まふまふ『拝啓、桜舞い散るこの日に』歌詞の意味を考察・解釈

春色に染まる校舎
これから置き忘れる世界
長髪ゆらす君はつぶやく
「遠回りをしよう?」


花びらが散るみたいに
ひらひら離れ 近づいて
ただそうして ボクらここで繋がったんだ


季節が急かしたように 背中を押した通学路
将来の夢 未来像 君の設計図
テストによく出るよ


許されたいことばっかで
見失うことばっかのこの手に
未来なんてまだ託せないのに


ボロボロになったペンと教科書
予鈴逃した自転車
君を傷つけたあの落書き


大嫌いなはずなのに
目を塞ぎたいわけでもない
書きかけの御話は
いつもあの放課後の向こう


おとぎの話みたいな
奇跡は持ち合わせちゃいない
ただ不確かな今日とそれに続く明日が
あったくらいの世界


「ろくな思い出もないや」
君を寂しそうにさせる
でもこれがボクに言える精一杯なんだ


誰かの投げやりなものさしで
狂いない直径を計るんだ
この世界の定めたい基準と
行き場ないボクたちのズレた未来を


そしたら言葉が自由に使えなくなったっけ
喉から出られない 「寂しい」


鳴り止まぬ後悔とリコーダー
鞄の奥の通信簿
屋上で踏みつぶした三限目


素直になれない心を捨てられぬまま
言えなかった言葉は
君とふたり歩き出す未来


傷つけ合った 苦しめ合った
数えきれないほどに悔やんだ
ひとりになった 君と出会った
大人になっていた


やり直しなんてない もう戻れもしない
桜色 新しい景色を染める


ボロボロになったペンと教科書
予鈴逃した自転車
素直になればそばにいられた?


さよなら ボクらの
ボクらだけの1ページ
これからの御話は
この扉を開いた向こう

はじめに

『拝啓、桜舞い散るこの日に』とは2019年4月26日にネット上で公開された
楽曲です。
まふまふさんと「少年ジャンマガ」のコラボソングが遂に登場しました!

少年ジャンマガとは「少年ジャンプ」と「少年マガジン」の夢のコラボレー
ションのことでありその主題歌をまふまふさんがこの春担当します。
「あのジャンプとマガジンが?!」という時点でも興奮ですが、そこにまふ
まふさんまでもが加わり大興奮の予感です。

少年ジャンマガでは「週刊少年ジャンプ」「少年ジャンプ+」「週刊少年マガジ
ン」「別冊少年マガジン」「マガジンポケット」の媒体が扱われ、そのうち連載
されている約150タイトルを無料で楽しむことが出来ます。

今作MVにも約150キャラが登場しており画面いっぱいに個性が溢れています。
一度MVを視聴すれば自分の知っているキャラを何人も発見でき、また気になる
キャラの存在を知ることも可能になっています。
まさにジャンプ&マガジン漫画オールスターズといった仕上がりですね。

MV開始早々に桜舞い散る校舎が映し出されます。
校舎の中にも外にも漫画キャラたちは待ち構えています。
アップテンポな疾走感漂うロックもたいへん魅力的です。

それではさっそく気になる歌詞の考察を始めていくことにしましょう。

タイトル『拝啓、桜舞い散るこの日に』とは

「拝啓」とは手紙を書くときに一番最初に書く挨拶のことばです。
季節は「桜舞い散るこの日に」となっているので春だと理解できますね。

少年ジャンマガには「漫画の学校」というコンセプトがあります。
そしてサイト上のサービスとして「学校行事」というものが存在します。

そして少年ジャンマガのサービスをWEB上で楽しんで貰いたいわけです
から「利用者が漫画の学校に入学して学校行事を楽しむ」という解釈に
なると思います。

学校に入学してから思い出作りまでを描いた歌詞であると筆者は感じて
います。
すでに社会人である人も学校生活を懐かしむことができるでしょう。

また漫画家がペンを用いて読み手に与える夢や希望なども今作では描か
れていると思いました。

『拝啓、桜舞い散るこの日に』歌詞の意味

学校―君と出会えた思い出の場所

春色に染まる校舎
これから置き忘れる世界
長髪ゆらす君はつぶやく
「遠回りをしよう?」

花びらが散るみたいに
ひらひら離れ 近づいて
ただそうして ボクらここで繋がったんだ

冒頭の書き出しは交際している男女に言及しています。
桜舞い散る校舎は春色に染まっていました。
学校生活はまるで世界のさまざまな出来事から隔絶さ
れているかのような独特の雰囲気を醸し出す場所です。

前述の女性は長髪を春風にたなびかせながら男性に向
け「遠回りをしよう?」と提案します。
この春爛漫を少しでも彼と歩いて堪能したい様子です。

舞い散る桜はまるで交際前の二人のように思えてなん
だか不思議な気持ちになってきたようです。
花びら同士が近づいては離れてを繰り返すように、二
人は出会った当初、付かず離れずを繰り返してました。

いつから交際に至ったのか、きっかけはなんだったの
かさえ忘れてしまう程に春の校舎は美しかったのです。

なんとなく決まっていく道

季節が急かしたように 背中を押した通学路
将来の夢 未来像 君の設計図
テストによく出るよ

通学路を歩く二人の背中を桜の花びらがそっと押
すようです。

それは「力」によるものではなく、春の景色があ
まりに美しいので気持ちが高揚して早歩きになる
ことを描写しているのでしょう。

学校では将来の夢や未来像、つまりどんな自分に
なっていたいか、どんな仕事をしたいかなどを決
めさせられます。

未経験にまみれた学生に多岐に渡る選択肢を突き
付けられ戸惑うこともあったでしょう。
そして夢を叶えるために役立つとされる「テスト」
の価値も学生のうちはあまり理解できません。

「テストによく出る」と先生が言われた部分は押さ
えておき、出来るだけ多くの点を取ることに必死に
なっていたことでしょう。

漫画のキャラたちも「運動系」と「文科系」に区別
することができるかもしれません。
まれに頭脳明晰で肉弾戦も得意という起用なキャラ
も存在しますね。

クラスに一人はいる秀才さんのようですね。

学生のうちは許されたい

許されたいことばっかで
見失うことばっかのこの手に
未来なんてまだ託せないのに

ボロボロになったペンと教科書
予鈴逃した自転車
君を傷つけたあの落書き

提出物を忘れる、問題を間違う、友達を落書き
で傷つけるなど学生のうちは許されたいことば
かりに感じます。

そして自分や将来、また長所や短所を「見失う」
年頃でしょう。
自分がようやく手に入れたと思うものは指の隙
間から抜けていく砂のようです。

とても数年後の未来など掴める気がしません。
学生の頃は先々のことを考えたくないという気
持ちで溢れているのではないでしょうか。

ボロボロになるまでペンと教科書で勉強しても
自分が大人になれているという実感も確かな未
来も感じることが出来なかったかもしれません。

進路をなかなか決められなくても学生のうちは
許して欲しいのです。

「大後悔時代」

鳴り止まぬ後悔とリコーダー
鞄の奥の通信簿
屋上で踏みつぶした三限目

素直になれない心を捨てられぬまま
言えなかった言葉は
君とふたり歩き出す未来

学校の音楽室からはいつも「リコーダー」が
鳴り響いていたことでしょう(大体下手 笑)

それと同じように学校生活のほとんどが自分
の思うようにいかないと感じるときもあるで
しょう。

満足いかない通信簿を鞄の奥底に詰め込んで
屋上で踏みつぶす経験、皆さんにはあるでし
しょうか。

そうしてから「もっと勉強しておけばよかっ
た」と後悔します。
しかし勉強にすべてを捧げた生徒は「もっと
青春しておけばよかった」と後悔です。

学校生活はまさに「大後悔時代」と言えるほ
どに後悔の連続でしょう。

せっかく好きな人ができても「素直になれな
い」で想いを伝えられなくて後悔することも
あります。

しかし学校は大人になってから後悔しないた
めの訓練の場なのかもしれないと筆者は感じ
ました。

未だ見ぬ1ページは自分の手で

さよなら ボクらの
ボクらだけの1ページ
これからの御話は
この扉を開いた向こう

「さよなら」のことばが用いられている点から
冒頭の男女がいつか卒業して進路がバラバラに
なるを表現していると思いました。

それまで重ねてきた二人の思い出のページが厚
い1冊の本を作り上げました。
卒業と同時にその本は完結します。

これからの「御話」つまり続編は彼と彼女の別
々の生き方を描いた物語になっていくことでし
ょう。

「この扉」とは二人を待ちわびている未来を指
しているのだと思います。

二人は胸の内で寂しさを感じながらも新たな道
のりに期待を高めて歩き出します。
自分の物語は自分で開いて確かめるしかありま
せん。

同じように漫画のストーリーも手に取るかクリ
ックして見る努力をしなければ知ることはでき
ないのです。

春一色に染まる「少年ジャンマガ学園」は世界
中の読み手の入学を待っているに違いありませ
ん。

まとめ

MVで次から次へと矢継ぎ早に登場するキャラたち
に目が釘付けになったのではないでしょうか。

筆者はすべてのキャラが白黒で描かれていた点が乙
だなと感じました。
色を付けてしまうと「漫画」という概念から少しア
ートに寄ってしまうように感じたからです。

芸術のように高い画力で描かれる漫画もありますが
あくまで題材やストーリー展開の面白さに漫画の本
質があると筆者は考えています(個人的意見)

是非、ジャンプ派もマガジン派も関係なく今作を一
度視聴し、考察してみることをお勧め致します。
読書の春もなかなか楽しそうですよ。

公園の芝生で寝ころびながらスマホで漫画鑑賞なん
ていいですね。

一つ注意点としては平日の明るいうちにスーツで公
園を歩いていると高確率で「リストラかな?」って
思われます(笑)
また稀に職務質問されますのでご注意下さい(苦笑)

まふまふさんの今後の活動と次回作に期待し注目し
ていきたいと思います。
重ねて「少年ジャンマガ学園」の入学者数が増大し
ていくことも願っています。



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