神様、僕は気づいてしまった『20XX』歌詞の意味を考察・解釈

分かってる いや、分かってる
僕らは知らなすぎたんだろう
答えてよ なら、答えてよ
どれくらい希望を待ってりゃ迎えが来るんだよ

救いなんてない時代
言葉など甲斐もない 無価値
違うか? そんなポンコツに縋るなよ

モデラートなペースでまわる世界
滑って落ちるのは何方様
抜かした顔した化け猫が転ぶ 果てる
さあ一抜けた

空っぽのままでも迫る未来
終わってしまうならその程度
笑ってもがいてもこいつが最終便だよ

分かってる いや、分かってる
ここらが終わり時なんだろう
最後に教えてよ どんな命よりも
今日が選ばれた勝因はどこにあったんだよ

許されるのなら今は
人になりきれぬまま満たない呼吸で
そんな体裁を忘れよう

アンダンテなテンポじゃ乗り損なう
ペテン師を目指して生き急げ
すました歩調で追われたのか
戻るだけじゃ餌食になる

空っぽのままでも迫る未来
生まれてしまったらもう最後
笑ってもがいてもこいつが最終便なの
バカになろう

からかって 誹りあって
蹴り落としてでも摑み取れ
夢なんて寝言こいて
理想追ってる時間などない
皮肉って 殴り合って
心をなくしたら奪い取れ
輪になって 笑うことさえもないんだろう

はじめに

『20XX』とは2019年3月22日にネット上で公開された楽曲です。
2016年から突如として頭角を現した謎多きバンド「神様、僕は気づいて
しまった(※以下通称:神僕と表記)」による新曲が遂に登場しました。
動画再生回数も1週間足らずで20万を超え注目されているナンバーです。

歌詞考察の前に少しアーティストの情報を記載しておきたいと思います。
Atlantic Japan所属でありメンバー4人で構成されるロックバンドです。
メンバーの情報はほとんど不明であり全員は常に覆面で顔を覆っているの
が特徴的です。

活動方法や演出の仕方が能面を用いたFACTに似ているという印象を受けま
した。
また今作のイントロを聞いてEveさんの「僕らまだアンダーグラウンド」の
イントロが思い浮かびました(単なる個人的感想です)

「神様、僕は気づいてしまった」という興味深いバンド名のコンセプトは、
wikipediaで次のように語られていましたので参考にして下さい。

「10代の頃って、言葉にできないからこそ苦しい時期ってあるじゃないですか。僕たち大人だって、人生で行き詰まったときは神様にすがってしまう。自分の力で証明できない部分を、超常的な“神様”という形に押し込めてしまったりしますよね。でも、それは思考停止することだし、どうなの?と思うわけです。それに、そうやって“神様”とされた存在があるとするならば、人間に甘えられて酔っているんじゃないかって。“僕たちはちゃんとそういうことに気づいているよ”ってことを音楽で表現したくて、この名前になりました。」


https://ja.wikipedia.org/wiki/  ウィキペディアより

上記コメントからメンバーが超越的な力に頼りっきりなることを嫌い
自分でしっかり考え決定していくことを望んでいるのが理解できます。
今作の歌詞も「人の生涯」について多方面から論議が展開されていま
したね。

またMVではたくさんのデジタル時計が登場していました。
これは時間の概念を表しており特に「未来」を暗示した
演出であると筆者は考えました。

その点も踏まえながらさっそく考察を始めていきましょう。

タイトル『20XX』とは

サビの歌詞で迫る「未来」について論じられています。
ですから「20XX」とは西暦であり少なくとも「2019年以降」
であると筆者は読み解きました。

嫌でも迫りくる未来の備えとして色々な思考を巡らしている
主人公像が浮かんできますね。
「20XX」という不確定な未来を自分の足でしっかり歩んでい
くには自分で考え賢く生きなければならないと伝えています。

2019年の時点でスマホやSNSなどが盛んになりこれ以上豊か
になるのかと思えるほどの時代になりましたね。
これからさらに近未来になっていくのを筆者は想像しかねます。
とある映画のように車は空を飛ぶようになるのでしょうか(笑)

『20XX』歌詞の意味

「希望」―待ちぼうけ

分かってる いや、分かってる
僕らは知らなすぎたんだろう
答えてよ なら、答えてよ
どれくらい希望を待ってりゃ迎えが来るんだよ
救いなんてない時代
言葉など甲斐もない 無価値
違うか? そんなポンコツに縋るなよ

ここでは歌詞の意味を理解しやすくするために
一人の主人公を主体にして考察をしていきます。

主人公はこれまでの生涯を振り返り次のように
結論しました。
「どれだけ指をくわえて希望や救いを待っても
決して向こうからは訪れない」というものです。

彼は生涯の初め、この世界で希望や救いを求め
て生きてきたのかもしれません。
それでも今では現実を直視し冷めた目で世界を
見つめています。

「言葉」を無価値、またポンコツと無骨なフレ
ーズで表現しています。

この表現から彼が言葉に信頼を置いておらず、
己の意思で「行動」することだけに注力して
いることが理解できます。

人生とは「最終便」

モデラートなペースでまわる世界
滑って落ちるのは何方様
抜かした顔した化け猫が転ぶ 果てる
さあ一抜けた

空っぽのままでも迫る未来
終わってしまうならその程度
笑ってもがいてもこいつが最終便だよ

「モデラート」とは音楽用語でありイタリア語で〈中庸に〉を
意味する用語です。
具体的に表現すると極端に早くない速度のことです。

つまり「モデラートなペースでまわる世界」とは決して早くな
い速度で回る自転のこと、また中途半端に思える面白みのない
世界という評価を描写しているのかもしれません。

「滑って落ちる」とは社会において「左遷、リストラ」などを
指しており、名前の知らない誰かが今日もその犠牲になってい
ることを指しているのだと思いました。

さらにうまく他人を化かす狸のような人でもやがて他者に抜か
され自分も果てていく愚かさを論じているようです。

「空っぽのまま」とは資格や学など何もない状態、もしくは自
分の生涯について何も考えない無計画さを表しているのかもし
れません。

自分の人生が上手くいかなくても「次がある」と考える人もい
るかもしれません。
それでも主人公が述べているように人生は一度きりであり「最
終便」として終着駅である「死」へと向かっていくのです。

未来は自分で掴み取れ

からかって 誹りあって
蹴り落としてでも摑み取れ
夢なんて寝言こいて
理想追ってる時間などない
皮肉って 殴り合って
心をなくしたら奪い取れ
輪になって 笑うことさえもないんだろう

ここでは冒頭で述べたものとは違う結論が
まとめられています。
それは「未来は自分で掴み取れ」という概
念を含んだ結論でした。

他者を蹴り落としてでも自分の希望や救い
を掴み取ることを主人公は望んでいます。
まだ自分は若いと思い「理想」を追うこと
の虚しさにも触れています。

このような考え方をするのは彼が若かりし
日々を理想に費やし時間を無駄に浪費した
のだと読み取ることができます。

さらに他者と協力し合うというスタンスで
人生を歩んできましたが、彼は人間関係に
疲れ「心」を無くしてしまったようです。

それでも失ったものを嘆くのではなく、自
分で失ったものを取り返す姿勢が大事であ
ると歌詞は論じています。

彼の結論や思考の仕方はどこか歪であり必
ずしも正論ではないかもしれません。
それでもこれが生涯を振り返り彼が出した
ベストな結論であり行動理念なのです。

彼がどんな未来を迎えるかは定かではあり
ませんが、少なくとも彼の「20XX」年は
退屈をもたらすものでも他者と戯れて過ご
すということはないのでしょう。

まとめ

多くの方が「現在」に忙しく「未来」のことまで
考えられないと言われるかもしれません。
日々の生活に忙殺され流されるようにして生活す
る習慣が出来上がっているのでしょう。

そんなときは時間をとってこの曲を聴いて、自分
はこのままの生き方で良いのだろうかと自問する
のも良いかもしれませんね。

まさに「考えることは脳の肥やし」と言えるので
はないでしょうか。

今後「20XX」がどこまで続くのか地球は存在する
のかと疑問の声が上がりますが、今の生活でベスト
を尽くしながら未来についてたまに考えるというの
がバランスの取れた見方のように感じます。

神僕の今後の活動と次回作に期待し注目していきた
いと思います。

コメントを残す