星野源『Ain’t Nobody Know』歌詞の意味を考察・解釈

Baby 瞳の中 雨で濡れてた
とっくの昔出会った
ような気がした

暗闇 温かな肌
言葉の裏の想いが
心の首筋舐めた
その後で

Ain’t nobody know
Ain’t nobody watching us
僕らのキスは
いつまでも いつまででも
続くだろう

Ain’t nobody know
Ain’t nobody watching us
さよならさえも
いつまでも いつまででも
奪えないさ

Beats me 頭の中 怒りで満ちた
夜が壊れるほど
二人踊った

卑劣が肩を叩けば
笑顔が唾の代わりさ
誰も来られない場所に
僕ら居る

Ain’t nobody know
Ain’t nobody watching us
僕らのキスは
いつまでも いつまででも
続くだろう

Ain’t nobody know
Ain’t nobody watching us
さよならさえも
いつまでも いつまででも
奪えない

Ain’t nobody know
Ain’t nobody watching us
僕らのキスは
いつまでも いつまででも
続くだろう

Ain’t nobody know
Ain’t nobody watching us
さよならさえも
いつまでも いつまででも
奪えないさ

歌詞考察の前に

『Ain’t Nobody Know』のMVが2019年11月14日にプレミア公開されました。
同年10月14日にリリースされた星野源『Same Thing』EPに収録されています。
深夜公開にも関わらず公開から僅か5分で動画再生回数が1万を超えていました。

同曲は星野源さん(以下、星野さんと表記)とトム・ミッシュ(Thomas Abraham Misch)さんの共同プロデュースとなっています。

2人の知り合ったきっかけは同年5月に行われたトム・ミッシュ来日公演時に行われた対談でした。

トム・ミッシュさんは英国のミュージシャンでありプロデューサーです。
16歳の時に自身の音楽をネット上でアップし、絶大な人気を確立してきました。

こうした実力から「ロンドンの若き天才」その後も「22歳の逸材」など異名を持つことになりました。

そんな実力派と日本を代表するアーティスト星野源さんの生み出す名曲のMVが見れるなんて光栄ですね。

さて今回プレミア公開されたMVの内容や曲調に触れてみたいと思います。

MVでは星野さんと松重豊さん(以下、松重さんと表記)が一室でゆったりと語らっています。
2人の仲の良さは今では知らない人がいないほどになっていますね。

2018年に「引っ越し大名」の撮影現場で初めて顔を合わせた2人は、初日に音楽の話で盛り上がり食事を共にしました。

役柄の格好(松重さんは家老、星野さんは侍)のままでサウスロンドンの音楽の話をしている様は異様だったことでしょう(笑)

松重さんは星野さんについて次のようなコメントも述べています。

「初めてこんなにすぐ人と仲良くなれた」

https://smart-flash.jp/entame/81883 smart-flashより

本当に松重さんが星野さんを気にっており、星野さんも松重さんが大好きな様子を映像からも見て取れましたね。

曲調はどのようなものでしょうか。
イントロのメロディアスなギターは聴く人の心に何かをそっと語りかけてくるようでした。

音が現れては消える、そんな音楽表現はまるで「人が言いかけてはまたやめる」を繰り返しているように感じました。

それではさっそく気になる歌詞の意味を考察していくことにしましょう。

タイトル『Ain’t Nobody Know』とは

「ain’t」「~じゃない」「~じゃなかった」という意味があります。
「ain’t」は方言に由来するとされる短縮表現です。
一説によれば18世紀頃から広く用いられるようになったとされています。

方言独特の粗野で粗暴な面を持ち合わされており「~だぜ」「~じゃねぇ」といったニュアンスを伝えるようです。

「Nobody Know」「誰も知らない」という意味です。
ですから「ain’t」の粗野な感じを付随するならば「誰も知らねぇぜ」というニュアンスになると考えられます。

星野さんは普段の会話や役柄でも丁寧に綺麗な言葉を話すことが多いですね。
ですが今作や「さらしもの」におけるラップなどで尖ったテイストを露出してきてますね(どちらも魅力です)

タイトルが何について「誰も知らねぇぜ」と述べているのかについては続く部分で考えてみたいと思います。

『Ain’t Nobody Know』歌詞の意味

大人の恋の行方―濡れた瞳に誘われて

Baby 瞳の中 雨で濡れてた
とっくの昔出会った
ような気がした

今回の考察では2人の男女を主軸に進めていきたいと思います。
さて歌詞全体の表現から男性側の視点で書き綴られていると考えました。

彼が初めて彼女を見たとき、彼女は瞳に涙を浮かべていたのでしょう。
彼女の涙の理由を知りたくて、また彼女を守りたい一心で関係を深めていったものと思われます。

彼女と話をしているとどこか不思議な感覚に包まれたのでしょう。
確かに会うのは初めてですが「とっくの昔 出会った」ような感覚を彼は味わっていたのです。

それほどまでに彼と彼女は相性が良いのかもしれません。

真夜中の探り合い

暗闇 温かな肌
言葉の裏の想いが
心の首筋舐めた
その後で

「暗闇」という表現から時刻が夜遅い時間であると判断できます。
「温かな肌」という表現から2人が互いに触れ合う関係であると理解できるでしょう。

とりわけ注目したいのが「心の首筋 舐めた」というフレーズです。
コメント欄でも多くの方が注目されていたフレーズの1つであり今作にアダルティ要素を感じさせる部分でしょう。

首筋また首を舐める(あるいはキス)する心理状態について調べてみました。
多くの場合、それは「独占欲」「嫉妬心」からくるものとしていました。

また首に上記の行為をされると「驚いたり」その後に「安心感」が生まれるようです。

筆者はそのような心理状態を踏まえて、2人が互いを自分だけの特別な存在に思っていたと考えました。
また互いの言葉の意図を把握し驚いたり安堵していたのだと解釈しました。

具体的に言えば「なんで自分のことそこまでわかるの!?」と最初は驚き、後に「こんなに共感してくれるんだ」と安堵するといった感じだと思います。

わからない時も―2人だけの場所

Beats me 頭の中 怒りで満ちた
夜が壊れるほど
二人踊った

卑劣が肩を叩けば
笑顔が唾の代わりさ
誰も来られない場所に
僕ら居る

「Beats me」とは直訳すると「叩く、打つ」という意味になります。
しかし今回はスラングとしての意味「わかなない」が適当かと考えました。

この表現から彼がさまざまな分野でわからなくなったことを予想できます。

・自分の事がわからなくなった
・世の中の事がわからなくなった
・彼女のことがわからなくなった

いずれにせよ彼は彼女と踊り明かすことでこの問題を解決したようです。

続く歌詞には「卑劣が肩を叩けば 笑顔が唾の代わりさ」という難解なフレーズが登場します。

「卑劣」「正々堂々としていない汚いこと」を意味しています。
「肩を叩く」というのはビジネス界において「上下関係」「退職を勧められる」ことを暗示しているようです。

「唾」唾液のことで物を消化するのを助ける働きがあります。
粘り気があるのも特色の一つでしょう。

以上を併合して考えると、彼の次のような考えを理解できます。

「周囲の卑劣さが自身の上に覆い被さり、その場から退けられそうな気持ちになっても、お前の笑顔がそれらを消化して粘り強く生きる助けになるんだ」

彼女の笑顔に彼はその後もずっと救われたに違いありません。

愛―荒々しく、深く深く

Ain’t nobody know
Ain’t nobody watching us
僕らのキスは
いつまでも いつまででも
続くだろう

ここでタイトルの「Ain’t nobody know」が叫ばれています。
「Ain’t nobody watching us」「誰も私たちを見ていない」という意味です。

前述でも説明した通り「Ain’t」が用いられていると粗野また粗暴なニュアンスになると考えられます。

ですから人の目が気になった彼女に対し彼が

「誰も知らねぇぜ」「誰も俺たちを見てねぇぜ」と言っているのでしょう。
それから2人は言葉を口にするのをやめ、互いの唇を重ね合わせることだけに集中していきました。

歌詞の表現からも明らかなように、そうした時間は永遠に続くように感じたことでしょう。

終わりのないキスに2人は闇夜に溶けていくようでした。。

まとめ

いかがだったでしょうか。
MVはとても微笑ましく、星野さんと松重さんの仲睦まじい感じがたまりませんでしたね!

2人で飲み物を飲みながら談話したり写真を撮り合ったりと、、ただただ微笑ましかったし羨ましかったです(笑)

歌詞の内容はとてもアダルティであり男女の愛のカタチと感情のやりとりを汲み取ることができました。

歌詞を最後まで見るとずっとは一緒にいられないと互いに理解しているのでしょう。

だからこそ刹那の時間に永遠と錯覚するほどのキスを重ねていたのだと筆者は考えました。

星野さんの今後の活動と次回作に期待し注目していきたいと思います。
また松重さんもずっと元気に笑顔で活動して下さい。

情熱的で味わい深い作品をありがとうございました。

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