DECO*27『シンセカイ案内所』 歌詞の意味を考察・解釈

おはよう シンセカイ
昨日までは前世と見做して
消えない自己否定を抱いて息してるの
劣っているんだ 陰っているんだ
君に為りたくて

おはよう シンセカイ
大好きなご褒美蹴っ飛ばして
仮面被り 「いやいや」と謙虚を謳う
嫌っているんだ 困っているんだ
心は満たされない

息したって 苦しくって
残り物の酸素が好き
愛されたい人生だった
僕にこそ為りたい人生だった

-ここで「案内して」言うんなら
どうなったっていいんでしょ?
-もういっそ もういっそ
二人で終わってみませんか?
-また出逢いたいなんて思えたら
最高じゃんか 期待だね
-もう一歩 もう一歩
旅立とう“2周目”まで

ねえ何回目?これで何回目?
案外ね 悪くないかもね
ああそうだよね ホントそうだよね
知ってるよ ちゃんと知ってるよ

おはよう シンセカイ
冗談は希望だけにしてって
何度言えば“YES”をくれるのですか?
勝ってみたいな 笑っていたいな
もちろん嘘ですよ

夢見たって 慕妬けちゃって
ネガティブ視力何とかして
頑張りたい人生だった
君と重なりたい人生だった

-ここで「案内して」言うけど
また怖くなって逃げんでしょ?
-もういっそ もういっそ
一人で終わってくれませんか?
-中途半端って醜いんだよ
精一杯輝いてよ
-もう一歩 もう一歩
旅立とう“2周目”まで

ねえ何回目?これで何回目?
案外ね 悪くないかもね
ああそうだよね ホントそうだよね
知ってるよ ちゃんと知ってるよ

間違えたのは僕のほうさ
操られて浮かれて
叶えて やがて僕は消えたくなるだろう

-何回も「案内して」言うのは
ちゃんと叱って欲しいから?
-もういっそ もういっそ
僕と変わってみませんか
-別に頑張んなくていいんだよ
嫉妬したっていいんだよ
-もう一歩 もう一歩
届かない“2周目”まで

ねえ何回目?これで何回目?
案外ね 悪くないかもね
ああそうだよね ホントそうだよね
知ってるよ ちゃんと知ってるよ

妄想ならば これがそうならば
後悔を前借りしても良い?
嗚呼一生にいくつかの願いさ
切ってくれ 僕を切ってくれ

頂戴

はじめに

『シンセカイ案内所』とは2019年9月13日にネット上で公開された楽曲です。
同年5月22日にリリースされた 6th Album「アンドロイドガール」 に収録され
ています。
動画再生回数は公開から2週間経過した現在で50万近くまで伸びています。

さて今作の興味深い点をご紹介したいと思います。
MVでは布団に包まった一人の少年が登場してきます。
筆者はこの少年を作り手の DECO*27さんに重ねてみました。

上記のように考えた理由は、曲進行に合わせて前作を連想させるイラストのオン
パレードだったからです。
今作を通して自分の作品をもう一度視聴者と共に振り返り、集大成を味わうよう
な印象を持ちました。

同時に彼の人生と人生観に関わっているのではという解釈もしました。
その点を続く部分でお話ししたいと思います。

タイトル『シンセカイ案内所』とは

カタカナの部分は「新世界」を表現しているのでしょう。
続く部分は案内所ですから、「新世界へ導く場所」ということになります。

思えばDECO*27さんの作品の世界観はどれをとっても新しいものでした。
作品からは斬新さや目新しさが溢れ多くの人を魅了していきましたね。
まさにそれらは「新世界」と呼ぶに相応しいでしょう。

そして今作を通して前作に関連のあるイラストが多数用意されています。
過去においてずっと作品を追ってきたコアファンにとっては、これまでの
世界観を懐かしむ仕掛けになっているのでしょう。

さらに新しい人たちは、今作のイラストが前作のどの部分と関連があるの
かを探求したくなるのだと思います。
そして今作を作りながら DECO*27さん自身がこれまでを振りかえっていた
のではとしみじみ感じました。

『シンセカイ案内所』歌詞の意味

「憧れ」を追いかけて

おはよう シンセカイ
昨日までは前世と見做して
消えない自己否定を抱いて息してるの
劣っているんだ 陰っているんだ
君に為りたくて

ここでは DECO*27 さんが「シンセカイ」つまり自身の作品を作る前
自分に言及しているように思えます。

それまでの生き方はどこか自己否定的で息をするのも大変であったのかな
と感じました。
誰かと比較してそのような気持ちになったのかもしれません。

「君」で表現される人物に憧れてその人を模倣した生き方をしたことも
あるのかもしれません。
勿論これらすべては筆者の考察の範疇です。

謙虚さが本心を押しやる

おはよう シンセカイ
大好きなご褒美蹴っ飛ばして
仮面被り 「いやいや」と謙虚を謳う
嫌っているんだ 困っているんだ
心は満たされない

ここでは「大好きなご褒美蹴っ飛ば」すという
行動が記されています。
これは自分の本心を隅に追いやることを例証し
ているのだと解釈しました。

なぜそうしてしまったのでしょうか。
歌詞では謙虚を謳(うた)うと綴られています。
謳うという漢字は「秀才と謳われる」というような
仕方で用いられます。

つまり自身ではなく周囲からそのように評価されて
いる状態を示しています。

自分にはやりたいこと、本心があるのに周囲から期待
され謙虚な点を褒められたのかもしれません。
ですので本心を追いやり謙虚な振る舞いを続けざるを
えなかったのでしょう。

それでも心は満たされなかったと歌詞は綴っています。

本当の自分と向き合う旅

息したって 苦しくって
残り物の酸素が好き
愛されたい人生だった
僕にこそ為りたい人生だった

-ここで「案内して」言うんなら
どうなったっていいんでしょ?
-もういっそ もういっそ
二人で終わってみませんか?
-また出逢いたいなんて思えたら
最高じゃんか 期待だね
-もう一歩 もう一歩
旅立とう“2周目”まで

彼は本心を偽り続ける日々に息苦しさを感じることが
あったのかもしれません。
MVの少年のように布団に包まって何も考えたくない
気持ちになったのでしょうか。

歌詞を見ると「二人」という表現が出てきます。
この部分を筆者は「本当の自分」「偽った自分」
して考えました。

この段階では「二人で終わってみませんか?」とやや
消極的な考え方をしているようです。
本心も謙虚も捨てて何も考えないという生き方を表現
しているのでしょうか。

それでも続く歌詞は2つの自分がいることを受け入れて
どちらも大切に生きることを決意しているように感じま
す。
その点を「旅」で例証しているように思いました。

歌詞の最後の方では、頑張らなくていいことや、色々な
自分の面を受け入れることは悪くないと感じているよう
です。

彼は作品を作りながら新たな自分の一面と真剣に向き合
って来たのかもしれません。
もしかすると自身で作ったシンセカイに最初に入場し、
感化を受けたのは本人かもしれませんね。

次いで作品に触れた私たちが感化を受け引き込まれたの
だと実感しています。

筆者は今回の考察を通してより一層DECO*27さんに惹か
れ次回作に期待するようになりました。
シンセカイがこれからも姿かたちを変え続け、より多く
の人を住人としていくことを願っています。。

まとめ

いかがだったでしょうか。
今回はMVから得た素直な感想とインスピレーションを文字に
しました。

DECO*27さんに重ね自身の独断によるイメージで考察してい
きました。
歌詞から恋愛だと解釈する方もおられると思いますし、それ
以外の展開を予想する方もいらっしゃるでしょう。

何度も申し上げるように考察は正否を求めるものではないの
で、一つの感じ方また考え方としてお受け取り下さい。

DECO*27さん、これからも素晴らしい世界へ筆者を含め多く
の方を招待して下さい。
今後の活動と次回作に期待し注目していきたいと思います。
素敵な作品をありがとうございました。

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