DOES『夜明け前』歌詞の意味を考察・解釈

明けの明星 宵の堤防
ラムカラーの 海は無表情
溶けるような 地平線に
酔いどれた 鴎らに
天使なら 飛べるだろう
そう君は またうそぶいて
笑っていた 風みたいに 笑っていた

あれからどれくらい夜明けを数えて
崩れそうな今に流されていたんだろう

遠いサンダー 聞こえるんだ
荒れ模様の 胸の奥で
僕はずっと 気まぐれな
神様の いたずらで
晴れの日も 雨の日も
君のこと 想いながら
歩いていた 風に乗って 歩いていた

それからの事は意味のない話
つまらないことはもう忘れた

真夏の夜 冬の昼
いつかもわからない思い出が 夜明けの街に踊るよ

これからの日々が輝きますように
手のひらに願いをかけ続ける僕は
あれからどれくらい夜明けを数えて
君がいない今でも前に進めてるかな

歌詞考察の前に

人気ロックバンドであるDOESの作品『夜明け前』MVが2020年1月1日に公開されました。

数多くの熱狂的なファンの支持を得て数多くのライブを展開、またアニメ「銀魂」主題歌を中心にタイアップも行ってきた彼らでしたが 2016年9月18日、マイナビBLITZ赤坂のライブを最後に活動休止となっていました。

当時、筆者もファンの1人として衝撃を受け全身から力が抜けて行きました。
誰もが活動再開を呼びかけまた願う中、2020年元日に活動再開が伝えられました(歓喜)

復活ライブもすでに決定しており今年4月1日に東京・新代田FEVER、4月11日に中国・上海 VAS LIVEにて行われます。
会場いっぱいに割れんばかりの声援や拍手が飛び交うことでしょう。

さて今作MVの内容と曲調はどのようなものに仕上がっているのでしょうか。

MVは全体的に「白と黒」のコントラストを重視して構成されていました。
白を基調としたステージに黒の衣装に身を包むメンバーたちが勇ましくやってきます(超シブい)
もう歌う前から、引く前からイイ(語彙力低下)

さらに階段に積み上げられた靴、絵画、 英熟語が表記された4つの黒い看板が目を引きます。
黒い看板にはそれぞれ次のような文字が書かれていました。

・ 「DON’T TOUTH」―「触れないで」
・ ã€ŒDON’T THINK」 ―「考えないで,思わないで」
・ 「DON’T ENTER」 ―「入らないで」
・ 「DON’T ROCK」 ―「波風を立てないで」
(※Don’t rock the boat.の省略と考えて)

上記の描写や意味を1つにまとめたイメージというか解釈が浮かんだのでご紹介します。

先に歌詞に注目すると「僕」で表現される主人公は「君」という大切な人を失っています。
歌詞の「君がいない今でも」というフレーズからその点を理解できます。

「君」はどこか遠くへ行って会えなくなった、または亡くなってしまい永遠に会えなくなったのかもしれません。

こうした背景があると仮定するならMVの「絵画」の描写は主人公にとって「君」が絵の中の人物のような存在になってしまったという意味なのだと考えました。

そして階段の先に出入口がなかったことは「主人公のやり場のない気持ち」を表現し、靴が脱がれていることから「土足で踏み入れるな」という意志も伝わってきます。

黒看板の文字は君を失った彼の心の叫びになっているのだと解釈しました。

気安く自分の心に「触れないでくれ」、理解もできないのに「考えないでくれ」、感情移入もできないのに「心の中に入らないでくれ」といった具合にです。

最後の「波風立てないで」と筆者が訳したのは歌詞中の次のフレーズと関連あるように感じたからです。

「崩れそうな今に流されていたんだろう」
「風に乗って 歩いていた」

まず前半のフレーズからは「君」を失った主人公がそれ以降の日々を流されるがままに漫然と過ごしてきたことを伝えているようです。
ここから彼が周囲の人たちと波風立てないで過ごしてきたのではないかと考えました。

後半のフレーズは主人公が「風」に吹かれるようにして人生を歩んできたことを伝えているようです。

歌詞中で風は「君の笑顔」と関連づけられて用いられています。
ですから君との楽しい思い出が彼の原動力となり漫然と過ごす日々の中でも波風立てずに生活していくことを可能してきたことを暗示していると考えました。

「DON’T ROCK」をそのまま「ロック」に関係して訳しDOESの活動休止と再開に絡めた考察も考えましたが、今回は歌詞重視の考察がしっくりきたのでそちらで進めていきたいと思います。

曲調はどのようなものでしょうか。

ミドルテンポで進行していくメロディーがアダルティーな雰囲気を醸し出していました。

イントロのギターが「予兆」を表現しているように感じ期待感を高めます。
そこから叩きつけるようなドラムが加わり美しいAメロへのブリッジを完成させています。

MVの部分が長くなってしまいました(汗)
それではさっそく気になるタイトルと歌詞を考察していきましょう。

タイトル『夜明け前』とは

タイトルは読んで字の如く「夜が明ける前」を意味しています。
それは文字通りの時間帯ではなく主人公の気持ちの比喩であると解釈できます。

主人公が「君」をなんらかの理由で失って失意している時を「夜」と考えることができます。
先行き不透明であり未来や希望も見えない状態かもしれません。

それでも「夜が明ける」ことを前提としたタイトルが設定されていることから
主人公がなんらかの仕方で失意を拭い去り前向きに生きて行くことを予想させるタイトルです。

上記をまとめるならタイトルには「失意を感じた人が立ち直るまで」という意味が包含されているように解釈しました。

今の筆者にぴったりな歌詞だなと早くも余談を。。

『夜明け前』歌詞の意味

風のような微笑みを

明けの明星 宵の堤防
ラムカラーの 海は無表情
溶けるような 地平線に
酔いどれた 鴎らに
天使なら 飛べるだろう
そう君は またうそぶいて
笑っていた 風みたいに 笑っていた

今回は一人の男性主人公を主軸に考察を進めていきたいと思います。

歌詞冒頭で彼は大切な人である「君」との過去を回想しています。
今回は「君」を男性とし主人公の友人として考えていきたいと思います。

「明けの明星」とは「明け方に見える金星(別名:一番星)」のことです。
「宵の堤防」とは「日がおちて暗くなった堤防」を指しています。

「ラムカラー」とはお酒の「ラムのような色」を指していると思われ、2人の目には「夜明けの海」がそのように見えたことを表現しているようです。
同時に「酔いどれた鴎(かもめ)ら」とは2人を指し、彼らが地平線の美しさに酔いしれていたことを描写していると考えました。

そう考えると続く「天使なら 飛べるだろう」という君の台詞が「俺らが善人ならいつか天使になって飛べる」とうそぶく、つまり豪語したことにも繋がります。

主人公はいつものように得意げに語る彼を見て「また大口叩いてやがる」と思いながらも笑みを浮かべていたに違いありません。

主人公は彼の笑顔を見て「風」のような自由さと心地よさを実感したのかもしれません。

君のいない日々は

あれからどれくらい夜明けを数えて
崩れそうな今に流されていたんだろう

ここでは主人公が「あれから」と特定の時期に言及しています。
文脈を見ていくとそれは「君がいなくなってから」のことを指すと理解できます。

主人公にとって君と見た夜明けの光景、そして笑い合った時間を忘れられないのでしょう。
指折り数えて君との再会を数えているようです。

「崩れそうな今」とは君を失った主人公が1日をやっとの思いで過ごしていることを伝えてきます。

そうした日々を淡々と過ごしながら彼は流されるように生きています。
周囲からは心配されたりすっかり変わってしまったと言われるほどになったかもしれません。

胸の内で鳴り響く期待

遠いサンダー 聞こえるんだ
荒れ模様の 胸の奥で
僕はずっと 気まぐれな
神様の いたずらで
晴れの日も 雨の日も
君のこと 想いながら
歩いていた 風に乗って 歩いていた

ここでは主人公の心情が色々なもので例証されています。

主人公の心の中が「荒れ模様」と表現されています。
君がいなくなって気持ちが荒れ廃れている様子をストレートに伝えていますね。
さらに「遠いサンダーが聞こえる」と彼は述べています。

これは「遠くに行ってしまったと感じる君」との再会を彼が期待しているのだと読み解きました。

前述のように夜明けを数えながら待っていれば君は必ず帰ってくるとの期待を今も持っているのでしょう。

続く部分では、たとえ神様のきまぐれで心が晴れやかに感じる日や雨のように思わしくないと感じる日が訪れようとも「君」への期待感を持ってやっていけると述べているのではないでしょうか。

「風に乗って」とは主人公が君の笑顔を原動力に日々を過ごしてきたことを示唆していると考えられます。

夜明けにそっと問う

これからの日々が輝きますように
手のひらに願いをかけ続ける僕は
あれからどれくらい夜明けを数えて
君がいない今でも前に進めてるかな

ここでは主人公の1つの願いと1つの問いかけが綴られています。
彼の願いはこれまでも扱ってきたように君との再会です。
例え君が亡くなっていたとしても「また会いたい」と願うのは自然なことです。

同時に彼は1つの問いかけを夜明けを数えながらしています。
「君がいない今でも」自分が前向きに生きているかという問いです。

遠くの君に投げかけているようにも取れますし、明けの明星に向けて言っているのかもしれません。

彼にとって君は明けの明星と同じほど人生を明るく照らす存在だったのでしょう。
彼はその輝きをもう一度見たいと願いながら暗く重たい日々を懸命に前進しているのかもしれません。。

まとめ

いかがだったでしょうか。
夜の海の打ちつける波音や頬を撫でる風の音が聞こえてきそうな歌詞でしたね。
何気ない会話で笑い合っていた人が急にいなくなってしまう悲しさもひしひしと伝わってきました。

英語の訳仕方や捉え方、MVの描写1つ1つの解釈で考察がガラッと変わると思います。

本考察は1つの考え方であり正否を追求したものではありません。
今回の考察が同じDOESファンとして共感して頂けたら幸いです。

DOESの昔と変わらない味わい深さと渋さ、またさらなる躍進を期待させるサウンドも味わえて感無量です。

飾らない格好とMVも最高でした。

今後の活動と次回作に期待し注目していきたいと思います。
素敵な作品をありがとうございました。

コメントを残す