欅坂46『アンビバレント』歌詞の意味・考察と解説

 

 

Ambivalent about
Ambivalent about
Ambivalent about
Ambivalent about

好きだと言うなら否定しない
嫌いと言われたって構わない
誰かの感情 気にしてもしょうがない

他人に何を 思われても
何を言われても聞く耳持たない
干渉なんかされたくない 興味がない

Blah Blah(Hey!)
Blah Blah(Hey!)
孤独なまま生きていきたい

Blah Blah(Hey!)
Blah Blah(Hey!)
だけど一人じゃ生きられない

ラブソングばかり流れるシーズン
マジ恋人いない聞くなリーズン
誰かは誰かを必要多分
世の中ロマンスで回ってる

ねえ 何をしたいの? どこに行きたいの?
私だったら何もしたくない

誰かと一緒にいたって
ストレスだけ溜まってく
だけど一人じゃずっといられない Ambivalent

あっちを立てる気もないし
こっちを立てる気だってまるでない
人間関係 面倒で及び腰
話を聞けば巻き込まれる
いいことなんか あるわけないじゃない
それでも誰かがいなけりゃダメなんだ

I know(Hey!)
I know(Hey!)
ちゃんとしていなくちゃ愛せない
I know(Hey!)
I know(Hey!)
ちゃんとしすぎてても愛せない

夏だから猫も杓子も猛ダッシュ
ハッシュタグつけた恋なんてごめん
太陽味方につけたような
よくいるタイプの単細胞

さあ 何を始める? どんな会話する?
やりたいことは別にないけれど…

ずっと自分だけの世界に
引きこもっていたいのに…
青空の下で まだ無理をしなきゃいけないか

好きだと言うなら否定しない
嫌いと言われたって構わない
誰かの感情 気にしてもしょうがない
他人に何を 思われても
何を言われても聞く耳持たない
干渉なんかされたくない 興味がない

Blah Blah(Hey!)
Blah Blah(Hey!)
孤独なまま生きていきたい
Blah Blah(Hey!)
Blah Blah(Hey!)
だけど一人じゃ生きられない

OH WOW WOW WOW WOW WOW!!
OH WOW WOW WOW WOW WOW!!
OH WOW WOW WOW WOW WOW!!
OH WOW WOW WOW WOW WOW!!

Blah Blah(Hey!)
Blah Blah(Hey!)

Blah Blah(Hey!)
Blah Blah(Hey!)

願望は二律背反
押し付けの理性なんて信じない

あっちを立てる気もないし
こっちを立てる気だってまるでない
人間関係 面倒で及び腰
話を聞けば巻き込まれる
いいことなんか あるわけないじゃない
それでも誰かがいなけりゃダメなんだ

I know(Hey!)
I know(Hey!)
ちゃんとしていなくちゃ愛せない
I know(Hey!)
I know(Hey!)
ちゃんとしすぎてても愛せない

一人になりたい
なりたくない
一人になりたい
なりたくない
Oh! Yeah!

だけど孤独に
なりたくない
どうすればいいんだ

この夏

Ambivalent about
Ambivalent about
Ambivalent about
Ambivalent about


はじめに

2018年に発売された欅坂46の7枚目のシングル、『アンビバレント』。今最も注目を集めるアイドルグループの一つである欅坂46。このグループは紹介される際によく「笑わないアイドル」というキャッチコピーが用いられ、実際に発売されるシングルもクールな曲調のものが多いです。そしてこの曲もそのような曲の一つ。
しかし、歌詞は決してクールなものではなく人間の苦悩が描かれた感情に溢れた内容です。その歌詞は一体どうのようなものなのでしょうか。早速考察を行ってまいります。

煩雑な人間関係で揺れ動くアンビバレント

Ambivalent about
Ambivalent about
Ambivalent about
Ambivalent about

好きだと言うなら否定しない
嫌いと言われたって構わない
誰かの感情 気にしてもしょうがない

他人に何を 思われても
何を言われても聞く耳持たない
干渉なんかされたくない 興味がない

Blah Blah(Hey!)
Blah Blah(Hey!)
孤独なまま生きていきたい

Blah Blah(Hey!)
Blah Blah(Hey!)
だけど一人じゃ生きられない

頭サビです。冒頭で繰り返される「Ambivarent」とは相反する感情という意味。そしてここで歌われるの人間関係に振り回される感情です。
「他人に何を言われても何を思われても聞く耳持たない」「孤独なまま生きていたい」というような一人で生きることを望む歌詞が続きますが、最後に「だけど一人じゃ生きられない」と全く真逆の歌詞が現れます。まさにアンビバレント、というわけですね。


誰かを愛するよりも1人の方が楽?

ラブソングばかり流れるシーズン
マジ恋人いない聞くなリーズン
誰かは誰かを必要多分
世の中ロマンスで回ってる

ねえ 何をしたいの? どこに行きたいの?
私だったら何もしたくない

誰かと一緒にいたって
ストレスだけ溜まってく
だけど一人じゃずっといられない Ambivalent

一番Aメロ〜Bメロです。ラブソングばかり流れる世の中に辟易し、それだったら一人の方が気楽だから何もしたくはないと歌われています。
ですが、最後の歌詞はやはり「だけど一人じゃずっといられない Ambivalent」。
1人の方が気は楽だけれど、それだけだとやはり寂しさが募ってしまうという悩みが頭サビから続いており、この悩みがいかに深いものであるかがわかります。

苦悩はより深く・・・

あっちを立てる気もないし
こっちを立てる気だってまるでない
人間関係 面倒で及び腰
話を聞けば巻き込まれる
いいことなんか あるわけないじゃない
それでも誰かがいなけりゃダメなんだ

I know(Hey!)
I know(Hey!)
ちゃんとしていなくちゃ愛せない
I know(Hey!)
I know(Hey!)
ちゃんとしすぎてても愛せない

一番サビです。「話を聞けば巻き込まれる いい事なんてあるわけないじゃない」という歌詞の直後、「それでも誰かがいなけりゃダメなんだ」。頭サビからずっと人と一緒にいたくない、だけどいなければダメになってしまうというアンビバレントな思いを綴る歌詞が続いていますね。
しかし、頭サビでは「blah」というHIPHOPでよく使われる意味はあまりない合いの手からこのサビは「I know」に変わっています。何をI know、つまり知ってるというのか。それはやはりアンビバレントな思いだと推察されます。
このように考えると合いの手の変化は、自分の思いがアンビバレントなことは分かりきっていて、どうにかしたいけれどどうしようもない、という苦悩が表現されていると思います。
通常あまり意味をもたない合いの手にすら苦悩がこめられるほどアンビバレントな思いは切実ということですね。


爽やかな夏すらも敵

夏だから猫も杓子も猛ダッシュ
ハッシュタグつけた恋なんてごめん
太陽味方につけたような
よくいるタイプの単細胞

さあ 何を始める? どんな会話する?
やりたいことは別にないけれど…

ずっと自分だけの世界に
引きこもっていたいのに…
青空の下で まだ無理をしなきゃいけないか

二番Aメロ〜Bメロです。夏、というのは人を否応なしに明るくさせる季節です。海水浴、BBQ、キャンプなど楽しい気持ちにさせるイベントも盛り沢山。しかし、この歌詞ではそんな盛り上がる人を「太陽味方につけた単細胞」と切り捨てます。ひどい言いようですね。
しかし、それでも結局は一人でいたくないため「青空の下でまだ無理をしなくちゃいけないか」と綴るのです。一人でいられないが故に盛り上がる人を切り捨てれば切り捨てるほど、そんな人でも一緒にいたいという自分の思いに苦しめられ、自分の苦悩はより深まるというアンビバレントな感情がどんどん増していることが分かります。

どれだけ時間がかかっても答えは自分で見つける

好きだと言うなら否定しない
嫌いと言われたって構わない
誰かの感情 気にしてもしょうがない
他人に何を 思われても
何を言われても聞く耳持たない
干渉なんかされたくない 興味がない

Blah Blah(Hey!)
Blah Blah(Hey!)
孤独なまま生きていきたい
Blah Blah(Hey!)
Blah Blah(Hey!)
だけど一人じゃ生きられない

OH WOW WOW WOW WOW WOW!!
OH WOW WOW WOW WOW WOW!!
OH WOW WOW WOW WOW WOW!!
OH WOW WOW WOW WOW WOW!!

Blah Blah(Hey!)
Blah Blah(Hey!)

Blah Blah(Hey!)
Blah Blah(Hey!)

願望は二律背反
押し付けの理性なんて信じない

二番サビ〜Cメロです。何度も何度も繰り返されるアンビバレントな思いに呼応するかのようにサビは一番サビと同じ歌詞です。一体いつになったらこの苦悩から解放されるのでしょう?これに対して、一つの答えがCメロで歌われます。それは「押しつけの理性なんか信じない」という部分です。
理性とは感情の対義語として用いられる言葉。ここではアンビバレントな感情に対する理性と考えるのが自然でしょう。このように考えると理性は悩まされるアンビバレントな思いを解消する救世主であるはず。
しかし、そんな理性すらも納得が行かなければ「押し付け」として拒否するのです。自分が心底納得したものでないと受け入れはしないという強い意思が感じられる歌詞ですね。と同時にこれほど強い意思があるからこそ、世間と折り合いをうまくつけることができず苦悩してしまうのだろうなとも感じます。

苦悩の果てに

あっちを立てる気もないし
こっちを立てる気だってまるでない
人間関係 面倒で及び腰
話を聞けば巻き込まれる
いいことなんか あるわけないじゃない
それでも誰かがいなけりゃダメなんだ

I know(Hey!)
I know(Hey!)
ちゃんとしていなくちゃ愛せない
I know(Hey!)
I know(Hey!)
ちゃんとしすぎてても愛せない

一人になりたい
なりたくない
一人になりたい
なりたくない
Oh! Yeah!

だけど孤独に
なりたくない
どうすればいいんだ

この夏

Ambivalent about
Ambivalent about
Ambivalent about
Ambivalent about

大サビです。やはり繰り返し綴られるアンビバレントな感情。最後には「一人になりたい」「なりたくない」「孤独になりたくない」「どうすればいいんだ」と畳み掛けるように思いが吐き出されこの曲は締めくくられます。
結局苦悩は最後まで解決することはありませんでした。
しかし、Cメロにあったように押し付けられた理性を拒否する強い意思をもつ主人公であればきっとこの苦悩に対していつか納得のいく答えを見つけるのではないかと思います。

終わりに

今回は欅坂46の『アンビバレント』の歌詞を考察いたしました。
疾走感のあるクールな曲調とは裏腹に人間関係に対するアンビバレントな苦悩がこれでもかと綴られる情感溢れるこの曲。歌詞を理解した上で今一度聞けば「笑わないアイドル」である欅坂46の見方もきっと変わってくると思います。



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