JUJU『ミライ』歌詞の意味を考察・解釈

誰もまだ知らない夢と
夜更かしした頃は
見上げた空に 散らばる星も近く見えた
歩道橋から 見下ろした街は今
さみしげな光が 揺らめくけど

小さな強がりでも 前を向ける魔法になる
あなたに誇れるような
物語がまだ描けるなら
泣いたり愛されたり 生きてみるよ
星のないこの街で
一人じゃない そう思えるから
歩いてゆける

少しずつだって手操(たぐ)ろう
この見えない糸を
誰かの指に 触れるような夜もあるから
気まぐれだった 運命でもいつかは
報われる出会いを 用意してる

小さな明かりをただ
灯すような気持ちだけで
未来を探してゆく
笑われても笑っていられる
いつしか描いていた
夢と違う今を生きていたって 悪くないわ
夜風は優しい 場所へ吹いている

悲しみの予感に きっと負けないように
思い出はできてる そっと煌めきながら

小さな強がりでも 前を向ける魔法になる
あなたに誇れるような
物語がまだ描けるなら
泣いたり愛されたり 生きてみるよ
星のないこの街で
繋がってるこの空の下に
明日はあるの


はじめに

『ミライ』は2019年1月31日にネット上で先行配信された楽曲です。
ドラマ『ハケン占い師アタル』の主題歌ともなっており注目されています。
今年で15周年を迎えるJUJUさんの2019年初シングルを飾るナンバーです。

曲調は非常に穏やかで上品な旋律でありながらもJUJUさんの抑揚のついた歌い方によって思いの強さを感じることができます。
ドラマタイアップを意識し運命・出会い・明日など「未だ見えないもの」を題材に歌詞構成がされているように感じました。

それではさっそくこの美しく情熱に溢れた『ミライ』の歌詞考察をしていきましょう。

タイトル『ミライ』とは

ドラマの内容、歌詞全体からタイトル『ミライ』とは
「未来」のことで間違いないと思われます。
あえてカタカナ表記を用いていますので意味の限定を
していないことも理解できます。

前述でも取り上げましたが運命・出会い・明日など未だ
見ない目に見えないものすべてを『ミライ』に複合して
表現されたのではないかと読み解きました。

昨今ではタイトルや歌詞のキーワードを漢字変換するこ
とをあえて望まないアーティストが増えているように感
じています。
意味の限定を嫌い幅広い理解を重視しているのでしょう。


『ミライ』歌詞の意味

夢と現実が見せた光

誰もまだ知らない夢と
夜更かしした頃は
見上げた空に 散らばる星も近く見えた
歩道橋から 見下ろした街は今
さみしげな光が 揺らめくけど

歌詞の感情を汲み取りやすくするために一人の
今回は一人の「主人公」の観点から考察してい
きたいと思います。

主人公は誰も見たことはないだろうと思えるほ
どの夢を見ます。
それは広大な星空を見上げている夢で星たちは
主人公の目前で散々と煌めいて見せました。

そして続く部分では現実世界において主人公が
夜更かしをした頃の思い出が回想されています。
家からそれほど遠くない歩道橋から主人公は街
を見下ろし遠くに光るネオンを眺めていました。

時間が遅いからか主人公の内奥の感情からか街
のネオンは「さびしげな光」に見えました。
光は未来と結び付けられる言葉ですからここで
光の描写が取り入れられたのかもしれませんね。


あなたに愛されるミライのために

小さな強がりでも 前を向ける魔法になる
あなたに誇れるような
物語がまだ描けるなら
泣いたり愛されたり 生きてみるよ
星のないこの街で
一人じゃない そう思えるから
歩いてゆける

「きっと大丈夫」そんな言葉が主人公にとって
小さな強がりなのでしょう。
事態に影響を与えないような言葉ですが主人公
を前向きにさせる不思議な力を秘めています。

ここで「あなた」という人物が登場します。
ひらがなで「あなた」とあるので性別は男性
とも女性とも考えられます。
考察の主人公をどちらにするかで左右されます。

「物語」とは主人公が愛する人と過ごす未来を
指しているのでしょう。

そのためなら周囲の人々から辛辣な言葉を浴び
せられて泣いたり親切を示され愛されることな
がら生きていくことを決意しているようです。

「星のないこの街」でとは文字通りの星ではなく
「希望のない」ことを示す描写のように思えます。
愛する人以外、主人公にとって希望とはならない
ことが「一人じゃない」という部分からわかります。

主人公は様々な経験から人生に歩き疲れ休みたくな
ったのでしょう。

希望もなく夢の中で綺麗な星空の光景を思い出した
り、過去の良い思い出を回想することで気を紛らわ
していたようにも思えます。

それでも愛する人との幸せな未来を想像することで
主人公の希望となり人生を再び歩いていけるのです。

約束のない出会い

少しずつだって手操(たぐ)ろう
この見えない糸を
誰かの指に 触れるような夜もあるから
気まぐれだった 運命でもいつかは
報われる出会いを 用意してる

ここでの「見えない糸」とは俗に言う「赤い糸」
を指しているものと思われます。
それは物理的には目視することができないもので
愛する人の場所を指し示すものとはなりません。

ですから主人公は愛する人に逢えそうな予感を手
探りで辿り約束のない出会いを望むのでした。

いつかの夢では「誰かの指」つまり愛する人の指
に触れる夢を見たことを思い出しました。
その夢が正夢になる、か細い可能性を信じて主人
公はいつか報われることを切望していました。

街で愛する人と偶然出会ったのは気まぐれな運命の
ように感じています。
それでも主人公はその気まぐれな運命という未来が
自分に訪れるときの「用意」をしているのです。


微かに光るミライだったとしても

小さな明かりをただ
灯すような気持ちだけで
未来を探してゆく
笑われても笑っていられる
いつしか描いていた
夢と違う今を生きていたって 悪くないわ
夜風は優しい 場所へ吹いている

悲しみの予感に きっと負けないように
思い出はできてる そっと煌めきながら

愛する人以外に希望のない主人公は日々の生活で
愛する人に出会い思いを伝える機会を伺います。
それは「小さな明かりを灯す」ように淡く儚いこ
とのように思えたことでしょう。

周囲の人々も客観的に見て嘲笑したくなるほどに
非現実的な希望のように思えました。
それでも主人公は夢で見た出会いとは違った現在
でも悪くはないと前向きに考えています。

ここでも「小さな強がり」で自分を前向きな思考
にしているようにも感じます。

夜風が優しい場所へ吹いているとは主人公を愛す
る人のもとへ夜風が案内しているように思ってい
るのでしょう。

同時に主人公は一つの嫌な予感にも包まれます。
「悲しみの予感」として表現されているのは、
愛する人に逢えないかもしれないという予感です。
それは依然に何度も感じていた予感だったのです。

主人公はそうした予感に苛まれるたびに負けない
ように「大丈夫」と強がって前向きに生きてきま
した。

主人公の強がりと悲しみの予感が夜空に混ざり合
い溶けていきます。
夜空に煌めく星々がそんな主人公の葛藤と未だ見
ぬ未来を見守っている、そんな気がしました。

まとめ

一人の主人公の様々な感情を歌詞全体から読み取ることができましたね。
愛する人を唯一の希望とすることや会えない予感に負けそうになる気持ち、
私たちも日常で抱くことがあるかもしれません。

主人公の未だ見ぬ「ミライ」には色々な期待が含まれていました。
私たちのミライにはどんな出会いや経験が待ち受けているのでしょうか。
主人公のように前向きなミライをイメージできたら幸せですね。

JUJUさんの熱くそして力強い歌詞にとても励まされました。
次回作や今後の活動にも期待し注目していきます。



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