フレデリック『エンドレスメーデー』歌詞の意味を考察・解釈

ハローハロー聞こえてますか
僕のレスポンス届いてますか
ずっと前から音信不通で聞こえてないふりしてませんか

メーデー繰り返し応答を
正解探して 想像を巡って ずっと願った

君の声が聴こえた 全て始まりはここだった
君の声が掠れた 喉が乾く夏の最後
君の声は途切れた 雪は溶けた 溶けたんだ
季節巡るたびにさ 声をくれよ 声をくれよ 声を

ハローハロー聞こえてますか
僕のメッセージ届いてますか
想像しないで表面掬って簡単な言葉言ってませんか

君の声が聴こえた 全て始まりはここだった
君の声が掠れた 冷めた夜に夏の太陽
君の声は途切れた 積もる雪と過ごしたんだ
季節巡るたびにさ 声をくれよ 声をくれよ 声を

君の声が聴こえた 全て始まりはここだった
君の声が掠れた 喉が乾く夏の最後
君の声は途切れた 雪は溶けた 溶けたんだ
季節巡るたびにさ想いだして 声をくれよ 声を


はじめに

『エンドレスメーデー』とは2019年3月1日にネット上で公開された楽曲です。
一週間という短い期間に動画再生回数40万以上となった人気の一曲です。
Y!mobile放課後ドラマシリーズ「パラレルスクールDAYS」主題歌ともなって
おりファンだけでなく多くのドラマ視聴者に認知されています。

ドラマタイアップをかなり意識しており歌詞全体でドラマの題材となる
パラレル感を巧みに反映させています。
MVでもフレデリックのメンバーと共にドラマ主演の高橋ひかるさんが
キャストとして登場しています。

独特の演出だなと感じた点は放送室の狭い空間で演奏するメンバーの姿です。
別のシーンでは体育館でバスケットなどを楽しむ生徒、狭い廊下、また広々
とした野外など空間の表現が楽しめると思います。

ご本人も述べていましたがとにかく高橋ひかるさんが走ること走ること(笑)
彼女のタフさを感じることができる点、また彼女が突然消えたりまた現れたり
する演出もドラマに寄せている部分なので注目です。

それではさっそく気になる歌詞考察を始めていきましょう。

タイトル『エンドレスメーデー』とは

「エンドレス」とは「終わりのない」「永久に続く」などの
意味を持つ言葉です。

「メーデー」(Mayday)とは無線や遭難信号を発信する時
に国際的に使われる緊急用符号語とされています。フランス
語の「ヴネ・メデ」つまり「助けに来て」に由来します。

タイトルの理解をさらに深めるためにドラマの内容に少し触
れておきましょう。

平凡な高校生活を送っていた主人公の二渡志乃莉(高橋ひかる)
が、ある日交際中の彼氏・須賀みさき(甲斐翔真)とケンカして
しまったことをきっかけにいつもとはどこか様子が違うクラス
メートがいる世界に迷い込んでしまう、というあらすじです。

当然困惑する彼女はもともと自分が居た場所にいる彼や友達に
「助けて」を繰り返していきます。
それでも状況の改善が見られないので自分の救済の声が永遠に
虚しく響き渡るように感じられたことでしょう。

ドラマまた歌詞でも「誰かに気持ちを伝えること」を重んじて
おりその部分をリスナーにも共感して欲しいように思えました。


『エンドレスメーデー』歌詞の意味

返事の期待できない「助けて」がこだまする

ハローハロー聞こえてますか
僕のレスポンス届いてますか
ずっと前から音信不通で聞こえてないふりしてませんか

メーデー繰り返し応答を
正解探して 想像を巡って ずっと願った

冒頭の「ハローハロー」が無線のやりとりを連想させますね。
ここで登場する「僕」は主人公の彼氏である須賀みさきでし
ょう。

助けを求める彼女のラインに対して彼が返事を返しますが、
彼女のもとにそれはうまく伝わりません。
事情を知らない間の彼女は自分の助けが虚しくこだまして
いるように思えたでしょう。

彼女は彼からの助けを期待する間、自分のできることを手
当たり次第試していきました。
この世界が現実なのか仮想空間なのか、あるいは自分の居
た世界に戻れるか否かの「正解」を探していました。

「想像を巡って」とは前向きで希望に満ちた想像でしょう。
続く歌詞が「願った」となっていることが裏付けとなって
います。

「もとの世界には必ず戻れる」「彼と再会して仲直りできる」
そんな願いをもってパラレル世界で生活していたのでしょう。


文字ではなく「声」を欲する

君の声が聴こえた 全て始まりはここだった
君の声が掠れた 喉が乾く夏の最後
君の声は途切れた 雪は溶けた 溶けたんだ
季節巡るたびにさ 声をくれよ 声をくれよ 声を

始めて彼女が聴いた彼の声、またパラレル世界に移転して
から聴いた彼の声が彼女に大きな影響を与えました。

彼女の声が「掠れた」とは気持ちが上手に伝えられない状
態を表現しているように思えます。
彼女は自分の気持ちを伝える芯の強さがありますがそれを
善用できないことがきっかけで彼と喧嘩になりました。

彼女の声が「途切れた」とは彼女がパラレル世界に移転し
たときのことを表現しているように解釈できます。
「夏」や「雪」の季節に言及しているのは四季は規則正し
く巡ってくるのに彼女はやってこないという描写でしょう。

現代では様々なSNSの形態が普及しているため「文字」で
のコミュニケーションが主体となっていると思います。
今作では「声」に拘りを見せた歌詞のように感じます。
ですから「声」すなわち会話の重要性を際立出せています。

彼女の気持ちになって考えてみると、毎日会える彼を貴重視
するのは難しいことだったのでしょう。
それでも別世界で逢えなくなったときに初めて知っている人
の声の「貴重さ」や「尊さ」を理解できたのでしょう。

言葉に「意味」を付す重要性

想像しないで表面掬って簡単な言葉言ってませんか

一行だけ抜き出したフレーズですが今作の要点を際立たせています。
前述でも取り上げましたがSNSの普及の代償として多くの人が深く
考えずにコメントするという点が懸念されています。

時間をとって「想像」を巡らすこともなく後先考えずに文字を投稿
してしまう時代と言えるでしょう。
もちろんすべての方がそうだとは思いませんし断定できません。

それでも筆者も含めて共感できないのに「いいね」を押してしまう
部分はSNSのもたらした「便利の代償」と言えるでしょう。

それらを包含して「想像しないで表面掬って簡単な言葉」というフ
レーズが生まれたように筆者は感じました。

ある日、突然パラレル世界に移転することはないにしても大切な人
にその場限りの言葉や気のない返事をしてその人が死別などで逢え
なくなる状況に置かれることはあると思います。

そんなときに初めてことばの重みを理解してドラマの彼女のように
後悔したり熟考するのかもしれませんね。

まとめ

今作は「言葉」についての教訓がたくさん収められた歌詞の
ように感じました。
パラレル世界にも触れているのですが、その世界でさえも要
点である言葉の大切さを引き出すための舞台に思えました。

フレデリックの曲を聴いていると問題提起が多くの方に共感
できるもので身近な題材だなと感じます。

中毒性のあるリフレインも魅力の一つですが音楽を用いて問
題と向き合っていくそんな姿も魅力の一面なのでしょう。

この曲を聴いた後に打つメールやかける電話がいつもより気
を使うようになった方もいるのではないでしょうか(笑)

筆者もビジネスでのメールや電話が非常に多いので一つ一つ
を大切に行っていきたいと思いました。

フレデリックの今後の活動と次回作に期待し注目していきた
いと思います。



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