欅坂46『黒い羊』歌詞の意味を考察・解釈

信号は青なのかそれとも緑なのかどっちなんだ?
あやふやなものははっきりさせたい
夕暮れ時の商店街の雑踏を通り抜けるのが面倒で
踏切を渡って 遠回りして帰る

放課後の教室は苦手だ
その場にいるだけで分かり合えてるようで
話し合いにならないし
白けてしまった僕は無口になる
言いたいこと言い合って解決しよう
なんて楽天的すぎるよ

誰かが溜め息をついた
そう それが本当の声だろう

黒い羊 そうだ 僕だけがいなくなればいいんだ
そうすれば 止まってた針はまた動き出すんだろう?
全員が納得するそんな答えなんかあるものか!
反対が僕だけならいっそ無視すればいいんだ
みんなから説得される方が居心地悪くなる
目配せしている仲間には僕は厄介者でしかない

真っ白な群れに悪目立ちしてる
自分だけが真っ黒な羊
と言ったって同じ色に染まりたくないんだ

薄暗い部屋の明かりつけるタイミングって一体いつなんだろう?
スマホには愛のない過去だけが残ってる
人間関係の答え合わせなんか僕には出来ないし
そこにいなければよかったと後悔する

人生の大半は思うようにはいかない
納得できないことばかりだし諦めろと諭されてたけど
それならやっぱ納得なんかしないまま
その度に何度も唾を吐いて
噛みついちゃいけませんか?

No No No No
全部 僕のせいだ

黒い羊 そうだ 僕だけがいなくなればいいんだ
そうすれば 止まってた針はまた動き出すんだろう?
全員が納得するそんな答えなんかあるものか!
反対が僕だけならいっそ無視すればいいんだ
みんなから説得される方が居心地悪くなる
目配せしてる仲間には僕は厄介者でしかない
わかってるよ

La La La…

白い羊なんて僕は絶対になりたくないんだ
そうなった瞬間に僕は僕じゃなくなってしまうよ
まわりと違うそのことで誰かに迷惑かけたか?
髪の毛を染めろと言う大人は何が気に入らない?
反逆の象徴になるとでも思っているのか?
自分の色とは違うそれだけで厄介者か?

Oh
自らの真実を捨て白い羊のふりをする者よ
黒い羊を見つけ 指を差して笑うのか?
それなら僕はいつだって
それでも僕はいつだって
ここで悪目立ちしてよう


はじめに

『黒い羊』とは2019年2月26日にネット上で投稿された楽曲です。
欅坂46の8枚目シングルとなり同年2月27日にリリースされます。
現段階でCD売上53万を超えハーフミリオンを記録しています。

映画さながらのMVは圧巻で主役はもちろんセンターの平手友梨奈
さんが担当します。
MVは開始から穏やかなシーンはなく「争い」「不安」「嘆き」
「いじめ」「犯罪」などを描写したカットが多様されています。

その真っ只中を平手友梨奈さん演じる少年が歩き孤独や負の感情
を抱きながら進んでいくといった設定です。

詳細は歌詞の考察をしながらご説明致しますね。

タイトル『黒い羊』とは

英語の熟語には「Black sheep」というイディオムがあります。
意味は「のけ者」「やっかい者」「見捨てられた者」「変わり者」
などを指します。

平手友梨奈さん演じる少年も普段はこのように思われ扱われている
のだと思います。
もちろん少年自身が強く感じているということは言うまでもありま
せんね。

羊は基本的に穏やかで平和主義な面があるのに対し黒い羊は対照的
な位置にいるようです。


『黒い羊』歌詞の意味

白黒はっきりしない世界で

信号は青なのかそれとも緑なのかどっちなんだ?
あやふやなものははっきりさせたい
夕暮れ時の商店街の雑踏を通り抜けるのが面倒で
踏切を渡って 遠回りして帰る

「信号は青なのかそれとも緑なのかどっちなんだ?」
子供の頃に一度は議論になったことがありますね。
主人公の少年は自分の世界にみられるあやふやさを
嘆いています。

この点から少年は物事をはっきりさせたい性格だと
いうことが理解できますね。

夕暮れ時の雑踏は人で溢れているのでしょう。
それを回避して帰宅するという行動パターン
から人見知りもしくは人嫌いであることも
読み取れます。


すべてを白く染める囲いの中で

放課後の教室は苦手だ
その場にいるだけで分かり合えてるようで
話し合いにならないし
白けてしまった僕は無口になる
言いたいこと言い合って解決しよう
なんて楽天的すぎるよ

誰かが溜め息をついた
そう それが本当の声だろう

主人公はただなんとなくのようなもので繋がる
関係には飽き飽きしていました。
話し合いですべて「白(合意」する考え方にも
うんざりしていました。

教室の隅で聞こえてきた誰かの溜め息に共感し
てしまうほどに集団生活という囲いから出たい
と考えていました。

羊飼いに従順に従う羊のように生きる友達とそ
うすることに苦痛を感じる自分とのギャップに
気づいてしまい他者との関係にも変化が生じて
きます。

集団行動に逆らって生活するということは白い
羊の中で一頭だけ黒い羊がいるほどに「目だつ」
行動だからです。

黒い羊を見つめる白い目

黒い羊 そうだ 僕だけがいなくなればいいんだ
そうすれば 止まってた針はまた動き出すんだろう?
全員が納得するそんな答えなんかあるものか!
反対が僕だけならいっそ無視すればいいんだ
みんなから説得される方が居心地悪くなる
目配せしている仲間には僕は厄介者でしかない

真っ白な群れに悪目立ちしてる
自分だけが真っ黒な羊
と言ったって同じ色に染まりたくないんだ

少年はついに自分が他者には決して染まれない「黒い羊」
であることを自覚してしまいます。
今までは相手の意見に嫌々合意したこともあったのでしょう。
その時はまだ灰色の羊と言えたかもしれません。

しかしこのたびは曖昧な態度は取らずわかりやすい仕方で
反対していきます。
仲の良い(相手はそう思っている)友達は自分をなんとか
波風たてないように説得してきます。

その気遣いに溢れた行為ですら居心地が悪くなります。
黒い羊は平和よりも自分らしさを追及することを選択
しました。

そうすることで予想していた以上に周囲からは白い目
で見られることになりました。
PVでも少年だけを追い出すようなシーンがみられ彼を
拒絶しはじめます。

自分で選んだ道ですが少年は深い孤独に苛まれ心は叫ん
だに違いありません。


白い羊のお面をつけた者達に告ぐ

白い羊なんて僕は絶対になりたくないんだ
そうなった瞬間に僕は僕じゃなくなってしまうよ
まわりと違うそのことで誰かに迷惑かけたか?
髪の毛を染めろと言う大人は何が気に入らない?
反逆の象徴になるとでも思っているのか?
自分の色とは違うそれだけで厄介者か?

Oh
自らの真実を捨て白い羊のふりをする者よ
黒い羊を見つけ 指を差して笑うのか?
それなら僕はいつだって
それでも僕はいつだって
ここで悪目立ちしてよう

少年が白い羊になりたくない主要な理由はなんでしょうか。
「僕は僕じゃなくなってしまうよ」という言葉から「個性」
が失われてしまうことへの恐れであると理解できます。

若いころは誰しも個性の違いがどんな不利益をもたらすのか
と考え疑問や不安を覚えるものです。
大人の言い分としては協調性やコンセプトを重んじれる人に
なるよう訓練しているのだというでしょう。

しかし少年はまだ十代でありそのような考えを理解すること
はできません。

周囲の人間も本当は黒い羊になりたいつまり個性を発揮した
いはずだといぶかります。

そしてもし個性を大事にしている人を軽蔑また嘲笑するなら
そのたびに自分はそうした生き方を貫くことを宣言します。

黒い羊と白い羊の戦いに終わりは来るのでしょうか。
歌詞では終わらない様子が伺えます。
しかしMVでは屋上で少年がみんなと抱き合い和解し
かけたようなシーンが伺えます。

そして少年がMV終盤に抱えている「彼岸花」にも注目
したいと思います。
『独立』『再会』『あきらめ』『転生』『悲しい思い出』
『また会う日を楽しみに』 などの意味があります。

対照的な意味がありますが『再会』『また会う日を楽しみに』
という意味で花を抱えているならば和解を望んでいるようにも
解釈できますね。

反対に『独立』『あきらめ』であれば黒い羊としての生き方を
貫いていくということになります。

どちらにせよ少年は自分で物事を考え決定する性格ですから、
自分で選んだ道をしっかりと歩んでいくことでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。
現代の集団行動すべてにおいて考えさせられる問題
をテーマにしているように思えます。

学校でも会社でも個性を発揮したり自分の考えを述べ
るだけで周囲から白い目で見られたりいじめの原因に
なったりもしますね。

その中で黒い羊、つまり自分の個性を大切に生き抜く
ことは修羅の道と言えるのではないでしょうか。

アイドルの曲というとハッピー一色という独断と偏見
に基づいたイメージがありましたが現代のアイドルは
こんなに重たいテーマを歌うんだなと感心しました。

欅坂46の今後の活動と次回作に期待して注目していき
たいと思います。






この記事をシェアする!