日向坂46 『やさしさが邪魔をする』歌詞の意味を考察・解釈

「やさしさに甘えない」
君の独り言を聞いた
胸の中で終わる恋を
もう一度抱いた

いつもと何も変わらない
シェード越しに陽が差し込み
鳥がさえずる朝が来た

ソファーの上で肩寄せて
寂しさを分け合いながら
これからのことポツリポツリ
話したこの夜

夢はいつでもここじゃないどこかにあるよ
一緒に居たらきっと叶わない

やさしさが邪魔をする 強がりと分かっていても
僕が止めない方が 君の為だと思った
幸せにできるなら どんな悲しみも変える
潤んでいるその瞳 涙が零れる前に

wow wow
キリマンジャロのコーヒーを味わえるのも最後かな
君が好んだこの酸味も忘れられないよ

これからの日々後悔をさせたくなくて
微笑みながら見送るしかない

ワガママと思いやり 胸の奥綱引きしてる
君を失うなんて 現実的じゃないよね
唇を噛み締めて 泣き言なんか言わない
君の夢叶うなら このまま我慢してよう
wow wow wow wow

ドアの近くまでゆっくりと歩いていく
君が待ってたとしても 愛の背中追いかけない

「やさしさに甘えない」
君の独り言を聞いた
胸の中で終わる恋を
もう一度抱いた

やさしさが邪魔をする 強がりと分かっていても
僕が止めない方が 君の為だと思った
幸せにできるなら どんな悲しみも変える
今だって愛してる 潤んでいるその瞳
涙が零れる前に
wow wow

はじめに

『やさしさが邪魔をする』とは2019年6月27日にネット上で公開された
楽曲です。
同年7月17日リリースされる 日向坂46 2nd Single「ドレミソラシド」に
収録されています。

同年4月に大人気となった『キュン』から2か月経過しての今作MV公開と
なりました。

今作は加藤史帆さん、渡邉美穂さん、上村ひなのさんによるユニット曲で
す。
3人の息のピタリと合ったダンスにそれぞれの個性溢れる歌声に魅了される
こと間違いなしです。

特筆すべきは渡邉美穂さん上村ひなのさんの2人はユニット曲初の撮影で
すが自然な表情を崩さない点にあります。
彼女たちのそんな点に注目しながらMVをご覧いただければと思います。

監督は谷山剛氏でありドローンを使用しての撮影が試みられました。
アイドルユニットMVで多用されてきましたね。
今ではさまざまなシーンでドローン撮影が定着してきたように感じます。

海岸沿いや防波堤、部屋や屋上などさまざまな舞台でのダンスに最後まで
飽きずに見入ることでしょう。
特に今作のメンバー一人一人の身振りが大きく顔の表情も豊かで大変エモ
ーショナルな演技を見せています。

今作の曲調はミドルバラードの位置づけになると思います。
少ない楽器でメロディが構成され曲進行していき「切なさ」「純情」を露
出しています。

聴けば聴くほどに歌詞の海に心が溶け行くのを実感することでしょう。

それではさっそく歌詞の意味を考察していくことにしましょう。

タイトル『やさしさが邪魔をする』とは

本来であれば人を勇気づけ傷を癒す「優しさ」が人によっては
「邪魔」をするという点を強調しています。

上記のようなケースは日常の至るところで見られます。

例えば病気ゆえに甘いものを控えなければならない人が糖分を
我慢しているとします。
そこへそれを見かねた友達が「優しさ」を示してケーキをあげ
ます。

これは一見すればその人のためになりますが、病気を完治させ
ることを「邪魔」していると判断されるでしょう。

同様に今作でも一人の男性主人公の優しさが女性のあることへ
の壁になってしまいます。
詳しくは続く考察を見てみましょう。

『やさしさが邪魔をする』歌詞の意味

強い君―強がりな君

「やさしさに甘えない」
君の独り言を聞いた
胸の中で終わる恋を
もう一度抱いた

いつもと何も変わらない
シェード越しに陽が差し込み
鳥がさえずる朝が来た

ソファーの上で肩寄せて
寂しさを分け合いながら
これからのことポツリポツリ
話したこの夜

今回の考察では一人の男性主人公とその彼女である女性を
主軸に進めていきたいと思います。

二人は家のソファー(どちらかの自宅)で同じ時を過ごし
ていました。
楽しい話を散々共有したそのあとに今後の話を切り出した
のは彼女でした。

歌詞全体を見ると彼女には「夢」があるようです。
それはアイドルになるもしくは誰にでもできないような目
標なのかもしれません。

優しいタイプの彼が彼女を励ましてこういったのかもしれ
ません。
「大丈夫。いつでも側にいて支えてあげるから」
これが彼の出来る精一杯のそして唯一のことに思えました。

ところが彼女は彼から顔をそっと背け、独り言を呟きます。
「やさしさに甘えない」
それはまるで自分に言い聞かせるかのように彼には聞こえ
ました。

当然、彼は戸惑い「自分は必要とされてないのだろうか」
と考え出します。

二人は息を合わせたかのように自然と黙り込んでしまいま
す。
さっきまでの賑やかさが嘘のように部屋全体に静寂が広が
っていきます。

そうこうしている内に窓の外からは朝の日差しが差し込み
二人を眩しく照らします。

僕はここに、夢ならあそこに

夢はいつでもここじゃないどこかにあるよ
一緒に居たらきっと叶わない

やさしさが邪魔をする 強がりと分かっていても
僕が止めない方が 君の為だと思った
幸せにできるなら どんな悲しみも変える
潤んでいるその瞳 涙が零れる前に

長い夜の長い話し合いを経て彼はある結論に到達します。
「彼女の夢は大きく平凡な自分の周りになど決してない」
ということです。

彼の持ち味である「やさしさ」は彼女にとって「壁」であ
り彼女の夢を「邪魔」してしまうのです。
でも彼は決して強くありません。
ですから彼が彼女の背中を押すのは「強がり」なのです。

彼は彼女と共に過ごす時間を捨てることで彼女の夢を優先
させます。
彼のプライオリティに対する認識からも非常に優しい性格
なのだと再認識させられます。

彼は彼女を見送ってから激しく泣いたのでしょう。
背中を押した手を涙がゆっくり濡らしていきました。
同時に彼の目の前に広がる世界は歪んで見えました。

心の綱引き―響くピストル

ワガママと思いやり 胸の奥綱引きしてる
君を失うなんて 現実的じゃないよね
唇を噛み締めて 泣き言なんか言わない
君の夢叶うなら このまま我慢してよう
wow wow wow wow

ドアの近くまでゆっくりと歩いていく
君が待ってたとしても 愛の背中追いかけない

この部分では彼の心の中で2つの感情がぶつかり合い
葛藤していることを示しています。

「ワガママ」と「思いやり」が互いに誘引力を発して
引き合います。
終わらないかのように見えた綱引きの終焉を決意とい
うピストルで迎えます。

彼は「一緒に居て欲しい」の本音を胸ポケットにそっ
としまい「夢を掴んでね」と彼女の背中を押すことに
します。

彼女を失う現実を彼はとても受け入れられません。
それは彼にとってリアリティを失った非現実世界なの
です。

彼女が「待っている」つまり「本当にいいの?」と彼
に揺さぶりをかけたとしても彼の決意は変わりません。

手を振る彼を後にして彼女もまた、大粒の涙を流すの
でした。。

まとめ

いかが、だった、、でしょうか(涙)
夢とは時に美しくそれでいてなんと残酷なのでしょうか。
「二兎を追う者は一兎も得ず」という言葉を痛感します。

男性の皆さんが今作の主人公だったらどうしますか。
彼女の夢を応援する思いやりを示しますか。
それとも一緒に居て欲しいとワガママを言うでしょうか。

非情にリアリティに富んだ歌詞であり考えさせられる内容
だったと思います。
加藤史帆さん、渡邉美穂さん、上村ひなのさんそれぞれの
パフォーマンスも大変素晴らしかったです。

日向坂46の次回作と今後の活動に期待し注目していきたい
と思います。 

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