ナナヲアカリ『ダメレオンハート』歌詞の意味を考察・解釈

キマらない まだ定まらない
まわりの色する わたしカメレオン
はみ出さない 色は乱さないつもりが
はみ出す気持ちが色々

(レッツハイド&シーク)

消えてたい わたし見えてない
ここはカラフル生態系 in カースト
隠れてノートのスミ 描いてる
ジブン色の世界がここに…えっ?

(ねぇ!)
なっ!あ!?見られた!?学校生活おわった!
一か八か 勢いまかせ サっと擬態だ
えい!

(え!)
いやミスった 逆になんか もっと見えてる!
もう隠してきたわたしの色 全部漏れてる!

混ざんないような色と色 意外なエンパシー
「キミの色、面白い色!いいじゃん。」(いいじゃん!)
えっ、ほんと…?

隠れない 気持ち隠せない!
バレバレなわたしはダメレオン
変われない スキは変わらない!
こんな色を笑ってくれますか?

キラキラ キラキラするようなジブンの色で変わるのも
ダメダメ ダメダメなことばかりじゃないみたいなのだ

変わりたい いや怖いけど
スキな色になってみた
あっ…

(え!?)
やばい、なんか視線ちがう
なんか、やばい空気してる
わたしなんか 隅の方で隠れていたらよかったのだ

(あ!)
これは完全にやってしまった
目が合ってしまった
閉まったハズの扉を
開く必要なんてなかったのに!!!!

(ひぃ!)
調子に乗ってごめんなさい
どうかこっちに来ないでください
わたしはわたし自身の色を
持ってはいけないダメレオン

(ねぇ!)
でもでもでもでもでもでももう
後戻りだってできはしないのだ!!
煮るなり焼くなり好きにしろ
これがわたしだ!!!!…です

「キミの選んだその色がいいよ」(いいよ)
いいの…?

隠れたい ときも隠せない
バレバレなわたしはダメレオン
変わっていくのはダメですか?
こんな色もほんとはスキなんだ!
って隠れない 気持ち隠せない!

バレバレなハートはダメレオン
変わりたい スキで変わりたい!
どんな色も笑ってほしいのだ

って真っ赤になる やっぱダメレオン!

キラキラ キラキラするようなジブンの色で変わるのも
ダメダメ ダメダメなことばかりじゃないみたいなのだ

はじめに

『ダメレオンハート』とは2019年9月28日にネット上で公開された楽曲です。
同年10月2日リリース プチアルバム『DAMELEON』の表題曲となっていま
す。
動画再生回数は現在60万を超える人気ぶりを見せています。

ダメかわガールとして名を轟かせるナナヲアカリさんですが、今回も彼女らしい
作品に仕上がっていました。
今作の作詞&作曲はあの有名なナユタン星人さんが担当されました。
SFチックな音使いとリズミカルなテンポが印象的でした。

ナユタン星人さんの曲を聴くと、どうしても方が左右に揺れてしまうのが不思議
でなりません(筆者だけでしょうか)

さて今回のMVはどのよな構成になっているでしょうか。
一人の少女の学園生活&私生活をメインに物語が展開されていきます。
彼女は不器用で色々な面で「ダメダメっぷり」を発揮してしまいます。
それでも純粋そして一途な面も見ることができ憎めないキャラをしていました。

彼女の前に現れた素敵な男性の前では自分の気持ちを隠すことができません。
それでも周囲の人たちや環境に合わせてしまう性格を持ち合わせています。
そんな彼女の性格をカメレオンに、彼女以外の人物をライオンで描写した点にも
注目しながら考察を進めていきたいと思います。

タイトル『ダメレオンハート』とは

前述でも扱いましたが今作では二頭の動物が出てきます。
「カメレオン」と「ライオン」です。
タイトルのダメは「駄目」を指し、レオンは「カメレオン」もしくは
フランス語でライオンを意味する「レオン」のことだと解釈しました。

また主人公の名前が「礼音(れおん)」であり自身が駄目であるとい
う意味もあるのでしょう。

ハートは「気持ち」を表しているのでしょう。
上記を総合して考えると「駄目なカメレオン(主人公)の気持ち」
しくは「レオンの前では駄目になる(抑えきれない)気持ち」という
意味合いがあるのだと筆者は考えました。

『ダメレオンハート』歌詞の意味

私とカメレオン

キマらない まだ定まらない
まわりの色する わたしカメレオン
はみ出さない 色は乱さないつもりが
はみ出す気持ちが色々

(レッツハイド&シーク)

主人公である鹿目 礼音(かなめ れおん)はいつも一人ぼっちです。
学校でも一際陰の薄い彼女はグループからもハブにされていました。
彼女はそれを「戦略的ボッチ」であると強がりますが、心では悲しみ
の涙が溢れていたことでしょう。

MVで説明がありましたが彼女の通う学園は「目立った者が狙われる
弱肉強食のジャングル」
でした。
ですから彼女は周囲の考えや行動の仕方に合わせ波風立てないように
過ごしていたようです。

それはまるでカメレオンの特性のように思えたことでしょう。
周囲の色に上手に合せるその特性が自分と重なり合いました。
カメレオンはカムフラージュではなく温度調整を目的として身体の色
を変化させるようですが、人間の目からすると擬態に見えますね(余談)

人間のメカニズムとは異なりますが、私たちも気まずい状況を迎えピンチ
になると、体温が上昇したり低下したりしますね。
問題解決のために周囲に順応しようとすることで、気持ちを落ち着かせる
点はいくらか類似していると感じます。

カメレオンの皮膚には色々な色の粒が存在しています。
それらの大きさや組み合わせが変化することで体の色が変わるようです。
上記と同じように「はみ出さない」ようにとの気持ちや「はみ出す」
えきれない気持ちが主人公の心の中で忙しく動いていたことでしょう。

集団行動における暗黙のルールの中で本音を抑えきれない様子をイメージ
することができました。
周囲に流され本音を言えない自分は「駄目」だと感じたかもしれません。
彼女の葛藤に区切りがつく日がくるのでしょうか。

「ハイド&シーク」とは「hide(隠れる)」「seek(探す,求める)」
で構成された言葉であり「かくれんぼ」のような遊びを表現しています。

これは彼女の気持ちを表しており、集団の中で本心を隠しながらも、なん
でも言える存在や場所を探し求めている
ことを示唆していると解釈しまし
た。

ジブン世界への侵略者

消えてたい わたし見えてない
ここはカラフル生態系 in カースト
隠れてノートのスミ 描いてる
ジブン色の世界がここに…えっ?

(ねぇ!)
なっ!あ!?見られた!?学校生活おわった!
一か八か 勢いまかせ サっと擬態だ
えい!

(え!)
いやミスった 逆になんか もっと見えてる!
もう隠してきたわたしの色 全部漏れてる!

混ざんないような色と色 意外なエンパシー
「キミの色、面白い色!いいじゃん。」(いいじゃん!)
えっ、ほんと…?

前述で学園が弱肉強食のジャングルと記載しました。
この点を考慮すると「カースト」とは「スクールカースト」を示唆して
いると考えられます。

上記は容姿が良い、なにかの能力が秀でている、人気があるなどから
クラス内で自然発生する制度を指しています。

グループから追いやられている彼女は自分を下位の存在とし、それ以外
の人間を上位と見ています。
さらに上位は下位を食らうというイメージからライオンで例えていると
考えられます。

そんなライオンのような人たちには内緒で彼女は、ノートの隅に今日の
出来事を絵に
していました。
それは彼女の日記であり日課であったのでしょう。
周囲に言えない代わりに絵で自分の気持ちを表現しているようです。

誰も知られない自分の秘密、誰にも知られな、、

「何描いてんの?それ」

どこからともなく飛び込んできた言葉に彼女は身をすくめてしまいました。
進入禁止のジブン世界に侵略者が現れてしまいました。
顏を見上げるとイケメンでカースト上位に君臨したであろう男子がそこに
いたのです。

彼女の頭と心は同時にエラーが発生したように正しく機能しなくなりまし
た。
煩い程の鼓動、荒ぶる呼吸、思考停止など一人では対処しきれない様子が
MVからも理解できます。

「きっと彼は自分の絵を見て軽蔑するに違いない」
そう彼女は考えたのでしょう。
MVですぐさま「大したものじゃない」と否定したからです。
彼と自分の価値観に相違があると考えてのことでしょう。

しかし次の瞬間、信じられない言葉が彼から発せられます。

「すげぇじゃん!」「絵うまいし天然だし鹿目って結構面白いのな」

想定外の言葉たちが宙を舞います。

その時、彼女のカムフラージュは自然と解けていました。
生まれて初めての素直な気持ち、本心の露出、好きの感情が溢れて
きました。

上記の一連の出来事を歌詞では「混ざんないような色と色 意外なエンパシー」
というフレーズで表されていました。
カースト上位の彼とダメダメな下位のジブンは混ざらない色のように感じてい
たのでしょう。

「エンパシー」とは「感情移入」を意味する言葉です。
彼の自分に対するそうした配慮に彼女は魅了され、心を根こそぎ持っていかれ
たのだと解釈しました。

カメレオン失格

隠れない 気持ち隠せない!
バレバレなわたしはダメレオン
変われない スキは変わらない!
こんな色を笑ってくれますか?

前述でカメレオンはカムフラージュを目的としていないと記載しました。
それでも周囲から見れば完全なる擬態であり生息する上で利点があること
も事実です。

歌詞の「バレバレなわたしはダメレオン」と述べているのは、自分の気持ち
を秘める必要があるシーンで秘められないこと
を嘆いているようです。
目の前の彼にも、それを見ている周囲の人たちからも認知されてしまいます。
そうなったら今までカメレオンとして振る舞っていた日々は無駄になります。

頭では理解していますが感情はそれに必死に抗ってきます。
ライオンである彼の意外な感情移入や優しさの前では、もうカメレオンでいる
ことができません。
そんな自分をダメレオンと卑下したのです。

光輝く自分色

バレバレなハートはダメレオン
変わりたい スキで変わりたい!
どんな色も笑ってほしいのだ

って真っ赤になる やっぱダメレオン!

キラキラ キラキラするようなジブンの色で変わるのも
ダメダメ ダメダメなことばかりじゃないみたいなのだ

一日の内に起きた刹那の出来事。
それは長年培ってきた彼女の生き方に大きな変化をもたらしたようです。
彼女は心から「変わりたい」と強く願うようになったからです。
変わる原動力となるのはなんでしょうか。

歌詞を見ると彼に対する「スキ(好き)」の気持ちだと理解できます。

余談ですが、筋トレやメイクなど苦手とするあるいは面倒に思える分野で
も、好きな人が出来ると続けられるという場合があります。
彼女も自分の生き方や考え方を好きの気持ちで変える決意を抱きました。
誰かを好きになるって大きな力があるんだと感じました。

歌詞の中で「真っ赤になる」とあるのは彼女が彼の前で赤面したことを
示唆しているのでしょう。
そして歌詞の最後には「ジブンの色で変わるのも ダメなことばかりでは
ない」
と前向きな言葉を述べています。

この点から彼女がだんだんと本心を彼に出していったこと、そして彼なら
自分の本当の気持ちを受け入れてくれると思えた
ことを理解できます。
さらに周囲に変えさせられるのではなく、自分で自分らしく変わることの
素晴らしさ
も伝えていると解釈しました。

これからも好きの気持ちを原動力として彼女の努力は続いていくのでしょう。
彼女と同じように今、自分を変えようと奮闘するすべての人たちへささやかな
エールを送りたいと思います。。

まとめ

いかがだったでしょうか。
ナナヲアカリさんの作品の中でもかなり頑張った主人公だと思いました(笑)
内気で自己嫌悪を感じながらも、いけると感じた日から前へ進もうとする
姿勢が微笑ましかったです。

MVからは集団行動の難しさや気持ちの葛藤をリアルに感じることができました。
すべての環境がそうではないと思いますが、現在でも主人公と同じように感じ
闘っている人がいるのも事実です。

「出る杭は打たれる」という言葉がありますが、筆者の好まない言葉の一つ
です。
才能がある人に関して用いられる言葉ですが、目立とうとするといじめられる
現状にはあてはまっていると実感します。

一つの理想かもしれませんが、すべての人が他者の利点を探し認めうまくハイブ
リットしていく時代になることを心から願っています(カタイお話し)

魅力溢れる歌声で心を鷲掴みにしてくれたナナヲアカリさんに感謝します。
今後の活動と次回作に期待し注目していきたいと思います。
素敵な作品をありがとうございました。

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