いきものがかり 『口笛にかわるまで』歌詞の意味を考察・解釈

水面に散る花びら あなたと見た淡い色を覚えている
ひやかす仲間たちに隠れた時 ふいに触れたあなたの手よ

溢れるこの涙のわけなど 今さら言えないけれど
ずっとそばにいたくて
追いかけても 消えていった
あなたの足音

その背中 優しさを忘れない
夢にだけ見た景色に 辿り着けはしないけど
その瞳 ずっときらめいていて
いつか この恋 口笛にかわるまで

2人で歩いた道 無邪気なまま肩寄せてはふざけ合った
いたずらに吹いた風 いつのまにかあなたのこと連れていった

悩めるこの心のかけらを 今そっと拾い集めて
ぎゅっと抱きしめたくて
言えなかった あの想いを
胸に閉じ込める

その言葉 ほほえみを忘れない
夢にだけ見た景色は 儚く愛しいまま
この涙 枯れるまで泣いたなら
いつか この恋 口笛にかえたくて

その背中 優しさを忘れない
夢にだけ見た景色が 色褪せてなくなっても
この涙 枯れるまで泣きたいの
いつか この恋 口笛にかわるまで
今は この恋 口笛にできなくて
この恋 口笛にかえるから

いきものがかり『口笛にかわるまで』の概要

今回は人気音楽グループである いきものがかり の楽曲  『口笛にかわるまで』 の歌詞考察をしていきたいと思います。

本記事の注目ポイント

・失恋が「口笛にかわる」ときの心境

上記の点をメインに歌詞考察していきますので、どうぞ最後までご覧ください。

『口笛にかわるまで』とは2019年12月25日にリリースされた8thアルバム「WE DO」収録曲です。

また2020年1月3日には同曲のSing Videoが公開されました。
いきものがかり×中村里帆として映像が構成されており、ファンの間で話題となっていましたね。

同曲はバラエティ番組『痛快TV スカッとジャパン』(フジテレビ系)内のコーナー「ウソのようなホントの話」のテーマソングとして起用されています。

イントロからしっとりと奏でられるメロディーに心を鷲づかみにされました。

歌詞全体を熟考すると今作『口笛にかわるまで』は失恋ソングであると解釈できます。

主人公が自分の気持ちを「口笛」で表現しようとする背景を、続く見出しから考察していきましょう。

『口笛にかわるまで』の意味とは

あるインタビューでボーカルの吉岡聖恵さんが次のようにコメントしていました。

吉岡 「口笛にかわるまで」は、最初に”口笛にかわるまで”という言葉が出て来て。で、失恋した気持ちが口笛に変わるまでの気持ちの変化ってどういうことなんだろうなって、思いを巡らせました。きっと笑い飛ばしたいんだろうな、気持ちを明るく転換したいんだろうなと思って、そのイメージで歌詞を書いていきました。

https://tokyo.whatsin.jp/574640

上記コメントからも今作が「失恋ソング」であることが理解できます。

主人公は失恋による心痛に悩まされており「口笛に変わる」とは気持ちが徐々に晴れやかになっていく様を描写しているのでしょう。

完全に晴れるのではなく、幾らかの思い出や切なさを引きずりながら前へと進んで行く主人公を想像できますね。

『口笛にかわるまで』歌詞の意味

淡い思い出と確かな感触

水面に散る花びら あなたと見た淡い色を覚えている
ひやかす仲間たちに隠れた時 ふいに触れたあなたの手よ

今回は1人の女性を主人公にして考察を進めていきます。

1番Aメロは彼女の回想から始まっています。

彼女には好きな人がいたようです。
橋の上を2人で渡り、川に散る花びらを眺めていたのでしょう。

花が「散る」また「淡い色」で表現されているのは、後に彼女の恋が散って淡い思い出になったことを描写しているように受け取りました。

続く部分では、2人の仲間がやってきて嘲笑している場面が綴られています。
彼女は彼の後ろに隠れたのでしょう。
その時、触れた彼の手の確かな感触を今でも覚えているようです。

手に触れる、手を繋ぐという行為は人の心にまで触れて繋いでしまいますから不思議ですね。

遠ざかって行く足音

溢れるこの涙のわけなど 今さら言えないけれど
ずっとそばにいたくて
追いかけても 消えていった
あなたの足音

1番Bメロでは、彼女の片想いが色濃くなっています。

彼女が目に溢れんばかりの涙を浮かべているのは、2人の距離が一向に縮まらないからでしょう。

「ずっとそばにいたくて」という表現から彼女の熱烈な想いが伝わります。
気持ちのままに彼を追いかけて求めますが、彼は遠く離れていきます。

足並みの合わない現状に彼女はなす術がありませんでした。

きらめく瞳は夢の中

その背中 優しさを忘れない
夢にだけ見た景色に 辿り着けはしないけど
その瞳 ずっときらめいていて
いつか この恋 口笛にかわるまで

1番サビで彼女は彼の好きだった部分について綴っています。

「背中」は続く「優しさ」と対比していると思われます。
彼の大きな背中は「力強く」安心感があるのでしょう。
それでいて、時折みせる彼の「優しさ」が忘れられないようです。

彼女の「夢にだけ見た景色」とはどんな光景でしょうか。
普通であれば好きな人と自分の理想的な展開で出会い、笑い合っているところを想像するでしょう。

彼女も「その瞳 ずっときらめいていて」と彼の表情に言及しています。
優しい眼差しは自分だけを見つめてくれたのでしょう。
それは現実では見ることのできない瞳だったに違いありません。

「いつか この恋 口笛にかわるまで」というフレーズから、彼女の失恋による心痛がこの段階では癒えていないことがうかがえます。

彼女は「口笛」を吹くかのようにして失恋を笑い飛ばしたいと考えているようです。

あなたを連れ去る風

2人で歩いた道 無邪気なまま肩寄せてはふざけ合った
いたずらに吹いた風 いつのまにかあなたのこと連れていった

2番Aメロでも彼女の回想が綴られています。

「無邪気なまま肩寄せてはふざけ合った」という表現から、2人の親密度がうかがえます。

忌憚無く話し合える関係であり、子供のようにふざけ合う仲のようです。

「無邪気」という言葉が続く「いたずら」を強調しているように感じます。
ふざけていた分だけ彼を連れ去った風の「いたずら」さに淋しさが倍増したことでしょう。

「いつのまにか」という表現は本人が気づかない状況を示唆しています。
つまり喧嘩別れのような理由がはっきりしている決別ではないと解釈できます。

心のかけらで出来た「想い」

悩めるこの心のかけらを 今そっと拾い集めて
ぎゅっと抱きしめたくて
言えなかった あの想いを
胸に閉じ込める

2番Bメロでは、彼女が心に残留した感情を整理しているようです。

歌詞では「心のかけら」と表現しており、時間をかけて1つ1つの心情について黙想しているのでしょう。

「どうしてこんなに好きなの?」「両思いになれなかった原因はなに?」「今でも彼を好きなの?」など自問し、その度に自答していったと思います。

すべての問いに答えを出せたとき、彼女は自分がまだ彼を「好き」でいることを再び実感したのでしょう。

「言えなかった あの想い」とは1番Bメロで「ずっとすばにいたくて」という強い気持ちでしょう。
そして「好き」というストレートな気持ちです。

自分の気持ちを確かめた彼女ですが、彼は遠い存在になっています。
ですから「胸に閉じ込める」つまり大切な想い出としてしまっておくしかないのです。

「口笛にかわるまで」の時間

その言葉 ほほえみを忘れない
夢にだけ見た景色は 儚く愛しいまま
この涙 枯れるまで泣いたなら
いつか この恋 口笛にかえたくて

その背中 優しさを忘れない
夢にだけ見た景色が 色褪せてなくなっても
この涙 枯れるまで泣きたいの
いつか この恋 口笛にかわるまで
今は この恋 口笛にできなくて
この恋 口笛にかえるから

2番サビでは悲しみを乗り越える過程が綴られています。

彼女が夢見た景色は、目が覚めると同時に儚く消えてしまいます。
景色は消えたはずなのに、胸の奥は熱くなり心臓は忙しく動いています。
「愛しいまま」の気持ちは心に残っていることが理解できますね。

皆さんも、モヤモヤした気持ちを抱きながら布団をかぶった経験があるかもしれません。
愛しさが悲しみに変わったらどのように対処しますか。

彼女は「この涙 枯れるまで泣いたなら」と綴っています。
つまり泣き疲れるまで泣いて感情を吐露することで対処しています。

「いつか この恋 口笛にかわるまで 今は この恋 口笛にできなくて」

「いつか」や「できなくて」という表現から、失恋による悲しみが長期間及ぶことを理解できます。

しかし「この恋 口笛にかえるから」という部分から、悲しみを乗り越えることを決意しているのが伝わってきます。

1つの恋をずっと引きずっていると、次の恋に向かうことができません。
それでも過去の想い出を大切にするのは自然なことです。

彼女が、笑顔で口笛を吹ける日が来ることを願っています。。

まとめ

いかがでしょうか。
主人公の失恋とそれに伴う心痛への向き合い方を見ることができました。

人によって対処の仕方はさまざまでしょう。
筆者のこれまで出会ってきた人たちのなかには「鼻歌を歌う」「絵を描く」「たくさん予定を組む」という方法を取っていました。

ちなみに筆者は「たくさん歌ってたくさん寝ます(笑)」

しかし何回見ても斬新なタイトルですよね。
『口笛にかわるまで』という人の動作と心情を同時に伝える巧みさ。。

ハートフルな歌声と演奏にも胸打たれました。

いきものがかりの今後の活動と次回作に期待し注目していきたいと思います。
感動的な作品をありがとうございました。

ここまで記事を読んでくださった皆さんにも感謝します。
ありがとうございました。


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