Brian the Sun『Lonely Go!』歌詞の意味・解釈と考察

君がいるから 僕はここにいるよ

自惚れていたことにさえ気付かずに
何もかも手にした気でいたんだ
ああ何一つ守れない苦しみでもがいて
敗北知らないまま強くなろうなんて 寝惚けていた

君がいるから 僕はここにいるよ
何も無かった訳じゃない
未来がそこで待っているんだ
君だけの痛みがほら、希望を掴んだ

何を強さと呼ぶかで道は決まる
怖くないから進むわけじゃないだろ?
そりゃもう失敗なんて出来る事ならしたくないに決まってる
絶望知らないまま強くなろうなんて 甘えていた

君がいるから 僕はここにいるよ
僕には何ができるだろう?
未来をすぐに迎えに行くんだ
君だけの覚悟がいま、希望を掴んだ

君がいること、君が僕にくれること
全てが意味を纏って
奇跡はずっとそこにあるんだ
僕たちの未来がほら

君がいるから 僕はここにいるよ
何も無かった訳じゃない
未来がそこで待っているんだ
君だけの痛みがほら、希望を掴んだ

ロンリーロンリーロンリーゴー 君は今分岐点で
ロンリーロンリーロンリーゴー すべてを愛にして

はじめに

『Lonely Go!』は、2019年1月9日にシングルがリリースされました。

TV アニメ「BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS」オープニングテーマとして使用されています。

Brian the Sunは、2016年にメジャーデビューし、シングル『HEROES』をはじめ、アニメとのタイアップ楽曲を多く手掛けてきました。

『Lonely Go!』は、アニメの主人公ボルトの視点はもちろん、歌詞の途中でボルトの父親であるナルトの視点にもなっているような、面白い歌詞になっています。

それでは、どこがボルトの視点で、どこがナルトの視点なのか、考察してみましょう。

タイトル『Lonely Go!』の意味

『Lonely Go!』を直訳してみましょう。

「Lonely」は英語で、孤独な、独りぼっちの、という意味です。

「Go」は行くという意味ですね。

英語の文法から、形容詞の後は名詞が一般的なので、動詞の「Go」は少し違和感があります。

「Go」の名詞の意味を調べてみると、やる気、成功といった意味がありました。

つまり、タイトルを直訳すると「孤独な成功!」ということになります。

一見、アニメ「BORUTO」では、主人公ボルトの父親はナルトであったり、ボルトを囲む仲間たちも登場したりと、孤独を感じることはないように思えます。

さて、いったいどこに孤独な要素があるのでしょうか。

歌詞を読み解いていくと、火影として二世であるボルトならではの苦悩が見えてきます。

『Lonely Go!』歌詞の意味

BORUTOだ!

君がいるから 僕はここにいるよ

「君」という言葉からは、ボルトの周りにいる様々な人物が想像できます。
父親の七代目火影であるナルト。母親のヒナタ。

そして、数々の任務を共にするサラダ、ミツキ。

周りの人に助けられ、今自分は存在すると、オープニングからガツンと歌われています。

このフレーズが始まると、アニメ「BORUTO」が始まるという雰囲気、アニメの世界観へ引きずり込まれます。

また、サビで繰り返されることで、意志の強さや、周りの「君」への感謝が伝わり、このサビのフレーズだけでもぐっときて泣きそうなぐらいかっこいいです。

うずまきボルトの気づき

自惚れていたことにさえ気付かずに
何もかも手にした気でいたんだ
ああ何一つ守れない苦しみでもがいて
敗北知らないまま強くなろうなんて 寝惚けていた

「自惚れていた」という言葉から、アニメ「BORUTO」を知っている方ならきっと、これは主人公、ボルトのことだと気がつくはずです。

ボルトは、父親が七代目火影であるナルトであることから、忍者を目指すことも曖昧で、修行や地味な任務には飽き飽きの様子。

生まれ持った才能があると、どこか得意になって努力をせず、楽な道を選ぼうとするとことがあります。

しかし、このままではいけない。

「敗北を知らないまま強くなろうなんて 寝惚けていた」
と、気がつくのです。

努力が強くさせる

君がいるから 僕はここにいるよ
何も無かった訳じゃない
未来がそこで待っているんだ
君だけの痛みがほら、希望を掴んだ

努力をせずに強くなることはできないと知ったボルト。

守ってくれる父親や、自身が感じる痛みにより、気持ちが変わっていきます。

考えを改めたボルトは、教えてもらうことの大切さや、努力をして成長していくことの大切さを知ります。

持ち前のセンスもあり、どんどんと成長していくボルト。

歌詞を読む面白いポイントとしては、冒頭のフレーズ

「君がいるから 僕はここにいるよ」

この部分はボルトの視点。

そして、「君だけの痛みがほら、希望を掴んだ」

この部分はおそらくナルトや周りからボルトへの視点になっていることです。

努力を知ったから、希望を掴むことができたんだよと、大人から子供へ向けるようなメッセージになっています。

希望の未来へ

何を強さと呼ぶかで道は決まる
怖くないから進むわけじゃないだろ?
そりゃもう失敗なんて出来る事ならしたくないに決まってる
絶望知らないまま強くなろうなんて 甘えていた

どんな強さを求めるのか。

ただ力が強いだけではなく、相手の気持ちを考える想像力、優しさなども強さです。

そして、気持ちの強さは、怖さや辛さを乗り越えようと挑戦しようとすることです。

失敗はしたくない、負けるなんて嫌だ。

誰でもこのように思うことはあります。

それを怖がってやめるか、怖がりつつも挑戦していく気持ちがあるのか。

強くなれる人は、ここが違うのです。

2番以降はアニメのオープニングには使われない部分です。

しかし、『Lonely Go!』は最後まで楽曲を通してアニメ「BORUTO」が意識されている感じがします。

「絶望知らないまま強くなろうなんて 甘えていた」と、この部分のフレーズも過去の自分のことを歌っているような、ボルトの視点になっています。

君がいるから 僕はここにいるよ
僕には何ができるだろう?
未来をすぐに迎えに行くんだ
君だけの覚悟がいま、希望を掴んだ

「僕には何ができるだろう?」

ここからは1番のサビと同様、ナルトからボルトへの視点になっています。

甘えがちで努力を嫌うボルトに対して、どうしたら努力の大切さを知ってもらうことができるのか。

夢も曖昧なままだったけれども、道が決まったなら、「未来をすぐに迎えに行くんだ」。

「未来」を「迎えに」という表現が、どこにも寄り道をすることなく、突き進むというイメージになります。

「君だけの覚悟がいま、希望を掴んだ」

ここもまた、ナルトからボルトへのメッセージ。

ボルトが自分で覚悟を決めたから、希望を掴むことができたのだというメッセージが読み取れます。

君がいること、君が僕にくれること
全てが意味を纏って
奇跡はずっとそこにあるんだ
僕たちの未来がほら

「君がいること、君が僕にくれること」

今まで出てきたサビのフレーズは、ボルトを見守るようなナルトの視点が入っているように感じられました。

しかし、このブロックのフレーズは、全てボルトの視点のように感じます。

「奇跡」や「未来」という、若さから読み取れるワードが入っているからです。

ボルトは、これまで努力や修行を嫌っていました。

ナルトや仲間の活躍を肌で感じ、努力をすることの大切さ、仲間と一緒に夢を追う事の大切さに気が付き、経験の「全てが意味を纏って」未来へ向かいます。

自分の才能を過信せず、近道をしたいところをあえて遠回りすることで、確実に進んでいけるのです。

「奇跡」、望む未来は、きっとボルトたちを逃げずに待っていてくれることでしょう。

「僕たちの未来」は、若いこれからを生きていくボルトの視点だと読み取れます。

ロンリーロンリーロンリーゴー 君は今分岐点で
ロンリーロンリーロンリーゴー すべてを愛にして

タイトルである『ロンリーゴー』という言葉が綴られています。

最後のブロックのフレーズは、ナルトからボルトへのメッセージのように感じます。

周りの環境が充実していたボルトにとって、満ち足りていることで孤独や不安を感じるのでしょう。

なかなか理解しにくい部分ですが、ないものねだりのような感覚でしょうか。

満足しているようにみえて、どこか物足りないような、環境に恵まれていても、それが故の孤独感を感じることがあるのかもしれません。

親離れを促すようなメッセージとして、あえて「ロンリーゴー」独りで行けと、背中を押しているように感じられるのです。

どこへ進むのか、選択するのは自分自身で、まわりの仲間たちと、愛を持って未来へ進みなさいと、アドバイスをしてくれているようです。

まとめ

TV アニメ「BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS」オープニングテーマとして、とてもかっこいいと好評化の『Lonely Go!』。

正統派ロックを感じる、出だしからガツン心に響く歌が、ボルトの表面に見えない孤独を見せています。

アニメのオープニングとしてテレビで放送される部分は短いのですが、
『Lonely Go!』楽曲全体を通してボルトの世界観が表現されていました。

アニメソングのタイアップ曲が多く、かっこいい楽曲を手掛けるBrian the Sunさん。

ボルトのストーリーの深い部分を読み取り、見事に『Lonely Go!』にまとめています。

今後の活動が楽しみですね。

コメントを残す