物に感情を持たせて進行する構成の歌詞でした。
歌詞を読み進めていく途中で頑張れと応援したくなる
箇所があったのではないでしょうか。

今では学校でダンスが義務化されているようですが
多くの人にとって踊る機会は中々ないように思われます。

苦手なことを人前で披露しなければいけない気持ちを
歌や歌詞全体で表現していたのではないでしょうか。

ナユタン星人さんの意義深い歌詞と楽曲に感謝し
今後の活動にも注目していきたいと思います。