星野源『Family Song』歌詞の意味・考察と解説

目が覚めて 涎を拭いたら
窓辺に光が微笑んでた
空の青 踊る緑の葉
畳んだタオルの痕

救急車の サイレンが
胸の糸を 締めるから
夕方の メロディに
想い乗せて 届けてくれないか

ただ 幸せが
一日でも多く
側にありますように
悲しみは
次のあなたへの
橋になりますように
遠い場所も繋がっているよ

出会いに意味などないけれど
血の色 形も違うけど
いつもまでも側にいることが
できたらいいだろうな

遠きビルに日が跳ねて
帰り道を照らすように
街灯のメロディに
祈り乗せて届けてくれないか

ただ 幸せが
一日でも多く
側にありますように
悲しみは
次のあなたへの
架け橋になるように

あなたは何処でも行ける
あなたは何にでもなれる

ただ 幸せが
一日でも多く
側にありますように
悲しみは
次のあなたへの
橋になりますように

微笑みが
一日でも多く
側にありますように
涙の味は
次のあなたへの
橋になりますように
遠い場所も繋がっているよ

はじめに

2017年に発売された星野源の10枚目のシングル、『Family Song』。

前作『恋』が爆発的なヒットを記録し、次の作品に注目が
集まっていた中で発表された楽曲です。

そのテーマは『Family Song』という歌詞からもあるように「家族」でした。
家族という普遍的なテーマを、星野源は果たしてどのように表現したのでしょうか。

今回はそんな『Family Song』の歌詞考察を行います。

歌詞考察

穏やかな日常と変化を告げるサイレン

目が覚めて 涎を拭いたら
窓辺に光が微笑んでた
空の青 踊る緑の葉
畳んだタオルの痕

救急車の サイレンが
胸の糸を 締めるから
夕方の メロディに
想い乗せて 届けてくれないか

一番Aメロです。

「目が覚めて 涎を拭いたら 窓辺に光が微笑んでいた」
「窓の青 踊る緑の葉」「畳んだタオルの跡」。

実に穏やかな日常風景が描かれています。

特に「窓辺に光が微笑んでいた」という歌詞については、そのように感じる
主人公の感性もまた、穏やかな優しいものなのだろうなと感じさせます。

しかし、そんな穏やかなAメロに対して、Bメロは状況をが一変します。

そのことが分かるのが「救急車のサイレンが 胸の糸を締めるから」という部分。
自身の家族が倒れてしまったことを連想させます。

その後に続く「夕方の メロディに 想い乗せて 届けてくれないか」という歌詞は
救急車で搬送されてしまった家族に向けられたものだと考えられます。

どうか助かってほしいという自分の思いが、夕方のチャイムに乗って届いてほしいと歌うのです。

ここでは穏やかな日常に一つの不安が訪れてしまったことを描いています。

悲しも乗り越えて、幸せになって

ただ 幸せが
一日でも多く
側にありますように
悲しみは
次のあなたへの
橋になりますように
遠い場所も繋がっているよ

一番サビです。

まず「ただ幸せが 一日でも多く 側にありますように」という
心温まる優しいメッセージが綴られます。

このメッセージは次に繋がる歌詞と地続きになっています。
その歌詞とは「悲しみは次のあなたへの橋になりますように」というもの。

Bメロで綴られたような、日常で起こり得る悲しみを乗り越えて「橋になりますように」
つまり、それらが幸せへつながるように生きてほしいと歌うのです。

生きていれば悲しみや苦しみは避けられないもの。
しかし、そういったものさえもできることなら幸せへとつなげるような心を持ってほしい。

そんな願いを込めて「幸せが一日でも多く 側にありますように」と綴るのです。

星野源が考える「家族の形」とは

出会いに意味などないけれど
血の色 形も違うけど
いつもまでも側にいることが
できたらいいだろうな

遠きビルに日が跳ねて
帰り道を照らすように
街灯のメロディに
祈り乗せて届けてくれないか

二番Aメロ〜Bメロです。

ここで歌われるのは星野源が考える家族のあり様です。

現代、家族の形というものはかつてと比較して多様化しています。
国際婚、同性婚、核家族といった言葉を思い起こして頂ければ
家族の多様化が進んでいることが分かると思います。

そんな多様化を「出会いに意味などないけれど」「血の色 形も違うけど」と表現しつつ
「いつまでも 側にいることが できたらいいだろうな」と続けます。

この歌詞の意味するところは、多様化といった表面上の問題はどうでもよく、
いつまでも側にいたいと思える相手がいるならば、それは家族だというものだと考えられます。

これが星野源が考える家族の有り様なのです。

そして「街灯のメロディに 祈りのせて届けてくれないか」と、仕事や学校から
帰宅中の大切な相手に想いを届けたいという意味合いの歌詞が続きます。

これは父親や母親、娘や息子といった役割ではなく、「ただ大事に思う相手こそが家族」
という星野源のメッセージを具体化するために綴られていると考えられます。

幸せを思う相手こそ家族

ただ 幸せが
一日でも多く
側にありますように
悲しみは
次のあなたへの
架け橋になるように

あなたは何処でも行ける
あなたは何にでもなれる

ただ 幸せが
一日でも多く
側にありますように
悲しみは
次のあなたへの
橋になりますように

微笑みが
一日でも多く
側にありますように
涙の味は
次のあなたへの
橋になりますように
遠い場所も繋がっているよ

二番サビ〜大サビです。

基本的には一番サビと同様の内容が綴られますが、先述した星野源が考える家族のあり様
を元に考えると、やはりその考えから歌詞が綴られていることがわかります。

「ただ幸せが 一日でも多く側にありますように」という歌詞は
まさにその考えを体現していると言えるでしょう。

これほど大事に思える相手は星野源の考えからすると、家族以外の何者でもありません。

またこのパートの最後の歌詞「遠い場所でも繋がっているよ」というのは
相手を大事に思うその思いこそが重要で、それさえあれば物理的な距離は関係ない
ということを示していると考えられます。

終わりに

今回は星野源の10枚目のシングル『Family Song』を特集しました。

その結果分かったのは、星野源が家族というのは性別や年齢など関係なく、ただ大事に
思う相手のことを言うのだと考えているということ。

そういった考えから作られた曲であるため、登場する歌詞は
とても優しい心温まるものばかりです。

そんな気持ちを穏やかにさせてくれる歌詞に耳を傾けながら
『Family Song』を聞いてみてはいかがでしょうか。

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