天月-あまつき-『スターライトキセキ』歌詞の意味を考察・解釈

真昼の月はどこかに消えて
魔法の唄も聴き慣れてきた
あの日僕らが描いた夢
なんだっけなぁ 教えてよ ねえ

裸足のまま走ることすらも
怯えて生きてた僕がいて
でも今じゃそれすら眩しくて
羨ましくて 泣けるなぁ

雨上がりの夜空は
いつもより少し綺麗で
水溜まり 反射した
星なら僕も届く気がして

スターライト 青い春の中で
終末の夜を願っていた
でも君に出逢えたキセキのような
恋の欠片を今信じてもいいですか?

きっと覚えてやしないだろう
言の葉に込めた感情も
ずっとここにはいられない
だからこそ美しい

才能もなけりゃ翼もない
明日のことすらもわからない
ただ今日も笑えてる
あぁ それを奇跡と呼んでみたいの

スターライト 青い春の中で
流星を今見逃していた
でも君に出逢えたキセキのような
恋の欠片を今信じてみようか?

「向かい風が強いだけ」
そう言って笑った君がいて
死ぬまでは生きてみよう
この雨音をもう少しだけ 君と

スターライト 青い春の中で
終末の夜を願っていた
でも君に出会えたキセキのような
恋の欠片を今信じていくと決めた
二人の夜が明ければ
こんな僕でも君を好きでいてもいいですか?

はじめに

『スターライトキセキ』は2019年6月13日にネット上で公開された楽曲です。
人気アーティスト天月-あまつき-さんの5th Single「スターライト / Ark」が
同年6月26日リリースされ1曲目に今作が収録されています。
動画再生回数は投稿初日から10万を超え上々の滑り出しを見せています。

今作は「青春」と「きっかけ」という2つのテーマがあるようです。
MVでも恋愛を主軸にした青春と様々なきっかけが登場人物によって演出されて
いました。

甘酸っぱくも切ない恋愛物語はこの夏を涼しくもしくはより暑くさせますね。
特に天月さんが描く恋愛物語はとても上品で綺麗ですね!
歌詞も丁寧なセリフが至るところに散りばめられており、それらが夏の夜空に光
る星々のように筆者は感じます。

今作の曲調は静けさと始まりを伝えるミドルテンポで構成されています。
序盤はスネアソロで開幕し、味わい深いギターソロがそこに交わっていきます。
「これから何かが始まる」という期待感を持たせてくれるメロディラインです。

歌声に関してですが、天月さんの安定感のあるロングトーンとガラスのように透
き通るファルセットが印象的でした。
いつもよりファルセット箇所が多いように筆者は感じました。
天月さんの綺麗な美声が夜空にスッと溶けていくようです。

MVでは二人の男女が青春を楽しんだり恋愛のきっかけを探っているようなシー
ンが登場します。
少女を追いかける少年という構図からスタートし、幼少期を回想したり、好きに
なるまでの経緯などが順番に演出されていました。

MVの最後では少年が少女の手を掴み想いを打ち明けています。
果たして二人の恋は実るのでしょうか。
さっそく気になる歌詞の考察を始めていくことにしましょう。

タイトル『スターライトキセキ』とは

「スターライト」を英語表記するならば「star right」です。
意味は「星明り」です。
「キセキ」は「奇跡」でしょう。

今作のテーマやMVの内容を考慮するとタイトルが伝えたいのは
「星明りが恋愛に及ぼす奇跡」ということでしょう。

昔から広く伝わる考え方の一つに「星に願い事をする」というも
のがあります。
願い事をするのは「星が願いを叶えてくれる」という考えに基づ
くからでしょう。

MVに登場する主人公の二人も恋愛のきっかけを与えてくれるよう
また奇跡が起きるように願ったのかもしれません。

『スターライトキセキ』歌詞の意味

時の経過と忘れかけた夢

真昼の月はどこかに消えて
魔法の唄も聴き慣れてきた
あの日僕らが描いた夢
なんだっけなぁ 教えてよ ねえ

歌詞冒頭では主人公である少年の回想が綴られています。
MVでは少年と幼馴染と思われる少女が公園でかくれんぼを
しているシーンがあります。
「真昼の月」とは二人の幼少期を指すのかもしれません。

それが消えるということは幼少期が過ぎ去ったことを示唆し
ているように思えます。

さらに「魔法の唄も聴き慣れてきた」とは子供の頃に二人で
口ずさんでいた唄も今では新鮮味を失っているという意味で
しょう。

ここまでの歌詞の要点は「幼い頃」からかなりの時間が経過
しているという点です。
そして二人が幼い頃に描いた同じ夢がなんであるかさえ、少
年は思い出せずにいました。

体裁に囚われて

裸足のまま走ることすらも
怯えて生きてた僕がいて
でも今じゃそれすら眩しくて
羨ましくて 泣けるなぁ

「裸足のまま走る」とは「周囲を気にせず素の自分」を
出すこと、そして「環境に合わせない」という点を描写
しているように思います。

「履物を履く」ときには「環境」に合わせてそれを選ぶ
ことでしょう。
子供には体裁に囚われない無邪気さが備わっていました。

しかし主人公は子供の時からそうした振る舞いに抵抗を
感じていたようです。
大人になった今では素の自分を出すことに抵抗を感じる
どころか「眩しすぎる」つまり無理だと思っていました。

自分を自由に解放して個性を発揮している人を羨ましく
思っていたようです。

水面の星空―キセキが生んだ君

雨上がりの夜空は
いつもより少し綺麗で
水溜まり 反射した
星なら僕も届く気がして
スターライト 青い春の中で
終末の夜を願っていた
でも君に出逢えたキセキのような
恋の欠片を今信じてもいいですか?

MVでは二人が一緒に夜空を眺めているシーンがありました。
彼が星を見た感動を彼女に伝えていましたが彼女は別の気持ち
を抱いていたようです。
星よりも自分に関心を抱いて欲しいという印象でした。

彼は噛み合わない会話に唇を噛みしめ彼女に近づく手段を模索
したのでしょう。
そして夜空に浮かぶ星々に手は届かないが、水溜まりの水面に
映る星なら手が届くということに気がつきました。

目の前の彼女は天高いところに存在する星か、あるいは手を伸
ばせば届く距離にある星なのかと思考を巡らしたのでしょう。
そして行動すればキセキは起こると信じてみることにしました。

彼は星の一つ一つを「恋の欠片」に見立てて自分の恋愛に光が
指すようにと願うのでした。

輝きを失う言葉―不確かな土台に立つ笑顔

きっと覚えてやしないだろう
言の葉に込めた感情も
ずっとここにはいられない
だからこそ美しい
才能もなけりゃ翼もない
明日のことすらもわからない
ただ今日も笑えてる
あぁ それを奇跡と呼んでみたいの

少年は心の中でもどかしさを感じているようです。
彼女とどれだけ時間を過ごし言葉を交わしても、
いずれは輝きをなくした星のように無感情になっ
ていくことを心配しています。

それでも夏の流星が鮮やかな一瞬の輝きを見せ人を
魅了することも念頭においています。
その瞬間しか味わえない言葉や感情に彼は美しさを
感じているようです。

才能も自由も未来予知も彼にはありませんが、彼女
といる時間は二人とも笑顔でいられるのでした。
彼はこの笑顔を当然のものとするのではなく、奇跡
と呼んでみたいと願ったのです。

夏の決心

恋の欠片を今信じていくと決めた
二人の夜が明ければ
こんな僕でも君を好きでいてもいいですか?

1番の歌詞では「恋の欠片」を信じてもいいかと疑問形式
で表現されていました。
彼の確信の欠如が少し見え隠れしていたようです。

しかしここでは違っています。
彼は「信じていくと決めた」のです。
彼女と過ごす日々の中で日々の笑顔と言葉の感情を大切に
していくことで彼女と繋がれることを信じたのです。

「二人の夜が明ければ」とは未だ見ぬ二人の本心が理解で
きれば彼女も自分を好きになってくれるという点を示唆し
ているようです。

「こんな僕でも君を好きでいてもいいですか?」
そう彼は彼女に言いました。
MVで彼女は返答していません。

彼女がどのように気持ちを受け止めたのか、またなんと返
答したかは、彼と夏の夜空しか知り得ないのです。
二人は顔を赤らめながら言葉を失ったことでしょう。
高鳴る体温を夏のせいにしながら星空を眺めて。。

まとめ

この夏にピッタリのラブソングでありMVの高い画力と演出力には脱帽でした!
二人のすれ違いや片思いのシーンが非常にリアルで目が釘付けになりました。

友達と一緒に花火を楽しみながら、周囲が二人をくっつけようとする細かな部分
も見逃せません。
周囲の力を借りようとしない二人、そして最後は彼が自分の勇気で彼女に想いを
伝えるシーンは見どころですね。

今作を見て「自分も告白してみよう!」と決意した視聴者もいると思います。
筆者はその勇気ある行動が報われることを心から願っています。

天月さんの次回作と今後の活動に期待し注目していきたいと思います。

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