星野源『Pop Virus』歌詞の意味・考察と解説

音の中で 君を探してる
霧の中で 朽ち果てても彷徨う
闇の中で 君を愛してる
刻む 一拍の永遠を

歌の中で 君を探してる
波の中で 笑いながら漂う
今の中で 君を愛してる
刻む 一拍の永遠を
刻む 一粒の永遠を

ふざけた人間なんだ
偏る生活を歌舞いた
そう君の手の平
美しくクルクル返ったんだ
口から音が出る病気
心臓から花が咲くように
魔法はいつでも
歌う波に乗っていた

始まりは 炎や
棒きれではなく 音楽だった

音の中で 君を探してる
霧の中で 朽ち果てても彷徨う
闇の中で 君を愛してる
刻む 一拍の永遠を

歌の中で 君を探してる
波の中で 笑いながら漂う
今の中で 君を愛してる
刻む 一拍の永遠を
渡す 一粒の永遠を

はじめに

2018年に発売された星野源の5枚目のアルバム『POP VIRUS』。

表題曲の『Pop Virus』はアルバム発売前にMVが公開され、大きな話題を生みました。

『SUN』、『恋』、『アイデア』など次々とヒット曲を世に生み出してきた星野源が
満を持して発表したアルバムを象徴する一曲である『Pop Virus』。

その歌詞にはどのようなメッセージが込められているのでしょうか。
早速歌詞考察を行ってまいります。

歌詞考察

音や歌、刹那の中で君との永遠を

音の中で 君を探してる
霧の中で 朽ち果てても彷徨う
闇の中で 君を愛してる
刻む 一拍の永遠を

歌の中で 君を探してる
波の中で 笑いながら漂う
今の中で 君を愛してる
刻む 一拍の永遠を
刻む 一粒の永遠を

頭サビです。

このパートで注目すべきなのは「音の中で」「霧の中で」「闇の中で」と繰り返される
「〇〇の中で」という表現です。

いずれも不確かな環境下に置かれていることを表現しています。
そんな中で「君を探してる」「君を愛してる」と「君」を求める歌詞が続きます。

これは星野源の作曲に対する姿勢を表していると考えられるでしょう。

世間を賑わせるヒット曲を数々生み出してきた星野源ですが、当然それらの曲を
作るには並々ならぬ苦労があったはずです。

それはまるで霧や闇といった周囲が全く見えない中で人探しをするようなもの。
その事実を「闇の中で君を探してる」といったような比喩表現で表したものと考えられます。

そしてそんな中で作り上げた楽曲を「一拍の永遠」という一瞬だけれども永遠に感じられる
ほど大切なものと表現しているのです。

音楽こそ自分のすべて

ふざけた人間なんだ
偏る生活を歌舞いた
そう君の手の平
美しくクルクル返ったんだ
口から音が出る病気
心臓から花が咲くように
魔法はいつでも
歌う波に乗っていた

始まりは 炎や
棒きれではなく 音楽だった

一番Aメロ〜Bメロです。

冒頭の「ふざけた人間なんだ偏る生活を歌舞いた」というのは星野源自身の
ことを表しています。

ふざけた人間だから、適当にしか送れない生活を歌舞く、つまりおどけて生きることしか
できないと綴っています。

これは一般人としてではなくミュージシャンとして生きることを
客観的に振り返った際に生まれた自身への感想だと考えられます。

そんな自分への客観的な視線は「口から音が出る病気」という歌詞にも表れています。

どれだけ我慢してもつい音楽を作りたくなってしまうほど自分が音楽がいかに好きで
そのため、ミュージシャンとしてしか生きられない人間であることを表現しているのでしょう。

そして最後の「始まりは 炎や棒きれではなく 音楽だった」に自分にとって音楽がいかに
重要な存在であるかを示しています。

人類は原始人であった頃、炎や棒きれを道具として扱うことにより
発展を遂げたと言われています。
つまり炎や棒切れは人類の発展の始まりに欠かせないものだったのです。

それらに対して自分の発展の始まりは音楽だったということをこの歌詞では言っているのです。

星野源にとって音楽がどれほど大事な存在であるかが伝わってくる内容です。

五里霧中でも永遠を刻み続けて

音の中で 君を探してる
霧の中で 朽ち果てても彷徨う
闇の中で 君を愛してる
刻む 一拍の永遠を

歌の中で 君を探してる
波の中で 笑いながら漂う
今の中で 君を愛してる
刻む 一拍の永遠を
渡す 一粒の永遠を

一番サビです。

歌詞の内容は頭サビと同様。

『Pop Virus』は邦楽には珍しく、歌詞構成が頭サビ→一番Aメロ〜Bメロ→一番サビという
非常にシンプルな構成です。

それゆえに繰り返されるサビの歌詞の内容がリスナーの耳に強く印象に残ります。

聞いていると、頭サビで説明したような星野源が作曲を行う際に抱える苦労や思いが
否が応でも伝わってきます。

これから星野源の曲を聴く際には思わずそんなことを思い出してしまう
強いメッセージを『Pop Virus』は持っているのです。

終わりに

作曲の際への思いや苦悩、音楽への愛。
考察した結果、『Pop Virus』はそんな感情が込められていることがわかりました。

ちなみにタイトルの意味はウィルスのように自身の音楽が
世間伝わっていく様を表現しているそうです。

そんなタイトルの意味通りに気づけばウィルスに感染したかのように繰り返し繰り返し
聞いてしまう魅力を持っている『Pop Virus』。

歌詞に込められたメッセージを読み取りながら、星野源が世間にばらまいた上質なポップス
に心ゆくまで感染してみてはいかがでしょうか。

コメントを残す