日向坂46 『ソンナコトナイヨ』歌詞の意味を考察・解釈

春の風が 不意に吹いて
窓のカーテンを膨らませた
まるで君が 拗ねた時の
ほっぺたみたいに

切りすぎた前髪 奈良美智の絵だ
誰かに言われて どうして落ち込んでるのかな

ソンナコトナイヨ 僕はそう思わない
どんな君だって ときめいてしまうよ
ソンナコトナイヨ ハグしたくなるほど
クラスで1番 君が可愛いよ
ちゃんと鏡で自分見てごらん 本当似合ってるじゃないか
あの絵の女の子だって チャーミングだろ

ソンナコトナイヨ!

さっきまでの 日差しと影
教室の床は光の地図
1秒ごとに 変わって行くよ
思春期の気持ち

分かってはいたけど 子供っぽいよね
ママにも言われた そのうちまたすぐ伸びてくるでしょ

気になんてするな 僕は嫌いじゃない
どこが嫌なの 似合っているのに
気になんてするな いつだって眩しい
世界で1番好きだと気付いた
他に綺麗な人はいるけど 僕は君でなきゃ嫌だ
あの絵の女の子のように 目が離せない

こんな好きなんだ いつからかハマってた
どんな君だって ガッカリなんかしない

ソンナコトナイヨ 僕はそう思わない
どんな君だって ときめいてしまうよ
ソンナコトナイヨ ハグしたくなるほど
クラスで1番 君が可愛いよ
ちゃんと鏡で自分見てごらん 本当似合ってるじゃないか
あの絵の女の子だって チャーミングだろ

どこにでもいるようなタイプなら
こんなに好きにはなれないよ
そう他にいないから君しかダメなんだ
どこにでもいるようなタイプなら
こんなに好きにはなれないよ
君だから君だからこんなに好きなんだ

歌詞考察の前に

人気アイドルグループである日向坂46が歌う『ソンナコトナイヨ』MVが2020年1月23日にネット上で公開されました。
同年2月19日には 4th Singleとしてリリースが決定しています。
動画再生回数は公開から僅か1日で60万を超える大人気ナンバーとなりました。

今作MVの監督を務めるのは安藤隼人氏です。
ロケ地は原宿などの都心また横浜のビル群が見える山下埠頭となっています。
難易度の高いダンスだけでなく雨に降られながらの撮影に苦労しながらも、素晴らしい作品に仕上がっていました。

注目は日向坂46のメンバーたちが見せる「チョキチョキダンス」です。
歌詞に合わせた愛らしいダンスはとても魅力的なのでお見逃しなく。
またメンバーの統一された衣装や個性豊かなそれぞれの衣装まで幅広く観察することができます。

曲調はどのような構成になっているのでしょうか。
筆者の率直な感想として全盛期AKBを連想させるようなアッパーなメロディーだと感じました。

波のように打ち付ける期待感と空に舞い上がる鳥のような軽快さが楽曲全体を成しているといった印象です。

それではさっそく気になるタイトルや歌詞の考察を始めていくことにしましょう。

タイトル『ソンナコトナイヨ』とは

カタカナ表記のタイトルが設定されていますね。
筆者が考えるにカタカナ表記は印象に残りやすく可愛さを伝えるのだと思います。

ファンの中には同じカタカナ表記のタイトルを集めて「キュン」「ドレミソラシド」からのアンサーソングではないかと考える方たちもいるようです。
とても興味深いと感じます。

筆者は歌詞の内容から今作が独立した物語であると考えました。
歌詞では男女がそれぞれ自身の気持ちを述べる珍しい構成になっています。
女性が思うことに対し男性が「ソンナコトナイヨ」とフォローしているのです。

ですからタイトルには主人公である男性が優しい否定によって好きな女性を見守っているという背景があると解釈しました。

続く部分から歌詞全体を外観してさらに詳しく背景を紐解いてみましょう。

『ソンナコトナイヨ』歌詞の意味

ご機嫌ナナメな君を眺め

春の風が 不意に吹いて
窓のカーテンを膨らませた
まるで君が 拗ねた時の
ほっぺたみたいに

切りすぎた前髪 奈良美智の絵だ
誰かに言われて どうして落ち込んでるのかな

今回は1人の男性主人公を主軸に考察を進めていきたいと思います。
後の歌詞に登場する「教室」クラス」というフレーズから彼は学生だと理解できます。
彼は好きな女の子がいました。

その子の事は何でも知っておりこれまでいろいろな表情も見てきました。
その点は彼のカーテンの例証が裏付けています。

風が吹き込みぶわっと膨らんだカーテンと彼の好きな女の子が拗ねた時のぽっぺを重ねています。
こうした例証がすぐさま浮かぶには日ごろの彼女の表情を見ていなければできないでしょう。

彼は彼女が今も拗ねていること、そしてその理由も知っています。
歌詞を見ると「切りすぎた前髪」が原因だと理解できます。

「奈良 美智」とは 日本の画家・彫刻家であり世界でも幅広く評価されています(これをアイドルソングにチョイスするセンス)

奈良 美智さんの絵で印象的なのは「前髪のとても短い女の子」でしょう。
その点を踏まえてクラスの誰かが彼女の前髪を皮肉ったと解釈できます。
もしそうだったのであれば皮肉った生徒は文学的知識があるなと思います(笑)

しかし一連の出来事を彼は物ともせず冷静に客観視しています。
こんなにも素敵で可愛いのに「どうして落ち込んでいるのかな」と疑問視しています。

特別のベールが覆う外的要因

ソンナコトナイヨ 僕はそう思わない
どんな君だって ときめいてしまうよ
ソンナコトナイヨ ハグしたくなるほど
クラスで1番 君が可愛いよ
ちゃんと鏡で自分見てごらん 本当似合ってるじゃないか
あの絵の女の子だって チャーミングだろ

ここで彼はタイトルを何度も繰り返し口にしています。
前述の前髪に対する彼女の気落ちと周囲の皮肉に対して「ソンナコトナイヨ」と彼は慰めるような仕方で述べているように感じます。

「僕はそう思わない」という自己主張から彼にとっていかに彼女が特別であり大切であるかをうかがい知ることができます。

皆さんも経験ある点だと思いますが「特別」は人の細かい部分を覆って魅力に変えてしまうことがありますね。
彼はまさにそのような状態にあるのだと解釈できます。

筆者が考えるに「奈良美智の絵」が引き合いに出された時点で彼女は前髪をかなり切ってしまったのでしょう。
それは確かにマイナス要因でありわかりやすく言えば失敗したのでしょう。

それでも好きな人にとってはマイナスをプラスに変えたいという思考が働きます。
彼にとって彼女の外的要因のマイナスは瞬時にプラスとなりむしろ「ときめいて」しまうほどになっているのです。

続く部分では「クラスで1番 君が可愛い」と絶賛しています。
(そりゃ全面的フォローにまわりますわな)

思春期の気変わり

さっきまでの 日差しと影
教室の床は光の地図
1秒ごとに 変わって行くよ
思春期の気持ち

ここでは思春期の気持ちが忙しく変化している様子が例証されています。

「日差しと影」は時間ごとにさまざまな長さや形になります。
前述に出てきたカーテンの隙間から漏れる日差しが教室の床を照らします。
それはまるで光と影で出来た地図のようです。

同じように思春期の気持ちは毎日変化します。
光の部分が好きの気持ちなら影の部分は嫌いの気持ちと言えるかもしれません。
好きな人に夢中になってるかと思えば突然気持ちが陰って嫌いになることもあります。

主人公の男性が彼女を嫌いになってはいませんが、なかなか進展しない関係に気持ちの陰りを見せたこともあったのでしょう。

彼女の性格と心情

分かってはいたけど 子供っぽいよね
ママにも言われた そのうちまたすぐ伸びてくるでしょ

この部分の短い2行は主人公の好きな女の子の性格と心情をよく表現しています。

まず彼女は前髪を切り過ぎた点に関して「子供っぽい」と口にしています。
彼女はまさに思春期に多く見られる「大人びていたい、背伸びしたい」と思っているのでしょう。

また「ママにも言われた」とあるように親の意見を参考にする性格なのだと解釈できます。

解釈がわかれる点ですが上記のママが言ったとされる言葉は文脈からすると2点あると思います。

・子供っぽい
・そのうちまた伸びてくるでしょ

筆者はどちらも該当すると思いますが、後者の台詞はよく親が口にする台詞であると感じました。
さらに前述でかなり気落ちしていた彼女にしては後者は前向き過ぎると感じたのでママの台詞は「そのうちまた伸びてくるでしょ」だと思いました。

いずれにせよ思春期は外見や自分が大人の魅力を持っているかを気にする時期だと言えますね(ニキビ1つで学校行きたくなくなるよねっと)

唯一無二故のぞっこん

どこにでもいるようなタイプなら
こんなに好きにはなれないよ
そう他にいないから君しかダメなんだ
どこにでもいるようなタイプなら
こんなに好きにはなれないよ
君だから君だからこんなに好きなんだ

「ぞっこん」という俗語を見出しに使用してしまいました(死語か)

この部分で主人公は自分の好きな人がいかに特別であり唯一無二の存在であるかを語っています。

ここで気になるのは彼が思う「どこにでもいるようなタイプ」です。
皆さんはどんなタイプだと思いますか。

筆者が推察するに「八方美人」は上記に該当するのだと思います。
また主人公の性格や言動から「ギャル系」や「男勝り系」ではないとも(え)

黙想と妄想のはざまの結果として残ったイメージが下記の通りです。

黒髪ロングでナチュラルメイク、美形ではないものの笑うと可愛い、主人公も含め周囲に公平に接する、国語95、数学80、社会92、理科75、英語80な文系女子

「、、、かもしれないって話(笑)」

間違っても筆者の好みを述べたわけではないのでね。
あくまで主人公の身になって考えたら上記のような人物像が浮かんできたのであしからず。
じゃあそういう女性は興味ないって?

「ソンナコトナイヨ」

まとめ

いかがだったでしょうか。
今作の歌詞を見ればみるほど主人公の自己主張凄いなって思います。
今までのアイドルソングの歌詞に登場する主人公はどこか引っ込み思案というか物陰から見守るタイプが多い気がします。

歌詞中の彼は全面的に彼女を支持し一生好きでいる勢いがありましたね。
彼女は彼の一途で熱狂的な愛に気づくのでしょうか。

なにはともあれ一生に一度でよいので「特別」を感じる異性に巡り合えたら幸せですよね。

その人物と交際するしないに関わらず幸せな時間が流れることでしょう。

日向坂46の愛嬌いっぱいのダンスと愉快なハーモニーもたいへん魅力的でした。
ビビッドカラーやシックなコーデとファッション面でも楽しむことのできてよかったです。

今後の活動と次回作に期待し注目していきたいと思います。
素敵な作品をありがとうございました。

コメントを残す