Aqu3ra『Day&Night』歌詞の意味を考察・解釈

今日も収穫はない いくつ日々を繰り返して
諦めたっていつか 昨日のように 浮かんでくる
ありえない話でもいい 君の声を聞きたいよ
等間隔で置いた 思い出は胸に残っている

空回りした願いは 頼りない手で引っ張って
形なく漂っていた 今を追いかけた

ロンリーデイ ロンリーナイト
痛みすべて奪い去ってくれ
ロンリーガール ロンリーボーイ
無力だから走り続けてた
名前も無い 広い世界で
未完成のまま 落ちていくんだ
君のメッセージ 掴み取って
離さないように 消えませんように

今日も眠らぬ街 再開と別れ繰り返した
記憶を失くしたら 名前を呼んでくれませんか?
何十年先だって 君を待ってる
きっといつか教えてよ 終わりのないこのストーリーを

タイムリミットは過ぎて 声も出なくなったけれど
一生に一度きりの夢を 君がくれた

na na na na na na na na

ロンリーデイ ロンリーナイト
少しだけ見える地平線へ
ロンリーガール ロンリーボーイ
無力なまま走り続けるさ
名前も無い 広い世界で
未完成のまま 変わらないで
じゃあまたねって 振り返って
忘れないように 消えませんように

Aqu3ra『Day&Night』の概要

皆さんこんにちは。ライターのseiです。

今回は人気ボカロPであるAqu3ra(アクエラ)さんの楽曲『Day&Night』の歌詞考察をしていきたいと思います。

筆者が今作 『Day&Night』 の歌詞から感じ取った点は以下の通りです。

・会えない人との再会を絶えず願う

上記のように考えた理由は後ほどお話したいと思います。

『Day&Night』 のMVが2020年5月9日にネット上で公開されました。
現在、動画再生回数は10万を超える人気ナンバーとなっています。

ボカロには初音ミクが使用され、作品の透明感や美しさが際立っていました。
動画コメント欄では「水をイメージするような爽やかさ」「透明感と色鮮やかさ」に言及したコメントが多数見られました。

幾重にもなった美音がAqu3raファンの耳をくすぐったことでしょう。
何度も聴いているうちに、心が洗われる感覚を抱いた人は少なくないはずです。

イラストは Y_Yさんが担当されました。
フォロワー数10万を超える人気の絵師であり、前作「Sleeping Awake」「ロンリーユニバース」などのイラストも手掛けてきた方です。

一枚絵には、岩礁に座って空を眺める少女が描かれていました。
彼女は地平線に顔を覗かせた朝日を背に、回想しているようでした。
そして水中にはもう1人の少女の姿が描かれています。

筆者は空を眺める少女を主人公とし、水中の少女を「会えなくなった人」と考えました。

イラストや歌詞の内容から前作「ロンリーユニバース」と関連があるように思えます(こちらがメインになるかもしれない)
後の部分で比較しながら考察してみたいと思います。

それではさっそく気になるタイトルや歌詞全体の考察を始めていきましょう。

『Day&Night』の意味とは

タイトルは日常会話でよく用いられるイディオムで「絶えず、休みなく、日夜」という意味があります。

イラストでも朝日を「日」、空と水中を「夜」としていたように思えます。

日が昇っている間「夜」は姿を隠し、夜の間「日」は姿を隠します。
この関係性は、再会できない2人の関係性と類似します。

ですからタイトルは、主人公が大切な人との再会を絶えず願っていることを表していると解釈しました。

『Day&Night』 歌詞の意味

収穫ない日々

今日も収穫はない いくつ日々を繰り返して
諦めたっていつか 昨日のように 浮かんでくる
ありえない話でもいい 君の声を聞きたいよ
等間隔で置いた 思い出は胸に残っている

今回は1人の少女を主人公にして考察を進めていきたいと思います。

1番のAメロでは、彼女の「大切な人の声を聞きたい」という願について綴られています。
大切な人は「君」で表現されている人物です。

筆者は、歌詞の「収穫」「君の声」だと考えました。
そう仮定すると「日々を繰り返して」「畑を耕す」ようなイメージになりました。

耕すという根気の伴う努力に見合った「収穫」がなければ落胆しますね。
同様に彼女も、幾度も再会を願うのに声を聞けないことで気落ちしたことでしょう。

歌詞の「ありえない話でもいい」というフレーズにも注目しましょう。
続く部分を見ると、ありえないこととは「君の声を聞く」ことだと理解できます。
得た理解から判断するに、彼女にとって大切な人は「電話などで話せない場所」にいるのかもしれません。

前作「ロンリーユニバース」のイラストは「宇宙」を連想させるものでした。
もしかすると大切な人は「宇宙」にいるため連絡手段が皆無なのかもしれません。

前作と比較しないで考えるならば、単に直接会って話せないという解釈が適切なのかもしれません。

「等間隔で置いた 思い出」というフレーズから、彼女がたくさんの回想を通じて思い出を整理し大切にしてきたことを読み取れます。
胸に残った思い出は、大切な人への欲求を募らせていくに違いありません。
彼女の複雑な感情が水面に漂います。

空回りの願いが原動力

空回りした願いは 頼りない手で引っ張って
形なく漂っていた 今を追いかけた

Bメロでは、彼女の願いと日々の過ごし方に言及されているようです。

「空回りした願い」とは「発展しない、また無意味に繰り返された願い」のことです。
この表現の背後には、「どれだけ願っても大切な人に会えなければ意味が無い」という彼女の気持ちがあるのでしょう。

それでも「頼りない」つまり確信も確証もない願いが、「今」という日々を生きる彼女の原動力になっているのだと解釈しました。

彼女の日々は「形なく漂っていた」とあります。
この表現から彼女が、大切な人のいない日々を漫然と過ごしていたことが伝わってきます。

孤独な日々に君の言葉を刻む

ロンリーデイ ロンリーナイト
痛みすべて奪い去ってくれ
ロンリーガール ロンリーボーイ
無力だから走り続けてた
名前も無い 広い世界で
未完成のまま 落ちていくんだ
君のメッセージ 掴み取って
離さないように 消えませんように

サビでは、主人公の孤独と大切にしていることが綴られています。

「ロンリー」とは「孤独、ひとりぼっち」を意味する言葉です。
彼女が日夜そのように感じていることが読み取れます。

彼女「ロンリーガール」とするなら、大切な人「ロンリーボーイ」つまり男性になると考えられます。
この男女に言及されたフレーズ以降の部分は、それぞれの視点で綴られているように見受けられます。

彼女にとって「無力だから走り続けてた 名前も無い 広い世界で」とは、文字通り無力さを痛感しながら日々を送っていることを指しているのでしょう。
大切な人がいなくなった世界はとても広く感じたに違いありません。

1つの仮定ですが、彼女の大切な人が宇宙へ行った男性と考えるならどのような解釈になるでしょうか。

「無力だから走り続けてた 名前も無い 広い世界で」 とは、彼が無重力に包まれた宇宙を彷徨っていると考えることができます。

「未完成のまま 落ちていくんだ」とは2人の共通の想いであり、2人の関係性が自分たちの理想に到達することなく終わっていくことを指していると解釈しました。

しかし彼女は「君のメッセージ 掴み取って 離さないように 消えませんように」と強く願い、消極的な考えを振り払っています。

時間が経過すると思い出も言葉も風化して忘れるものです。
彼女はそれに抗うように、孤独な日々に彼の言葉を刻み込んでいきます。

再会を願って

今日も眠らぬ街 再開と別れ繰り返した
記憶を失くしたら 名前を呼んでくれませんか?
何十年先だって 君を待ってる
きっといつか教えてよ 終わりのないこのストーリーを

タイムリミットは過ぎて 声も出なくなったけれど
一生に一度きりの夢を 君がくれた

na na na na na na na na

この部分では、彼女の複雑な心境と再会へを願う気持ちが綴られています。

「眠らぬ街」から「賑やかさや騒々しさ」が伝わってきます。
それは彼女の不安や孤独とのギャップを生んだことでしょう。

「記憶を失くしたら」とは、彼女が日常生活を送っているうちに大切な人との思い出を忘れてしまうことを指しているように感じます。

前述で忘れないように抗っていましたが、ずっと記憶を鮮明に保つのは難しいでしょう。

もし忘れてしまったら「自分の名前を呼んで」思い出させて欲しいと願っています。

「何十年先だって 君を待ってる」という表現は、簡単には再会できないことを暗示しているようです。

「きっといつか教えてよ 終わりのないこのストーリーを」とは、会えない日々の意味と結末を教えて欲しいという彼女の願いだと解釈しました。

「タイムリミットは過ぎて 声も出なくなったけれど」とは、彼女が再会の日を待つことができなくなりそうになっている様子を伝えているようです。
それでも、二度と見ることができないような素晴らしい夢を見せてくれたことを感謝しています。

「na na na na na na na na」のハミングでは、初音ミクにAqu3raさんの歌声が寄り添っています(筆者の聴き違いでなければ。。誰か後押しして 汗)

あえて女性のミクに男性の声を寄り添わせたのは、会えない男女の願いが交わって1つになったことを強調していると解釈しました。

顔を覗かせた希望

ロンリーデイ ロンリーナイト
少しだけ見える地平線へ
ロンリーガール ロンリーボーイ
無力なまま走り続けるさ
名前も無い 広い世界で
未完成のまま 変わらないで
じゃあまたねって 振り返って
忘れないように 消えませんように

ラストのサビでは、主人公がかすかな希望を見つめている様子が伝えられています。

少しだけ地平線が見えたのは、夜に朝日が昇り始めたからでしょう。
彼女が希望を見つめることが出来たのはなぜでしょうか。

前述でも触れましたが、2人の願いが1つになったことを実感したからでしょう。
実感できた要素は「心が通じ合った」みたいな彼女にしかわからないものだったかもしれません。
客観的に見れば「気のせい」と一蹴してしまう要素に、彼女は希望を感じているのです。

「じゃあまたねって」とは、永遠の別れではなく再会を信じたフレーズだと思いました。

そのように考えた理由は、続くフレーズに「忘れないように 消えませんように」との願いがあるからです。

今の彼女が抱く切なる願いと胸にしまってある思い出は、海の波風が容易に運び去ることはできないでしょう。

再会の願いと思い出は、絶えず強く鮮明なものとなっていくからです。。

まとめ

いかがでしょうか。
簡単には会えない人を想う気持ち、また願いの共鳴などを歌詞から感じました。

筆者の脳裏には「会えない=外出自粛」の構図があったのですが、最近そういう構図ばかり執筆していたのであえて扱いませんでした。
解釈としてはありだと思います。

今回の考察と解釈はあくまで1つの考え方です。
全く異なる世界観や登場人物の設定があることでしょう。

自分なりの考察と解釈、また感想をコメント欄で伝えてください。
ファン愛や建設的なコメントであれば反映します。

Aqu3raさんの今後の活動と次回作に期待し、注目していきたいと思います。
美しく力強い作品に感謝します。
ありがとうございました。

ここまで記事を読んでくださった皆さんにも感謝します。
ありがとうございました。

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