ジェニーハイ『グータラ節』歌詞の意味を考察・解釈

私って身体から 機械壊しちゃう電磁波でも 流れてるのかしら
新しい家電は ことごとく 電源入らなくなるしさ
すぐに物落とすし 豆腐は買い忘れるし 調味料こぼすし
色味は良くないけど 味はまあまあなのよ

グータラグータラ グータラ女子じゃいけないの?
なんとかしなさいよ 江戸っ子諸君
私は甘える生き物よ 一緒にグータラしないでね
グータラグータラ グータラ節を歌おうよ
夢ではバリバリ 家事するキャリアウーマン
現実かけ離れちゃった でも しょうがないわ

身体冷えるからベッドにいるね
身体冷えるからお風呂入るね
どこでだって寝れるから
結局ずっとおやすみしてた グー

ドラマでも干物女を テーマにしてるくらい 私たち大衆的
みんなそうなのよ 私だけじゃないから 大丈夫

グータラグータラ グータラ女子じゃいけないの?
なんとかしなさいよ 江戸っ子諸君
私は甘える生き物よ 一緒にグータラしないでね
グータラグータラ グータラ節を歌おうよ
夢ではバリバリ 家事するキャリアウーマン
現実かけ離れちゃった でも しょうがないわ

グーグーグーグーグー
眠気と今日も戦いながら 仕事に行きます
グーグーグーグーグー
帰ったら干物に乾いて ぬくぬくしよ

なんとかなんとかさん っていう人の話
全然覚えてないけど多分偉人
つらいつらい つらいつらい
記憶がないつらいつらい

グータラグータラ グータラ女子の二日酔い
味噌汁作ってよ 江戸っ子諸君
でも今日は愛の方が欲しいから たまには一緒にグータラしよ
寝ても寝ても 午前中なら良いのに
食べても食べても 太らなきゃ良いのに
願望だけは一人前 せめて グータラ節は流行って

歌詞考察の前に

『グータラ節』とは2019年11月8日にネット上で公開された楽曲です。
同年11月27日リリース 1st Full Album 『ジェニーハイストーリー』 に収録されています。
同日19:00から東京都内でフリーライブが開催されることも決定しています。

ジャニ―ハイをご存じない方のためにご説明したいと思います。
ジェニーハイとは、BSスカパー !「BAZOOKA !!!」の知名度を上げることを目標に、2017年7月31日の放送より始動したプロジェクトです。

当初はドラムの小籔千豊さん、 ベースのくっきーさん ( 野性爆弾 )、ボーカルの中嶋イッキュウ さん(tricot)の 3 人で結成されました。
その後、3 人からのアプローチにより川谷絵音さんがプロデューサーに就任しました。

さらに、新垣隆さんをキーボードとしてメンバーに迎え、様々な天才が集まった超個性的バンドの誕生となりました。

今作の曲調とMVはどのような構成になっているのでしょうか。
イントロは軽快でメロディアスなピアノ&ギターでスタートしています。

Aメロは中毒性のある繰り返しが用いられており、脳裏に焼き付くような構成です。
Bメロはとても短くサビへの簡潔なブリッジになっています。
サビは解放感たっぷりのダイナミックな音使いでした。

ミドルテンポながらどこか間延びしたように感じる部分があるのは、タイトルの『グータラ』を表現しているのだと考えられます。

MVでは白を基調とした一室でメンバーが演奏しています。
メンバー全員というより、一人一人をメインとしたカットが多かったです。

特に注目したいのがくっきーさんの豪快なギタープレイでしょう。
スライドのスムーズさ、そして「顔で弾く」エモーショナルな感じが見逃せません。

さらに小籔さんが新垣さんをスマートフォンで撮影した映像も使用されています。
ほとんどのMVで新垣さんがいじられているのは気のせいではないはずです(笑)

MVで観察できる蛇やザリガニ、ギターやアイロンなどのぬいぐるみも愛らしかったです。

それではさっそく気になる歌詞の意味を考察していくことにしましょう。

タイトル『グータラ節』とは

「グータラ」とは「ぐうたら」とも表現され江戸時代から使用されていた言葉と言われています。

「愚かでたるんでいる様」を表現した言葉です。
ぐうたらの「ぐ」は「愚」で「ぐう」はぐが長音化、また「たら」は弛む(たるむ)が変化したと考えられています。

別の表現では「のんびり、ぐずぐずしていて、働かないさま」というものもあります。

MVや歌詞から上記の性質を持った女性について歌われているようです。
さらに「節」とは日本古来の歌を指します。
ですから彼女が自身の性質を歌にし、自分のことを容認して欲しいという願いを持っていることを理解できます。

『グータラ節』歌詞の意味

損な性質―そんな私

私って身体から 機械壊しちゃう電磁波でも 流れてるのかしら
新しい家電は ことごとく 電源入らなくなるしさ
すぐに物落とすし 豆腐は買い忘れるし 調味料こぼすし
色味は良くないけど 味はまあまあなのよ

今回は「ぐうたら」な性質を持った一人の女性を主人公に考察を進めていきたいと思います。

歌詞冒頭では彼女の「ぐうたら」な部分について言及されています。

「私って身体から 機械壊しちゃう電磁波でも 流れてるのかしら」とはどのような意味なのでしょうか。

上記はスイスの天才物理学者・ヴォルフガング・パウリに由来した【パウリ効果】と関連があると思います。

パウリ効果とはどんな効果なのでしょうか。
「共磁性を持った人がいて、その人が電気関係のものに近づいたり触れたりすると原因不明のハウリングを起したり、故障したりする現象」とされています。
ヴォルフガング・パウリ自身、実験器具を幾つも破壊してしまったようです。

ここまでの難しい話を抜きにして、日常では「機械音痴、機械が苦手」な人を歌詞中の例証のように表現する場合があります。

恐らくですが、主人公の女性は家電の説明書を読むのを怠ってしまったのでしょう。
面倒臭がるきらいがあり、結果として家電の正しい操作をしなかったと考えられます。

さらに家電の電源が入らないことは、彼女のやる気スイッチがなかなか入らないという点も暗示しているのだと筆者は考えました。

「すぐに物落とすし 豆腐は買い忘れるし 調味料こぼすし」とあるように、彼女は注意を怠る傾向もあるようです。
この点で興味深いと筆者が思ったのは、調味料こぼすしのところでくっきーさんが落としていたのが「小銭」だった点です。

注意を怠ることは無駄な出費に繋がるということを描写していたと解釈しました。

「色味は良くないけど 味はまあまあなのよ」という部分は、彼女が100点を取らない、言い変えればベストは尽くさない性質なのだと理解できます。

「味が良ければすべてよし」という思考を持つ人は、見た目を良くするための情報に興味を持たないかもしれません。
筆者は別段悪いことだとは思いません。

しかし良くなる分野を見つけたのに、それを面倒だからといって挑戦しないのは少々もったいないと感じます。
でも面倒なんでしょうね彼女は。。

身勝手な理想―わかってなさそう

グータラグータラ グータラ女子じゃいけないの?
なんとかしなさいよ 江戸っ子諸君
私は甘える生き物よ 一緒にグータラしないでね
グータラグータラ グータラ節を歌おうよ
夢ではバリバリ 家事するキャリアウーマン
現実かけ離れちゃった でも しょうがないわ

ここではタイトルが繰り返し歌われています。
まさにグータラ節といったフレーズ構成です。
「グータラ女子じゃいけないの?」と疑問形になっています。
しかし彼女は本気でいけないと思って質問しているわけではなさそうです。

なぜなら続く部分で「私は甘える生き物よ」と開き直っているからです。
そして最後には「しょうがないわ」と諦めてもいます。

そんな彼女はいつでも身勝手な理想の相手を思い描いているようです。
「江戸っ子諸君」とはどんな人たちのことを指すのでしょうか。
厳密な意味は家系や土地に関連したお堅いものが多いので、ドラマや映画などにおける江戸っ子の意味を列挙してみました。

「喧嘩っぱやく、働き者で、細かいことを気にしない」
こんなところでしょうか。

ぐうたらな彼女の細かいところを気にしない、そして自分の代わりにキビキビと行動してくれる男性を望んでいると解釈しました。

それでも彼女はどれだけ自分のぐうたらを理解して欲しいと言っても、男性はわかってくれないだろうとも考えているようです。

徒党と腕を組んで

ドラマでも干物女を テーマにしてるくらい 私たち大衆的
みんなそうなのよ 私だけじゃないから 大丈夫

歌詞では2007年に放送されたドラマ「ホタルノヒカリ」に言及しているのでしょう。
綾瀬はるかさん演じる主人公の高野蛍は、20代の人生を恋愛を半ば放棄してぐうたらに過ごすことから「干物女」と呼ばれていました。

たいへん人気なドラマであり、当時は「干物女」と言う言葉が日常でも使われていました。
ですから主人公の彼女は「私たち大衆的」と徒党を組んで(まるで綾瀬はるかさんを仲間に入れたかのよう)誇っているようです。

腕組みまでして「ぐうたらは自分だけじゃないんだからね」と自信満々で語っている様子が浮かんできます(笑)

ここまでで十分過ぎるほど、彼女のぐうたらが筋金入りのものであり、今後も改善の余地が残されていないことを理解できました。
彼女の持ち合わせた性質や生き方は一つの個性であり、尊重されるべきものなのかもしれません。

筆者はただただ彼女に江戸っ子魂を持つ男性が現れ、幸せな日々を過ごして欲しいと願うばかりです。。

まとめ

いかがだったでしょうか。
主人公の女性の怠い感じや面倒な気持ちが歌詞から滲み出ていましたね。
良く言えば「ゆとり」「余裕」「のんびり」「おだやか」などたくさん別の表現はありますから物は言いようですね(笑)

MVのぬいぐるみたちに言及することができませんでした。
筆者個人としては、ザリガニ(アメリカ)川の流れの緩いところに生息している点が、時間の流れがゆっくりでないと生活できない彼女と類似していると考えました。

またザリガニや蛇も「冬眠」します。
彼女もまた冬に限らず、布団に包まり多くの日々を過ごしてしまうんだなと感じ、妙にしっくりきてしまいました。。

皆さんの感じられた点があればコメント下さいね。

ジェニーハイの今後の活動と次回作に期待し注目していきたいと思います。
素敵な演奏と歌声に感謝します。

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