星野源『Week End』歌詞の意味・考察と解説

さよなら
目が覚めたら 君を連れて
未来を今 踊る
週末の街角 ここから 始まる

夢から目が覚めたら 君を連れて
未来を今 踊る
週末の街角 朝まで
体を交わそう

花が色づく頃は
心も浮ついて
誰かに声をかけて
無茶な口説き方して

今を踊る すべての人に捧ぐ
俯いた貴方の 腕を掴み 音に乗って

夢から目が覚めたら 君を連れて
未来を今 踊る
週末の街角 朝まで
身体を交わそう

この葉色づく頃は
心に穴が開いて
指の先少し冷えて
貴方の温度探す

今を生きる すべての人に捧ぐ
俯いた貴方と 靴を鳴らし 昔を飛べ

夢から目が覚めたら 君を連れて
未来を今 踊る
週末の街角 朝まで
言葉を交わそう

今を踊る すべての人に捧ぐ
君だけのダンスを 世間のフロアに出て叫べ

夢から目が覚めたら 君を連れて
未来を今 踊る
週末の街角 朝まで 夜を抱いて

さよなら
目が覚めたら すべて連れて
未来を今 変える
週末の街角 朝まで
電波を 世間を 未来を 踊ろう

はじめに

2015年に発売された星野源の4枚目のアルバム『YELLOW DANCER』
に収録された楽曲、『Week End』。

シングルでの発売はありませんが『Week End』のLIVE映像はYoutube上での再生回数は
1000万回を突破しており、ファンの間で根強い人気を誇る楽曲です。

思わず体が動いてしまうキャッチーなリズムが特徴である『Week End』ですが、
果たしてその歌詞はどのような内容なのでしょうか。

早速歌詞解説を行ってまいります。

歌詞考察

さよならの対象とは

さよなら
目が覚めたら 君を連れて
未来を今 踊る
週末の街角 ここから 始まる

夢から目が覚めたら 君を連れて
未来を今 踊る
週末の街角 朝まで
体を交わそう

頭サビです。

「Week End」の特徴であるキャッチーなリズムとは対照的に、
「さよなら」という別れの言葉からこのパートは始まります。

一体何に対して離別の意を告げているのでしょうか。
説明のために以降の歌詞を見てみます。

まず「週末の街角 ここから始まる」 という歌詞に着目しましょう。
週末では平日の学校や仕事から解放されて、多くの人は晴れやかな気持ちになるものです。

そんな週末から始まる、という歌詞は一度平日で溜まってしまった
ストレスや憂鬱な気持ちが、リセットされた状態のことを指すのではないでしょうか。

そして「未来を今 踊る」という歌詞は平日中に思い描いていた楽しい未来、
つまり週末になり思い切り楽しむ様が描かれていると考えられます。

これらの歌詞より、さよならの対象はストレスや憂鬱な気持ちであると言えるでしょう。

『Week End』は人々が週末に味わうような晴れやかな気持ちを描いた曲なのです。

春の訪れに気持ちは高まって

花が色づく頃は
心も浮ついて
誰かに声をかけて
無茶な口説き方して

今を踊る すべての人に捧ぐ
俯いた貴方の 腕を掴み 音に乗って

一番Aメロ〜Bメロです。

「花が色づく頃は」という歌詞から、ここで歌われる内容は
春の時期のことであることが分かります。

また「心も浮ついて」「無茶な口説き方して」と、
春の賑やかな雰囲気に思わず馬鹿なことをしてしまうことが描かれます。

このような春の情景描写がされる理由は、頭サビで描かれたような
晴れやかな気持ちをより具体化するためでしょう。

そして「俯いた貴方の腕を掴み」とあるように、そんな気持ちになろうよ
と落ち込んでいる人々を元気づける歌詞が綴られるのです。

今を踊るというテーマ

夢から目が覚めたら 君を連れて
未来を今 踊る
週末の街角 朝まで
身体を交わそう

一番サビです。

歌詞の内容は頭サビと同様。
ここでは「未来を今踊る」という歌詞に着目します。

『Week End』以外にも星野源の代表曲、『SUN』で「僕達はいつか終わるから 踊る今」
という歌詞があったりするように、星野源は「今を踊る」という表現を多用しています。

これは星野源が2012年に一度病に倒れ、生死をさまよったことが関係していると考えられます。

強く死を意識した経験があるからこそ、生きている今を思い切り楽しもう。
つまり今を踊ると歌うのです。

秋の気配に重ねられるものとは

木の葉色づく頃は
心に穴が開いて
指の先少し冷えて
貴方の温度探す

今を生きる すべての人に捧ぐ
俯いた貴方と 靴を鳴らし 昔を飛べ

二番Aメロ〜Bメロです。

「木の葉色づく頃は」とある事から紅葉の頃、つまり秋の時期のことを
歌っていることが分かります。

続く歌詞は「心に穴が空いて」「指の先少し冷えて」という内容。

段々と気温が低下していく秋は、それに合わせて気持ちも低下してしまうものです。
ここではそんな秋の寒さによって落ち込む人々の心を歌っています。

そしてこのような歌詞が歌われる理由を理解するヒントは
このパートの最後にある「昔を飛べ」という歌詞にあります。

昔を飛べ。
つまり、過去のことを吹っ切って前に進めということでしょう。

そして『Week End』はストレスや鬱憤に別れを告げ、晴れやかな気持ちになろうという歌です。

このように考えると昔、というのはストレスや鬱憤で苛まれていた過去のことだと考えられます。

そして、そんな過去に苦しめられていた気持ちを具体化するために、
秋の寒さで落ち込む気持ちを描写しているのです。

一番の春の描写に引き続き、季節を上手く用いた心理描写と言えます。

晴れやかな気持ちの先には

夢から目が覚めたら 君を連れて
未来を今 踊る
週末の街角 朝まで
言葉を交わそう

今を踊る すべての人に捧ぐ
君だけのダンスを 世間のフロアに出て叫べ

夢から目が覚めたら 君を連れて
未来を今 踊る
週末の街角 朝まで 夜を抱いて

さよなら
目が覚めたら すべて連れて
未来を今 変える
週末の街角 朝まで
電波を 世間を 未来を 踊ろう

二番サビ〜大サビです。

基本的にこれまでの歌詞と同じ内容が繰り返されています。

しかし、ひときわ星野源が力を込めて歌い上げる部分があります。
それが「君だけのダンスを 世間のフロアに出て叫べ」という歌詞です。

先程説明したように、「今を踊る」とは今を思い切り楽しむということの比喩表現です。

このことから、君だけのダンスとは人それぞれの楽しみ方というような意味だと考えられます。

往々にしてそういった自分だけの楽しみというのは中々出しづらいものです。
大多数の意見が良しとされる日本であれば尚更ですね。

しかし、「世間のフロアーに出て叫べ」と、そんな人には言いづらい楽しみを
世の中に思い切り伝えろ、と綴られます。

晴れやかな気持ちになった次は自分らしく楽しんで。
そんなメッセージをこめ、星野源は力強くこの部分を歌うのです。

そして、「電波を 世間を 未来を 踊ろう」と電波=テレビやラジオ、世間、未来
全てに対して自分らしさを見せようと歌い、『Week End』は締めくくられます。

終わりに

今回はファンの間で根強い人気を誇る星野源の楽曲、『Week End』を特集しました。

その結果辛いことがあっても、それを乗り越えて自分らしく楽しもうという
メッセージが込められた楽曲であることがわかりました。

その人気の高さ故にLIVEでよく披露される楽曲です。

メロディは勿論のこと歌詞の内容も把握した上でLIVEに臨むと、
より一層この曲を楽しむことができるでしょう。

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