平井 大 『THE GIFT』歌詞の意味を考察・解釈

はじめに

聞こえるよ
僕の名を呼ぶその声が
月明かりの中 いつかのメッセージ
届いているよ

「また会えるよね?」
なんて君が言うから
想い出がふいに溢れ出して
止まらなくなる

共に過ごした日々の記憶 優しい風のように
(Just like the wind from the land)
背中押した 旅立ちの季節

忘れないよ
僕らが重ねた運命は
同じ空 同じ星の下で
輝いている
(A gift from the moon)
忘れないで
僕らが出会えたキセキを
そしてキセキは信じるものだけに
贈られるモノ
This is a gift from the moon
This is a gift from the moon

伝わるよ
そのぬくもりもやさしさも
見上げればいつでも会えるはずさ
離れていても

「出会えて良かった」
なんて君が笑うから
淋しさがこぼれさがこぼれ落ちそうになって
話せなくなる

僕ら過ごした日々がいつか優しい風になり
(Just like the wind from the sea)
未来をほら 運んでくるさ

忘れないで
僕らが描いたキセキを
そしてそのキセキがまた明日へ続く
光になる
This is a gift from the moon

忘れないよ
僕らが重ねた運命は
同じ空 同じ星の下で
輝いている
(A gift from the moon)
忘れないで
僕らが出会えたキセキを
そしてキセキは信じるものだけに
贈られるモノ
This is a gift from the moon
This is a gift from the moon

『THE GIFT』とは2019年2月26日にネット上で公開された楽曲です。
あの大人気アニメドラえもん映画主題歌ともなり爆発的人気と知名度を
誇ったナンバーとなっています。
動画再生回数も僅か2週間足らずで140万回再生を記録するほどです。

映画ドラえもん「のび太の月面探査記」で多くの方の記憶に残り同年2
月27日にシングルリリースされました。

映画タイアップを強く意識している点を理解するために映画のキャッチ
コピーを外観してみましょう。

「ともだち歴、46億年。」「信じる力が僕らをつなぐ。」「ぼくは、想像力を信じる。」「わたしは、未来を信じる。」「おれは、友情を信じる。」「ぼくは、愛を信じる。」「ぼくは、みんなを信じてる。」「月のうさぎに逢いに行こう」「僕らは、想像力を信じてる。」「帰り道がわかっているから、どんなに暗くても怖くはない」「道が違っても、同じ光を見上げている」「万有引力があるんだね。離れてたって友達には」「思い出だって、思い出さないと死んでしまうから」「子供の頃、世界を救いたかった。今夜は、あいつを救いたい」「大人のフリが上手な人が、大人なだけだよ」

https://ja.wikipedia.org/wiki ウィキペディアより

これだけのキャッチコピーを盛り込んだ映画はなかなか存在しないでしょう。
『THE GIFT』の歌詞中にも「想い出」「信じる」「光」というフレーズが
キャッチコピーとの共通性を感じさせています。

平井大さんが映画を楽しみにして観に来た人たちのことを想像し大事な要素を
取りこぼさないようにしている姿が目に浮かびますね。

そんな大事に作詞された歌詞の考察をさっそく始めていくことにしましょう。

タイトル『THE GIFT』とは

『THE GIFT』を直訳すると「贈り物」という意味になります。
しかし歌詞中に用いられている熟語を考慮するともう少し意味を
付随する必要があることに気がつきました。

「This is a gift from the moon」つまり「月からの贈り物」という
意味合いがあるということです。
そして前後の文脈を考慮するならばその贈り物は「出会いのキセキ」
と紐付けされていることを読み取ることができます。

映画主人公の「のび太」は突如現れた「ルカ」との出会いをきっかけ
にさまざまな貴重な経験をしていきます。
ルカ以外にも個性豊かな月の住人たちとの出会いもまさにキセキと呼
べることだったに違いありません。

さらに筆者は月に向かうためにのび太たちが払った多くの犠牲や月に
いる人たちとの絆も「贈り物」の中に含まれるような気がしました。

『THE GIFT』歌詞の意味

離れた場所で聞こえる呼び声

聞こえるよ
僕の名を呼ぶその声が
月明かりの中 いつかのメッセージ
届いているよ

「また会えるよね?」
なんて君が言うから
想い出がふいに溢れ出して
止まらなくなる

ネタバレを避けるため公式サイトのあらすじ以上のことを
記載することは回避したいと思います。
のび太たちは一度月に行ってまた地球に帰ってきます。
それでも友となったもののピンチを知って助けにいきます。

そのピンチを伝えた声がのび太に聞こえた「僕を呼ぶ声」だ
と判断できます。
普段は美しく感じられる月明かりがこの時ばかりは不穏さを
のび太に伝えていたに違いありません。

月に向かうための犠牲や危険を考慮して地球に留まることも
選択肢として頭の中にあったことでしょう。
それでも再会を願う友の声を想い出してしまったのび太は自
分の払う犠牲と危険を顧みず月へと足を運んだのでした。

背中押されて月へ

共に過ごした日々の記憶 優しい風のように
(Just like the wind from the land)
背中押した 旅立ちの季節

映画では月へ向かう前にのび太たちの葛藤や心情を
忠実に丁寧に取り上げられていました。
彼らには平穏で温かな「日常」がありました。

ですからそれらに手を降り危険の伴う月旅行は自分
の力だけでは決められなかったでしょう。
地球にいる間に仲間から励まされ共に過ごした日々
の記憶を思い出し自らを勇気づけたことでしょう。

「Just like the wind from the land」が「陸からの
風のように」という訳として考察します。
そうすると歌詞の「優しい風」が月というより地球
で得られた心地よさを示唆すると読み取れます。

例証するなら宇宙に旅立つ宇宙飛行士たちが地球に
いる間に家族や友人と過ごして勇気をもらってから
大業を成し遂げる力にするといった感じでしょうか。

そのようにしてみんな誰かから背中を押されて困難
に立ち向かっていくことを歌詞は伝えているのだと
思います。

月からの贈り物―そのすべてを抱きしめて

忘れないよ
僕らが重ねた運命は
同じ空 同じ星の下で
輝いている
(A gift from the moon)
忘れないで
僕らが出会えたキセキを
そしてキセキは信じるものだけに
贈られるモノ
This is a gift from the moon
This is a gift from the moon

「僕らが重ねた運命」とは地球人を代表するような
のび太たちと月の住民(メインはルカ)の運命のこ
とを示唆しています。

同じ宇宙そして銀河系の中で繰り広げられることは
僕らにとって「共通」の事柄であると述べています。
地球人と宇宙人といったように別々のカテゴリーで
括りたくないというメッセージ性を感じます。

こうして大気圏を跨いだ友情関係、絆、信頼などの
すべてが「月からの贈り物」であると歌詞は要点と
して書いています。

彼らの紡いだ軌跡が「キセキ」となって銀河の星々
のように煌めいています。
その煌めきを一方では地球から他方からは宇宙から
眺め思いを馳せるのでした。

まとめ

いかがだったでしょうか。
考察してみますとより一層映画の細部を観察したくなりますね。
筆者の知ってるドラえもんはどんどん形を変えているように感じ
ます。

メインキャラの声優が変わってからの落ち込み様と熱意の冷めっ
ぷりは否めませんでしたがドラえもんが今なお多くの方に強い印
象をそして夢を与えていることに違いはありません。

ふと「雲の王国」で涙したことを今思い出しました(汗)平井大
さんのクリアで、それでいて溶け入るような歌声が切なさと感動
を運んできますね。

夢と希望、葛藤や不安など本当に多くの要素を包含した歌詞に魅
了されてしまいました。

平井大さんの今後の活動と次回作にも目が離せませんね。





コメントを残す