じん(自然の敵P)『アディショナルメモリー』歌詞の意味・解釈と考察

初音ミク『アディショナルメモリー』は、カゲロウプロジェクト、じん(自然の敵P)さんの16作目の楽曲。

じん(自然の敵P)さんが手がける楽曲は1連のストーリーとなっており、楽曲から派生した小説、アニメなどの総称がカゲロウプロジェクトです。

歌詞は、物語「カゲロウデイズ」の登場人物、アヤノというキャラクターをイメージしており、MVでは物語中で投身自殺を図るアヤノの情景が走馬灯のように描かれています。

今回は、最高にエモくて無限ループしたくなる、初音ミク『アディショナルメモリー』の歌詞を考察・解釈していきたいと思います。

MVと一緒に、アヤノの気持ちになってみましょう。

浮かんで 転げ落ちて
出会ったエンドロール
歪んで 変わり果てた
未来の走馬灯
もうお終いね
幕の切れてしまった 白昼夢は
ただただ 虚しさ達を暈してみせた
思い出してしまう
夕焼ける空 滲むメロディ
「帰ろう、道を間違わないように」
臆病になって ギュッと繋いだ手を
宙に向けて
抱いてしまう 願ってしまう 贅沢な走馬灯
夕凪の向こうに 恋を認めて 緋を灯す
過ぎ去っていく 腐っていく
融かした 本音は
存在証明を 拒んでしまったストーリー
「また明日」なんてさ 言いたくなかったな
拭えない涙も 言葉も 嘘 嘘
友達なんかに なりたくなかったな
きっと 届かないよな
ごめんね、大好きだよ
これが勘違いなら 知りたくなかったな
溢れ出す涙が 空に吸い込まれる
もう戻れないのに もう帰れないのに
今更、疼くんだよ
逆様に なったまま
あぁ、落ちていく 悟っていく
散っていった 走馬灯
夕映えの向こう 想いを染め上げた
後悔の詩
消さないでいて 覚えていて
遺した 本音は
「幸せ」を 拒んでしまったストーリー
友達なんかで 終わりたくなかったな
届かない涙が 空に吸い込まれる
これが勘違いでも これが勘違いでも
ずっと言いたかったの
さよなら、大好きだよ



曲の雰囲気


静かなピアノの音色と、夏の暑さを感じさせるセミの音。

MVでは、乱雑に積まれた本の上のテレビのモニターに映るアヤノがアップになるところから、疾走感あるバンドサウンドとなります。

真夏を感じさせる音から、赤いマフラーを着用しているアヤノのギャップ。

アヤノが、物語の主人公であるシンタローに想いを伝えずに死んでしまったことを後悔している情景が、楽曲から読み取ることができます。


『アディショナルメモリー』のテーマ


タイトルはカタカナで『アディショナルメモリー』です。

英語のアディショナルとは、「付加的な」や「追加の」という形容詞です。

英語のメモリーと合わせて直訳すると、『アディショナルメモリー』は「追加の記憶」。

つまり、『アディショナルメモリー』のテーマは、アヤノが生きているときにはなかった、死後の「追加の記憶」だと解釈できます。


『アディショナルメモリー』歌詞の意味


絶望のはじまり


浮かんで 転げ落ちて
出会ったエンドロール

歪んで 変わり果てた
未来の走馬灯

もうお終いね
幕の切れてしまった 白昼夢は
ただただ 虚しさ達を暈してみせた


エンドロール、走馬灯。

ファンは出だしから歌詞がしんどすぎると感じてしまうのではないでしょうか。

疾走感溢れるサウンドに、アヤノの絶望感。

MVも走馬灯のように背景が目まぐるしく変化します。

制服姿のアヤノと誰もいない教室。

次の展開がどうなるのか、目が離せません。


伝えられなかった気持ち


思い出してしまう
夕焼ける空 滲むメロディ

「帰ろう、道を間違わないように」
臆病になって ギュッと繋いだ手を
宙に向けて


Bメロのせつなさが歌詞と相まって聞き手にストライク。

アヤノがシンタローに想いを伝えられなかったもどかしさ。

MVにもシンタローと思われる後ろ姿。

アヤノの記憶に焼き付いている思い出。


本音は走馬灯


抱いてしまう 願ってしまう 贅沢な走馬灯
夕凪の向こうに 恋を認めて 緋を灯す

過ぎ去っていく 腐っていく
融かした 本音は
存在証明を 拒んでしまったストーリー

「また明日」なんてさ 言いたくなかったな
拭えない涙も 言葉も 嘘 嘘

友達なんかに なりたくなかったな
きっと 届かないよな

ごめんね、大好きだよ


何回聴いてもぎゅっと心が痛くなってしまいそうな歌詞。

アヤノにとって、贅沢な走馬灯とは。

届かない「大好き」の想い。


戻れないのに疼く心


これが勘違いなら 知りたくなかったな
溢れ出す涙が 空に吸い込まれる

もう戻れないのに もう帰れないのに
今更、疼くんだよ

逆様に なったまま


1番のサビが終わると、静かな曲調に。

MVも、ここからアヤノが目を閉じて、胸の前で指を組み、死んでしまった様子が描かれています。

2番の歌詞は、死んでしまってからのアヤノの気持ち。


死後の追加の記憶


あぁ、落ちていく 悟っていく
散っていった 走馬灯
夕映えの向こう 想いを染め上げた
後悔の詩

消さないでいて 覚えていて
遺した 本音は
「幸せ」を 拒んでしまったストーリー

友達なんかで 終わりたくなかったな
届かない涙が 空に吸い込まれる

これが勘違いでも これが勘違いでも
ずっと言いたかったの

さよなら、大好きだよ


サビの前のタメが絶妙で、アヤノが飛び降りていくMVの2番のサビ。

「あぁ」と観ているこちらが叫んでしまいそうな衝撃的な映像。

走馬灯さえ見えなくなる本当の死。

これは、「後悔の詩」。

死んでしまったけれど、忘れないでほしい。

カゲロウプロジェクトのストーリーの描き方、構成は神ですね。

何度もリピートして考えてしまう、1番のサビの「ごめんね」と2番のサビの「さよなら」。

「ごめんね」、「さよなら」どちらが好き?


まとめ


初音ミク『アディショナルメモリー』は、楽曲とMVがとてもリンクしています。

この楽曲が「4分」ジャストというところも、「死」を連想させているのでしょうか。

関連のある楽曲として、物語の主人公シンタローをイメージした「ロスタイムメモリー」を合わせて聴いてほしいです。

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