日向坂46 『窓を開けなくても』歌詞の意味を考察・解釈

青空と地平線 重なり合う場所まで
行ってみたいと君が呟いた
僕はどう答えれば いいのか分からなくて
右手かざして永遠を眺めた

君が何を言いたかったか
後になってやっと気付いたよ
こんな退屈な現実から
連れ出してほしかったんだろう 今すぐ

窓を開けなくても どこへでも行けるんだ
目を閉じてごらん 感じるはずさ 風が吹いているよ
胸の(胸の)奥に遠くの夢が見える

教室のカーテンは 呼吸をしてるように
外の空気をいつも受け入れている

教師たちが面倒そうに
授業中に窓を閉めるから
君は目の前の夢の場所に
落胆してしまったんだろう 愚かだ

今はできなくても 未来ならできるかも
諦めちゃダメだ 空の彼方 いつか聞こえてくる
鳥の(鳥の)声が新しい風を纏う

君は何を探していたか
ある日僕はやっと分かったよ
どんな頑ななガラス窓も
太陽と希望の光は届くよ

窓を開けなくても どこへでも行けるんだ
目を閉じてごらん 感じるはずさ 風が吹いているよ
胸の(胸の)奥に遠くの夢が見える

歌詞考察の前に

人気アイドルグループである日向坂46が歌う『窓を開けなくても』MVが2020年1月28日にネット上で公開されました。
同年2月19日にリリースされる 日向坂46 4th Single「ソンナコトナイヨ」に収録されています。

動画再生回数は公開初日から20万を超える人気振りを見せています。

今作MVはホテルのスイートルームにて撮影されています。
部屋中を縦横無尽に行き来するメンバーたちのシーンがメインとなっています。
彼女たちが着こなすパステルカラーの衣装にも注目です。

寝起きからメイクまで生活感を感じるパフォーマンスや控え目なダンスは身近に感じることができる内容でしたね。

メロディーも音数の少ないミドルテンポバラードに仕上がっていました。
いろいろな要素から今作がどこかほっこりするような印象を受けました。

歌詞はどのような内容になっているのでしょうか。
気になるタイトルと合わせて見ていきましょう。

タイトル『窓を開けなくても』とは

歌詞全体を考慮するとタイトル『窓』は「夢」と関連付けられているように思えます。

他の楽曲でも「窓を開けて飛び出す」という表現が「夢に向かって飛び出す」ことを示唆することが多いです。

また「窓から吹き込む風」は「夢へと誘う」描写もよく見られます。

歌詞中では「君」で表現されている人物が自分の考える仕方で夢を叶えようとしているのが読み取れます。
ですからタイトルは「自分が思っている仕方で夢を叶えなくても」という意味があるのだと解釈しました。

別の仕方があることを「僕」で表現されている主人公が歌詞全体の中で「君」に気づかせようと必死になっている点も見ることができます。

続く部分で2人の背景や心情を細かく見ていきましょう。

『窓を開けなくても』歌詞の意味

遠くを見据える君、戸惑う僕

青空と地平線 重なり合う場所まで
行ってみたいと君が呟いた
僕はどう答えれば いいのか分からなくて
右手かざして永遠を眺めた

君が何を言いたかったか
後になってやっと気付いたよ
こんな退屈な現実から
連れ出してほしかったんだろう 今すぐ

今回は1人の男性主人公を主軸に考察を進めていきたいと思います。

「僕」で表現される主人公には「君」で表現される大切な人がいました。
接し方や会話から君を女性として考えたいと思います。

あるとき彼女は彼に「青空と地平線 重なり合う場所まで行ってみたい」と呟きます。

「青空と地平線 重なり合う場所」とは「夢と現実が混じり合う状態」を指すと筆者は解釈しました。
そしてその場所は2人にとってとても遠くに感じる場所なのでしょう。

当初、この彼女の呟きが意図していることを彼は理解できなかったようです。
「綺麗なところに、どこか遠くに出かけたいってことかな」と考えていただけだったのかもしれません。

右手をかざしながら「あんな綺麗なところに行きたいね」と彼女に述べたのかもしれません。

しかし続く節を見ると彼が彼女の呟きの意図を把握したことが示されています。

単なる旅行としてではなく退屈な現実からの脱却という「環境の変化」を望んでいたことを悟ります。

「後になってやっと気付いた」という表現は数時間ではなく何日かの長い期間を指すように思えます。
彼は彼女が私生活で示す現実への不満や夢への欲求を実際に見た結果、彼女の呟きの背景について考え直したのだと考えられます。

夢、閉ざされたように感じて

教室のカーテンは 呼吸をしてるように
外の空気をいつも受け入れている

教師たちが面倒そうに
授業中に窓を閉めるから
君は目の前の夢の場所に
落胆してしまったんだろう 愚かだ

余談ですが教室のカーテン、風で膨らむ描写続きますね。
んー「ソンナコトナイヨ」の例証と重なりますね(余談終了)

この部分は彼女の目に映るものとそれに対する心情が綴られているようです。

「教室のカーテンが窓から吹き込む風を受け入れる様子」「まるで呼吸をしているように」感じています。
歌詞には記されていませんが膨らむカーテンを「夢に期待を膨らませている自分」に重ねたかもしれません。

しかし教師たちが「窓を閉める」描写が続き、彼女は「落胆」しています。
どうしてでしょうか。

教師の一連の行動が「目の前の夢の場所」と関連付けられています。
彼女には教師たちがまるで「ハイハイ、外ばっか見てないで授業に集中。君たちの夢への第一歩に繋がるのはここで教えられることですよ」と述べているように感じていたのではないでしょうか。

ですから「目の前の夢の場所」とはある種の皮肉であり「現実を見据えろ」と言われている気がして彼女は落胆したのだと筆者は考察しました。

最後に述べた「愚かだ」という台詞は主人公が彼女を見て述べた言葉でしょう。
いささか厳しい表現ではありますが、応援の気持ちを込めて述べたことに違いないでしょう。

今じゃなくても

今はできなくても 未来ならできるかも
諦めちゃダメだ 空の彼方 いつか聞こえてくる
鳥の(鳥の)声が新しい風を纏う

君は何を探していたか
ある日僕はやっと分かったよ
どんな頑ななガラス窓も
太陽と希望の光は届くよ

ここでは彼女と彼女の夢に対する彼の気持ちが綴られています。

「今はできなくても 未来ならできるかも」と述べています。
このフレーズはやや消極的に感じる人もいるかもしれません。

現に序盤では現実からの脱却に関連して「今すぐ」という彼女の気持ちが表現されていたからです。
夢を見る側の人にとっては「今すぐでなきゃ嫌だ」という強い感情が働いているでしょう。

それでも彼の言葉の要点は続く部分の「諦めちゃダメだ」という部分に集約されているのでしょう。

彼女は今すぐ叶わないのであれば諦めるという考えを持っていたのかもしれません。
それを見て取った彼がこのような激励の言葉で彼女を支えているように感じます。

さらに彼は「どんな頑ななガラス窓も 太陽と希望の光は届くよ」と彼女を慰めています。

これに関して「ある日 僕はやっとわかった」と述べているので、彼自身の実体験に基づく慰めであると理解できます。
「頑な」とは「頑固」に関連した意味があり「道理が通じない」というニュアンスがあります。

イメージするなら防弾ガラスのようでありながらスリガラスのように濁った窓を指すのかもしれません。

彼の「頑ななガラス」「自分の考えが通用しない、光の見えないと思える夢」を指すのでありそうした夢でも叶うんだと述べていることを理解できます。

「鳥の声が新しい風を纏う」とは彼女にひょんなことから「夢に関する新たなチャンスが舞い込む」ことを描写していると読み解きました。

ここまでで彼が彼女をいろいろな仕方で落胆から立ち直らせたいと願っていることを理解できます。

固定概念を超えて

窓を開けなくても どこへでも行けるんだ
目を閉じてごらん 感じるはずさ 風が吹いているよ
胸の(胸の)奥に遠くの夢が見える

ここではタイトルを含んだフレーズを彼が激励の言葉として述べています。

前述のタイトル説明の部分でも記述しましたが「窓を開けなくても」とは彼女が自分なりに考えた夢の叶え方を示唆しているのでしょう。

彼女の思考では「これがこうなって、こうじゃなければ」という夢に関係した固定概念があったのでしょう。

彼はその点に気づき「目を閉じてごらん」と勧めています。
これは夢について「黙想」することを示唆していると考えました。
黙想は人にたくさんの選択肢を与え論理的に考えるよう促します。

そのような仮定で考えると続く「風が吹いているよ」とは「夢への新たな導きや糸口が見つかる」という意味になると解釈しました。
結果として「胸の奥の夢が見える」つまり「本当にしたいことが鮮明に描ける」ようになると述べているのではないでしょうか。

今回の主人公は非常に斬新な発想を持っているなと個人的に感じました。
新たな糸口やチャンスに注目するよう大切な人を促す点、また自身の経験から気持ちを伝えている点なども興味深いと思いました。

歌詞には綴られていませんが、彼は彼女の夢が叶い喜びを実感するまで支え続けたことでしょう。
夢を叶えた彼女と夢を支えた彼が見る景色は「青空と地平線が重なる」景色より輝いて見えるのかもしれませんね。。

まとめ

いかがだったでしょうか。
アイドルソングに関して「僕」と「君」の概念は自由なことが多いです。
ですが筆者の考えではどうしても男性が女性の夢を応援する構図になってしまうのです。

アイドルである女性をファンの男性が支える構図がそのまま継承されているのでしょうか(一畳な発想力をお許しください 笑)

今作もそうですが歌詞に新鮮味が出てきているように感じます。
例証や描写、比喩も多く登場しており曲の単一化を防止しているのに役立っていると思います。

あまり多用し過ぎるのも難解になってしまいストレートな気持ちの伝達を邪魔してしまうかもしれませんが。

夢を見る側もときめいて楽しいかもしれませんが、夢を支える側も同じように感じるんでしょうね。

余談なのですが、自分には推しの経験があまりありません(安室ちゃん Max以来)

リアルでも夢に生きるみたいなタイプなので支える側になった経験が少ないのです。
この点で皆さんの推してる間、彼氏彼女の夢を支えるときの生の気持ちとか今作と絡めてお伝え頂けると嬉しいです。

日向坂のメンバーたちのキュートな衣装やダンスパフォーマンスにも魅了されましたね。
スイートといえど定員オーバーだろっていう冷静なツッコミをしながらMV見てましたがとても楽しい気持ちになりました♪

今後の活動と次回作に期待し注目していきたいと思います。
素敵な作品をありがとうございました。

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