milet『Again and Again』歌詞の意味を考察・解釈

“Why?” それでも何かがあると思っていた
深い底出たら朝を待っていた
抜け出すための答えは持っていた

Oh, somebody tell me 「無駄じゃない」と
まだ見たいんだ もう行き場なんてなくたって
I know it’s worth it
何度だって 抜け出すまで

For lonely dreamers
終わりもない 初めもない まだ
We can start all over
Again and Again
Again and Again It’s time to go

何も分からない 代わりなんていない
どこへでも行くな Who knows where we’ll go
壊されながら 流されながら
確かめながら 遠い先まで

“Why?” 考えることもせず走っていた
行き先すらも見ずに乗り込んでいた
飛び込むための勇気は持っていた

Nobody knows it 孤独だって
それでいいんだ 当てなんて端からなくて
But I know it’s worth it
何度だって 抜け出すまで

For lonely dreamers
終わりもない 初めもない まだ
We can start all over
Again and Again
Again and Again It’s time to go

それでも何かがあると思っていた
Oh Oh I won’t let go

For lonely dreamers
終わりもない 初めもない まだ
We can start all over
Again and Again
Again and Again It’s time to go

何も分からない 代わりなんていない
どこへでも行くな Who knows where we’ll go
壊されながら 流されながら
確かめながら 遠い先まで

Who knows? Yeah, who knows where we’ll go
Not over it, over it now
Ain’t nobody. Nobody knows it…


はじめに

『Again and Again』とは2019年2月13日にネット上で公開された楽曲です。
僅か2週間で動画再生回数90万回を記録し人気を集めています。
テレビドラマ『JOKER×FACE』メインテーマともなっており特筆すべきはド
ラマ主演の松本穂香さんがMVにも出演しダブル出演の大役を果たしています。

今作はドラマアップを強く意識した歌詞構成になっていると感じました。
ドラマの舞台である「渋谷」が歌詞中にも登場しており内容もドラマ内で
観察できるものが多数扱われているように思えました。

milet(ミレイ)さんご自身が「孤独の中の強さ」が今作に描かれていることを
述べておられました。
主人公が孤独を感じる環境下でも答えを模索していく様子を忠実に描いた歌詞で
あることを理解できます。

ここでアーティストのmiletさんにも少し触れておきましょう。
2018年からアーティストとして本格始動し2019年3月6日に
ファーストEPとなる「inside you」を発売し多くの方に認知
されるようになります。

「inside you」もドラマタイアップとして起用されタイアップ
経験多数の期待の新人として高評価されています。
存在感と張りのある声は誰に似ているとも言えないもので潜在
能力の高いアーティストと言えるでしょう。

今作メロディーラインだけに注目すると有名アーティスト宇多田
ヒカルさんの曲調に似ていると思えるのですが、miletさんの歌声
とMVの演出の仕方で完全に洋楽を連想させられ不思議な感じに包ま
れてしまいます。

それではさっそく注目のmiletさんの歌詞を考察して参りましょう。

タイトル『Again and Again』とは

『Again and Again』とは「何回も、何度も」あるいは「繰り返し」
というニュアンスを伝える熟語となっています。

歌詞全体を見て判断すると「すべてをやり直す」という行為に対して
「何回でも何度でも」そうすることは可能であるという意味で用いら
ています。

また歌詞前半では答えの見えない世界で自分がそうした状況から抜け
出そうと「何回も、何度も」また「繰り返し」試みてきたことを示唆
しているように読み取れました。

歌詞全体が伝えるメッセージ性とニュアンスはこの2つの意味で包含
されているように筆者は感じました。


『Again and Again』歌詞の意味

真実の探求―答えのない街で

“Why?” それでも何かがあると思っていた
深い底出たら朝を待っていた
抜け出すための答えは持っていた

Oh, somebody tell me 「無駄じゃない」と
まだ見たいんだ もう行き場なんてなくたって
I know it’s worth it
何度だって 抜け出すまで

前述にも記載しましたがドラマでは若者集う「渋谷」が
舞台となり裏で行われている「闇」を暴くといったテーマ
で物語が進行していきます。

「俺俺詐欺」「出会い系」「不特定多数の性関係」など重
たいテーマが次々と扱われていきます。
そうした現状を目にする主人公は「Why?」を心の中で何度
も叫んだことでしょう。

それでも明確な答えも真実も得られず街は今日も忙しく動い
ていくように感じました。
考えることをやめた人々に囲まれて生きる主人公は街に飲み
込まれていくような感覚に襲われたのかもしれません。

「もう考えることはやめにしよう」「答えなど必要ない」と
結論しかけたかもしれません。
それでも真実を探求してきた日々が決して「無駄ではない」
と言い聞かせて今日も渋谷の街で生きるのでした。


すべてをやり直せる―何度でも

For lonely dreamers
終わりもない 初めもない まだ
We can start all over
Again and Again
Again and Again It’s time to go

「For lonely dreamers」とは孤独な夢想家のためのという意味です。
「We can start all over」とはすべてやり直すことは可能という意味です。
「Again and Again」は前述で説明した通り「何度でも、何回でも」また
「繰り返し」という意味です。

これらは下部から順に理解していく構成になっていると読み解きました。
「何度でも何回でもすべてはやり直すことができる。例えそれが孤独な
夢想家のために用意されたエゴだと言われようとも」というニュアンスを
伝えているように筆者は感じました。

人は状況の変化に大変弱い生き物です。
ですから変われない人からすると変われる強い人を羨んだり
認められないという気持ちを持つ場合が少なくないようです。

主人公のような生き方や考え方を周囲の人々は軽視し嘲笑し
たりしたことでしょう。
そのたびに主人公はくじけそうになりましたが何度でも何回
でも繰り返し孤独の中で強く生きることを決意したのでしょう。

代用のきかない自分を慈しむ

何も分からない 代わりなんていない
どこへでも行くな Who knows where we’ll go
壊されながら 流されながら
確かめながら 遠い先まで

この街や周囲の人々のことに関して「何も分からない」
と主人公は回答しています。
それでも自分や周囲の人々に対して「代わりなんていな
い」と述べ自分を大切にするように勧めています。

「どこへでも行くな」とは、渋谷で行われる勧誘や明確
な方向性を定めずにフラフラ歩むことを嫌ったフレーズ
のように受け取りました。

主人公は自分の常識や価値観が「壊されながら」周囲の
人々や時代に「流されながら」それでも我に返って正否
を「確かめながら」「遠い先」まで生きていくことを実
感しているのではないでしょうか。

この人生の中で行われる一連の流れはとても大切なもの
であり孤独の中で強さを保つのに必要なものであると渋
谷界隈を観察した主人公が到達した結論なのでしょう。

真実を求め考えなが生きるこの行為は一時的に行うもの
ではなく何度も何回も、そうです繰り返し行っていくも
のなのだと歌詞は教えているような気がしました。

まとめ

現代社会において「テスト」以外で答えを出すことを
面倒くさがる傾向が多く観られているように感じます。

特に2000年代は物が溢れ充実した時代と言えます。
それでもある人は「物は豊かになったが心は貧しくな
った」という珠玉の一文を口にしていました。

そうした原因には今作の歌詞でも懸念されていたように
答えに辿り着くまでのプロセスである「考える」という
過程を踏まない人々が増えている点にあると思います。

miletさんの扱う題材が本当に考えさせられ教訓的な内容
に感じたのは筆者だけではないと思います。

今後の活動と次回作から目が離せませんね。




この記事をシェアする!