BLUE ENCOUNT 『バッドパラドックス』歌詞の意味を考察・解釈

あの日 気づけなかった
SOS 未だに追いかけている
白と黒に挟まれて 
傷つく姿 見てられない
悲しい思い これ以上
その瞳からこぼれないように
君とずっと 並んで雨に打たれよう

正解を気にするあまりに
問題さえも解らなくなる
「ココニイルヨ」と今にも
消えそうな叫び鼓膜揺らす
チクタクと迫る命の
残り時間に 遅れないように
祈って 走って ひたすら守り続けよう

灰色の希望に傘をさして
夢中で生きろ

今曖昧だらけの世界で
君の声をただ探した
感情だけを抱きしめて
僕ら躍る 踊る
まだ会いたい理想を描いた
忘れたい今日に目もくれずに
不完全なイマだとしても
僕ら躍る 踊る
君が聞こえる

どうしようか これから先に
進む方法が分からないでいる
怠いな 逃げたい ムカツク
自分(オレ)の代わりはごまんといるんだろ?
結局、報われぬ日々に
あぐらをかいて やっと気づいた
道って 歩こうとするヤツにしか見えない

青色の決意を盾にして 
さぁ 派手に荒ぶれ

今曖昧だらけの世界で 
何が愛かをただ求めた
同情なんていらないよ
僕ら躍る 踊る
君を見つける

キレイ事じゃ何も 片付かない痛みの中で
僕らは出会えたんだ 信じて

今 曖昧だらけの世界で
君の声をただ探した
感情だけを 抱きしめて
僕ら躍る 踊る
まだ 会いたい理想を描いた
忘れたい今日に目もくれずに
完全なイマじゃつまらない
僕ら躍る 踊る
ほら 聞こえる


はじめに

『バッドパラドックス』とは2019年8月3日にネット上で公開された楽曲です。
同年9月11日にSingle リリースが決定しており大勢のファンが期待し注目して
います。

また日本テレビ系土曜ドラマ「ボイス 110緊急指令室」主題歌ともなっており話
題を呼んでいます。
動画再生回数も公開から3日で20万を超える上々の滑り出しを見せています。

最初にタイアップドラマの内容に少し触れてみたいと思います。

ドラマ「ボイス 110緊急指令室」とは主演・唐沢寿明さん演じる樋口彰吾を
主人公とするサスペンスドラマです。

主人公である樋口彰吾は勘と行動力を頼りに現場で事件を解決していきます。
真木よう子さん演じる橘ひかりは被害者からの電話の「声」で現場の様子を判断
しさまざまなヒントを得ていきます。

二人は共通して暗い過去を持ちながらも強力して難題に取り組んでいきます。
SOSを電話で受けてから彼らに許された時間は僅か数分、、
毎話ハラハラさせられるリミットサスペンスを是非お楽しみ下さい。

さて今作のMVの内容をご紹介しまし。

タイトルの説明にもなってしまうのですが「パラドックス」が持つ「逆説」
それも「バッド」ですから「悪い逆説」がMVの中でふんだんに盛り込まれてい
ます。

いくつか例を挙げれば、天秤の左には「手榴弾」と右には「花」、これは破壊が
想像より重要視されている点を示唆しているように感じました。
文字通り時間が遡る演出はタイムパラドックスを連想させますし、犬が「豪華な
ホールケーキ」を頬張り人が「粗末な物」を食べるシーンもあります。

まだまだたくさんあるかと思いますがこのくらいにしておきます。

曲調は軽快に運ばれるギターサウンズが中心となります。
カッコよさの中に怪しげな面や不思議な感覚が取り巻いたロックチューンとなっ
ていました。

それではさっそく気になる歌詞の考察を始めていくことにしましょう。

タイトル『バッドパラドックス』とは

『バッドパラドックス』を直訳すると「悪い逆説」「よくない逆説」です。
普通、逆説から良い判断や決定が導き出されることもあります。
しかし今回はその反対であり裏をかいて悪い結果を見に招くという考えも伝え
ているようです。

ドラマの内容に寄り添った形を歌詞でもとっており、登場人物たちが深く考える
程にお互いを苦しめてしまう様をタイトルは表現しているのかもしれません。


『バッドパラドックス』歌詞の意味

白と黒の狭間で

あの日 気づけなかった
SOS 未だに追いかけている
白と黒に挟まれて 
傷つく姿 見てられない
悲しい思い これ以上
その瞳からこぼれないように
君とずっと 並んで雨に打たれよう

今作はほぼドラマに寄っているため登場人物と重ね合わせ
ながら進めていきたいと思います。

歌詞冒頭は橘ひかりの現場で感じた屈辱と後悔を物語っています。
第1話で彼女は被害者からのSOSコールを受けました。
しかし電話口から聞こえた音で状況を判断し電話を切りました。

指令室からはもう一度かけるよう圧力がかかるのでしたが、彼女は
その要求を断ります。
いま電話をかけなおせば犯人に見つかってしまうことを恐れたから
でした。

最終的に指令室の圧力に負けて電話し、結果として被害者が犯人に
惨殺される一部始終を聞かされるハメになります。
これも一種のバッドパラドックスと言えるかもしれません。

そして歌詞の「白と黒に挟まれて」とは「指令室の正義」と「現場」
の事情に彼女がはさまれ、苛まれていることを示唆しているように
感じました。

同じ過ちを繰り返さないため、彼女は被害者からのSOSコールまでの
時間や対策がどれだけ重要であるかを指令室に提出します。
それがどれだけ体力と精神を削ることになろうと、被害者もそれは同
じと考え「雨」という辛い状況に身を置くことを決意しました。


正解に勝る無我夢中

正解を気にするあまりに
問題さえも解らなくなる
「ココニイルヨ」と今にも
消えそうな叫び鼓膜揺らす
チクタクと迫る命の
残り時間に 遅れないように
祈って 走って ひたすら守り続けよう

灰色の希望に傘をさして
夢中で生きろ

この部分の歌詞でもバッドパラドックスを匂わせる
歌詞が登場しています。

「正解を気にするあまりに 問題さえも解らなくなる」
まさに犯人の裏をかくこと、現場への対策をいつもと
変えて失敗し正解を見失うことで恐怖を感じています。

橘ひかりは毎回、電話で対応するため「鼓膜」が頼り
になってきます。
一方で樋口彰吾は現場を駆けずり回り足が頼りです。
橘ひかりからヒントとなる情報を伝えられます。

お互いがそれぞれの立場で被害者の「ココニイルヨ」
を犯人に見つかる前に捉えなければなりません。

まさに指令室や会議室でなされる正解を問う話し合
いを長時間やっている猶予はないのです。
それよりもとにかく無我夢中で毎現場ごとに何がで
きるかを考え行動するほうが大事でした。

辛い過去を乗り越えてオドル二人

今曖昧だらけの世界で
君の声をただ探した
感情だけを抱きしめて
僕ら躍る 踊る
まだ会いたい理想を描いた
忘れたい今日に目もくれずに
不完全なイマだとしても
僕ら躍る 踊る
君が聞こえる

ここで「君」は被害者として扱われています。
そして「僕ら」とは樋口彰吾と橘ひかりのことです。

彼らは2つの意味でおどります。
「踊る」とは文字通りのダンスをおどることを指します。
二人は現場で阿吽の呼吸でダンスをおどるようにして協調性を
見せていきます。

さらに「躍る」には「躍動、跳躍」など心や行動に関連のある
意味合いがあります。
指令室や会議室また現場を飛び回る二人はまさに跳躍している
かのようです。

そしてこの仕事に大変さや苦悩・苦痛を感じながらも心のどこ
かで使命感や向上心、そして躍動感を感じているのも事実です。

ですから二人はそうした意味でこれからもオドル続けるのです。
いつか二人が失った大切な人への想いが薄れゆくまでは。。

まとめ

いかがだったでしょうか。
人気ドラマであるボイスの2人に密着し歌詞が描かれていましたね。
ドラマが非常にダークテイストでありながらも希望や決意がしっかり
織り込まれていました。

今作からはどんなに辛い状況下であっても目を背けず、自分が今やれ
ることを行なっていく大切さを学べました。

今後の「ボイス 110緊急指令室」にもまだまだ目が離せませんね。

そしてBLUE ENCOUNTの次回作と今後の活動に期待し注目していき
たいと思います。