ヨルシカ/n-buna ft. Sarah Furukawa『Silence』歌詞の意味を考察・解釈

She lied
(彼女は横になった(眠る))
She lied down in the silence
(静寂の中で眠りについた)
She grabbed my hand and asked me what I think about
(彼女は僕の手を掴み 僕が何を考えているのかを聞いてくる)
The house lied deep in the woods
(深い森の中にひっそりと家がある)
My life, will never go on without you
(僕の人生は 君無しでは有り得ない)
Although feels like falling down in the deeper hole
(深い穴に落ちていく感覚のようだが)


I know
(僕は知っている)
I still remember this feeling in my heart In a breeze,
(僕はまだこの感覚を覚えている 動揺する心の中で)
We’re frozen in time like an endless dream.
(僕たちは 永遠に続く夢の中のような時間の中で動けないでいる)
We walked
(僕たちは歩く)
We walked in the silence.
(静寂の中を歩く)
She grabbed my hand and asked me what I think about
(彼女は僕の手を掴み 僕が何を考えているのかを聞いてくる )
But you know it.
(だけど 君は知っている)
You know.
(君は知っているんだ)


I know.
(僕は知っている)
I know.
(僕は知っている)
I still remember this feeling in my heart In a breeze,
(僕はまだこの感覚を覚えている 動揺する心の中で)
We’re frozen in time like an endless dream.
(僕たちは 永遠に続く夢の中のような時間の中で動けないでいる )
Dream we’re frozen in time like an endless dream.
(僕たちが永遠に続く夢のような時間の中で共になることを夢見てる)

※独自の和訳が用いられています(参考程度に用いて下さい)


はじめに

『Silence』とは2019年5月9日にネット上で公開された楽曲です。
大人気ユニット「ヨルシカ」の作詞作曲を担当しているn-bunaさんと
シンガーソングライターSarah Furukawaさんのコラボ曲が登場です。

Sarah Furukawaさんは今作の英訳と歌唱を担当しておりその美声たる
やまさにクリスタルのような輝きと煌めきを兼ね備えています。
さらに彼女のツイッターを見ると分かるのですが体裁を繕わないナチュ
ラルなコメントを多数見ることができます。

今作は「狼と香辛料 VR」主題歌となっておりタイアップ意識の高い歌
詞だと筆者は感じました。
少し上記の作品に触れておきたいと思います。

「狼と香辛料 VR」とは
支倉凍砂氏が手掛ける『狼と香辛料』シリーズのことであり今作はキャ
ストを据え置きしVRアニメ化したのです。

VRアニメとは360度見渡すことのできる3D空間内に視聴者が入り
込み、いわばアニメの登場人物の視点で物語を楽しめるという技術です。

過激さや刺激的といったテイストを一切抜きに静寂と平穏を感じさせる
作品は多くのファンの心を癒してきました。
そうした作品の世界観を今作では少しも壊すことなくメロディと歌詞で
創作していますね。

アニメキャッチコピー「君へ会いに森の中へ」を今作MVでも表現してお
り常に森のシーンが映し出されています。
木々がたなびき水面が揺れる映像はまさに自然の癒しが全面に押し出され
ているのだと感じました。

それではさっそく歌詞の考察へと進んでいくことにしましょう。

タイトル『Silence』とは

「Silence」には「沈黙、静けさ、静寂、音がしないこと、無言、
話をしないこと」など実に多くの意味合いがあります。

MVでも歌声以外の効果音がほとんど用いられておらずタイトル
が持つ意味を重んじていることを理解できます。
また作品の世界観に沿うように多重音やミクスチャー要素を除外
したのだと考えました。

また歌詞を見るに終始無言というわけではないですが、森の中で
二人して無言になる、沈黙の時間は周囲を静けさが包むというニ
ュアンスを含んでいます。
タイトルが歌詞全体に統一感のエッセンスをもたらしていますね。


『Silence』歌詞の意味

揺れる炎で交わされる会話

She lied
(彼女は横になった(眠る))
She lied down in the silence
(静寂の中で眠りについた)
She grabbed my hand and asked me what I think about
(彼女は僕の手を掴み 僕が何を考えているのかを聞いてくる)
The house lied deep in the woods
(深い森の中にひっそりと家がある)

歌詞の登場人物はアニメの登場人物とリンクしていると
思います。
ですから「彼女」は狼娘「ホロ」のことでしょう。
「僕」は「クラフト・ロレンス」のことでしょう。

舞台は深い森の中にある一軒の家でした。
ホロはクラフトの近くで眠りに着きました。
VRアニメ予告でも暖炉のある部屋で二人が会話している
シーンがありました。

暖炉の炎が優しく揺れる中、彼女は目を覚まします。
彼女は彼の手をそっと掴み「寝ている間に何を考えてい
たのか」と尋ねます。
彼は優しく微笑みかけ何も述べなかったのでしょう。


彼の想いと彼等の想い

My life, will never go on without you
(僕の人生は 君無しでは有り得ない)
Although feels like falling down in the deeper hole
(深い穴に落ちていく感覚のようだが)

I know
(僕は知っている)
I still remember this feeling in my heart In a breeze,
(僕はまだこの感覚を覚えている 動揺する心の中で)
We’re frozen in time like an endless dream.
(僕たちは 永遠に続く夢の中のような時間の中で動けないでいる)

彼は彼女のことをとても大切に思っています。
その度合いは「君無しでは人生が成り立たない」
ほどであり自分にとって彼女はすべてでした。

「深い穴に落ちていく感覚」とは彼女の魅力や
生き方にどっぷりハマっている状態を描写して
のだと考えられます。

しかし同時にそうした状態が続くのが正しいの
か、一方的なものではないのかと不安になりも
するのでした。

お互いに「これは夢ではないか」と錯覚する時
もあり、個々では想いの強さを発揮しながらも
二人の想いを確かめ合うことはできません。

静寂と平穏で満たされた森の中、温かな家で交
錯する期待と不安は二人をその空間に閉じ込め
るかのようでした。
永遠を感じさせる時間が静かに流れていきます。

知識と行動の差異

I know
(僕は知っている)
We walked
(僕たちは歩く)
We walked in the silence.
(静寂の中を歩く)

この部分では「知っている」という知識を伝える表現と
「歩く」という行動を伝える表現が用いられています。

筆者が考えるに主人公は彼女の想いを知っていると自負
しています。
しかし二人の将来に向けて実際的な行動をためらっても
いるようです。

それで続く歌詞では「僕たちは歩く」と彼女と将来歩ん
でいくことを決意したフレーズが用いられていますね。

「静寂の中」つまり森の中を二人であるいてそのことを
告げたのかもしれません。

静寂とは時に不気味さや不安を煽る場合もあります。
二人の将来について幾らかそうした要素もあったのかも
しれません。

森の奥深く進むほど、二人が抱く期待と不安、また個々
の想いと共通の想いなどそれらすべてを静寂が沈黙させ
ていくようです。

それでも二人で決めた道を一歩一歩進む足音を沈黙させ
ることはできません。
彼らの目前には森の暗がりが広がっていましたが、将来
は明るく輝いているのでした。

まとめ

とても心地よい歌詞だったと思います。
好きな人と森の中を進む、なんと幸せな構図でしょう。
ライトノベルらしい歌詞でもあるなと感じました。

個々の想いがあってもそれが共通の想いではなかった
場合、不安を感じることは誰しもあるかもしれません。
それでも二人の気持ちが繋がったときにようやく歩き
出せるという感情も理解することができましたね。

クラフトは人間でありホロは狼娘です。
共通の理解や同じ将来に向かって歩き出すには多くの
時間が必要だったことでしょう。

初回シリーズから追っていかなければ二人の今を把握
することは難しいのだと思います。
それこそどこか静かな森の中でシリーズ鑑賞というの
も乙なのかもしれませんね(笑)

n-bunaさんSarah Furukawaさん、幻想的で癒される
音楽を有難うございました。
お二人の今後の活動に期待し注目していきたいと思い
ます。